クロクワイの薬膳

こんにちは、周です。今回はクロクワイ(中国語は荸萕 bi qiと言います)の話を致します。
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クロクワイはカヤツリグサ科ハリイ属です。栗の形と成分・馬蹄の形と似ているから、地栗・馬蹄とも呼ばれます。 中国の南部各省に栽培されていますが、安徽省無為、広西省桂林、浙江省余杭、江蘇省高郵、福建省福州は著名な産地として知られています。中身が白いのですが表面は黒っぽいで、シャリシャリした歯ごたえで、甘くて、汁多いです、古くから「地下雪梨」(地下の梨)と称され、北方の人に「江南人参」と呼ばれています。収穫期は12月で、今は旬です。
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日本では生のものを見かけませんが、市販されているのは、専ら水煮の缶詰めです。また、一年に一度、おせち料理でお目にかかる不思議な食材で、クワイと呼ばれていた物とは全く別種のクワイですので、間違わないようにしてね(中国語は慈姑 ci guと言います)。写真ご参考ください。
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野菜の食材として用いられますが、清代の著名な温病学の医家であった葉天士氏が熱病傷津による口渇を治療する有名な処方―「五汁飲」(ごじゅういん)の中に、クロクワイは入ってあります(「五汁飲」の組成:クロクワイ、梨、藕(れんこん)、芦根、甘蔗です)。「五汁飲」清涼養陰の作用があり、発熱の初期、若しくは高熱が下がりはじめの時に最適です(但し、高熱の場合は不適宜です)。冬期に多発する呼吸系疾病(麻疹の合併症、百日咳、急性咽喉炎)の防止にも効果あります。最近の研究では、児童の発熱に有効だけではなく、歯と骨骼の発育にも良いとされます。

クロクワイの薬膳作用を紹介します。
「性味・帰経」甘、寒 帰肺胃経
「効能主治」清熱化痰、止渇、消黄疸 
消渇、黄疸、熱淋、目赤、咽喉腫痛、肺熱咳嗽を治療する
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by jbucm | 2008-12-08 16:15 | 中国の薬膳 | Comments(0)

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