夏期講習会 その3

こんにちは、周です。今回は、続いて夏期講習の薬膳調理実習のほうを紹介します。

最初の一時間は、辻クッキングスクールの講師・元日本橋校の校長である、金沢典枝先生に、調理の基本に関する講義をして頂きました。

日本だし(昆布、かつお)の取り方や、夏野菜の取り扱い方、魚のおろし方など、日常の料理によく使う最も基本的なことでも、いろんなコツやテクニックがあって、びっくりしました。先生はさすか料理の専門家ですね。
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2時間目は、よく雑誌やテレビ番組で目にかかります、村岡奈弥先生(一日目は、日本中医食養学会の副会長の中村きよみ先生)が、夏・梅雨の薬膳料理方法を解説しながら、演じして下さいました。今回のメニューは、①はと麦・緑豆・山芋入り炊き込みご飯、②冬瓜と豆腐団子のお椀、③苦瓜としらす干しの小鉢 でした。その後、参加者の皆さんが、6-7名を一組で、皆で実習しまして、自分の手で作った料理で会食しました。美味しい~という声がよく聞こえました。
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ここでは、「冬瓜と豆腐団子のお椀」を抜粋して詳く紹介しましょう。
材料(6人分)
豆腐:1丁  鶏ひき肉:100g  春雨:30g  春菊:1/3束  冬瓜:100g
西洋人参(党参代用の場合は15~20g):15g  だし:6カップ 砂糖:小さじ1 
塩:小さじ1/2  片栗粉:大さじ1
作り方
①豆腐は布巾に包んで水気を絞り、つぶす。
②鶏ひき肉はボールに入れよくこね、①と合わせ、調味料を加え、さらによく混ぜ合わせる。3cm位大きさのボールにしておく。
③春菊は洗い、葉先の柔らかい部分だけを使う。
④春雨は熱湯で戻し、食べやすい長さに切る。
⑤冬瓜は硬い皮を剝き、薄いイチョウ切りにする。
⑥スープに西洋人参を入れ煮立たせ、②を入れる。
⑦豆腐団子が煮えたら、春雨と冬瓜を加え、2分程煮て、塩で味を整え、春菊を入れて火を止め、蓋をして少し蒸らす。

ちなみに、主な材料の薬膳作用を紹介します。
鶏肉:
「性味・帰経」甘温 帰脾・胃経    
「効能」  温中益気・補精塡髄
「主治」  虚労・食欲不振・泄瀉・消渇・水腫・小便頻数・崩漏帯下・産後乳少
豆腐:
「性味・帰経」甘涼 帰脾・胃・大腸経    
「効能」  瀉火解毒・生津潤燥・和中益気
「主治」  目赤腫痛・肺熱咳嗽・消渇・脾虚腹脹
春菊:
「性味・帰経」辛甘涼 帰心・脾・胃経      
「効能」  和脾胃・消痰飲・安心神
「主治」  脾胃不和・二便(大便小便)不通・咳嗽痰多・煩熱不安
冬瓜:
「性味・帰経」甘淡、微寒 帰肺・大腸・小腸・膀胱経   
「効能」 利尿・清熱・化痰・生津・解毒
「主治」 水腫脹満・淋病・痰喘・暑熱煩悶・消渇・痈腫・解魚毒
西洋人参:
「性味・帰経」苦、微甘寒 帰心・肺・腎経   
「効能」 補気養陰・清火生津
「主治」 陰虚火旺による喘咳・痰血  熱病・気陰両傷による煩倦口渇

この料理は暑い夏に、疲れた~、身体にちょっと浮腫んでいるかな~と感じた時に最適です。

最後の1時間半程度の講義では、日本中医食養学会の副会長の岡本清孝先生が、「触れる・味わう 薬膳に使える中薬」を紹介してくださいました。補虚薬の紹介の同時に、何首烏、阿膠などの炮製方法も演じて下さいました。なお、みんなで、薬膳茶の甘麦大棗飲、何首烏、柿の葉茶なども煎じて飲んでみました。

少し疲れたかな~と思いますが、6時間で、豊富な内容の勉強ができて、普段、日本校の校舎でできない薬膳実習に参加できて、皆さんが満足な笑顔を見せてくれました。

いつもご協力下さいました、日本中医食養学会の各先生かた、大変お疲れ様でした。本当に有難うございました。

では、3回にわたって今年の夏期講習会の紹介させて頂きました。ご覧になっていただき、ありがとうございました。来年のご参加を、お待ちしております。
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by jbucm | 2008-08-28 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

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