カテゴリ:質問の回答( 7 )

2017年度の試験範囲はまだ来てないので、とりあえず昨年度のものを載せます)


No.1 証候名、慣れた名称の外感風熱証にしても大丈夫ですか?治法は辛涼解表だけではなく、清熱を入れるために辛涼透表清熱解毒とする必要はありませんか?

Ans証候名は、外感風熱証でもOKです治法ですが、この症例の場合は辛涼解表だけで充分です。清熱解毒法は、裏熱毒証の治療法です。


No.2 処方で蒼朮と厚朴(燥湿化痰薬)が入っていないのは、何か理由がありますか?

Ans蒼朮と厚朴は平胃散の中味で、湿阻中焦(湿邪が中焦に滞る)証に応用します。


No.3 証候名は風寒客表 水飲内停 でも大丈夫ですか?治法なのですが、止咳を入れるために解表化飲止咳平喘ではだめですか?

Ans証候名は寒飲伏肺(or風寒客表、水飲停肺)で表すほうが良いです。

寒飲停肺の場合は、止咳法を使ったら痰の排出に良くないので、化痰除飲法をします。痰飲は陰邪ですので、温化痰飲を治法とします。


No.5 証候名の心腎不足は、心腎不交のことですか?証候名を陰虚火旺にした場合は、治法に滋陰養血を入れるべきですか?

Ansそうですね、こちらの心腎不足は、「心腎不交」のことを指します(心煩不眠、腰がだるい、盗汗などの症状が出るから)。使用する方剤について、症例に陰虚火旺の症状(五心煩熱、口乾少津、舌紅、脈細数など)がなければ、天王補心丹がよいが、もし、このような症状があったら、治法に滋陰降火を加え、黄連阿膠湯か朱砂安神丸がよいでしょう。


No.6 証候名が、不眠の原因の一つである心肝血虚ではなく、肝血不足になったのは、血虚の症状がないからですか?

Ansまず、説明したいのは、この『練習問題』にありました病名と証型は試験センターが決めたもの(試験の範囲)です。なお、酸棗仁湯の適応症は肝血不足→血不養心血液が心を養えなくなる)とう証です。もちろん、多くのタイプの不眠は心に関わっています。次に、この症例の症状は明らかに肝血虚がメインです、なので、弁証は肝血不足でOKです。なお、肝血不足の証はほかの血虚の症状(例えば、頭暈、月経量少など)も見られます。


No.7 処方で桔梗を外した理由は?

Ans実は、臨床で血腑逐瘀湯を使って胸痺を治療する時は、桔梗を入れます。理由は、桔梗は「引経薬」の役目があり、他薬を胸中へ導く作用があるからです。しかし、一部の医者の考えでは、桔梗は血瘀の病機と治療に関係がないので、処方から外したのかも知れません。


No.8 証候名を外邪犯胃にすると、外邪が寒か熱かが不明なように思えますが、これでOKなのですね?治法を解表化湿理気和中と考えたのですが、間違っていますか?処方に厚朴、桔梗、茯苓、白朮を入れない理由は?

Ans外感風熱による嘔吐はあまり見られないので、寒邪だと思って頂くことは普通です。治法は解表化湿理気和中と考えたのはokです。

厚朴、茯苓、白朮は腹瀉に対し、桔梗は胸膈満悶に対する生薬で、この症例にこれらの症状は明らかに見られないので、外しても良いです。


No.11処方に枳壳を加味する理由は?

Ans枳殻は利気寛腸の作用を持ち、患者に裏急後重の症状があるので、木香・梹榔・枳殻を組み合わせると、行気作用を高め、裏急後重の症状に効果が良いです。

No.14 処方の炒曲とは何ですか?砂仁と白豆を加えて大棗を取る理由を教えてください。

Ans炒曲とは神麹を炒ったもので、消食の作用があり、食欲がない時に使うと良いものです。砂仁と白豆は湿阻中焦証対応します。大棗は少し滋膩(胃がもたれる)の副作用があり、湿濁内停証に良くないので外します。

No.15 処方に陳皮ではなく青皮、枳実ではなく枳壳にして、生姜と山梔子を加える意味を教えて下さい。

Ans陳皮に疏肝作用がないで、青皮はありますから、青皮を選びました。

原方にある枳殻より、枳実のほうが行気寛胸の作用が強いので使っても良いと思います。勿論、もし患者の体質が弱いなら、枳殻に変えたほうか良いです。

 吐き気があるので、生姜で止嘔のため使いました。

怒りっぽいので、舌苔が薄白でも肝火があると考えます、山梔子を使って清肝瀉火します。

No.16 処方に猪苓と沢瀉を入れる理由は?

Ans水腫、尿少の症状に対して、利尿消腫の効果を高めるため、猪苓と沢瀉を入れます。なお、便溏に対しても猪苓と沢瀉を入れて「利小便、実大便」の効果が得られます。

No.18 処方に黄連(清熱燥湿 瀉火解毒)と山梔子(瀉火除煩 清熱利湿 涼血解毒)が入っていますが、証候に「傷津」とあるのに大丈夫なのですか?

Ans患者の脈は有力で、胃熱が酷いということなので、黄連、山梔子で清熱瀉火します。滋陰の地黄、麦門冬が入っているので、傷津の心配は要りません。

大熱、壮熱、高熱の厳密な違いはありますか?

Ans壮熱は陽明経証、白虎湯証に現れる症状で、実証を代表します。

大熱は補中益気湯証に現れる症状で、多くの場合は虚証を代表します。

上の両方とも患者の自覚症状に属します。それに対して、高熱とは、体温計で測った温度を指します。

(李)




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by jbucm | 2017-02-21 13:26 | 質問の回答 | Comments(0)

(答えにあります教科書名中国語テキストです。

No.5 内傷咳嗽は「虚実夾雑」に属するのですか?

Ans一概には言えません。例えば「肝火犯肺」、「痰熱欝肺」の場合は実証が多く、「痰湿蘊肺」の場合は、脾虚が見られるのもあれば、脾虚がないのもあります。脾虚が見られる時だけは「虚実夾雑」に属します。なお、「肺陰虧虚」のタイプは虚証に属します。

No.29 選択肢Cは「全身のだるさ」という意味ですか?

Ans全身の筋肉が痠痛の意味です。営衛不和のため、腠理が疎らであり、汗が出る、汗が多く出るので悪風と全身の痠痛を感じます。

No.46 選択肢Bは、食積を意味していますか?

Ans選択肢Bの症状を、中医では「反胃」と言い、日本語の「もたれ」に似ています。

No.50 Aは胸部血瘀、Cは外傷による血瘀、Dは血瘀停滞、心腹激痛、Eは養血活血なので、Bを選ぶのですか?

Ansそうです。各種の逐瘀湯と活血剤の特徴及び使い分けについての質問です。

No.55 分利する、というのは清濁を分けるという意味ですか?

Ans「分利」とは利小便で下痢を止めることです。つまり、「利尿」のことで、腸にある多量な水液を膀胱へ分けるという意味です。

No.58 Dの痢下白凍とは?

Ans「白凍」とは、白いゼリーのようなもので、「痢疾」の特徴的な症状で、膿が便に出ることを指します。

No.75 寒湿型の黄疸とは、脾胃虚寒のことですか?

Ansいいえ。寒湿型の黄疸は脾胃の陽虚が先にあって、後から寒湿を感受して黄疸で発病するのもあれば、寒湿の邪気を先に感受し、脾の陽気を損傷して脾の運化機能が阻害され、黄疸になるのもあります。

No.77 ABの方剤は、方剤学の教科書に出ていないようなのですが、消去法で解答を選ぶのですか?教科書に出ていない方剤が問題や選択肢に見られますが、とこで調べればよいでしょうか?

Ansこれらの方剤は、『中医内科学』のテキストに出ています。例えば、No.77AP189の上から5行目、BP188の下から3行目に書いてあります。組成は内科学の最後の附録に収録しています。方剤学ほど詳しく紹介していませんが、大学の本科生として、これだけ分かれば十分です。

肝鬱気滞の聚証の方剤は、教科書P188では逍遥散となっていますが、2014415日の正誤表には木香順気散になっています。どちらが正しいのでしょうか?

Ans確かに、教科書では逍遙散となっています。臨床では、聚証には逍遙散より木香順気散のほうがよく使われるそうです。試験センターの答えに従いましょう。

No.84 潜陽は、標治なのですか?

Ansそうです。「陽亢」は「陰虚」によるものなので、本治の方法は滋陰」です。

No.122 方剤学の教科書には「托裏透膿湯」となっていますが、選択肢B「托裏消毒散」と同じなのでしょうか?

Ansいいえ、違います。『中医外科学』P392の左上に記載してあります。

No.126 乳癖って何ですか?   

Ans「乳腺症」(しこり)のことです。

No.131 精索とは?

Ans男性の生殖器官にあるもので、精管がこれに伴う血管、神経、リンパ管、筋と共に被膜に包まれた構造物です。

No145 妊娠病とは、胎動不安のことですか?

Ans婦人科で学びますが、妊娠に係わる病気を妊娠病と言い、胎動不安は妊娠病の一種です。

No.160 Cの臀核とは?  

Ans「臀核」とはリンパ節のことです。

No.161 斑疹、丘疹、結痂、膿疱の日本語を教えてください。疱疹はヘルペスのことですか?

