気血津液と臓腑の話(41)

こんにちは、李です。脾胃の病証を続けて紹介致しましょう、今日からは胃の病証です:

胃陰虚証:胃の陰液不足で濡潤できず、胃失和降による証候です。

【臨床表現】:口燥咽乾、空腹感があるが食欲がない、胃脘嘈雑(胃脘部に似飢非飢、似痛非痛の不快感である)、痞脹不舒、脘部隠痛、呃逆、大便乾結、小便短少、舌紅少津、脈細数などが見られます。

【証因分析】:多くは温熱病後、胃陰損傷、或は嘔瀉による津液の損傷、平素から炒め物や揚げ物を好むか、温燥薬の飲みすぎにより、胃陰等を消耗することによって、陰液が虧損し、胃失濡潤となる。

 胃が食物を受納消化するのに胃気と胃液の共同作用が必要で、それによって食べたものを消化腐熱させます。胃の津液が不足すれば、胃失濡潤、食べても消化できないので、納少脘痞となる。津虧液少、胃失和降、従って胃脘嘈雑不快、呃逆となる。陰津が上を潤うことができないのでは燥咽幹となる。胃燥津液、その影響が腸に及ぶので、腸道失潤で大便乾結する。小便短少、舌紅少津、脈が細数等はすべて陰液虧少の表れです。

食滞胃脘証:飲食が胃脘に停滞して表れる食積の証候です。

【臨床表現】:脘腹痞脹疼痛、曖腐呑酸(ゲップで腐食な匂いがする、酸っぱい水を吐くことです)、嘔吐、吐くと脹痛が減る。腸鳴、ガスが出て、腐った卵のような臭いとなる、瀉下不快、瀉下物にすっぱい臭いがする。舌苔厚膩、脈が滑です。

【証因分析】:飲食不節、暴飲暴食により食積胃腸を招く。或いは脾胃虚弱で、飲食不慎により滞となる。

 食物が胃に停積し、気機が阻害されるので、胃脘脹悶痛となる。食積化腐、胃失和降、胃気上逆なので、曖気や嘔吐物にすっぱみがある。食濁が腸にたまるので、腹痛、腸鳴、ガスが腐った卵のような臭いとなり、大便不快か瀉下物中にはすっぱい臭いがする。舌苔厚膩、脈が滑では食濁内積の象です。

 一般的に、臓の病証が腑病より多いですが、胃の病証だけは少なくない。今日は、先ず二つの証を紹介しました。では、次回また続きましょう。
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by jbucm | 2008-12-18 10:19 | 中医学 | Comments(0)

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