気血津液と臓腑の話(35)

こんにちは、李です。脾と胃の話をしたのは9月11日の一回だけでした。今日は、その続きでお話を致しましょう。健康な体には、脾と胃はとても大切な臓腑であります。脾胃がきちんと働いてくれないと、食べたものがうまく消化できなくなりますので、たとえ毎日静脈点滴で高級な栄養素を与えられでも丈夫な身体が作られないです。なので、中医では、病証の治療の際、常に脾胃の機能を良くすることを考えなければなりません。もちろん、脾胃の生理機能や病理現象をしっかりと把握することもとても重要だと違いません。

2.脾は生血・統血を主る:
 生血を主るとは、脾が血を生じる機能を持っていることを指します。統血とは脾が血液をコントロールし、経脉(血管)の中に流れ、漏れないようにする機能を持っていることを指します。「統」とは統括、コントロールの意味です。
(1)脾は生血を主る:脾は「後天の本、気血の源」と言われています。その意味は、脾が運化する水穀精微は血液生成の基本物質であるということです。
(2)脾は統血を主る:「人体五臓六腑の血は、すべて脾気の統括に頼る」(沈目南『金匱要略注』)。脾気は人体の血液を統括し、正常に運行させ、血脉の外に漏れさせない働きがあります。この機能は脾気の固摂作用によって果たされます。

3.脾は昇清を主る:
 昇は上昇、配布の意味で、清は精微物質のことです。脾は水穀精微などの栄養物質を吸収し、気血に変えって、肺に送り、それを心肺の作用により全身に送り出します。この運化機能の特徴は上昇であるため、「脾気主昇」といいます。また上昇したのは精微物質なので、「脾は昇清を司る」というわけになります。 

脾と肢体官竅の関係
1.脾は筋肉、四肢を主る:
 これは脾の水穀精微を運化する機能によるものです。
2.唇は脾の華である:
 「唇は脾の余り」(『普済方』)。唇の筋肉は脾に主られます。
3.脾は口に開竅する:
 口には唇、舌、歯、顎が含まれ、消化道の最上端です。脾は口に開竅するというのは、飲食・味覚などは脾の運化する機能に関係があり、脾気は健康であれば、食欲があり、味覚が正常だということです。

脾と五志五液の関係
1.思は脾の志:
 思とは思慮、思考の意味で、人間の精神意識活動の一種です。思は脾の志であるが、心主神明とも関係があります。なので、「思は脾から発し、心に成る」といわれます(『医学大辞典』)。
2.涎は脾の液:
 涎とは唾液の中のうすいもので、口腔を保護、清潔にする機能があります。また食事の時たくさん分泌して、食べ物を消化しやすいように溶解する機能もあります。正常なら、口一杯になっても溢れることはないです。

次回は、脾の生理特徴及び胃の生理機能を紹介致します。
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by jbucm | 2008-10-08 10:00 | 中医学 | Comments(0)

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