Ans日本語での斑疹(はんしん)と丘疹(きゅうしん)はそのままです。結痂(けっか)とはかさぶたができること、名詞ではありません。膿疱(のうほう)とは化膿した水ぶくれのことを指します。なお、疱疹はヘルペスのことですが、こちらでは病名ではなく水疱という症状をいうのです。

No.168 清暑となる根拠は何ですか?

Ans設問の症状は典型的な「暑湿証」の感冒ですので、清暑が必要です。

No.186 設問の証は、脾胃気虚挟痰湿ですか? 脾胃気虚は当然、湿を含むので、挟痰湿は不要ですか?

Ansこの症例は、痰湿(胸悶・痰多・脈濡)が顕著ですので、内科では、「痰湿蘊肺」の咳嗽を診断しますが、方剤学の角度から見ると、脾胃気虚挟痰湿の証と考えるものです。

No.194 振寒壮熱を教えてください。

Ans振寒―寒気(さむけ)があって震えること。壮熱を発し、その熱の勢いが激しい高熱のことです。

No.210 方剤学の教科書202ページ、定丸の説明に「痰」とありますが、意味を教えてください。

Ans洗う・除去する・取り除く・一掃する。「痰」は、痰を一掃するとの意味です。

No.214.217 攻撑作痛、眩暈昏蒙の意味を教えてください。

Ans攻撑作痛―突っ張るように痛む、その痛みは脇に連なる。

眩暈昏蒙―眩暈(めまい)・目がくらむ。

No.224 噤口痢と痢疾の違いはありますか?

Ans噤口痢は、痢疾の一種です。下痢した後、脱水状態に陥る、口の周りの筋肉が痙攣を起こします。倉廩散を用いて治療します(『方剤学』P30)。

No.228 長期間の崩漏…ということは血虚があると思うのですが、潤腸丸(潤腸通便・活血去風)で大丈夫なのですか?

Ans現在最も苦痛を伴う主な症状は便秘です。ですから血証にも有効な潤腸丸を使います。

No.228230更衣丸、旋覆花湯も方剤の教科書に見当たらなかったので、組成、功用、主治を教えていただけませんか?

Ans更衣丸は『中医内科学』P171熱秘の方薬・P293の「178」、旋覆花湯はP180瘀血停着の方薬・P297331にあります。方剤学ほど詳しく紹介してない方剤について、大学の本科生として、その組成を了解するだけで十分です。

No.240 Eの肝腎陰虚の次の熟語と、No.244Eの熟語の意味を教えてください。

Ans240.Eは「肝陽化風」の意味です、教P205肝陽上亢の部分に記載があります。No.244.Eは「肝陽眩暈」の間違いです、訂正して下さい。

No.245No.250No.253No.285No.406 羚角釣藤湯は方剤学の教科書に出ていますが、羚羊角湯とは異なりますか? 羚羊角湯、石葦散、沈香散、大補元煎、丹逍遥散は出ていません。組成、功用、主治について、簡単に教えていただければ幸いです。

Ans羚角釣藤湯と羚羊角湯は別の方剤です。羚羊角湯は『中医内科学』P297332」・P210下より1行目、石葦散は『中医内科学』P29190」・P235石淋の方薬です。沈香散は『中医内科学』P293184」・P235気淋の方薬です。大補元煎は『中医婦科学』P67 腎虚型の方薬例、婦人科に使い、「補腎益気・補血調経の方剤です。この症例は、血虚のほうが顕著なので、血虚型の人参養栄湯もOKです。逍遥散は加味逍遥散のことです(『方剤学』P51附方参照)

No.247~248 これは水腫の風水相伝というものですか?   

Ansそうです、弁証は「風水氾濫」です。

No.260 六味地黄丸と左帰丸の使い分けがよく分かりません。正解はBとなっていますが、症状に遺精滑精や自汗盗汗がない、舌光でもないので、Aの六味地黄丸(腰膝酸軟、手足心熱、舌紅)の証のように思えます。疲労すると症状が悪化する…がポイントなのでしょうか?

Ans左帰丸の補腎陰の作用が六味地黄丸より強いので、真陰不足の場合は、左帰丸を使います。

No.274 食べた7時間後がポイント…ということは、消化吸収後という意味ですか?すると「接触性」の意味がよく理解できません。それとも消去法で選ぶべきですか?

Ans「接触性」はアレルギー性反応のことで、この症例のようにマンゴーと接触した後、発症するまでに潜伏期間があります。『中医外科学』P201診断の臨床表現参照してください。

No.288 証は中気下陥ですか? 挙元煎と補中益気湯の使い分けを教えてください。

Ans婦人科の病で、月経過多の気虚型です。『方剤学』P9596附方を参照してください。挙元煎は補中益気湯を簡潔にした当帰・熟地黄を取り除いたもの)です。当帰・熟地黄が使用できないときに挙元煎を用います。

No.428 選択肢Eは何ですか?

Ans(おうひ)は、重症の痺症のことです(『中医内科学』P267下から5行目)

No.435.436 これらの証を教えてください。

AnsNo.435は痿証(湿熱侵淫、『中医内科学』P273)です;No.436は痹証(風湿熱痺、『中医内科学』P267)です。

No.451452 とは、甲状腺腫大のことですか? 

Ansそうです(『中医外科学』P147をご参照下さい)

No.488 選択肢Dの最後の四字熟語の意味は?    

Ans透明・無臭です。

No.499.500 Bは耳の後ろの腫れ、Cはリンパの腫れ、Dはハシカで大丈夫ですか? AEは?

AnsBは全身のリンパ節の腫れがあり、特に耳の後ろのリンパ節の腫れが顕著です(『中医小兒科』P194診断要点3)Cは猩紅熱(しょうこうねつ)、咽喉の痛み・紅腫・糜爛・発疹が見られます(『中医小兒科』P225上から12行目)Dはハシカ、Aは水疱瘡(ミズボウソウ)です(『中医小兒科』P196)Eは幼児急疹(奶麻)です『中医小兒科』P191で確認して下さい。


(教務担当 李)


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by jbucm | 2017-02-14 14:05 | 質問の回答 | Comments(0)

2月13日に内容を補充しました。

(答えにあります「
『方剤学』中国語テキストの略称です。

No.8 選択肢のDEの意味を教えてください。

AnsD火鬱発之 → 体内にある鬱熱を発散することです。

   E寒薬熱服 →(清熱の)寒涼性の薬は温かくして飲むことです。

No.29 設問の精神不振とは、元気がないと理解しても大丈夫ですか? 涙があふれるというのは、何を意味していますか?

Ans「精神不振」は、元気がないと理解してもよいです。「目赤羞明、涙があふれる」というのは、目が赤く、光に当たると涙が出るということです。

No.30麻疹の原因は熱毒と考えるのですね?

Ans麻疹の病因は「時邪」の一種で、風熱の邪気に

属します。熱毒ではありません。

No.34教科書では散寒も益気もないのですが。

Ans全く同じ言語で表現ではないですが、この方剤は人が風寒湿を感受した場合に使う方剤です。選択(ABCDE)の中で、Eの「散湿気解表」は、最もふさわしいです。教P29方解で確認してください。

No.35設問の証は気虚感冒と寒湿ですか?

Ansそうです。気虚感冒の(風寒湿邪を感受した)証です(教P29)。

No.40 設問の証は、熱結傍流ですか? この場合の熱は高くないのですか?舌が乾燥しているだけで、黄燥ではないので。

Ans設問の証は陽明腑証の熱結傍流タイプ(便秘だが硬い便が排出できず、時折悪臭の液体が排出されること)です。練習問題に出ている症例は、患者のすべての症状が書いてあるわけではないです。発熱はあるはずが、この証の弁証要点ではないため、書いてないです。口舌乾燥は津液が損傷される証候です。

No.54 この設問の胸水は懸飲と呼ぶのですか?  

Ansそうです、懸飲に当てはまります。


No.67この証は肝鬱血虚だと思うのですが、脾気虚弱もあるように見えますが、間違っていますか?

Ans素晴らしいです。この証は肝鬱脾虚の証です。


No.69 痛瀉要方と白朮芍薬散は同じものなのですよね?教科書には前者が、問題集には後者の名前になっていますが、どちらを覚えるべきなのでしょうか?

Ansそうです、同じものです。どちらでもよいです。痛瀉要方は、張景岳が命名したもので有名です、しかも覚えやすいですね(腹痛泄瀉なら、痛瀉要方を使う)。白朮芍薬散は、組成で覚えるものです。


この患者は肝強脾弱なので、補脾瀉肝→調和肝脾なので和解剤が必要…という理解でOKですか?

Ans OKです。肝気乗脾(脾虚肝乗)の証です。

No.78 設問の証は何ですか?    

Ans「身熱、下痢に胸脘の煩悶、口渇、汗出、脈数」というような症状は、外感表証のところに裏熱証(大腸湿熱)もあることです。

No.75 桃核承気湯の効用の破血下瘀とは? 破血は活血より激しいと理解していますが、下瘀とは?

Ans「下瘀」という語源は「下焦にある蓄血、または瘀血をなくす」ですが、意味は化瘀と同じです。

No.86 普済消毒飲はおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の方剤と理解していましたが、頭面部の化膿性疾患と覚えるべきですね?「目が開かない」というのは、どういうことを意味しているのでしょうか?

