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カテゴリ:中医学( 461 )

大黄の話 その1

こんにちは、周です。今回は大黄の話です。 


老中医・李寿山先生は大黄の効用が「瀉」だけではないと提起し、「補」について4方面詳細に紹介しました。以下は先生の臨床用薬経験の紹介です。


大黄能攻擅守、補瀉両用(大黄は攻め・守りもできる、補瀉両用できる)

「人参殺人無過、大黄救人無功」(人参が殺人しても過失過はなし、大黄が人を救いても功労はなし)という諺があります。この諺は2つ意味をします。一つ目は中医治療の際、弁証論治の重要性を強調します、疾病の本質と現象は複雑に入り組んで、仮象(偽の現象)が本質を隠します、例えば「大実有羸状」(本質は実熱証なのに、返って虚寒証を表す)、誤って人参を投与し「温補」して「火上加油」(火に油を注ぐ)ように邪気を助長し、病情が加重させます。医者らはしばしばこのような誤診を察知せず、患者の救命できません。二つ目は補品を嗜好品として使用する風習があります、補が必要としなくても強補(大いに補する)し、壅逆の禍を引き起こします。ある男性青年を見ました、その青年は大量の人参を服用した後吐血しましたが、(吐血した)原因は察知できず、又も人参を続いて服用して補します。喜補(補が好き)の風潮に乗る人は一人・二人ではないと思います。ですから、冒頭の「人参殺人無過、大黄救人無功」は「大黄用之得当勝過参茸、人参用之不当犹鴆毒」(大黄の使用は妥当であれば人参・鹿茸に勝ち、人参の使用は不当であれば鴆毒に如く。鴆毒=毒酒。鴆:伝説の毒鳥、その羽を浸した酒を飲むと死ぬという)に変えて喜補の者への警鐘であります。

大黄は苦寒瀉降・瀉下破結で、腸胃の実熱積滞、血熱妄行の吐血・衂血、熱毒の瘡瘍、瘀血証に用いられるのを皆は知っています。しかし大黄の安和五臓・補斂正気という効能があることを知る人は少ないです。酒制した大黄は瀉降から斂昇となります、剤量にも玄妙がありますー多則瀉下、少則性斂(量は多い時瀉下で、少ない収斂である)、これを重視する人は更に少ないです。


次回へ続く。




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by jbucm | 2017-09-04 09:30 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 病因病機学説(三十七) 

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑧ 
 

【原文】帝曰:善。夫百病之生也、皆生於風寒暑湿燥火、以之化之変也。経言盛者瀉之、虚者補之、余錫以方士、而方士用之、尚未能十全、余欲令要道必行、桴鼓相応、猶拔刺雪汚、工巧神聖、可得聞乎②?岐伯曰:審察病機、無失気宜③、此之謂也。帝曰:願聞病機何如?

岐伯曰:諸風掉眩、皆属於肝。

諸寒收引、皆属於腎。

諸気鬱、皆属於肺。

諸湿腫滿、皆属於脾。

諸熱瞀瘛、皆属於火。

諸痛痒瘡、皆属於心④。

諸厥固泄、皆属於下。

諸痿喘嘔、皆属於上。

諸禁鼓慄、如喪神守、皆属於火。

諸痙項強、皆属於湿。

諸逆衝上、皆属於火。

諸脹腹大、皆属於熱。

諸躁狂越、皆属於火。

諸暴強直、皆属於風。

諸病有聲、鼓之如鼓、皆属於熱。

諸病腫、疼酸驚駭、皆属於火。

諸轉反戻、水液渾濁、皆属於熱。

諸病水液、澄清冷、皆属於寒。

諸嘔吐酸、暴注下迫、皆属於熱。

故大要曰、謹守病機、各司其属、有者求之、無者求之、盛者責之、虚者責之、必先五勝、疏其血気、令其調達、而致和平⑤、此之謂也。

【注釈】①夫百病之生也、皆生於風寒暑湿燥火、以之化之変也:多くの疾病の発生は、風寒暑湿燥火の変化によるものである。「之化之変」とは、~の変化のことで、ここは、風寒暑湿燥火という六気の変化を指す。

