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八綱弁証(虚実弁証)

こんにちは、李です。八綱弁証の虚実弁証を紹介します。

虚実弁証とは、病気の体に、気・血・津液など、人体を構成するものである正気(せいき)が虚弱しているかどうかと、人体の生理機能を邪魔する邪気(じゃき、外部から侵入したものを六淫と、体の中から生じる内生五邪や、瘀血、痰飲などを指す)が存在するかどうかの弁証です。正気が不足した状態を虚証(きょしょう)、正気は不足していないものの邪気が体に停滞した状態にあるものを実証(じっしょう)といいます。

f0138875_0154849.jpg虚実を弁別することで、病気の原因が正気の不足なのか、邪気の停滞によるものなのかを推測でき、治療方法の選択に大きく影響を与えます。 たとえば、陽気が不足した陽虚証に対して、補陽或は温陽することを中心に治療を行います。なお、外界から風寒などの邪気を受けたために、感冒(かぜ)を引いたのは実証で、治療は、風寒の邪気を発散する、辛温解表を中心に行います。

虚証と実証の症状はタイプによって様々ですが、比べられる特徴的な虚証の症状は、虚弱体質(先天不足、営養不良や持病などによる)で、病気の過程は比較的長く、慢性病に多い。症状は比較的穏やかで、熱のある場合は微熱、痛みの場合はシクシクして、綿々とした感じで、手を当てると軽減するなどです。
実証の特徴的な症状は、体力充実で、病気の過程は比較的短く、急性病に多い。症状は比較的激しく、煩躁して、呼吸が粗い。熱の場合は高熱が多く、痛みの場合は激痛が多く、手を当てると不快感が有るなどです。

虚証と実証は互いに変化したり、同時に現れたりすることがあります。 それは、正気と邪気の強さの変化及び正邪対抗の反映です。
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by jbucm | 2007-09-28 00:18 | 中医学 | Comments(0)

夏期講習:中医古典の読み方「金匱要略」の解読

8月25日・26日、高春媛教授による中医古典の読み方の講義が行われました。
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「金匱要略」は、もともと「傷寒論」と合わせ「傷寒雑病論」として、後漢末期、張仲景によって編纂されました。後に二部に分かれ、「金匱要略」は内傷雑病を、「傷寒論」は外感疾病を論じたもので、臨床医学が発展する基礎となりました。

中医学の重要原典であり、中医学を勉強する上で、避けて通れない書物の一つです。

通常の授業の中では、一冊の本にテーマを絞って、お話しを聞く事はなかなか無いので、夏期講習ならではの授業でした。

「金匱要略」の学術価値・研究歴史・主な注釈家・構成についての紹介・脈法研究・模範弁証方法・方剤医案選読の7つのテーマで詳しいお話しをして頂き、敷居の高い、中医古典書に触れる貴重な授業となりました。
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by jbucm | 2007-09-26 09:19 | 講師紹介・授業風景 | Comments(0)

茶療法 その2ー③ 感冒の処方③

こんにちは、周です。今回は感冒処方③を紹介します。
処方③ 夏桑菊
夏枯草15g、桑葉15g、菊花15g

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← 夏枯草の花
 (ウツボ草)
      












[主治] 感冒風熱(症状:目赤頭痛、頭暈、耳鳴、口苦、咳嗽、咽喉腫痛)
    高血圧、癰疽腫毒にも用います。
    清涼飲料でもよいですよ。
[功効] 清肝明目、疏散風熱、解瘡毒
[用法用量] 1日1~2剤、上記の3味に水を300cc加えて、100ccまで煎じ、温服。沖剤の場合、1~2包(袋)/回、1日3回。
[禁忌] 風寒感冒、体質虚の高血圧の者
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by jbucm | 2007-09-25 09:02 | Comments(0)

八綱弁証 (寒熱弁証)