Ans普済消毒飲はもともと疏散風邪・清熱解毒の方剤で、頭面部の化膿性疾患に使われる方剤です。

流行性耳下腺炎の熱毒壅盛のタイプ(ウイルス感染のあと細菌感染を続発される)なら使えます。

なお、「目が開かない」というのは、目蓋が腫れていることを強調する(目蓋が腫れると、目を開けにくい状態です)。

No.97 発熱が午後酷いとは「日晡潮熱」のことですか?「皮膚蒸熱」と舌脈から、陽明実証なのですか?

Ansこの証の発熱は「日晡潮熱(にっぽちょうねつ)」のことですが、細数脈は「陽明実証」の脈ではありません。子供は「稚陰」(陰の発育がまだ整ってない)という状態なので、細数脈が見られます。ですから、この証を「六経弁証」の「陽明実証」を弁証ではなく、「臓腑弁証」を使ったほうがよいです。なお、瀉白散という処方はもともと子供の肺熱咳嗽に使う方剤です。

No.102 芍薬湯と白頭翁湯は共に腸の湿熱痢疾の方剤のようですが、一番大きな違いは何ですか?

Ans芍薬湯と白頭翁湯の一番大きな違いは、芍薬湯に「通因通用」という目的で、瀉下薬の大黄と理気薬の梹榔、木香が入っているので赤白(膿血)便が見られる湿熱痢に使います。白頭翁湯は血便がメインとする赤痢(熱痢)に使います。

No.110 清絡散と新加香薷飲は共に去暑清熱の方剤ですが、新加香薷飲のほうが急性の熱病に使うと理解しても大丈夫ですか?

Ans清絡散は傷暑の軽症(身熱と口渇などの症状が軽く、やや眩暈、舌淡紅苔薄白)に使う方剤です。新加香薷飲は急性の熱病に使うものではなく、暑温初起に寒邪も受けたもの(発熱頭痛、悪寒無汗、口渇、胸悶、舌苔白膩、脈浮数)に使う方剤です。

No.115 この場合の皮下出血は陽虚出血ですか? 瘀斑の色が意味することは何ですか?

Ansそうです。陽気虚弱による出血です。色暗の意味は虚証によるもの(鮮紅は実証の血熱)です。

No.123 Eの方剤は、教P85の最下段で「血痺証」とありますが、痺証では行痺、痛痺、着痺、風湿熱痺しか習っていないように思います。どのようなものか教えてください。

Ans「血痺証」は内科で習った「痺証」とは多少違いがあります。「血痺証」は主に陽気虚弱による皮膚の感触障害と痺れで、疼痛はあまり激しくありません。現代医学の「末梢神経炎」などに当てはまります。

No.142 Cに川穹が含まれないのは、帰脾湯は補益剤なので、川穹で活血行気してしまうと「補」ができないからなのですね?     

Ansそうです。帰脾湯に川芎を使う必要はありません。

No.143 帰脾湯は補気補血の方剤で、当帰も補血の効用はあるものの、活血の効用で含まれないと理解してもいいですか?

Ansいいえ。もともと『済生方』の帰脾湯には(理由は不明ですが)当帰は入っていませんでした。明代の『校注婦人良方』の帰脾湯には、当帰と遠志が入っていますし、現在も当帰が使われています。試験のため『済生方』の帰脾湯に当帰が入ってないことを覚えて頂きたいですが、応用の際には当帰を使っても構いません。

No.183 桑螵蛸散の解説(P133)[方解]で、摂納無とありますが、説明していただけませんか?

Ans「摂納無」とは、気虚で気の固摂作用が失ったことです。「無」とは「できない」ことです。

No.219 P152「温経湯」の組成でACE9gで同量なのですが…。また、清虚熱と退虚熱が続いて出てきますが、違いはありますか?

Ansこちらは「相対的」に多いと理解して頂きたいと思います。『中薬学』で習った生薬の常用量ですが、A当帰は515g、C阿膠は510g、E呉茱萸は1.55gとなっています。『呉茱萸湯』に使う呉茱萸は3gで、『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』に使う呉茱萸は5gです。これらと比較してみれば、『温経湯』に一番多く使われるものは呉茱萸であると納得できると思います。

清虚熱(一般的に清熱薬と滋陰薬を使う)と退虚熱(他の方法で熱を取り去る)の意味は、ほぼ同じです。

No.224 十灰散は上半身の出血に対応する方剤だと思いますが、止血薬Bが入らないのはBに収斂効果があるためですか?

Ansなぜもともとこの処方に藕節と生地黄が入ってないのは、教科書に書いてないですが、使ってはいけないとも書いておりません。加減の際、入れても良いと思います。

No.260 益胃湯は中国語の教科書に出ていますか?

Ans現在の『方剤学』教科書には益胃湯が入っていません。『温病条弁』にある方剤で、『中医内科学』P149に書かれてあります。

No.305 健脾丸の主治は脾胃虚弱、消食内停とありますが、脾胃虚弱だと①運化の力が弱くなり食欲不振や食滞(食滞化熱による便秘)となる、②脾胃虚弱だと湿を生み便溏になる…、①便秘と②下痢の一見相反する症状が出てくるのですね?

Ans健脾丸の証の主な症状は、(脾虚による)食欲不振や食滞による腹脹と下痢です。便秘のケースはあまりないです。飽和丸の証には、便秘が見られるケースがあります。

No. 354 六味地黄丸は、滋補肝腎の効果があり、左帰丸は、滋陰補腎の効果があります。答えがAですが、左帰丸の説明をお願いします。

Ans五行学説では、腎(水)肝(木)は母子関係ですので、「肝腎同源」という言葉があるように、補腎すれば、養肝もできます。

No.386 玉液湯(P175176)の功用には固腎はないのですが…。また、選択肢Cの固歯烏発の意味を教えてください。

Ans玉液湯の功用はB益気滋陰(生津)、潤燥止咳です。なお、君薬の山薬に補脾固腎作用があり(教P176 上より8行目)、頻尿に効果があります。Cの「固歯烏発」は、歯を固め白髪を黒くするという意味で、発は髪です。歯と髪は腎に属するので、滋養肝腎によって歯のグラグラと白髪を治療することです。

No.387390 鎮心安神、補心安神、重鎮安神、養心安神、寧心のニュアンスの違いが分からないので教えていただけますか?

Ans安神剤には、大きく重鎮安神と滋養安神剤二種類に分けられます。

重鎮安神剤は、主に肝欝などの実証の治療に用います。重鎮安神薬(重い鉱物類のもの)と清熱薬を使い、肝火や心火を鎮めるために「重鎮安神」と言います。「鎮心安神」は主に心火を鎮めるもので、重鎮安神」の中に含まれます。

滋養安神剤は、文字通りで、心肝血虚(或は心陰虚)などの虚証にいる心神不安を治療する方剤です。「補心安神」、「養心安神」はほぼ同じことです。なお、「寧心」とは、心神不寧に対して使う言葉です。安と寧は同じ意味なので、不安と不寧も同じことです。

No.391392 選択肢Eの意味は?

Ans辟穢(へきわい)」、辟は避で、よけるという意味です。穢とはよごれ、けがれという意味です。「避穢解毒」は、酷い邪気を感受した時、それを解毒することを指します。

No.393 正解はCの熄風止痙とありますが、教科書の紫雪の箇所には鎮痙安神となっています。紫雪と紫雪丹とは異なるのですか?

Ansこの設問の選択肢ではCが一番合っています。熄風止痙に通じて、鎮痙安神の効果を果たせますから。また、「紫雪」の出典は『千金翼方

』で、「紫雪丹」の出典は『本事方』です、後者には黄金、犀角、沈香が入っていません。

No.452 の痛みはどのようなものですか?

Ans突然の痛みです。猝(cu 4声)―突然・急に、猝痛(突然痛)、猝死(突然死)という言葉があります。


No.482 選択肢Cはどのような意味ですか 甘草は調和諸薬ではないのですか?

Ans「調和諸薬」は使薬の意味です。麻黄湯に使った甘草の役目は単になる使薬ではありません、麻黄と桂枝の猛烈(峻烈)な発汗作用を緩和し、正気を保護するという重要な役でありますので答えがCです。この役を「緩峻護正」と言います。


教科書P56「清営湯」にある神煩は、心煩とは違うのですか?

Ansほぼ同じですが、神煩とは、熱で精神的煩躁不安(神志障害が伴う)になることを強調しています。心煩とは、情緒によるもの(神志障害がない)を指します。


清営湯と犀角地黄湯とでは、前者を処方する患者の熱が低めなのでしょうか?

Ans熱が高い、低いという問題ではありません。清営湯は営分の熱(深いですが、血分より浅いです)で、犀角地黄湯は血分(最も深い段階)の熱を清するものです。衛気営血弁証を復習して下さい。

教科書P148血腑逐瘀湯や四逆散にある「和血」とは?

Ans「行気(活血)」の意味です。

教科書P169「虚陽上浮」とはどのような意味ですか?

Ans病証名です。「孤陽上越」、「虚陽不斂」とも称します(孤陽=陰陽のバランスが崩れて陽のみ盛んな状態、不斂=収斂できない・収束できない)。陰精虧損→陽失所附→浮越於上(陰精虧損により、陰陽がアンバランスになり、陽が上に浮く・漂う)陰陽学説の互根互用を復習して下さい。


一般的に、助陽と補陽は厳密な違いがありますか?