②経言盛者瀉之、虚者補之、余錫以方士、而方士用之、尚未能十全、余欲令要道必行、桴鼓相応、猶拔刺雪汚、工巧神聖、可得聞乎:医経に言う、盛者(実証)に瀉法で治療、虚者(虚証)に補法で治療。私は、この方法を医工(中国古代の医事制度による官員の1つ)に教え、医工がこのように使用したが、十分な効果を得られなかった。私は、これら重要な理論を普及し、しかも「拔刺雪汚」という工巧神聖のように、「桴鼓相応」的(相応な)効果を得られて欲しい。このような望聞問切の診察方法や技巧を聞かせて下さい。

③審察病機、無失気宜:疾病の発生と発展変化の機理を審察の時、気宜を失ってはおけない。「気宜」とは、六気主時の規律を指す。六気と時節が相応であれば、人は健康である;六気と時節が不相応であれば、人は病気になる。

④諸風掉眩、皆属於肝~諸痛痒瘡、皆属於心:凡そ風病、震顫や眩暈は皆肝に属す。凡そ寒病、収引拘急(四肢・両脇・小腹に多く現れる、ひきつり痙攣)は皆腎に属す。凡そ気病、喘急胸悶は皆肺に属す。凡そ湿病、浮腫腸満は皆脾に属す。凡そ熱病、神志昏迷、肢体抽搐は皆火に属す。凡そ疼痛掻痒の瘡瘍は皆心に属す。

鬱(ふんうつ)とは、胸部満悶、呼吸不利、気機鬱閉の肺気上逆の症状である。

瞀瘛(ぼうせい)とは、意識がもうろうとして手足が拘縮し痙攣する症状である。

*「諸風掉眩、皆属於肝~諸嘔吐酸、暴注下迫、皆属於熱」を「病機十九条」という。「諸、皆」とは多数の意味である。

故大要曰、謹守病機、各司其属、有者求之、無者求之、盛者責之、虚者責之、必先五勝、疏其血気、令其調達、而致和平:故に『大要』が言う、謹んで病機を把握して、その所属の関係を観察し、邪気があるもの、邪気がないものを探求するべき、実証も虚証も詳細に研究するべきである。先ず、五気の所勝を分析して、その気血の疎通し通暢させる、それで平和に戻される。

【説明】本段は、五臓、六気及び上下部位の病変に常見する症候と機理をまとめ、そして、著名なる病機十九条を提出したうえ、その重要性を述べている。これらは中医弁証の基本的な方法の一部である。なお、中医の病機学説の理論基礎の土台となり、後世医学の発展及び臨床実践に重要な意義を示している。
 
病機十九条は、定位・求因・弁性などいくつの方面から、病機を分析の方法し示した。
 
病機十九条は一部の病証を纏めたものであるが、簡略であり、十分に正確ではないので、後世、歴代の医家はそれを補充や発展させたりしている。特に金元四大家の一人である劉元素が著した『素問元気現病』、『素問病機気宜保命集』などは、素問の病機十九条について詳しい説明や補充したうえ、臨床に合わせ、病理・診断・治療など多方面から独特な見解を提出している。

(李)


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by jbucm | 2017-06-19 11:50 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 病因病機学説(三十六)

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑦ 
 

【原文】帝曰:幽明何如?岐伯曰:兩陰交尽故曰幽、兩陽合明故曰明、幽明之配、寒暑之異也①。帝曰:分至何如?岐伯曰:気至之謂至、気分之謂分、至則気同、分則気異、所謂天地之正紀也②。

帝曰夫子言春秋気始于前、冬夏気始于後、余已知之矣然六気往復、主歳不常也、其補瀉奈何③?岐伯曰:上下所主、隨其攸利、正其味、則其要也、左右同法④。『大要』曰:少陽之主、先甘後咸;陽明之主、先辛後酸;太陽之主、先咸後苦;厥陰之主、先酸後辛;少陰之主、先甘後咸;太陰之主、先苦後甘。佐以所利、資以所生、是謂得気⑤。

【注釈】①兩陰交尽故曰幽、兩陽合明故曰明、幽明之配、寒暑之異也:太陰と少陰が交わし尽きる時を「幽」と言い、太陽と陽明の合う時を「明」と言う。幽と明を陰陽に合わせて、寒と暑の分かれになる。

つまり、幽は陰の極りで明は陽の極りである。「寒往則暑来、暑往則寒来」、四時の往来を総じて陰陽寒暑に分けることである。

至則気同、分則気異、所謂天地之正紀也:至(夏至と冬至を指す)の気は同じ、分(春分と秋分を指す)の気は異なる、(この二至と二分は)いわゆる、天地の正常な気化紀時の綱領である。

