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気血津液と臓腑の話⑥

こんにちは、李です。
今回は、前回に続いて、気の病証(気病の弁証)について、話を致します。

3、気滞証(きたいしょう)
 人体の局所(ある部位、あるいは、ある臓腑)で気機の運行が不暢(気がスムーズに流れない)になり、張った痛みや詰まり感が現れます。これを気滞証と言います。原因は、各種の病邪の侵入や、虫積(寄生虫)、身体に内生される病邪である痰飲(たんいん)、瘀血(おけつ)などが、気の運行を阻むこと、ストレスが溜まることなどです。f0138875_23172142.jpg胸腹部の気滞証は、脹痛(ちょうつう、張った痛み)のほかに、ガスが溜まるので、ゲップやおならが多いなどの証候も見られます。症状特徴は痛む部位が固定しない、酷くなったり、減軽したりし、ストレスにより変化する。良くみられる気滞証は、肝気鬱結、胃腸気滞などがあります。治療は、理気(りき)または行気(こうき)という方法で、気の流れをスムーズにすることです。

4、気逆証(きぎゃくしょう)
気の昇降運動の失常で、咳やげっぷがでたり、しゃっくりが止まらなくなる場合を気逆証といいます。気の昇降運動について、前々回にも話しましたが、主に臓腑の気の運動のことです。その運動が失常とすると、脾の場合は、虚証で、脾気下陥証になりますが、肝・胃・肺の場合は実証が多く、気逆証となります。下記にそれぞれの症状を紹介いたします:
* 肝気上逆証(かんきじょうぎゃくしょう):頭痛・めまい・顔が赤い・酷い場合は、暈厥(突然倒れ、意識不明)・吐血などがみられます。
* 胃気上逆証(いきじょうぎゃくしょう):吐き気・げっぷ・嘔吐などがみられます。
* 肺気上逆証(はいきじょうぎゃくしょう):咳・喘促などがみられます。
気逆証の治療は、理気降逆(りきこうぎゃく)という方法で、昇降を正常な状態に戻すことです。
気滞証と気逆証は実証です。
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by jbucm | 2007-11-30 09:00 | 中医学 | Comments(0)

社員旅行

こんにちは。 北京厚済薬局の水本です。

今日のブログは、11月22・23日で社員旅行に行きましたので、その様子を少しご紹介したいと思います。

今回の社員旅行は、高先生のご希望で京都になりました。
高先生のご家族が中国から来日しており、高先生のご家族と金先生のご家族も参加されました。

初日は金閣寺~竹茂楼(昼食)~嵐山へ行きました。昼食を食べた「美濃吉本店 竹茂楼」さんについては、北京厚済薬局のブログでご紹介していますので、ご覧下さい。
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2日目は、清水寺から南禅寺へ行き、湯豆腐を食べました。
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本当は宴会の様子もアップしようかと思ったのですが、踊っている写真とかですと、いかにも酔っ払いみたいでしたので、アップできませんでした。ごめんなさい。

ところで、中国の「乾杯」のルールって、皆さまご存知ですか?
「乾杯!」をすると、グラスの飲み物を空けなければいけないんです。でも、これを1回やってしまうとお酒が飲めると思われ、潰れるまでお酒を飲まされます。(もちろん、時と場合にもよりますが)
おまけに、中国では「白酒」といわれるアルコールが50度ぐらいのお酒で乾杯をするんです。ですから、日本酒なんて、中国の方からみれば、水代わりみたいなものです。

今回の旅行で、私は高先生の息子さんにあやうく潰されるところでした・・・・。すごくお酒が強いんです。皆さまも中国へ行った時には、お気を付け下さい。

私達にとっては、とても馴染みのある京都ですが、高先生、金先生ご一家には、どのように感じられたのでしょうか?
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by jbucm | 2007-11-28 10:02 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

茶療法 その2ー⑨ 感冒の処方⑨

こんにちは、周です。今回は感冒処方⑨を紹介します。

処方⑨ 荊芥生姜茶

荊芥、蘇葉 各10g、生姜5g、紅糖15g、緑茶3gf0138875_2336198.jpg

[主治] 風寒感冒、消化不良、食欲不振

[功効]  解表袪風

[用法用量]
①紅糖を少量の水で沸騰させます。
②荊芥、蘇葉、生姜、緑茶を、一緒に砂鍋に入れ、適量の水を加え、沸騰したら、①を入れ混ぜ、汁を取って適量を服用します。
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by jbucm | 2007-11-26 09:00 | Comments(0)

中国語の教科書

数年前、薬膳専科の教科書が自宅に届いた時の事をフッと思い出しました。
北京中医薬大学日本校では、北京本校と同じ中国語の教科書を使っています。(授業は日本語ですよ。ご安心下さい)