Ansほぼ同じですが、一般的に、助陽とは温裏薬(附子、乾姜、肉桂など)使って陽気を助けることです。補陽とは、補陽薬(鹿茸、巴戟天、肉蓯蓉など)を使い、陽気を「補充」することです。

清骨散と当帰六黄湯の使い分けを教えてください。両方とも陰虚内熱の方剤ですよね?

Ans清骨散は清虚熱、退骨蒸ができます。組成から見ると、体温が高くない骨蒸無汗の場合でも使えます。

当帰六黄湯は滋陰瀉火、固表止汗ができます。黄芩・黄連・黄柏が入っているので、内熱が盛んになり、熱邪がまだある時に使います。黄耆も入っているので、盗汗が明らかに見られる時にも有効です。

再造散と麻黄附子細辛湯の使い分けは?

Ans黄附子細辛湯は助陽解表で、平素陽虚の人に外感風寒の場合に使います。

再造散は助陽解表の上に益気健脾、調和営衛の作用があるので、陽虚・気虚を兼ねる人に外感風寒の場合に使います。

小建中湯と黄耆建中湯の使い方の違いは?

Ans小建中湯は中焦虚寒(陽虚)による腹痛に使います。黄耆建中湯は小建中湯の証に、気虚の症状も明らかに見られる時に使います。

血腑逐瘀湯と失笑散は両方とも活血止痛薬ですが、一番の違いは?

Ans血腑逐瘀湯は主に胸中の瘀血に使う処方ですが、臨床では全身の血瘀証にも使えます。失笑散は瘀血による痛みを和らげるのに使う処方ですし、小さな処方なので、他の処方と併用することが多いです。

(教務担当:李)


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by jbucm | 2017-02-02 14:33 | 質問の回答 | Comments(0)

(答えにあります「『中薬学』中国語テキストの略称です。

No.1 甘味の効能は、補益、和中、緩急と理解していましたが、解毒もあるのですか? どのような中薬がありますか?

Ans 例えば、甘草、蜂蜜などがよく解毒薬として使われます(教P216,218文献の処ご参考下さい)。なお、「清熱解毒薬」に分類されている金銀花、蒲公英なども甘味があるものです。

No.2527 解表、発表、疏表の違いがよくわかりません。この使い分けについても教えてください。

Ans多少違いがあります。透表という言い方もあります。皆表証の治療方法です。

 解表:解とは解除の意味で、表邪を解除することで、全ての表証を治療する総称です。例えば、辛涼解表や辛温解表などがあって、それぞれの適応する証に使います。

 疏表:疏とは、疏散の意味で、主に風邪の治療に、袪風のできる生薬を使います。

 発表や透表:発とは発散で、透とは、透達の意味で、主に邪気が体内に入っている場合に、肌(便や尿ではなく)より、その邪気を追い駆けることを指します。特に発疹のある疾病でなかなか出疹しない場合に「透表」をします。

No.67 この設問は生地黄のことを指しているのですね? 生地黄には生津効果があるからDは不適となるのですか?

Ans そうです。生地黄のことを指します。地黄には水分がたくさん含まれていて、粘滞(脾胃をもたれる)という性質があり、湿証(特に脾虚湿滞)の患者は慎重に使うべきです。

No.6970 散瘀と化瘀に違いはありますか? 祛瘀とも異なるのですか?

Ans散瘀、化瘀、袪瘀の意味はほぼ同じです。

No.95 Eの意味とは?

Ans「蝕」と浸蝕の意味です。「蝕疣療瘡」とは、「イボ」を浸蝕し(なくす)、「瘡癰」を治療することです。

No.107 Bの意味は何ですか? Dの水腫脹満は脾陽不振の証ですか?

Ans 「麻木」とは麻痺、痺れの意味で、「癱瘓」とは自由に動けないことで、主に半身不遂のことを指します。「水腫脹満」は、脾陽不振や腎陽衰微などに見られます。

No.126 CとDは、地上部分と書かれているだけで、幼苗とは書かれていません。他の選択は、違うのが調べてわかりました。教科書に書かれていますか?

AnsP102下から12行目に「春季幼苗が約3寸(10cm)の時に採収」と書いてあります。

No.190 婦女倒経とは、月経不順のことですか?

Ans「倒経」とは、月経期間或は月経の前に現れる吐血や鼻血などのことです。「倒経」は民間の言い方です、中医婦人科では「経行吐衂」と言います。

No.228 琥珀は煎じてはいけない薬なのですね?

Ansそうです。貴重なものなので、粉末を少量(1.53g/回)冲服します。

No.230 教科書P193に「慎用」と書いてありますが、理由を教えてください。

Ans 遠志は、安神の他に祛痰や消腫などでよく使われますが、咽喉や消化器の粘膜に刺激を与える作用もあるので、胃炎や胃潰瘍がある患者に慎重に使うべきです。

No.319-322 一緒に用いるべきでない理由ですが、牽牛子は瀉下逐水で、Dも同じなので、瀉の力が強くなり過ぎるからですか?

丁香は温中の効果があるのに、鬱金の涼血の働きと矛盾するからですか?

芒硝の清熱作用と硫黄の壮陽効果と正反対だからでしょうか?

五霊脂については、教科書には十九畏とだけしか書いていませんが、理由を理解するより丸暗記するしかありませんか?

Ans 設問の内容は、「十九畏」についての質問です。中医の学生として、「十九畏」と「十八反」をまず丸暗記しなければなりません。勿論、それぞれの理由を探り出しても良いですが、まず、「十九畏」と「十八反」の意義を覚えて欲しいと思います。「十九畏」と「十八反」ともに、七情配伍の中「相反」の内容P12)であり、これらの配伍では毒性反応や副作用が発生するものですから、避けるべきです。

相反についての研究は今でも続けられており、先人が纏めた「十九畏」と「十八反」は100%正確ではないとも判明したのもあるそうですが、現在の教科書にはまだ反映していません。

No.392 答えが地骨皮になっていますが、教科書を確認したところ、歯痛について確認できませんでした。どの辺りに書かれていますか?

AnsP68下より1行目に「清瀉腎経の浮火(炎上した虚火)で止虚火歯痛できる」との記載があります。

No.482 解毒の次の二文字の意味を教えてください。

Ans截瘧(せつぎゃく)の意味ですね。「截」は「切」と同じで、切断、止めるという意味です。「瘧」とは伝染病の一種で、おこり(マラリア)のことです。「截瘧」は、マラリアの症状を止める(治療する)ということです

No.495 久咳失音とは?

Ans: 長期間の咳のため、声がかれて発音ができなくなることです。

中薬学に関する質問:

  • 教科書P222223 杜仲は強筋骨、続断は続筋骨とありますが、違いはありますか?

Ans「強」とは強める、「」とは接続する、言葉から見ると意味が違いますが、こちらでは、ほぼ同じ意味です。よく二つを配伍して使います。

  • 配伍関係で、相畏と相殺の違いが理解しにくいのですが、「毒性や副作用を軽減させる配伍」で間違っていませんか?例えば生姜と半夏など。

AnsP12によりますと、相畏と相殺の違いはありません、同じ配伍関係の別の言い方です。相畏は「毒性や副作用を軽減させる配伍」です。それに対して、相殺は「毒性や副作用を軽減させる配伍」です。半夏と生姜は相畏関係で、生姜と半夏は相殺関係です。

  • 教科書P110の肉桂の説明箇所で、「引火帰元」とありますが、よく理解できません。

Ansここでの「火」とは「命門の火」、即ち「腎陽」(「元陽」とも言う)のことを指します。「引火帰元」とは、腎陽不足・命門の火が衰弱したために下半身が冷えるが、一部の元陽が上(頭部など)へ上昇します(これは「虚火」と言います。上熱下寒ですが、ここは真寒假熱の一種でもあります)。この場合の治療で「引火帰元」する必要があります。つまり、上に浮かんである「火」がその元の「命門」に帰るように引導することです。

  • 安胎薬をまとめたいのですが、下記以外にも重点薬はありますか?

  桑寄生…肝腎陰虚による胎動不安

  砂仁……気滞による胎動不安

  黄芩……胎熱不安  

蘇梗……気逆による胎動不安

  杜仲……肝腎虧(き)虚による胎動不安

  菟絲子…肝腎不足による胎動不安

  続断……腎陽不足による胎動不安

Ans紫蘇の葉も安胎作用があります。これら以外は、特に重点薬として暗記するものはありませんが、婦人科の「胎動不安」の部分を学ぶ際、紹介された代表方薬に合わせて上記の生薬が出てくると思いますので、その際、生薬の選び方などの復習ができます。

(教務担当:李)


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by jbucm | 2017-01-28 16:01 | 質問の回答 | Comments(0)

(答えにあります「『中医診断学』中国語テキストの略称です。

No.301 痰蒙心神はどこを見ればよろしいですか?

AnsP11下より9行目に「痰気鬱結、阻蔽神明」と書いています。これは「痰蒙心神」のことです。

No.305 中焦有火とは、胃熱のことですか?この問題集のNo.27の問題と関係がありますか?

Ansそうです。「中焦有火」は主に胃熱のことを指します。No.27の問題も同じく、形態の望診の内容に属します(P17)望形態の部分をご確認ください)

No.317318 どこを見ればよろしいですか?

AnsP26下より21行目~ ご参照ください。

No.338 胃虚気逆はどこを見ればよろしいですか?語声が低微かつ断続的は胃虚の症状ですか?