  「」とは極まりの意味があり、夏至(陽)と冬至(陰)の気候はそれぞれの季節(夏季と冬季)と同じ気であるから、「至則気同」という。春分の気候は寒から温に転じ、陰から陽に変わる;秋分の気候は熱から涼に転じ、陽から陰に変わるから「分則気異」という。

夫子言春秋気始于前、冬夏気始于後、余已知之矣。然六気往復、主歳不常也、其補瀉奈何:先生は、春秋の気が前に始まり、冬夏の気が後で始まることは、私は知っている。然し、六気の往復運動や、主歳の時は固定してないから、その補瀉はどうなる?

上下所主、隨其攸利、正其味、則其要也、左右同法:司天と在泉の気が主る時間によって、その適宜に従い、薬味の正確に選択することは治療の法則である。左右の気の治法も同じです。上下」は司天と在泉の気を指す。「攸利」は適宜という意味である。

『大要』曰:少陽之主、先甘後咸;陽明之主、先辛後酸;太陽之主、先咸後苦;厥陰之主、先酸後辛;少陰之主、先甘後咸;太陰之主、先苦後甘。佐以所利、資以所生、是謂得気:『大要』は曰く:少陽の主歳に、先に甘で瀉し、その後咸で補す;陽明の主歳に、先に辛で瀉し、その後酸で補す;太陽の主歳に、先に咸で瀉し、その後苦で補す;厥陰の主歳に、先に酸で瀉し、その後辛で補す;少陰の主歳に、先に甘で瀉し、その後咸で補す;太陰の主歳に、先に苦で瀉し、その後甘で補す。適宜な薬物を補佐し、その生化の源を助けることは、「得気」(六気による致病を治療する規則を把握できた)と言える。

【説明】本節は主に六気の補瀉原則と方法を説明している(注釈の④⑤)。六気の盛衰が人体を影響し、五臓に発病させる。本節が説明している六気の補瀉原則と方法は、五臓に発生するほかの病気の治療にも適宜する。例えば、厥陰の主では、風木が時令の気を主る。風気は中に肝気に通じるから、故に気が有余(余る)。この場合は酸味を用いて収斂させ、(勝気の)肝気を瀉する。気不足の場合は、肝の昇発が不及になるので、辛味を用いて肝気の生発を補助する。

(李)


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by jbucm | 2017-05-08 14:07 | 中医学 | Comments(0)

ラブレター

こんにちは、周です。今回は薬名で書いた情書(ラブレター)の話です。

明代の文学者・劇作家である馮夢龍(1574~1646年)は、字が犹龍と言い、出身は呉県長州(今の江蘇省蘇州市)であります。当時の士大夫(官僚層、官職にない読書人を含む)の家庭に生まれ、兄弟三人(夢桂、夢龍、夢熊)は「呉下三傑」と呼ばれます。
馮夢龍が著した・世の中に知られている≪喩世明言≫、≪警世明言≫、≪醒世明言≫の以外に≪桂枝児≫、≪山歌≫という時調(民謡)集も書きました、その中に中薬名を用いてラブレターを書きました。

そのラブレターを紹介します。
你説我、負了心、無凭枳実、激得我蹬穿了地骨皮、愿対威霊仙発下盟誓。細辛将奴想、厚朴你自知、莫把我情書当作破胡紙。想人参最是離別恨、只為甘草口甜甜的哄到如今、黄連心苦苦嚅為伊耽悶、白芷児書不尽離情字、囑咐使君子、切莫做負恩人。你果是半夏当帰也、我情愿対着天南星徹夜的等。

ラブレターに14種の中薬名があります。皆さんも探してみてください。
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by jbucm | 2017-04-24 09:30 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 病因病機学説(三十五)

こんにちは、三が月ぶりに黄帝内経の筆記を更新いたしました。こちらを読む前に、前回、12月19日の内容を復習しましょう。

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑥

【説明】一、本段は、勝気と復気の変化の原因及び規律について、「夫気之生、与其化衰盛異也」と述べている。時令が至らずに気が至る、或は時令が至っているのに気が至らず、勝気と復気が発生する。一般的に勝気が先で復気が後で発生する。勝気は復気の原因で、復気が勝気の結果である。勝気が盛んであれば復気も盛んになる;勝気が虚弱であれば復気も衰弱であり、勝気が緩和であれば復気も緩和である。これは天地変化の規律である。また、原文に「寒暑温涼盛衰之用、其在四維」と説明している。故に、慎重に四維の変化を察知すれば、勝復の発生も推測できる。