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兎に角、唖然!!中国語を読めない私は、言葉が出ませんでした。「恐ろしい世界に足を踏み入れてしまった!!」と心の中で思いました。
今でも、中国語の教科書には翻弄され続けていますが、不思議なもので、何度も眺めているうちに、少しずつ意味が解るようになってきました。授業の時に頂いた日本語のレジメを本棚の奥にしまい込んで、1年以上経つでしょうか。中国語の四字熟語の奥に潜んでいる、本当の意味を理解出来るようになるには、まだ時間がかかりそうですが、授業中聞いた先生の言葉や、レジメに書かれた言葉の表面だけしか理解していなかった事に気付きました。

今、中医学の勉強をしている方達には、是非、教科書を活用して頂きたいと思います。単純な言葉の羅列のように見える文章の奥に、多くの事が語られているのです。先々、解らない事が出てきた時、きっと教科書が助けてくれます。
今から教科書になれておいた方が絶対お得(?)ですよ。
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by jbucm | 2007-11-21 09:05 | 中国の話 | Comments(0)

茶療法 その2ー⑧ 感冒の処方⑧

こんにちは、周です。今回は感冒処方⑧を紹介します。f0138875_11193556.jpg

処方⑧ 白芷緑茶飲
白芷5g、緑茶、甘草 各3g、蜂蜜25g

[主治]  感冒頭痛、鼻窦炎、歯痛、疔腫痛

[功効] 解表袪風、消炎鎮痛、解毒

[用法用量]  白芷・甘草に600ccの水を入れ、5分間煎じた後、緑茶・蜂蜜を加えて、5分蒸らします。毎食後に服用します。

    白芷:綺麗な花ですね。生薬には根を使います→
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by jbucm | 2007-11-19 09:00 | Comments(0)

阿是穴

こんにちは!
北京厚済薬局の馮です。今回は鍼灸学の輸穴(腧穴)について話します。

輸穴は十四経穴、奇穴と阿是穴の三大類に分けられます。

十四経穴は経穴ともいい、十二経脈及び任、督脈の上に属するつぼを指します。それは輸穴のメイン部分で、今は361個のつぼあります。
奇穴とは、明確な位置があり、名前も付いていますが、十四経穴に属していないつぼです。経外奇穴とも言います。
阿是穴は、圧痛点、天応穴、不定穴などの違う呼び名があります。阿是穴の数は決まっていないし、名前も位置も決まっていません。簡単に言うと、痛いところ或は反応を示すところが阿是穴の位置です。

では、どうして“阿是”という名前になっているんでしょうか。

針治療の場面を想像してください・・・f0138875_1163277.jpg

決まっているつぼのところだけではなく、痛いところも針治療の効果が見られますから、針を刺す前に、患者の痛いところも探します。押しながら痛いかどうかを聞く時中国語では“是這児痛?(shì zhèr tòng?/ここが痛い?)”と聞きます。痛くなかったら、“不是(bú shì/違う)”と答えますが、ちょうど痛いところでしたら、押されると痛いので、“阿、是這児、是這児(a, shì zhèr, shì zhèr/あっ、そうそう、そこそこ)”と答えます。それで、その場所がつぼの位置になります。その表現を使ってつぼの名前が“阿是”に決まりました。日本語に訳す時、“あぜ”ではなく、“あっそこ”のほうがもっと良いのではないかと思っているところですが・・・

阿是穴の意味お分かりになりましたか?もし誰かに 阿是穴はどこですか? と聞かれたら、お答えできますよね?!
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by jbucm | 2007-11-16 09:02 | 中医学 | Comments(2)

気功の分類

こんにちは、 北京厚済薬局の水本です。

前回に引き続き、今回は気功の分類についてお話したいと思います。

気功は、歴史上の佛家、道家、儒家の著作物の中で、「静坐」「坐忘」「禅定」「胎息」「行気」「服気」「調気」「周天」「内丹」などの表現が使われていて、これらはみな気功の範囲に属しています。

現在の主な気功の分類は、大まかに分けると、「古典気功」「医学気功」「儒家気功」「佛家気功」「道家気功」「武術気功」があります。この中に細かい流派があるわけです。

ちなみに、医学気功整体専科で気功実技を担当されている宋 海君先生は、主に道家気功の華山派の気功を元に教えているそうです。日本ではご存知の方はいらっしゃらないかも知れませんが、中国では伝統のある流派で、女性の方が多いそうです。例えば、以前にブログでご紹介をした「仙人長寿功」も華山派の功法がもとになっています。もちろん、集中講義では古典気功も教えています。また、水曜日には武術気功(主に内家拳)も教えていらっしゃいます。
宋先生は子供の時から武術や気功を学ばれていますから、私が流派の話を先生に聞いても難しくて・・・、でも、ブログに載せきれない事だけは解かりました。さすが、中国4000年の歴史です。
ですから、今回のご紹介は、ほんの一部です。

「医学気功」は、4000~5000年前《内経》の中の記述にある“導引按蹻”が最も早い医学気功であると言われています。医学気功の起源は先秦時代で西漢時代に発展し、隋唐時代に成熟し、両宋金元時代に最も栄えました。