AnsP44 7.噯気の部分をご参照ください。 No337338は噯気(げっぷ)に関する質問です。げっぷは、胃気上逆(胃の気逆)の症状です。テキストに「噯気低沈、無酸腐気味(匂い)、納谷不馨(食欲がない)」と記載しています、これが胃虚(脾胃虚弱)の症状です。No338の「語声が低微かつ断続的」とはげっぷの声を指しています。

No.347 「奪気」と「中気大虚」について教えてください。

AnsP42下から1011行目にありますが、ひどい気虚を指します。

No.373374 どこを見ればよろしいですか?「畜血」と瘀血は異なりますか?

Ans腹部の按診の内容で、P77下より18行目~辨腫塊:①積聚:腹内に結塊があり腫れたり痛んだり、結塊が明瞭で腫れ痛みが固定したものを「」と称し、血分に属します、結塊が不明瞭で痛みが固定しないものを「」と称し、気分に属します。②腹中の虫塊のことを虫積(慢性の寄生虫病)と言います。なお、畜血は主に下焦(膀胱など)にある瘀血を指します

No.376 瘀血証で口渇…のメカニズムが分かりません。

Ans瘀血が体内に停留することによって津液の気化に影響を与えます。すると津液が体の上部に上がれず、口渇を感じます。瘀血はまた、体内津液の輸布障害を起こすが津液が虧損されてはいないので、口渇を感じるが、水を含んで口を濡らすだけで飲みたがらない…となります(P54上から1214行目をご参照ください)

No.379 中気下陥証の小便が混濁し、米の研ぎ汁の様はどこに記載がありますか?

AnsP115上より18行目~「脾は散精を主る、脾虚気陥で精微が正常に輸布できず、膀胱まで流され、故に小便が混濁し、米の研ぎ汁の様にある」と記載があります。

No.389390 このような大便に関する記述は、教科書のどこにありますか?

AnsP57上から8行目をご参照ください。

No.395396 何をもって分類されるのですか?参考箇所がありましたら教えて下さい。

AnsP71の表をご参照ください。

No.424 肺痿の痰はどこを見ればよろしいですか?

Ans痰の望診のところです。P29下より10行目に書いてあります。

No.434 大便希薄と便溏とは違いますか?

Ans 同じことを指す場合もありますが、その違いは何かと言うと、「大便稀薄」は水っぽい便で、「便溏」は形のない便を指します。

No.457458 どこか参照になるページはありますか?光燥で石のようになるのはなぜですか?燥で枯骨のようになるのはなぜですか?

Ans歯の望診のところです。P23 上より16行目に書いてあります。光燥で石のようになるのは、陽明熱盛で津液が大いに損傷されるためです;燥で枯骨のようになるのは腎陰の虧虚がひどく、歯に栄養を与えられないためです。

No.493 選択肢のEは何と書いてあるのですか?また意味は何ですか?

Ans眼球の結膜の増殖でできた肉状の突起で、まだ角膜(黒目)を覆っていないものを「肉」、覆ったものを「肉攀睛」と言います。教P20の一番下に記載があります。

No497498 選択肢BCの意味が分かりません。

AnsP69をご参考下さい。Bは、脈が緩(遅い)、時には1回止まる。Cは、脈が数(速い)、時には1回止まる。

No499500 どこを参照すればよろしいですか?

AnsNo373374の答えをご参照ください。P77に記載があります。

基本的な質問で申し訳ないのですが、燥湿、化湿、除湿の区別がつきません。燥湿するのは辛味、化湿するのは苦味で正しいですか? また去痰と化痰にも違いがありますか?

  Ans「燥湿、化湿、除湿」はほぼ同じことを指しますが、下記のよう、微妙に差があります。

燥湿:主に苦味の生薬を使い、水湿・痰飲内停などの病症を治す。

化湿:主に辛味で芳香性のある生薬(芳香化湿)を使い、水湿内停の病症を治す。

利湿:おもに淡味の生薬を使い、利水(利尿)を通じて水腫などの病症を治す。

除湿:湿邪を取り除くことです。燥湿・化湿・利湿(利尿)などを含みます。

同じく、「祛痰、化痰」もあまり違いがないですが、下記のように使い分けもできます:

祛痰:痰を気管支から追い出す(宣肺も含みます)。

化痰:生薬の力によって粘稠な痰を薄くしたり無くしたりします。

(教務担当:李)


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by jbucm | 2017-01-23 16:15 | 質問の回答 | Comments(0)

(答えにあります「『中医診断学』中国語テキストの略称です。

No.7 「黧黒」は、どす黒いと理解しても良いのでしょうか?黄色味を帯びていますか?

Ans 黧黒はツヤのない黒っぽい感じで、黄色味は入っていません。

No.10 Cの疹がでたり隠れたりは陰斑の症状ではないのでしょうか?教科書P26 内延胸腹の意味を教えて下さい。

Ans Cの「疹が出たり隠れたり」とは、疹が「突然隠れて見えなくなる」という意味です。こちらは斑疹の逆証に見える症状になります。

 陰斑のところに記載しています「隠々稀少」とは少なくてかすかに見えるという感じです。

なお、「内延胸腹」とは「斑疹が先に四肢より出現し、その後(四肢の)内側にある胸腹部へ広げる」、「延」とは広げるの意味です。

No.18 は甲状腺の腫瘍ですか?

Ans 瘤は首にできるコブですが、主に甲状腺の腫れや甲状腺の腫瘍を指します。

No.19  ①「白ハイ」、②「痱子」とは? 

Ans①暑湿、湿温による皮膚病の一種、②アセモです。

No.21 少神と失神とは違いますか?少神の記述は教科書のどこに出ていますか?

Ans: 少神とは神気不足のことです(P11(三)神気不足と神志異常の部分をご確認ください)

No.22 」と「狂」について教えてください。どこを見ればよろしいですか?錯語はどういう意味でしょうか?

Ans両方とも精神障害で、前者は鬱病、後者は躁鬱病に相当します。教P42下より3行目にあります「独語」のことは「癲証」(精神病の一種)に属します。「錯語」も同じP42下より3行目にあります。独語との違い:錯語の場合、患者本人は言ったことを知っている。

No.24 虚証の独特の顔色はありますか?虚熱が出た時は虚火の上昇によって頬骨の辺りが赤くなると理解しているのですが。

Ans虚熱が出た時は虚火の上昇によって頬骨の辺りが赤くなる」との理解は正しいです。「虚証」の独特の顔色はありません。タイプによって顔色が違います(例えば、陽虚はこう白、陰虚は微赤、気虚は淡白、血虚は白で無華など)、どの虚証でも「青い顔色」は見られません。

No.27 どこを見ればよろしいですか?

AnsP17下より16行目に「肥満で食少は、形盛気虚であり、多くは脾虚有痰」と記載してあります。この問題の選択肢のBEはみんな陰虚(血虚)類で、Aの陽虚だけが「脾虚有痰」「形盛気虚」と一致しています。

    

No.28 答え「B」になっていますが、「E」もみられると思います。答えが「B」の根拠を教えてください。

AnsP18 上より10行目をご確認下さい。「手足蠕動」とは微細な振動(震える)ことで、虚風内動の症状です。一方、「E」の症状は四肢抽搐(痙攣)です。なお、教P121の表にも記載がありますので、どうぞ、ご参考下さい。

No.32 Dの「肝風発痙」、Eの「偏枯」の意味を教えて下さい。

AnsDは肝風による痙攣を指します。Eは「中風偏枯」のことで、中風の一種です。『黄帝内経』に記載がありますが、『中医内科学』にもあまり詳しく説明してないので、虚証の中風だと理解して下さい。

No.35 芒刺舌とは?

Ans「芒刺舌」とは舌の表面に赤く小さなとげが生じることで、体内に熱邪がある時に見られます。P34上から18行目をご参照下さい。

No.42 「刮舌」とは舌磨きのことですか?

AnsP38上より24行目をご参考下さい。「カッゼツ」と読みます。苔の真仮を判断する方法です。

No.43 舌診では「気滞」や「気虚」は弁別できないという理解で大丈夫ですか?

Ansこの問題は、舌体の色が「淡紫」で「湿潤」である状態の舌象についての質問です。 P33下から14行目に「寒凝血瘀」と記載しています。舌診で「気滞」や「気虚」の弁別はできますが、こちらでは当てはめられないです。

No.44 Aは苔、BEは舌体の動き、Cが舌形を表すとすると、Dはどのようなものですか?

AnsBDEはすべて舌態の内容に属します(P35上から9行目をご参考下さい)

No.48 垢苔とはどのような舌苔ですか

AnsP37上より45行目にあります。舌の表面が油を帯びたように、べっとりとして厚くなったものは膩苔であるが、その上に、汚い垢状ものがまじった舌苔を「垢苔」或いは「濁苔」といいます。

No.57 「積粉苔」とは? 「疫癘の邪気」とは?    

Ans「積粉苔」とは、舌面に大量な白い粉のようなものが積み重ね、乾燥してない舌苔を指します(教P36上から3行目で確認してください)。

「疫癘(えきれい)」とは瘟疫(おんえき)という伝染性の強い邪気です「癘気」とも言います(P96)

No.58 黒苔は裏証ですね?

