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気血津液と臓腑の話(24)

こんにちは、李です。前回の続きです。

心脈痺阻:瘀血、痰濁、寒邪、気滞等により心脈が阻痺をきたす事による証候です。現代医学の狭心症や心筋梗塞などが当てはまります。

【臨床表現】:心悸怔忡(ちょうちゅう)、心胸憋悶痛(胸の圧迫感と痛み)、肩背臂内側の痛みが起きたり止んだりし、傷みは針で刺された様な痛みです。舌暗、或は紫斑、紫点を見ます。脈細渋か結代(不整脈)があります。なお、多くの患者は普段から肥満痰多、身重困倦、舌苔は白膩、脈は沈滑か沈渋。

【証因分析】:本証の原因は多方面にわたっています。例えば心陽不振、心気運行不調だと血液を推動、温運(温めて運行)できないので、血行不利を招いて瘀血になります。或は寒邪の感受による心脈の凝滞で、血行不調を招きます。痰濁内集で心脈痺阻を招きます。故に本証は労倦、感寒、情志の刺激、痰湿凝結等により誘発され、悪化します。
 心脈痺阻の原因は多く、病理上互いに影響しています。例えば陽虚で寒凝を招き、寒凝で気滞を起こし、気滞で血瘀を招きます。なお、心脈痺阻の酷い場合は心陽暴脱(心筋梗塞の発作)を引起こすので、臨床上注意が必要です。

痰火擾心:火熱痰濁の邪気が心神に侵入し、神志異常の証候として現れたものです。

【臨床表現】:発熱、口渇、面赤、気粗、便秘、尿黄、黄色の痰、喉間痰鳴、胸悶、心煩、不寝。あるいは狂越妄動、人を殴ったり物を壊す、無茶苦茶なおしゃべり、泣き笑いなど神昏譫語が現れます。舌は赤、苔は黄膩、脈は滑数。こちらは現代医学でいう精神病の一種です。

【証因分析】:多くは情志の刺激、激しい怒りや気鬱化火で、津液が熱くなって痰となる。湿熱の邪を感受し暖まって痰火となるか、痰湿が鬱して化熱し、痰火が心神を擾乱するか心神を閉阻する。火熱は陽に属し、陽は動を主り、痰火は心神を上擾するので、神志が狂乱する。証因は痰熱による侵犯なので、痰は黄色く稠で、苔黄膩、脈は滑で数、発熱、口渇、胸悶、心煩、便秘、尿黄等痰火互結の証候です。

小腸実熱:主として心火が小腸に移熱した証候を指します。中医でいう小腸は現代医学の解剖学の小腸と異なりますので、その病証は主に尿の異常の病証です。

【臨床表現】:心煩に渇、口舌生瘡、小便赤渋、尿道灼痛、血尿、舌先赤紅、舌苔黄、脈数。

【証因分析】:火熱の邪を感受、或は情志の変化が激しく、化火する。或は温熱燥性の品を過食すると心火亢盛を招き、心煩口渇、舌先赤紅、口舌生瘡等の症を見る。心と小腸は相表裏し、心火が盛んになりすぎると経絡に沿って小腸へ移るので、小便赤渋、尿道灼痛、血尿等を併発する。小便の赤、渋、灼、痛等は元々膀胱の病症に属し、小腸とは関係ないが、古人は小腸は清を分け濁を別にし、小便の形成に関係すると考えていたので、時にそれを小便の形成に関係づけました。その実これは火熱熾盛による傷津灼液で、尿液量の減少を招き、熱は小便と一緒に下泄されるので、排尿時に灼渋作痛感があります。
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by jbucm | 2008-04-25 09:00 | 中医学 | Comments(0)
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