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こんにちは、先々週に続いて肝病の弁証を話しましょう。今回は肝陽上亢証と肝風内動証の四つのタイプを紹介したいと思います。ちょっと長いが、纏めたものなので、習った証の復習には役に立てると思います。

肝陽上亢証:肝陽が亢盛して現れる上盛下虚、陰虧陽亢の証候です。多くは肝腎陰虚で、肝陽が相対的に亢進するによるものです。或は長期間の情志のいらいらか酒やタバコの刺激により、気火が内鬱し、陰液を消耗し過ぎ、陰が陽を抑制できず、陽が頭面に亢擾することを指します。

【臨床表現】:めまい、耳鳴り、頭目脹痛、頭重脚軽、面赤口苦、いらいらして怒りやすい、不眠多夢、腰膝のだるさ、舌紅、脈が弦細或は弦で有力です。

【証因分析】:本証の弁証要点は、上に肝の陽気が亢進し、下に腎陰虧が見えることです。肝は剛臓で、体陰用陽(肝の本体は陰であるが、機能は陽)、情志が損なわれると、陰陽が失調となるので肝陽は妄動しやすく、疏泄過多を招いて、血は肝に帰蔵せず、気に従って上昇し、気血が上に並走するので、面赤舌紅、頭目脹痛、めまい耳鳴りがする。陽気が神志を上擾し、神魂が安寧しないので、いらいら怒りやすく、不眠多夢となります。陰虧と陽亢が互いに因果関係となり、肝陽過亢すれば肝腎の陰を消耗します、逆に、腎陰が虧損すれば、肝陽が亢進となります。故に頭重足軽、腰膝のだるさなどの腎陰虧の症状を見ます。

本証は、前回紹介しました肝火上炎証と同じ症状が多いので、区別しなければならない、そのポイントは、本証は本虚標実(上盛下虚)で、肝火上炎証は実証であることです。

肝風内動証:肝風内動は多種の原因によって招致されるもので、眩暈、抽搐、震顫など「動揺」を特徴とする証候です。「風」が揺れるという特徴があり、また、「風」が肝に関連が深いから、これら一連の「動風」の証を「肝風内動」と纏めたわけです。臨床でよく見られるのは肝陽化風、熱極生風、陰虚動風、血虚生風の四種があります。

①肝陽化風証:肝陽が亢進による眩暈、震顫から「卒中」までの動風の証候です。現代医学の高血圧症や脳卒中に当てはまります。

【臨床表現】:めまいして倒れそう、頭の脹痛、耳鳴り、いらいらして怒りやすい、顔が赤い、舌赤、脈弦です。或は、項がこわばり、肢体が痺れ、振るえる、或は言語不自由、うまく歩けない。もし突然卒倒し、人事不省となり、ロや眼がゆがみ、半身不随となり、舌がこわばり、のどに痰嗚があるなどが現れたら、「中風」(脳卒中)となります。

【証因分析】:普段肝陽上亢の症状がよくあり、肝陽亢盛が長く、陰液を損傷しているため、標実本虚、上盛下虚の病理変化を形成します。陽亢陰虧、水不涵木(腎陰虚で肝木を養うことができず)なので、「動風」の病理が潜在されます。従って『臨証指南』には「内風とは身中陽気の変動なり」と書かれてあります。

 陽が上に亢し、陰が下に虧すので、風が内から生まれ、脈絡をつき抜け、頭頂に達します。故に面紅目赤、煩燥易怒、めまい、肢体の麻痺、手足の震顫等動風の象を併発します。上盛下虚に故に、歩幅が不正で、走行が浮付く。風陽が盛んなので、灼液して痰となります。風陽が痰に挟まって上擾し、喉中の痰鳴を見る、これは急の「卒中」となります。風痰が経をつきぬければ、経気不利となり、口や眼のゆがみ、半身不随、言葉のもつれを見ます。