Ans 主に裏証に見られるものですが、上記「疫癘証候」の酷い段階にも見られます。

No.60 苔潤が苔燥に変わるのはどのような時ですか?苔多が苔少に変わるのはどのような時ですか?

Ans「苔潤が苔燥に変わる」:舌面に「潤」しているのは正常状態です。「燥苔」は津液損傷の現しですので、正常な人が実熱証になったや、突然陰液虧損な状態になった時などにみられます。

「苔多が苔少に変わる」:「厚苔が薄苔に変わる」と同じく、正気が回復し、病状が治る方面に向かっていることの現しです。

No.66 「虚裏の動きが衣服に反映…」の意味が分かりません。

Ans「虚裏」とは心尖部(心臓の下の部分)を指します。「虚裏の動き」とは心臓の拍動のことです。正常時には、着ている衣服の上から心臓の拍動は見られません(P76下より10行目)

No.69 「邪正相持」とは?

Ans 邪気と正気が戦い、両方が対峙している段階のことで、邪気と正気が拮抗していることです。

No.72 短脈とは?       

Ans 気鬱か気虚証に見られる脈です(P68)

No.76 「腸癰」とは?「燥屎内結」と便秘は異なりますか?       

Ans「癰」とは膿腫のことなので、「腸癰」とは腸の膿腫のことです。

燥屎内結」は便の状態(乾燥して溜まっている)を表します。便秘は病名なので、燥屎内結は便の状態を表し、または便秘の原因の一つです。

No.94 陽証転陰と陽盛格陰の違いは何ですか?

Ans 陽証転陰は陽証が陰証に変わる(例えば熱証が寒証になる)ことです、陰陽の転化に属します。陽盛格陰とは、陽気(邪気)が盛んになり、陰気が体表に停留し、中に入れない(阻まれる)ことです。陰陽格拒に属します。『中医基礎理論中文テキストP16P110をご参照下さい。

No.102 設問の症状だけでなぜCを選べるのか、理解できません。腹満だけが実証で、他が虚証の症状なのですか?

Ans そうです。教P77上から13行目をご参考下さい。「虚満」とは真虚假実の意味です。

No.112 因虚致実と虚実併重はどういう状態のことを言うのですか。

Ans 因虚致実とは、虚証によって実証が発生すること、原因と結果を表しています。例えば、気虚におる瘀血など。虚実併重とは、虚証と実証がともに重いことを指しますが、原因と結果を表してないです。

No.117 「飲証」と「痰飲証」は同じと理解しても大丈夫ですか? 教科書P106水声漉漉とあります。どういう意味ですか?

Ans「痰飲証」は「痰証」と「飲証」の2つ含まれ、さらに「飲証」は4種類に分けられます。『中医内科学』で詳しく勉強します。

「水声漉漉」とは「水声がごろごろと鳴る」という意味です。

No.118 心陽虚証の脈は微細だと思いますが、なぜ結代脈が心陽虚証の脈になるのでしょうか?なお、「口舌生瘡」は何ですか

Ans結脈・代脈は「不整脈」であり、心陽虚証によく見られます。微細脈は脈の強さの表しで、結・代脈は脈のリズムの表しです。

なお、「口舌生瘡は口内炎のことです。

No.119 寒邪客肺証は、寒邪犯肺のことですよね?風寒の邪が肌表を襲うため、表証が出現するので、悪寒や発熱があると思いますが、答えは「B」ですか?

Ans 教P111の(三と四)をご参考下さい。風寒束肺証と寒邪客肺証との違いを覚えて下さい。風寒束肺証は外感風寒の邪気によるもので、寒邪客肺証は肺内に寒邪が生じることです。

No.121 C反応が鈍く、動作の敏捷性がないとありますが、失神の動作遅鈍と少神の動作遅緩のどちらにあてはまるのでしょうか?解答がDなので、失神に当てはまるかと思いますが、違いが分かりません。

Ans失神の軽いほうを「少神」と言います。「動作遅鈍」はほとんど動かないことの表現で、「動作遅緩」は動きが遅いだけです。Cは失神の症状です。なお、失神の精神状態は意識不明、或は意識もうろうなので、Dはまだ「少神」の段階です。教P11下より13行目の「神気不足」は少神です。

No.123 教科書P28に透関射甲のページを見つけましたが、現れる病証はどれか分かりません。

Ans病証は小児の外感病です。「透関射甲」のほうは、邪気がさらに深く入っていて、命に係わる危険があるという症状です。

No.129 脾腎陽虚→五更泄瀉と理解していたのですが、この設問の正解が溏薄清稀なのはなぜですか?

Ans五更泄瀉は下痢をする時間を指し、「溏薄清稀」は便の状態を指します

No.133 潮紅、満面通紅、白裏透紅の状態を教えて下さい。

Ans潮紅:ほほだけ赤い。 満面通紅:顔がまんべんなく赤い。 白裏透紅:白い色に赤みがさしている。

No.138 喀血は肺から、吐血は胃からの出血と理解してOKですか? 

AnsOKです。

No.139 大腸液でも口臭はあるのですか?

Ans見られる場合があります(P113下から6行目に記載があります)

No.150 瞳孔拡散の仕組みを教えてください。

Ans中医では、腎精耗→瞳孔(先人は「瞳仁」「瞳人」と表現)の筋肉が収縮できなくなると認識しています。現代医学的な解釈では、迷走神経が働かなくなるからです。

No.153 腥臊臭は生臭い臭いと理解していますが、その仕組は?なぜ、風湿熱が皮膚に溜まると汗が生臭くなるのですか?

Ans 腥臊臭のある汗は「臭いがきつい」という意味です。風湿熱の邪気()が皮膚に長く滞留→菌が繁殖→きつい臭いが生じます。

No.155 「絶汗」とは?        

Ans亡陰証と亡陽証の汗です。

No156 行痹はどこを見ればよろしいですか?

Ans内科学に「痹証」のところに記載してありますが、診断学では、P51上から14行目をご参照ください。

No.157 胃気のある脈=正常な脈でOKですね? 脈の本位とは何ですか? BCについて、教えてください。

Ans胃気のある脈は正常な脈でOKです(P65)。脈の本位とは元の位置のことで、ここでは寸・関・尺を指します。Bは「落ち着いていてゆったりしている」表現で、Cは長脈です。

No.169 Bの意味を教えてください。

Ans「謇(けん)」の意味は「どもる」で、「語言謇渋」とは、自由に話すことができないということです。

No.174 陽明経証と陽明腑証の主な区別はどう判断すればよろしいですか?

Ans陽明経証と陽明腑証の主な区別は、後者は大便秘結(腸内に乾燥した糞)があることです。P134135「六経弁証」の部分をご確認ください。

No.195 心陽虚になると、なぜ「胖」が現れるのでしょうか? 脾腎陽虚では淡白舌、胖嫩(湿潤)になると記憶していますが、間違っていますか?

Ans 間違っていませんが、「淡胖舌」は陽気虚弱の証なので、心陽虚にも脾腎陽虚にも見られます。

No.198 表裏倶熱とはどういう症状ですか?

Ans 表裏倶熱は体表にも、体内にも熱があるという状態です。

No.209 表熱裏寒とはとれないでしょうか?

Ansこの症例は外感風熱の症状がないので、表熱裏寒とはとれないです。

No.211 中暑は暑気当たりですか?それとも熱中症?傷暑は?

Ans中医学の「中暑」は日本の「熱中症」に相当し、「傷暑」は「暑気当たり」に当てはまります(P95「暑淫証候」の部分をご確認ください)

No.214 月経量少から心肝血虚を選んでは間違いでしょうか?

Ansこの症例に肝血虚の症状(眩暈耳鳴、視力減退、しびれ、弦細脈など)がないため、心肝血虚とはとれないです。

No.216 気滞心脈はどこを参照すればよろしいですか?

AnsP108「心脈痺阻証」、【臨床表現】の最後の部分をご確認ください。

No.218 冬に悪化とのことから、寒邪客肺を選びました。飲停於肺への導き方を教えて下さい。

Ans「飲停於肺」は「支飲」のことです。水分が肺に滞留する四飲の1つ、咳と呼吸困難がひどく(横になれないほど)、脈は弦です。「寒邪客肺」よりひどい病証です。P112 上にある表をご確認ください。

No.219 熱邪壅肺と痰熱壅肺は同じですか?

Ans同じですが、ただし後者の場合は熱邪より痰が多いです。

No.226 寒滞肝脈に導く判断を教えて下さい

Ans足の厥陰肝経が生殖器を通過しているため、男性の睾丸部の墜脹冷痛などは寒滞肝脈と言います。P121をご確認ください。

No.228 ABの違いは「風邪」による症状があるかないかですか? 痰が薄く白い、苔が薄白膩、緊脈など、寒の邪気しか読み取れないのですが。

Ansそうです。No.119の答えをご参考下さい。Aは内傷咳嗽で、病程が比較的に長く表証の症状が見られません。Bは外感咳嗽で、病程が短く、表証の症状が見られます(この症例の脈は緊です)。

No.229 腎不納気と浮腫の結びつきは? この患者は肺腎気虚なのですか?

Ansそうです。この患者には肺腎気虚があると考えられます。30年の病歴があり、腎陽も虚弱と推測できますので、浮腫と結びつけられます。

No.242 月経量が多い程度は不明ですが、期間が78日間はそれほど異常ではないので、面色淡白、無華、納少、気短乏力、舌淡苔薄白、脈沈細…などから気血両虚では駄目ですか?それとも三年間の月経量過多イコール脾不統血になるのですか?