なお、より全面的に勝気と復気の概念や、発生の規律、及びそれによる発病の変化と勝復を応用した治則などを把握するには、本篇の上文及び『素問・気交変大論』などを参照して勉強したほうが良いでしょう。

二、本節は、脈象は四時の気候変化に応じるべき、応じないのは病脈になると説明してある。人は自然界と統一している整体であり、自然界の四時気候の変化は、万物の生・長・化・収・蔵に関わるだけではなく、人体臓腑の盛衰にも影響を与える。人体気血の運行は脈象で反映する。そのため、四時脈象の変化は疾病の診断に繋がる。たとえば、秋の脈に澀であるが数象がなければ、気化不利であり「四塞」に属す;秋の脈に数象がで過ぎるとなると、気候の交通がなり過ぎ、これも「非時の脈」である;四時の脈象が乱れる場合は、乗侮現象が発生し、気脈が乱れる;季節が過ぎてもその脈象が二度と至るのは、その母気が強すぎる兆候である;季節がまだ過ぎてないが、その主脈が先に消えるのは、本気が不足し、来る気(次の季節の気)があり過ぎることである;季節が過ぎてもその脈象がまだ去らないのは本気が有余で、来る気(次の季節の気)が不足していることである。上記のいずれも病脈である。

(李)


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by jbucm | 2017-03-21 11:56 | 中医学 | Comments(0)

梨膏糖

こんにちは、周です。今回は梨膏糖の話です。 

初唐の政治家・魏徴(580~643年)は親孝行な人だそうです。彼の母親は長年に咳嗽気喘(病)を患って、あちらこちらで診療を受けましたが、効果はなかったです。彼は母親の病情を凄く心配していました。魏徴の母親が病気であることを知っている唐太宗(皇帝)・李世民は、御医(侍医)の往診に行かせました。御医は細かくの望・聞・問・切診をした後、川貝・杏仁・陳皮・半夏など中薬(生薬)処方しました。老夫人は少し変わり者で、煎じ薬を一口飲んだら、「苦」と言いながら全然飲まないです。周囲の人は長いこと説得しましたが、老夫人はどうしても言うことを聞かないです。息子の魏徴もどうしょうもなく、慰めるほかないです。

翌日、老夫人は魏徴を前に呼んできて、梨を食べたいと言いました。魏徴は、すぐ老夫人の世話する人を買いに行かせました、買ってきた梨の皮を剥き、食べやすいサイズに切り、老夫人に食べてもらうとしました。だが、高齢の老夫人は歯がほとんど抜け落ちていて、梨も一切りだけ食べたら食べません。これは又も魏徴に困らせています。

梨を煮て加糖して梨汁を飲ませたら、いいかもしれませんと魏徴はそう思いました。老夫人は一口加糖した梨汁を飲んだ後、好喝!好喝!(美味しい)と言いながら、飲み干しました。薬効と美味しさを増すため、梨汁に処方された中薬の煎じ液・増量した砂糖を入れて一緒に煎じました。連日の疲れで薬を煎じる最中に魏徴がウトウトして寝てしまいました、起きて蓋を開けたら吃驚しましたー糖塊(砂糖の塊り)となっていました!!その糖塊を試して食べたら美味しい!香ばしくて甘い、これは行けると思いました。魏徴は母親に糖塊を食べさせました。老夫人が喜んで食べました。半月糖塊を食べ続きました、すると食事も美味しく感じて食べ、咳嗽気喘も治りました。

魏徴は中薬と梨の煎じ汁(糖塊)で母親の病を治った、という事があっという間に広げて行きました。以後、中医師(医者)もこの治療法を用いて良い効果が得られました。梨膏糖と呼ばれます。
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by jbucm | 2017-02-27 09:30 | 中医学 | Comments(0)

新年明けましておめでとうございます!

 明けましておめでとうございます!