②熱極生風証:熱邪亢盛によりひきつけを起こす動風の証候です。高熱が伴う急性病によくみられます。現代医学の急性脳炎や子供のひきつけなどに当てはまります。

【臨床表現】:高熱煩渇、躁動不寧、手足のひきつけ、頸項の強直、両目が怒った目のように丸くなり、後弓反張、歯牙の強張る、神志昏迷。舌は真赤で、苔は黄、脈は弦数。

【証因分析】:多く外感温熱病に見られ、熱邪亢盛、経絡筋脈を灼熱、心神を熱閉して肝風内動を引起こす。熱盛傷津などで高熱口渇、邪熱が心竅を塞ぐので神昏人事不省となります。火熱が心神を擾乱するので躁動して安寧しない。邪熱熾盛、肝経の筋脈失養の故に抽搐項強、弓なり緊張等動風が現れます。

③血虚生風証:肝血虚で、めまい、肢体麻痺を主症とするのは血虚生風です。具体的な証候は肝血虚証を参照してください。本証の多くは慢性的な出血や他の慢性病を持ち、血虚を招き、内風を生じることです。日本に最近多く見られる「むずむず足症候群」という病は、こちらに似ていますので、肝血虚証を参考にして、治療すると良いでしょう。

④陰虚動風証:肝陰虚内熱で、手足の蠕動、めまい、耳鳴りを主症とするのは陰虚動風です。具体的な証候は内傷の場合は肝陰虚証、外感熱病の後期の場合は営気営血弁証を参照してください。

(李)
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by jbucm | 2009-02-26 10:30 | 中医学 | Comments(0)

この度、北京中医薬大学日本校、日本校の同窓会である北京中医会では、『中医学古典講座』を下記のとおり、開催することになりました。中医学に対する社会の期待も年々高まり、北京中医薬大学日本校の役割も日々大きく前進しております。そこで、在校生及び卒業生の皆様に、集中講座では聞く事の出来ない中医学の古典についての知識を深めていただくために、本講座を開催する事にしました。

『黄帝内経』は2000年ほど前に出来上がった著作で、中医学の理論体系の土台であり、現代中医学の源泉でもあります。「医家の宗」と称され、中医学の学習に必読の本となっています。

『傷寒論』は1700年前に、中国古代の有名な医家張仲景氏の著作です。『傷寒論』は外感疾病と内傷疾病の弁証論治についての専門書であり、理・法・方・薬諸方面で理論と臨床をしっかり結合し、中国の最も重要な著作の一つで、中医学の弁証論治の基礎を定めた著作でもあります。

『黄帝内経』と『傷寒論』を学習することには大変な価値があります。ご興味のある方は、是非ご参加ください。                                 

     ~*~*~*~*~*~記~*~*~*~*~*~

内  容:  1、『黄帝内経』国立北京中医薬大学教授 金 光亮
         (第2日曜日)
       2、『傷寒論』国立北京中医薬大学副教授 韓 濤
          (第4日曜日)
日  時: 平成21年4月~平成22年3月
         第2、4日曜日 16:30~19:00(全20回)
場  所:  日本校2F教室
受講対象:  日本校の在校生及び卒業生
受 講料:  1、『黄帝内経』のみ:  63,000円(税込)
      2、『傷寒論』のみ:   63,000円(税込)
      3、『黄帝内経』+「傷寒論』:105,000円(税込)

(詳しくは、日本校事務室までお問い合わせ下さい。)
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by jbucm | 2009-02-23 13:00 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

春季のスープ その1


こんにちは、周です。今回からは春季のスープ その1を紹介します。

春は気温の変化が大きくて、細菌、病毒(ウイルス)、微生物などの繁殖しやすい季節です、しかも春では、人体の湊理が緩み始め、外邪への抵抗力が弱めてきます。滋養疎肝の作用ある食材を選びのは原則です。そのスープは外邪への抵抗力を高め、病気の予防にもできます。

①黄耆牛肉湯(黄耆と牛肉スープ)