今回は、寒熱弁証(かんねつべんしょう)の話です。

寒熱弁証とは、病気の性質を弁別することです。寒邪を感受するか、或いは臓腑の陽気が不足することによって生じ、体の機能低下を表わす証候を寒証(かんしょう)といいます。陽熱の邪気(温・暑・火)を感受するか、或いは臓腑の陽気亢盛によって生じ、体の機能亢進を表わす証候を熱証(ねっしょう)といいます。また、久病・房室過度・過労による腎精或は陰液消耗の虚熱証もあります。
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寒証と熱証の症状特徴は分り易いです。寒証の場合は、悪寒喜暖(寒さを嫌う、暖かい飲食物を取りたがる)・口淡・口渇せず(水を飲みたがらない)・顔色蒼白・四肢厥冷(手足が冷たい)・尿の色は透明で多尿・泥状便・舌淡・苔白(潤滑)・脉遅或いは緊などです。

熱証の場合は、熱を嫌がり凉を好む・顔色が紅色で四肢に熱がある・口渇があり冷たい物を飲みたがる・いらいらしてよく話す・尿は赤っぽい・便秘・舌質は紅色で舌苔は黄色、脉は数などです。
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by jbucm | 2007-09-21 09:30 | 中医学 | Comments(0)

夏期講習(薬膳専科)

8月18日・19日。品川きゅりあんにて、食養学会による夏期講習が行われました「調理の基礎・夏と梅雨の薬膳料理」のテーマに沿って、食養学会の先生方が丁寧に指導して下さいました。
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午前中は、薬材の適切な使い方を含む調理の基本、調理実習、試食。午後は「夏・梅雨の薬膳」理論の解説、薬膳と民間薬、薬膳に使える生薬などのお話しでした。
美味しい薬膳を作る為の調理のコツなども織り込まれ、活気あふれる講習となりました。
メニュー:緑豆・山芋・はと麦ごはん
     冬瓜と豆腐団子のスープ
     ゴーヤととうもろこしのおかかいため
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by jbucm | 2007-09-19 09:10 | 講師紹介・授業風景 | Comments(0)

茶療法 その2ー② 感冒の処方②

こんにちは、周です。今回は感冒処方②を紹介します。

処方② 桑菊枇杷茶
桑葉15g、菊花20g、枇杷葉20g

[主治] 感冒の治療及び予防(症状:頭痛、目のしょぼつき、咳声不揚、咽喉腫痛)
[功効] 疏散風熱、潤肺止咳
[用法用量] 1日1剤、上記の3味に400ccの水を加えて、武火で200ccまで煎じ、朝晩1回ずつ飲みます。
[禁忌] 風寒感冒、肺虚咳嗽の者
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最近はドラッグストアーでも、色々な健康茶を売っています。
生薬として炮製された物と同じとは言えませんが、手軽に購入出来るので、便利です。
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by jbucm | 2007-09-18 09:15 | Comments(0)

八綱弁証 (表裏弁証)

こんにちは、李です。
今回は、八綱弁証の表裏弁証(ひょうりべんしょう)の話です。

表裏弁証とは、病気が皮毛・肌膚・経絡など体表に近い部位、即ち表(ひょう)にあるのか、臓腑・血脈・筋骨など体の深い部位、即ち裏(り)にあるのか、推測することです。
簡単に言えば、六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)の邪気が体に侵入してから初期の証候を表証(ひょうしょう)といいます。
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六淫の邪気による中期以降の証候、或は、邪気が直接体の中に入る(直中・じきちゅう)、或は、臓腑・気血津液の失調による証候を裏証(りしょう)といいます。
症状から弁別すると、表証の主な症状は、発熱悪寒(悪風)・頭身痛・舌苔薄白・脈浮などで、場合によって、鼻づまり・鼻水・のどの痒みと痛み・咳などの症状も兼ねます。
裏証の症状は、発病の部位によってさまざまです。これを把握するには、臓腑弁証の勉強が必要となりますので、今回は省略します。
 