 皆様が今年も健康で、楽しい一年になりますようお祈りいたします。そして、仕事が順調でありますように願っております。

 北京中医薬大学は本日より通常業務が始まりますので、ご質問などがございましたら、お気軽にどうぞ。

 なお、当校の特徴は、日本校で北京本校の本科生と同じように伝統的な中医学を基礎から臨床まで勉強できます。色んな病気の予防や治療する臨床学科を系統的、かつ本格的な授業を受けられます。来る2月4日(土)の午後2時より、今年春期生の募集説明会を開催致しますので、是非ご参加下さい。 

それでは、本年もどうぞ、宜しくお願い申し上げます。

(日本校職員一同)
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by jbucm | 2017-01-05 10:08 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 病因病機学説(三十四)

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑤

【原文】帝曰:勝復之変、早晏何如①?岐伯曰:夫所勝者、勝至已病、病已慍慍、而復已萌也。夫所復者、勝尽而起、得位而甚、勝有微甚、復有少多、勝和而和、勝虚而虚、天之常也②。

帝曰:勝復之作、動不当位、或後時而至、其故何也③?岐伯曰:夫気之生、与其化、衰盛異也④。寒暑温涼盛衰之用、其在四維⑤。故陽之動、始於温、盛於暑;陰之動、始於清、盛於寒。春夏秋冬、各差其分⑥。

故『大要』曰:彼春之暖、為夏之暑、彼秋之忿、為冬之怒⑦。謹按四維、斥候皆帰、其終可見、其始可知⑧。此之謂也。帝曰:差有數乎?岐伯曰:又凡三十度也⑨。帝曰:其脈応皆何如?岐伯曰:差同正法、待時而去也⑩。

『脈要』曰:春不沈、夏不弦、冬不澀、秋不數、是謂四塞⑪。沈甚曰病、弦甚曰病、澀甚曰病、數甚曰病、參見曰病、復見曰病、未去而去曰病、去而不去曰病、反者死⑫。故曰:気之相守司也、如権衡之不得相失也。夫陰陽之気、清靜則生化治、動則苛疾起⑬、此之謂也。

【注釈】①勝復之変、早晏何如:勝気と復気の変化に、発生する時間との関係は如何?「早晏」とは時分の意味である。

②夫所勝者、勝至已病、病已慍慍、而復已萌也。夫所復者、勝尽而起、得位而甚、勝有微甚、復有少多、勝和而和、勝虚而虚、天之常也:所勝の気について、勝気が到来すると発病し、病気が慍積(慍慍:溜まる)すると、復気が萌え始まる。一方、復気は勝気が終了する時に起こり、復気の時期になったら甚だしくなる。勝気に微甚(酷さ)があり、復気にも少多(多さ)がある。勝気が緩和であれば復気も緩和になり、勝気が虚であれば復気も虚になる、これは自然変化の規律である。

③勝復之作、動不当位、或後時而至、其故何也:勝気と復気の発生及び冴える時期に不適切や、遅れる場合もある、それは何故?

④夫気之生、与其化、衰盛異也:気の発生と変化は、その盛衰状況によって異なる。

⑤寒暑温涼盛衰之用、其在四維:寒暑温涼の盛衰作用は、その四維にて現す。「四維」は、四肢または東南・東北・西南・西北の四方で四隅ともいうが、ここの「四維」は「辰・戌・丑・未」と言う四季の最後の月(つまり3・6・9・12月で季節の変わり目)を指す。

⑥故陽之動、始於温、盛於暑;陰之動、始於清、盛於寒。春夏秋冬、各差其分:故に陽気の発動は、温(3月)に始まり暑(6月)に盛んになる、陰気の発動は、清(9月)に始まり、寒(12月)に盛んになる。春夏秋冬四季の間、一定な時差がある。