Ansこの症例はもちろん気血両虚の症状が見られています。しかし、症状の最初に「月経量が多く三年間余り」と書いてあります。出血の症状が出ていたら、単純な「気血両虚証」ではなくなります。病名は「月経量過多」で、弁証は「脾不統血証」になります(弁証論治の際、患者のすべての証を書く必要がないです。例えば、この症例の場合、「脾不統血証」にしていれば、「気血両虚」も含まれていることを知るべきで、治療はもちろん補気養血なども考えるべきです)。

No.244 悪心嘔吐、色がミカンのような鮮やかな黄色、便溏湿熱蘊脾と考えるのですが

Ansこの症例の脈は弦数になっていますので、湿熱が肝胆に蘊結している症候です。AB2つ証の症状が似ています(脾と肝胆は近隣同士ですから、脈で区別できます。P116P121をご参照ください。

No.249 この場合、下熱の症状は尿痛だけですか?

Ans「尿頻、尿急、尿痛」は膀胱湿熱証(急性泌尿器感染)の典型的な症状です。

No.251 血熱証の弁証根拠は出血ですね? 邪熱が血分に入る→血脈を灼傷→出血、というメカニズムで大丈夫ですか?

Ansそうです。弁証根拠は出血と熱象ですからABDEは排除できます。この症例の選択肢から見ると、気血の病証に関する問題で、Cの「血熱証」が正解です。

 なお、「邪熱が血分に入る→血脈を灼傷→出血」とは、外感病の血分邪熱熾盛のメカニズムです。本例は臓腑火熱熾盛による血熱で、内傷病に属します。

No.253 湿温病と迷ったのですが、渇喜熱飲から温ではないため、痰飲病にしたのですが、判断は何がポイントですか?

Ans渇喜熱飲で飲む量が少ないや飲むと吐きそう、腸鳴、舌と脈などみんな典型的な痰飲病の症状です。なお、「湿温病」は湿熱の邪を感受して起こる熱性病の一種で、潮熱と身熱不揚が特徴です。

No.255 竄痛とは?   

Ans竄痛(さんつう)とは、ネズミが走り回っているように痛みの動きが速い、つまり固定しない痛みです。

No.270 寒飲伏肺はどのような症状ですか?

Ans寒冷な飲邪が肺に溜まり、肺の機能活動が障害する症候です。No218の飲停於肺と同じ証ですが、「伏」というのは、慢性状態を表しています。

No.271 口中が甘い、というのはどのような意味を持ちますか?

Ans脾の病証、特に「脾胃湿熱」の場合に現れやすいです。

No.274 「不安」は裏熱とみなされるのですね? 口渇も裏ですか?

Ansこの症例中の口渇、煩躁不安、糙乾苔はすべて裏熱の証候です。

No.295 瘀血阻滞を選んでしまったのですが、気滞血瘀との判別はどのようにしたら良いですか?

Ans胸脇の脹痛、憂鬱などを症状で、気滞があると判断できます。


(教務担当:李)




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by jbucm | 2017-01-23 16:08 | 質問の回答 | Comments(0)

 2017年国際中医師標準試験に向けて、いよいよ本格的に練習問題をし始めなければなりません。過去問(『復習大綱』)についての質問への答えをまとめましたので、2年前と同じく『中医基礎理論』、『中医診断学』、『中薬学』、『方剤学』、『中医臨床学科』、『中医辨証論治』というかたちで、6回に分けてブログに載せます。どうぞ、ご参考下さい。
2月13日に内容を補充しました。

(答えにあります「」は『中医基礎理論』中国語テキストの略称です。

No.10 臓腑陰陽属性の理論について教えてください。

Ans 陰と陽は限りなく分けることができます。臓と腑で見れば、臓は陰で腑は陽です。五臓を陰と陽に分ける場合は、胸部にある心と肺は陽で、腹部にある肝、脾、腎は陰とされます。さらに心肺を陰陽に分けるなら、心が「陽中の陽」、肺が「陽中の陰」となり、肝脾腎の場合は、肝が「陰中の陽」、腎が「陰中の陰」、脾が「陰中の至陰」となります。


No.12 正解はDではないでしょうか?教えてください。

Ans Dの「陰液不足で陽気が相対的に亢進し虚熱を発する」は間違いではないです。ただし、出題の本意では「陽気」に対して「陰気」のことを求められています。なので、Eの「陰気不足で陽気が相対的に亢進し虚熱を発する」のほうが最も適切な答えとなります。

なお、「陰気」とは「陽気」と相対する言い方です。例えば、機能と物質で言うと、機能が陽気で、物質が陰気です;臓腑で言うと、五臓の気が陰気、六腑の気が陽気です;営衛の気で言うと、営気が陰気で衛気が陽気です;気血で言うと気が陽気で、血が陽気です……


No.15「益火の源、以て陰翳を消す」(陰翳:インエイと読むのでしょうか?)はどのような意味でしょうか?

Ans陰翳(インエイ)とは陰影意味で陰の病証を指します「益火の源、以て陰翳を消す」真陽不足による陰寒の病証に適応される治療法です。「火の源」は真陽で、腎陽のことです。


No.16「陰病は陽を治す」の病理基礎はどれか?陰病が陽を治すとはどういうことでしょうか?また、答えの陽虚になる意味を教えてください。

Ans八綱では、全ての病証を「陰病」と「陽病」に分けることができます。寒性の病証は「陰病」に属します。また、寒性の病証には、大きく陰盛(実証で、邪気によるもの)と陽虚(虚証で、陽気虚弱によるもの)2種類が含まれます。

本題の「陰病は陽を治す」というのは、実は、上記のNo.15と同じ意味で、陽虚の場合に適しています。見た目は陰病ですが、本質が陽虚(例えば、脾胃虚寒証)のため、「陽を治す」とします。


No.20 骨疼痛、頭髪脱落は腎のトラブルで、甘味を取り過ぎたために…は脾と「相乗」関係になったと理解すべきですか?

Ansそうです。P23上から7行目に「気有余、則制己所勝…」との記載があります。甘味を取り過ぎると、脾気が旺盛になり、腎を相乗すると理解してください。


No.77 気の主は肺、気の根は腎、気の本は脾でOKですか?

Ans「気の主は肺、気の根」はOKですが、「気の本は脾」という言い方はありません。


No.80 胃の関とはどういう意味ですか?腎と胃の関係を詳しく述べている箇所は教科書ではどこにありますか?

Ans「腎は胃の関」の意味について、「関」は「せき」のことで関所意味です。胃が受納した水液が主に腎を経由して体外に排出されることを指します。教P41の上から6行目に記載があります。


No.99 中精の府とはどこですか?

AnsP44中段に記載があります。『黄帝内経』では「胆」を「中精之府」と称しています。胆は六腑の一つですが、奇恒之腑でもあります。他の腑と違って、水穀を伝化するではなく、精汁(胆汁)を貯蔵及び疏泄するので、故に「中精之府」と称されます。『霊枢注証発微・巻一』に「他の腑に受けるものは濁の物だが、胆だけ五臓の精汁を受ける」と書いてあります。『甲乙経・巻一・第三』は胆を「清浄の腑」と称しています。


No.102 五体とは何ですか?

Ans形体」のことで、筋、脈、肉、皮毛、骨のことです。


No.108「精血互生」を反映する、の意味を教えてください。

AnsP51「肝と腎の関係」の部分をご参照ください。


No.125 人体の体温を恒常的に維持するのは気の温煦作用なのは分かりますが、涼潤との関係は何ですか?

Ans教科書には書いてないが、ここの質問は主に「人体の体温を恒常的に維持する」に対して、体温の調節に気の温煦作用の他にも身体のいろんな機能が作用していることを説明しています。「温煦」の反対作用なので、「涼潤」といいます。

No.129 水穀の清気と水穀の悍気の違いは何ですか?

Ansどちらも水穀から化生されるものですが、水穀の清気はおもに身体を養う「営気」になり、水穀の悍気はおもに身体を守る「衛気」になります。「悍(かん)」は強い意味です。

No.136「散精」の精は水穀の精微のことでしょうか?

Ansそうですね、「散精」とは脾が水穀精微を全身へ輸布することを指します。

No.187「継発性の病因」の意味は?

Ans日本語では、「続発性」と言います。病理産物(病気によって体内に溜まったもの)が致病の素因となることと理解してください。

No.189 最も心神を蒙蔽しやすい病邪とは?

Ans心神を妨げる病邪のことです。「痰迷心窮」や「痰火擾心」などの証から考えた方が分かりやすいです。これらの証は、「痰」による精神的病証です。P101の下から3~2行目に記載があります。

No.199200 どこを見れば良いか教えて下さい

Ansとても単純で基本的な用語です。教科書に明記してないが、P132の上にあります標本に関する記載に新病や継発病(日本語では「続発病」と言います)のことについて書いてあります。なお、「合病」に関しては、六経病の伝変関係をご参考下さい。『中医診断学』中国語教科書P136の一番下~P137の部分をご確認下さい。

No.203 どこを見れば良いか教えて下さい

AnsP120の上から8行目に「各臓の陰陽失調、久必及腎」と記載があります。

No.205 疾病の基本病機、西洋医学的な考えだと「臓腑の機能失調」を選びたくなりますが、機能が失調する前に陰陽のアンバランスがあるとの考え方なのでしょうか?