表証と裏証は互いに変化したり、同時に現れたりすることがあります。 一般的に、表証はそのまま治りますが、体が弱い・邪気が強すぎる、或は、誤った治療をすると、邪気が裏に入って、裏証となるケースもあります。
裏証の場合は、邪気が表に出されて、病気が快復傾向になるケースもあれば、他の方法で治療されるケース(臓腑・気血津液の失調の場合)も多いです。
 
なお、半表半裏証(はんひょうはんりしょう)というのもあります。これは、病邪が表と裏の間で抗争していることで、つまり、外邪が表から裏へ伝入する最中、或は裏から邪気が表に透達する最中のことです。特徴的な証候は寒熱往来(かんねつおうらい)で、胸脇苦満・心煩・吐き気・食欲がない・口苦咽乾・眩暈・脈弦なども兼ねます。
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by jbucm | 2007-09-14 09:05 | 中医学 | Comments(0)

学校説明会

9月1日。北京中医薬大学日本校の学校説明が行われました。
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多くの方が参加され、熱心に説明を聞いていらっしゃいました。伝統医療が注目されている中、中国伝統医学に対する期待が大きい事を実感し、とても嬉しく思いました。始めて中国伝統医学に接する方には、心配も有るかと思います。何かお聞きになりたい事がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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by jbucm | 2007-09-12 09:05 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

茶療法 その2ー① 感冒の処方①

こんにちは、周です。ようやく朝晩涼しくなりましたね。これから風邪を引きやすい季節になりますので、シリーズでの感冒処方を紹介します。

感冒とは、風邪(六淫のひとつ)による疾病のことを指します。

感冒の症状:発熱、惡寒、頭痛、鼻塞、流涕(鼻水)、くしゃみ、脈浮など。
処方① 緑菊茶
緑豆50g、菊花15g、茶葉10g
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[主治] 風熱感冒の軽証(症状:頭痛、口乾口渇、咽痛)
[功効] 疏風、清熱解毒
[用法用量] 1日1剤、緑豆は水に浸け、30分後、細かく擦って、蜜棗または氷砂糖適量、400ccの水から200ccまで煎じ、朝晩1回ずつ飲みます。
[禁忌] 風寒感冒、脾胃虚寒、便溏の者
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by jbucm | 2007-09-10 09:42 | 中医学 | Comments(0)

八綱弁証についての話

こんにちは、李です。最近、ちょっぴり忙しくて、ブログを書くのがつい遅くなってしまいます。
今回から、中医の弁証論治について分りやすく、話したいと思っています。

中医学では、病証に対するいろいろな診断方法があります。例えば、八綱弁証(はっこうべんしょう)・気血津液弁証(きけつえしんえきべんしょう)・臓腑弁証(ぞうふべんしょう)・経絡弁証(けいらくべんしょう)・六経弁証(ろっけいべんしょう)・衛気営血弁証(えいきえいけつべんしょう)・三焦弁証(さんしょうべんしょう)・病因弁証(びょういんべんしょう)などがあります。これらの弁証方法を総合して、弁証論治するのが一番大切ですが、先ずは、それぞれの弁証方法を把握しなければなりません。

弁証を行うには、中医基礎で習った陰陽・五行学説や、気血津液学説・臓腑学説などの生理学と、病因病機などの病理学などの知識が必要です。
また、たくさんある弁証方法の中で、基本となるのが八綱弁証(はっこうべんしょう)です。
八綱(はっこう)とは、表裏(ひょうり)・寒熱(かんねつ)・虚実(きょじつ)・陰陽(いんよう)の四組からなる、八つの状態のことです。
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弁証する際、現れている症状を、これら四組に分類することで、病気のある部位・性質・正邪の状態などを推測し、診断することができます。次回から、表裏・寒熱・虚実・陰陽弁証の特徴を紹介します。
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by jbucm | 2007-09-07 09:10 | 中医学 | Comments(0)