気血津液と臓腑の話(22)

こんにちは、李です。今回と次回は、心と小腸の病証を紹介いたします。
 
心が病変すると心臓自体及びその主血脈の機能に異常が生じます。意識、思維活動等精神活動に異常を生むこともあります。動悸、心痛、失眠、神昏、精神錯乱、脈結代か促等が主症の者は心の病変です。このほか、舌痛、舌瘡等も心に帰属されます。
 
心の病証には虚と実があります。虚証の多くは久病傷正、稟賦不足、心労過多、加齢等で心気、心陽受損、心陰、心血虧耗を招きます。実証の多くは痰滞等で心の生理活動が異常になります。小腸の病変は主に小腸実熱ですが、小腸虚寒、小腸気痛については、それぞれ「脾陽虚」、「寒滞肝脈」に帰属し、その中で触れることにします。

心気虚:心気不足による動悸を主症とする虚弱証です。

【臨床表現】:心悸、気短、精神疲倦、活動すると悪化、面色白、自汗、舌は淡でやわらかく、脈は虚等。

【証因分析】:多くは虚弱体質か欠病失養、或いは高年齢による臓器の衰弱に原因する。
 心気不足、鼓動乏力の故に動悸、脈搏無力を覚える。「動則気耗」のため、活動して疲れると動悸が激しくなります。心気が虚弱し、不足しているので、気短、神疲、面白、舌が淡でやわらかいなどの症状を見ます。

心陽虚と心陽暴脱:心陽虚衰から陽気暴脱までの虚寒証です。

【臨床表現】:動悸、心胸が悶えて喘ぐ、自汗、畏冷肢涼、顔色が青白い、唇口が暗紫、舌体が淡で厚い、舌苔が白く、滑、脈弱か結代、肢体浮腫。いずれも心陽虚の重篤な場合には突然冷汗淋漓、四肢厥冷、呼吸微弱、顔色蒼白、脈微欲絶、神志模糊か昏迷となり心陽暴脱です。

【証因分析】:心陽虚は通常心気虚が発展したもので、臨床的には心気虚証です。陽虚則寒なので畏冷肢涼のはっきりした者は陽虚になります。心陽不振、胸中で悶える。陽気虚弱のため、血液を推行できないから血行不調となり、口唇の暗紫色、脈結代を見ます。陽気は温暖を失い、血不利、水不行なので顔面は青白く、舌体は淡で厚く、舌苔は白く滑、肢体浮腫の症が見られます。
 心陽虚がさらに発展するか、寒邪により心陽暴脱を招くと、冷汗淋漓、四肢厥冷、顔面の青白さ、脈微欲絶等一連の心陽垂危、宗気大泄の証候が表れます。
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by jbucm | 2008-04-11 09:00 | 中医学 | Comments(0)

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