こんにちは、周です。
今回は月下美人(中国語は曇(tan)花(hua)と書く)の話をします。
先月、体調不調で、咳が1ヵ月も続きました。すると、止咳作用ある、故郷の母の手作り料理―月下美人スープを思い出しました。
月下美人はサボテン科クジャクサボテン属の植物で、原産地はメキシコですが、中国南部に位置する広東省の植物園、又は家庭にも栽培されています。鳳花、金鈎蓮とも呼ばれています。
丈高は1メートルで、開花期は夏と秋(6~10月)です、花は夜間に咲き、咲くとすぐにしぼむことから(数時間で凋みます)、「曇花一現」(一時的ですぐに消えてしまうたとえ)という熟語の由来です。写真ご参照ください。
曇花の効能を紹介します。
性味:平、淡、帰経:肺
功用主治:清肺、止咳、化痰
治心胃気痛、吐血、肺結核に最適宜です。
月下美人スープの作り方:
①家庭で栽培する場合は、まず咲いた花を翌朝に摘んで、軽く水で洗い、縦に萼(ガク)管(基部を連接するところ)切り、軽く蒸した後、天日干しにする。
②店で購入する場合は(乾燥したもの)、一晩前にたっぷりの水で戻す。
③食べやすい大きさを切り、豚の肺臓(日本では入手しにくいと思います)、または痩肉(豚肉の赤身)を加え、適量な水を入れ、弱火で40分間煮込む。