⑦故『大要』曰:彼春之暖、為夏之暑、彼秋之忿、為冬之怒:故に『大要』が曰く:春の温暖が夏の暑熱になり、秋の厳しさが冬の凛冽になる。

⑧謹按四維、斥候皆帰、其終可見、其始可知:慎重に四季の変化を察知し、気候の回帰を待ちながら、(季節の)終りが見え、その始めも知ることができる。

⑨帝曰:差有數乎?岐伯曰:又凡三十度也。帝曰:四時の差に常數があるか?岐伯曰:多くは三十日である。

⑩帝曰:其脈応皆何如?岐伯曰:差同正法、待時而去也:帝曰:その変化に脈象の反応は如何?岐伯曰:その差は正常時と同じで、時期が過ぎたらその脈もなくなる。

⑪『脈要』曰:春不沈、夏不弦、冬不澀、秋不數、是謂四塞:『脈要』が曰く:春に沈脈、夏に弦脈、冬に澀脈、秋に數脈が無いことを「四塞」と謂う。「塞」とは、塞ぐ、不通の意味である。「四塞」とは、四時の気が交通しないことを指す。『素問経注節解・巻五』の説明:人体の経脈は、四時に応じて、春弦・夏数・秋澀・冬沈という違いがある。しかし、その気が常に上下前後で流通している。そのため、春脈は弦であるが、その気が冬の気から受け継ぎ、また夏の気まで流れ込む。正常の場合、春脈は弦のなかに沈、夏脈は数のなかに弦、秋脈は澀のなかに数、冬脈は沈の中に澀を兼ねるが宜しいである。これは上下の気が相通と謂う。そうでなければ、「四塞」となる。本段は『四気調神大論』を参照するべきである。

⑫沈甚曰病、弦甚曰病、澀甚曰病、數甚曰病、參見曰病、復見曰病、未去而去曰病、去而不去曰病、反者死。故曰:気之相守司也、如権衡之不得相失也:沈脈・弦脈・澀脈・数脈それぞれが過ぎたものは病脈である。また、まちまちの(四時の気に従わない)脈・(四時の気が)去っているがその脈がまた来るもの・(四時の気が)未だ去ってない(脈が)先に去るもの・(気が)先に去って(脈が)去らないものなど、これらは病脈である。脈が気と逆になるものは死脈である。故に(脈は四時の)気に従ってある。これは権と衡の器のように間違ってはいけない。

⑬夫陰陽之気、清靜則生化治、動則苛疾起:陰陽の気が清靜ならその生化が正常である、騒動なら疾病が起きる。

(続く)

(李)
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by jbucm | 2016-12-19 09:30 | 中医学 | Comments(0)

宮廷謀殺案と附子

こんにちは、周です。今回は宮廷謀殺案と附子の話です。

≪漢書≫によりますと、漢宣帝(紀元前73~49年)の時期、大将軍・藿光の妻は娘が皇后をさせるため、当時の皇后・許氏を謀殺しようと思っていました。藿光の妻は御医(侍医)を命令して、附子を混入した湯剤を分娩後の許皇后に飲ませました。その湯剤を服用した許皇后は昏迷し、死亡しました。                                           

附子はキンポウゲ科Ranunculaceaeのカラトリカブトの子根で、大辛・大熱・有毒(劇毒)です。生用すると作用が激烈で回陽救逆に働き、亡陽虚脱に短期間のみ使用します。一般には炮制したものを用います。炮制した附子は毒性があまりなく、回陽救逆・補火助陽・散寒止痛作用があります、臨床上では、他の中薬を配伍して幅広く使われています。
例えば四逆湯(附子、炙甘草、乾姜)、右帰丸(熟地黄、山薬、枸杞子、阿膠、兎絲子、杜仲、山茱萸、当帰各、肉桂、附子)、八味地黄丸(腎気丸:乾地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮、桂枝、附子)、真武湯(茯苓、芍薬、白朮、附子)、麻黄附子細辛湯(麻黄、附子、細辛)。
久煎(煎じる時間は長くする、約1時間)すると、毒性を減少することができます。

医聖と称されている張仲景は附子を操っていました。彼が著した≪傷寒論≫に附子を使うものは20方、37条があります、≪金匱要略≫には11方、16条があります。

≪本草正義≫に附子について、こう記載されています:其性善走、故為通行十二経純陽之要薬、外則達皮毛而除表寒、裏則達下元而温痼冷、徹内徹外、凡三焦経絡、諸臓諸腑、果有真寒、無不可治。

現代医学は附子の薬理を研究しました。合成率が低下しているDNAがアップさせる(合成促進作用)、性ホルモンを調整する、新陳代謝促進、強心作用、血管拡張、全身の血管循環促進、抵抗力を増強する、神経を調整する、祛寒作用(寒冷を取り除く)。

中国では、心不全を治療する熟附子の注射液(筋肉注射用)も開発しました。

最後に附子を使う薬膳料理を紹介します。
附子炖羊肉:虚寒証(特に老人)に有効です。
作り方:500g羊肉は水で洗い、食べやすいサイズに切り、土鍋に入れて適量の水を加える。30g附子、適量の小茴香・大茴香・桂皮・甘草・生姜などの佐料を足して、武火(強火)で沸騰したら文火(弱火)で2~3時間炖する。
補充説明:2~3時間を弱火で加熱したら、毒性(アルカロイド)を減滅することができます。この薬膳料理は冬季に身体が虚弱老人、咳嗽気喘、体温低下、畏寒、肢冷(手足の冷たい)者に適用します。
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by jbucm | 2016-12-12 09:31 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 病因病機学説(三十三)