医学気功は、「防病治病(病気を予防し、病気を治す)」「強身健体(身体を強く健康にする)」を目的とした体の鍛錬です。医学気功の功法は多々ありますが、代表的なものとして「六字訣」や「八段錦」等があります。

気功には専門用語がありますので、簡単に説明をしようとしても、難しくなってしまいます。
最初は解からないかも知れませんが、だんだん理解が出来るようになります。
それに、授業は日本語で行いますから、ご心配なく。
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by jbucm | 2007-11-14 10:27 | 医学気功・太極拳 | Comments(0)

茶療法 その2ー⑦ 感冒の処方⑦

こんにちは、周です。今回は感冒処方⑦を紹介します。

処方⑦ 風熱感冒茶
金銀花20g、連翹15g、桔梗12g、芦根20g、甘草6g

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                ↑写真は連翹の花と生薬
[主治]外感風熱
 主な症状:発熱、汗が出る、頭痛、咳嗽、痰が黄色くネバネバする、口・咽が渇く、咽が赤く腫れ痛い、鼻づまり又は、鼻水がでる 。苔薄黄、脈浮数

[功効] 辛涼解表、清肺透熱

[用法用量]  300ccの水が100ccになるまで煎じ、食後に頓服。1剤/日飲みます。

[禁忌] 風寒感冒の者。妊婦慎重に。
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by jbucm | 2007-11-12 09:00 | Comments(0)

気血津液と臓腑の話⑤

こんにちは、李です。
気の病証(気病の弁証)について、話を致します。
気の病証は、気虚証類(気陥証を含む、気の不足による一連の病証)、気滞証(気の巡りが悪い事による病証)、気逆証(気の昇降運動が失常となる病証)などがあります。

1、気虚証(ききょしょう)
気虚証とは、気の推動、温煦、気化、固摂、防御などの機能の衰弱によって、臓腑組織の機能減退となる証候です。原因は慢性病や食事の不摂生・過労或は運動不足・加齢などです。

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顔色が萎黄(くすんで黄色っぽい)・疲れやすい・倦怠感・体に力が入らない・話し声が低い・やる気が出ない・めまい・立ちくらみ・動くとすぐ汗が出る・風邪を引きやすい・淡舌と白い舌苔、虚で無力な脈など全身の機能低下の証候が見えます。心・肺・脾・腎・胃などの臓腑の気虚証が良く見られます(臓腑のところで詳しく紹介いたします)。気虚証の治療法は、気を補うという方法で、補気(ほき)と言います。

2、気陥証(きかんしょう)
気虚証(特に脾気虚証)が更に進む、或は重力労働が続くと、前回話しました脾気の作用の一つである上昇(昇提)作用が弱くなり、お腹が張ったり、慢性の下痢。内臓を一定位置に保つことができなく、胃下垂、子宮下垂や脱肛などの内臓下垂になったりという症状がみられます。勿論、気虚証の症状もまだあります。これは、気陥証と言い、脾気下陥証(ひきかかんしょう)、中気下陥証(ちゅうきかかんしょう)とも言います。気陥証の治療は、補気と同時に益気(えっき)、昇提(しょうてい)という上に持ち上げる機能を強化することです。気虚証と気陥証は皆虚証です。
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by jbucm | 2007-11-09 09:00 | 中医学 | Comments(0)

高貴な色

こんにちは。亀山です。

先日ブログに、黄色は皇帝の色ですね。とコメントを下さった方がいて、そう言えば・・・・
黄色は皇帝しか身に付けてはいけない色だと聞いたような気がしたので、調べてみました。
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高貴な色と言うのは、時代によって違いが有るようですが、明、清時代の皇帝は黄色を好んだようです。何故、皇帝が黄色を好んだのでしょう?
「黄」と「皇」が同じ発音(huang)だからと言う説があるようです。

もう一つ、とても興味深い説がありました。
「黄色」は五行説では「土」に属し方位では、中央です。
中央から全てを支配すると言う発想から「皇帝の色」となったと言う説です。
こんな所にも、五行説が関わっているのですね。中国では色々な所で五行説が使われているのだと、感心してしまいました。

漢の武帝は、紫を好んだそうです。日本でも、皇室や僧侶の間では、紫が高位を表す色とされています。f0138875_23373223.jpg
「紫根(むらさきの根)」を染料にした事から「紫」の名が付いたそうで、栽培が難しかった事から珍重され、高位を表す色になったようです。

「紫根」って生薬ですよね。清熱涼血薬に分類されていて、効能は涼血活血、解毒透疹です。(中薬学の教科書には「紫草」で載っています)

時代によって、色の持つイメージも違うのですね。長い中国の歴史の中で、色々な色が権力者と共に時代を彩ってきたのでしょう。映画「ラストエンペラー」の影響でしょうか?黄色が何だか高貴な色に見えてきました。
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by jbucm | 2007-11-07 09:00 | 中国の話 | Comments(0)