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気血津液と臓腑の話(33)

こんにちは、李です。8月は夏休みや、夏期講習や学校説明会などを開催したため、気血津液と臓腑の話は暫く中断しました。もう落ち着いて来ましたので、今日は前回に続いて、肺と大腸の弁証を話しましょう。

本題に入る前に、違う話を少ししたいです。昨日NHKの番組「ためしてガッテン」を見ました、アルツハイマー症についての内容でした。アルツハイマー症を予防するには、有酸素運動・よく話をする・生活習慣病にならないような規則正しい生活をする、という三つのポイントがあるそうです。治療に関しては、現代医学に有効な薬がないが、「抑肝散」とう漢方薬を飲むと明らかに症状を抑えるのに効果があると分かったという。凄いですね~ ほんの一例ですが、多くの方々に漢方薬(中薬)の良さを知って頂きたく、ことらに書き込みました。

では、本題に入りますーー大腸の病証の弁証:
大腸は「伝導の官」で、水分を吸収し、糟粕を排泄する働きがあります。大腸の病証は、主に伝導異常で、便秘、泄瀉等として反映されます。

①大腸湿熱:湿熱の邪気が大腸に侵入したため、下痢か泄瀉を招く証候です。
【臨床表現】:腹痛、激しい下痢か膿血便、裏急後重(渋り腹)、腹泄不快、便は稠密で生臭い、肛門に灼熱、小便短赤、身熱口渇、舌紅苔黄膩、脈は滑数か濡数。
【証因分析】:多く夏と秋の境に見られ、暑湿熱邪が胃腸を侵犯するか、飲食不節か不潔により湿熱の邪を大腸に蘊結(うんけつ、潜って溜まること)させて発病させる。
 湿熱の邪が大腸に侵入すると、大腸の気機を下に追い遣るので、腹痛になり激しい下痢される。湿熱が大腸を蘊結し、熱迫気滞なので、腹痛にして裏急後重になる。湿熱か気血を損傷し、炎症を起し膿となるので、下痢に赤白の膿血が混じる。温熱と食濁が結集して腐敗し、大腸の気機が不調なので、腹痛下痢で不快、便の質が稠密で生臭い。熱邪が内積し、泄痢傷津なので身熱、口渇、小便短黄。舌紅苔黄膩、脈が滑数等は内に湿熱があることを示す。
 この証の多くは、現代医学の「赤痢」のことで、赤痢菌による急性消化系感染証です。速めに西洋医の治療を受けるのがお勧めです。

②大腸液虧:陰液虧虚、大腸の濡潤失調により大便秘結を招く証候です。
【臨床表現】:大便秘結乾燥、排便困難、口乾咽燥、口臭、頭暈、舌質少津、舌苔黄燥、脈は細で渋。 
【証因分析】:外燥、嘔吐や腹瀉、長期の病気、温病等で陰液の損傷による病証。また、老年で陰血虧少の場合もあれば、失血、出産、痔瘡下血による陰血損傷で大腸は濡潤を失う場合もある。
 大腸液虧、腸の滋潤が喪失による伝導不利により、大便燥結、排便困難或いは数日に一回となる。腑気(こちらの「腑」は大腸のことです)不通、胃失和降、濁気不泄で上逆するため、清陽が擾乱され、口臭、口乾、頭暈などを招く。燥熱陰虧で、舌乾燥苔黄で少津、脈は細渋。
 よく見られる「習慣性便秘」の多くは津液不足によるものである。

③腸虚滑泄:大腸の陽虚で不摂か脾腎の陽気虧虚による滑泄失禁(大便失禁)を表す証候です。
【臨床表現】:利下無度(下利の回数が数え切れないこと)か大便失禁、場合によっては脱肛、腹痛、押されるや、温めることを好む、舌は淡で苔は白滑、脈沈弱。
【証因分析】:長期の泄痢により脾腎の陽気が損傷されるか、陽気虧虚により固摂のコントロールを失うことで利下無度、大便失禁となる。
 脾腎陽虚のため腹痛で押されると温めることを好む、脾気下陥のため脱肛を招く。舌淡苔白、脈沈弱等は陽気虧虚の徴である。
 この証の特徴的な症状は陽虚を伴う大便失禁です。
 25回目から、9回に渡って肺と大腸の話しを致しましたが、次回よりは、脾と胃の話をしたいと思っております。
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by jbucm | 2008-09-04 09:30 | 中医学 | Comments(0)
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