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)④

【説明】本段は、標本中気の従化及び疾病との相反関係を述べている。「標本中気」は運気学説の内容の一つで、注釈①に説明したように「標」は三陰三陽(少陽・太陽・陽明・少陰・太陰・厥陰)を指し、「本」は六気(風・寒・暑・湿・燥・火)を指す。そこで、本の下、標の上にあって、標本と表裏関係を持つ気を「中気」とされる。標本の気はそれぞれ陰陽寒熱の性質を持つ。人は行き交う天地の気の中に存在している、そして天地の気が四方八方に動き千変万化しているから、人と自然界と間に密接な関係が形成する。通常では、人体は天地四時陰陽の変化に適応し、発病しない。だが、天地に非常な変化があったら、邪気を受けて発病する可能性がある。六気に標本があるため、その従化関係も幾つがある:本に従う、標本に従う、標本に従わない、標本に従わなく中気に従う等々ある。下記は例である:
  本に従う病証:
①少陽:本は火、標は陽、中気は厥陰(風木)である。口苦、頭痛、耳聾(難聴)、眩暈などの症状は、火の本気から生じたものである。
②太陰:本は湿、標は陰、中気は陽明(燥金)である。腹脹泄瀉、浮腫などの症状は、湿の本気から生じたものである。
上記の①②とも標と本が同気に属するから、(症状を)「従本化」とする、中気も本気に従うとなる。

本と標に従う病証:
③太陽:本は寒、標は陽、中気は少陰(君火)である。
④少陰:本は熱、標は陰、中気は太陽(寒水)である。
上記の③④は標と本が異なる気に属するから、症状は「従本化寒(熱)」と「従標化熱(寒)」両方みられる。故に太陽と少陰の傷寒はどちらも寒化証と熱化証がある。

中気に従う病証:
⑤陽明:本は燥、標は陽、中気は太陰(湿土)である。陽明は陽の極めであり、「陽極則ち陰が生まれる」、故に、燥より湿の症状が現れてくる。
⑥厥陰:本は風、標は陰、中気は少陽(相火)である。厥陰は陰の極めであり、「陰極則ち陽が生まれる」、故に、木より火の症状が現れてくる。
上記の⑤⑥の病証は標にも本にも従わず、中気の太陰又は少陽に従う。

なお、六気の変化には、勝、復、太過及び不及などがある。故に、六淫より引き起こす病証も、本によるもの、標によるもの、中気によるものなどがある。

要するに、標本中気と陰陽六気の理論は人体(形)が自然界(気)への感応規律を説明し、疾病の病因病機に対する認識や、治療法への導きとなる。

標本中気逆従の治法に関して、次のように説明している:病が本によるものは、その本を治療する;病が標によるものは、その標を治療する;病が中気によるものは、その中気を治療する;病が本と標によるものは、標本兼治する。所謂「逆従治則」は、逆治法と従治法が含まれる。逆治法とは、寒を以て熱を治す、熱を以て寒を治すなどがある、それは薬性が疾病の徴候が逆であるから「逆治法」と言う、これを「正治法」とも称する。一方、従治法とは、寒を以て寒を治す、熱を以て熱を治すなどがある、それは薬性が疾病の一部の徴候(仮相)が同じであるから「従治法」と言う、これを「反治法」とも称する。「従治法」は真寒假熱や真熱假寒など複雑な病証の治療に使われる。

本段は、六気が勝の時の脈象変化(例)もあげている。一年中六気の変化は当然人体の臓腑気血を影響する。六気が勝(主気)の時が三陰三陽に反映する脈象は次の通り:厥陰の気は風木で、臓は肝であるから、其の脈は弦である;少陰の気は君火で、臓は心であるから、其の脈が鈎となるなどなど。これらは疾病の診断や予後の判断の参考となる。なお、「脈至而従、按之不鼓、諸陽皆然。諸陰脈至而従、按之鼓甚而盛也」との説は、脈と証が一致しない「真寒假熱証」と「真熱仮寒証」の診断に理論的依拠を提供している。



(李)
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by jbucm | 2016-12-05 09:53 | 中医学 | Comments(0)