Ansそうです、教P108上から25行目のところをご参照ください。

No.216 肝は不臓血が出血に至るのはなぜですか?

AnsP37の下から13行目に「肝の蔵血は、出血を防止する重要な作用である」と記載があります。本来血液が肝臓に戻るのに、戻らなかったら、溢れたりしたら、出血が起こります(例えば、月経過多)。

No.218「気虚血熱」は「気虚発熱」と同じですか?

Ansいいえ、「血熱」は熱証による出血などの症状を指しますが、発熱しないときもあります。なお、「気虚血熱」という言い方はないです。「気虚発熱」は気虚による発熱のことです。

No.229 問題の意味がよく理解できません。五志とは、喜()、怒()、思()、憂()、恐()で、六気とは風、寒、暑、湿、燥、火の正常な状態ですよね?

Ans五志と六気についての理解はOKです。情緒(五志)の過激、六淫などの邪気が体内に籠ると皆「化火」します。教P118 上から6行目に「邪鬱化火」、同じページ上から10行目に「五志過極化火」についての説明があります。

No.230 どのように考えればよろしいのでしょうか?

Ans熱陥心包とは、熱(火)邪が心包に入ることを指します。外邪なので、内火に属さない。

No.232 どこを見ればよろしいのでしょうか?

Ansこの問題の内容についても基礎理論の教科書に明記してないが、基礎理論の「病因・六淫、診断学の「八綱辨証表裏や、内科学で習った各外感病証に、表裏伝変の話がありますので、それらをご参考下さい。

No.263 用熱遠熱、用寒遠寒を教えて下さい

Ans 因時制宜の内容で、教P136の上から3行目~。「用熱遠熱」とは、熱い時期(夏)に寒邪を受けたとしても、辛温発散のものを使い過ぎではいけない、気陰を損傷しないためです。「用寒遠寒」寒い時期(秋冬)に熱邪を受けたとしても、寒涼のものを使い過ぎではいけない、陽気を損傷しないためです。

No.264 どの症状から腎と関わりがあるのか教えて下さい

Ans:「動くと気急(呼吸促迫)及び喘促(喘ぐ)が発作する」などは、腎不納気の症状です。教P126の下から13行目をご参考下さい。

No.266「厥冷不仁」とは?

Ans「不仁」は痺れたり感覚を失ったりすることで、「厥冷」は冷え過ぎることです。ですから「厥冷不仁」は、四肢がとても冷えていて感覚がない状態のことです。

No.271 教えて下さい

Ansこの問題は『診断学』or『小児科』の問題です。『中医診断学』中国語教科書P52下から7行目をご参考下さい。なお、昔では回虫が小児によく見られる寄生虫であり、『中医小児科』の講義で詳しく説明があります。

No.272273 「陰盛格陽、陽盛格陰」、「陰損及陽、陽損及陰の違いを教えて下さい

Ans「陰盛格陽、陽盛格陰」とは、身体の中に陰(陽)の邪気が盛んになり、身体の陽気(陰気)を中に入ることを阻み、表面では陽盛(陰盛)の症状が現れることを指します。「格」とは拒否、阻むという意味です。

「陰損及陽、陽損及陰」とは、身体の陰(陽)の正気が損なわれ、陽(陰)に影響を及ぼし、陰陽両虚の状態になることを指します。

No.276 血不生気の意味は血は気を生むことができないという意味ですか?

Ansそうです、血は気の担体(キャリア)であり、又は気に充分な栄養を与えること(つまり、物質がエネルギーに化生すること)となっています。教P62の上から15行目~「血為気之母」の部分をご参考下さい。

No.286 脾虚肝乗と肝気乗脾の違いは? 「肝気犯胃」とは

Ans「脾虚肝乗」とは、先に脾虚があって、肝気に「乗」されることです。「肝気乗脾」とは、先に肝気旺盛し、横逆して脾の機能を影響し、脾の症状が現れることです。相乗関係に二つのパターンがあります(P22 下から62行目をご参考下さい)

なお、「肝気犯胃」とは、肝気旺盛し、横逆して胃の機能を影響し、胃病の症状が現れることです。症状については、『中医診断学』P128の「肝脾不和証」と「肝胃不和証」をご参考下さい。

No.292 面色萎黄の単語に反応して「脾虚」を思い浮かべましたが、脾虚による血虚→血虚の症状の中でも心悸、失眠多夢など心の症状があるので正解は「心血不足」になるのですね?

Ansそうです。この症例は顔色以外の症状は全て「心血不足」の症状です。確かに「心血不足」の顔は「蒼白・無華」ですが、実際の情況は様々あります(例えば、患者が心血不足の同時に脾虚も兼ねる、なお、患者本来の肌の色や、カルテを記入する医者の視覚差などもあります)。

No.293 何を根拠に帯脈を選べばよろしいのでしょうか?

Ansこの問題は『経絡』に関する問題す。基礎理論の講義であまり話してないですが、奇經八脉の機能で選びます。『中医婦人科』の講義で詳しく話します。

No.308 壮水の主、以て陽光を制すとはどういう意味ですか?

Ans この言葉はNo.15「益火之源、以消陰翳」(扶陽益火で虚寒証を治す)の治療法の反対の方法であり、滋陰壮水で虚熱証を治す方法です。教P17下から9行目~をご参考下さい

No.340 体は陰にして、用は陽とはどういう意味ですか?

Ans肝臓の話です。「体」とは機体で「用」とは功用(機能)のことです。肝臓自体は(腑に対して)陰に属すが、その機能は陽性です。教科書に記載してないが、韓先生と金先生の講義では、この話をしております(よく試験問題にでる内容です)。

No.368 同源とはどういう意味ですか?

Ans肝腎同源のことです。古代では、十干〔甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸〕を五臓六腑と次のように配属しています:甲(胆)乙(肝)、丙(小腸)、丁(心)、戊(胃)、己(脾)、庚(大腸)、辛(肺)、壬(膀胱)、癸(腎)。よって、肝のとこを「乙」、腎のことを「癸」と称しています。

No.377378 教えて下さい。宇宙の本源の気とは?

Ans気の運動の形式について、人体に対して宇宙は大きな空間であり、内と外は存在しないので、そこで気の動きは「出入」と言わずで、「聚散」と言います。「宇宙の本源の気」とは「天地の気」を指します(P54下から1512行目をご参考下さい)


No.406 教えて下さい

Ans奇經八脉の作用です。教P79下から6行目をご参考下さい。


No.422 記載されている場所がありましたら教えて下さい

Ans No293の答えをご参考下さい。


No.430 甘寒涼潤とはどのような治療方ですか。冷すのに甘を使う意味は何ですか?

Ans甘味で寒涼性の生薬を使い、陽盛の証を治療する方法(正治法)です。特に甘味を選ぶではなく「甘寒」を強調しているということです。


No.431432 一気一病、症状が相似するとの意味がよくわかりません。

Ansこれは癘気(れいき)の発病特徴です。教科書に「一気一病」という言葉はありませんが、意味は「症状は似ているが、一種の癘気に一つ病名を付ける」ことを指します。癘気に関しては、教P97~98で確認してください。「病邪が相兼して病となる」とは、六淫が病気を起こす特徴です。意味は、2種類以上の邪気が同時に人体に侵入することで、風寒、暑湿などがあります。


No.459460 どこを見ればよろしいのでしょうか?

Ansとても単純な問題ですが、それほど重要な問題と思わないでください。教科書に明記してないが、教P107邪盛正衰と疾病転帰の部分及び 教P99飲食不節の部分をご参考下さい。


No.461 どこかに記載ありますでしょうか?邪正相搏」、「正虚邪恋の意味を教えて下さい

AnsP107 下より5行目~をご参考下さい。「邪正相搏」邪気と正気が互いに戦うことです。「正虚邪恋」正気が虚弱し、邪気が(虚弱している身体に)附着することです。


No.473 脱液の定義は何ですか?載っている場所があれば教えて下さい。

Ans「脱液」とは陰液枯涸とも言います。教P114津液不足の部分をご確認ください。


No.485486 教えて下さい。

Ans恬淡虚無(てんたんきょむ)」とは、静かで、落ち着いている状態を保つこと、あっさりしていて無欲であることです。精神状態を調養することです。教P130下より14行目に記載があります。

「春夏養陽、秋冬養陰」は『黄帝内経素問・四気調神大論』にある言葉です。春夏に陽気が上昇し、秋冬に陰気が増えることは自然のことですので、人の生活もそれに順応すれば、病気を防ぐことができます。


No.489.490 の解答ですが、どちらもA熱因熱用になってますが、それであってますか?

Ans「反治法」と「従治法」は同じことですので、答えはどちらもA熱因熱用となります。

普通の方法と反対する治療法なので、「反治法」と言います。なお、病状の性質と同じ性質のものを使うため、「従治法」という言い方もあります。

ちなみに、「熱因熱用」の意味は、熱の証に温熱のものを用いて治療するということで、「反治法」(「従治法」)に属します。なお、「正治法」は「逆治法」とも言います。教P132をご確認下さい。


No.495 教えて下さい。

Ans併補は、同時に補うという意味です。陰陽併補は陰陽両方虚弱している時の治療法です。


(教務担当:李)


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by jbucm | 2017-01-21 19:18 | 質問の回答 | Comments(0)

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