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by jbucm

カテゴリ:中国語( 13 )

眼中釘

こんにちは、周です。今回は成語――「眼中釘」(yan zhong ding)を紹介します。

眼に刺さった釘のことー邪魔者(物)・目障りな者(物)に喩えます。日本語の「眼の上にのタンコブ」に近い意味ですが、それよりずっと痛切な言い方であります、中国では「眼中釘、肉中刺」で表現します。

出典は『新五代・趙在礼伝』です。史上初めて民衆に「眼中釘」と呼ばれた人物は、趙在礼であります。紀元十世紀、唐代末から五代にかけての混乱期に、趙在礼という男が居ました。彼は宋州(現在の河南省商丘)節度使(官位、地方の軍事や行政を掌る役人)でした。それゆえに、自分も皇親国戚(趙の娘は後晋の皇帝の太子妃)であった爲、領地の税金を横領・領民の財産を略奪し、巨万の富を築き、当時並ぶ者のない財産家になりました。その後、趙在礼が他の処に栄転することになりました。喜んだのは、勿論今まで苦しみを受けた領民達でした。皆は叫びました:「眼中抜釘、可不快哉」(趙のバカ野郎が栄転だよ。まったく、眼玉に刺さっていた釘が抜けたみたいに、それ以上の快感はないだ)。

時代が下って、南宋(紀元十二~十三世紀)の時代に丁謂という大臣(宰相という官位に居た)が居ました。彼は悪人で、忠良の老宰相・寇准を迫害しました。丁謂は評判が悪くて、世間では、次のような歌を作られて、流行っていました:「欲得天下寧、須抜眼中丁。欲得天下好、莫如召寇老」(好い暮らしを望むなら、まず眼中の丁を抜け、寇老を呼び戻せよ)。
注:歌の丁=丁謂=釘、寇老=寇准。中国語では、丁と釘は同じ発音です。

眼は小さなゴミが入っただけでも、大変ですよね。況して釘が刺さったのでは、堪るものではないです。早急に抜かなければなりません。
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by jbucm | 2014-09-15 09:30 | 中国語 | Comments(0)

趣味(面白い)成語

こんにちは、周です。今回は成語を紹介します。

最懸殊的区別――  天壌之別
最短的季節――  一日三秋
最快(速い)的流水――  一瀉千里
最快(速い)的速度――  風馳電掣
最貴(高い)的時間――  一刻千金
最貴(高い)的字――  一字千金
最貴(高い)的話――  一諾千金
最宝貴(貴重)的話――  金玉良言
最難的話――  一言難尽
最準的話――  一言為定
最広的話――  一言千里
最快(速い)的話――  一言既出、駟馬難追
最重(重い)的話――  一言九鼎
最有学問的人――  無所不知
最高的人――  頂天立地

最吝嗇(ケチ)的人――  一毛不抜
2012年5月28日記事をご参照ください。

最愛学習的人――  如飢似渇
最愛工作(仕事が好き)的人――  廢寝忘食(廢寝忘餐ともいう)
最蠢(=馬鹿)的人――  此地無銀三百両
最長的腿――  一歩登天
最長的寿命――  万寿無彊
最長的時間――  千秋万代
最長的一天(日)――  度日如年
最長的文章――  有頭無尾
最長的句子――  文不加点
最大的手――  一手遮天
最大的家――  四海為家
最大的被子(布団)――  鋪天盖地
最大的幸運――  急死一生
最大的地方――  無辺無際
最大的樹葉――  一葉障目、不見秦山
最大的熱――  熱血沸騰
最遠的地方――  天涯海角
最寛的視野――  一覧無余
最寛○(門の中に活)的胸懐――  虚懐若谷
最珍貴的東西(物)――  鳳毛麟角
最神秘的行動――  神出鬼没
最怪的動物――  虎頭蛇尾
最高的瀑布――  一落千丈
最高超的技術―― 鬼斧神工
最成功的戦闘―― 一网打尽

最惨的結局―― 一敗涂地
2010年11月8日記事をご参照ください。

最徹底的労働―― 斬草除根
最多的顔色(色)―― 万紫千紅
最費時(時間かかる)的工程―― 百年樹人
最公開的事情―― 尽人皆知
最難治的病―― 肝腸寸断
最高明的医術―― 手到病除
最大的手術―― 脱胎換骨
最好的薬方(方剤)―― 霊丹妙薬
最好的生意(商売)―― 一本万利
最好的記憶―― 過目不忘

最錯(誤)的追求(求め・目的・目標)―― 南轅北轍
2009年12月7日記事をご参照ください。

最繁忙(忙しい)的空港―― 日理万机
最徹底的美容術―― 面目全非
最深的呼吸―― 気呑山河
最惨的戦役―― 弾尽糧絶

注:赤字の成語は中医学に関わり成語です。
手到病除の「手」は、四診(望・聞・問・切診)の切診のことを指します。医術高明(優れる)の医者は、手を出すだけで病気が治せます。患者が医者に贈る最高の誉め言葉であります。
霊丹妙薬は、万能薬という意味です(あらゆる病気を治す薬です)。

中国語ができる方は、如何ですか?漢語の魅力を実感できたでしょうか?
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by jbucm | 2012-12-03 09:26 | 中国語 | Comments(0)

画竜点睛

こんにちは、周です。今回は成語――画竜点睛(hua long dian jing)を紹介します。

竜を描いて最後にひとみを描き入れるー文章・画・話に、肝心な言葉を1つ2つ付け加えて、全体を引き立たせるを喩えます。「画竜」は竜の絵を描くこと、「睛」は瞳のことで、「点睛」は瞳を点ずるということです。
例えば、「一個好題目、常常対作品有画竜点睛之妙、激発人○(=イに門)閲読的興趣」(好いタイトルは、文章・小説などの作品に、画竜点睛という絶妙な効果があり、人々の読み興味を引き起こす)。
反対語は、画蛇添足です。

『歴代名画記・張僧繇』にある、以下の故事を紹介します。
中国の南朝・梁の時代(紀元6世紀)、張僧繇という絵師が居ました。彼の描く絵はどれも真に迫っていて、神業に近かったです。有る時、都の金陵(現在の中国南京)にある安楽寺の壁に四頭の竜の絵を描きました。その竜は、四頭とも、見事な出来栄えで、まるで生きているようでしたが、皆(竜)の目が白いままで、瞳が入ってなかったです。なぜ瞳を描かないのかと張絵師に尋ねると、「瞳を入れるとすぐ飛び去って行くからさ」と言いますが、人々はそれを信じようとしなかったです。そこで仕方なく、一頭の竜の瞳を描き入れてみせると、雷と眩しい光を発し、壁は崩れ、竜が雲に乗ってたちまち天に昇って行きました。人々は胆をつぶして震えていましたが、やっと気を取り直して壁の絵を見ると、ひとみを入れなかった三頭だけが、そのまま残っていました。
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by jbucm | 2012-06-18 14:26 | 中国語 | Comments(0)