功効:益気補虚
材料:黄耆25g 牛肉(牛肉の赤身)500g 西紅柿(トマト)2個 土豆(じゃが芋)1個
作り方:
①牛肉は大きめのサイズに切り、湯通をして、水できれいに洗い流す
②西紅柿を水できれいに洗い、乱切りする。土豆の皮を剝き、乱切りする
③鍋に全部の材料を入れ、ヒタヒタなるくらい水を入れ、大火(強火)で沸騰させた後、小火(弱火)で30分間煮る
④塩で味を調える

注意事項:積滞、瘡瘍の者は禁忌です。

附:土豆の選びコツ及び注意事項
土豆は芽が出てないものを選びます(芽が出たものは、毒がありますので、食べないでください)。大きすぎるものは生長時間が長いので、繊維が粗いです。緑色を帯び皮の土豆は辛味がありますが、肉と一緒に煮るにより、辛味が消えます。凍傷、又は腐るものは、肉色(土豆の中身)が変色し、皮の表面に黒斑があり、食べないでください。
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by jbucm | 2009-02-23 09:30 | 中医薬膳専科 | Comments(0)

四大懐薬


こんにちは、周です。今回は「四大懐薬」の話をします。

「四大懐薬」とは、中薬の地黄、山薬、菊花、牛膝のことを指します。主な産地は河南省の温県、武陡、博愛、沁陽で、700年以上の栽培歴史があります。
                        山薬↓f0138875_16523682.jpg

「懐」とは、明の時代に、この地方で設立された「懐慶府」の「懐」のことです。この辺で生産される中薬は、昔からずっと「懐」を薬名の前に付けられて表示します、例えば、懐山(薬)、懐菊(花)、懐牛膝など(2008年6月30日のブログをご参考ください)。それは馳名特産(有名特産)、謂わば「地道薬材」(本場の中薬)を意味します。
「淮」とも書きます。

「四大懐薬」は常用される中薬です。地黄、牛膝の効能については、ここで省略します。生の山薬は、食材としても使われています。新鮮の山薬は味道鮮美(味がさっさりで、美味しい)、且つ性平、健脾養胃、益腎補虚の作用あり、消化不良の患者には、滋養強壮の功効があります。菊花もお茶用としても愛用され、上等な清心明目効果があります。

ところで、何故この四種の効能が違う中薬が、同じ地方で栽培でき、しかも皆有名になったでしょう?それは、土壤性質と最も関係あり(この地方の沙・粘両合の土壤)、且つ土質が肥えて、水位も高くて、井水の灌漑にも、便利だからです。

つまり、この地方は、地黄、山薬、菊花、牛膝の成長に適宜されていることです。
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by jbucm | 2009-02-19 09:30 | 中医学 | Comments(0)

社員研修旅行


こんにちは、今回は社員研修旅行の様子を届けたいと思います。

先週の水・木曜日(11,12日)2日間、社員研修旅行で伊豆高原にあります修善寺に行ってきました。社員研修旅行は、中国北京本校から派遣される金・韓、両先生や私達中国人の職員にとって、日本の風土人情を馴染なれることです。

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天気が良くて、2月と思わない陽気でした。梅の花が綺麗に咲いていまいたが、「虹の郷」を散策中、花粉症がある私には、ちょっと大変でしたよ(笑)。

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温泉に入った後、美味しい食事をしながら、金先生、韓先生の歌声を披露され、先生達の迫力ある歌声に圧倒されました。普段、学校での先生の違う姿を、見ることができました。

両先生も満足そうな顔をしていました。

食事の後、皆は理事長の部屋に集まり、親睦会を開き、日本と中国の歴史、地理などの話で盛り上がり、楽しい時間を過ごしました、私達は勉強にもなりました。

来年も社員研修旅行に行けるように、頑張ります。

(周)
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by jbucm | 2009-02-16 10:02 | 研修旅行 | Comments(0)

肝火上炎証:肝火が熾盛(しせい)して上炎する実熱の証候です。胆火も熾盛する場合は肝胆火盛証と言います。情志不遂、肝鬱化火、外感火熱の邪、酒毒鬱熱などにより、肝胆の火が上逆を招きます。

【臨床表現】:頭暈脹痛、面紅目赤、口苦、口が渇く、いらいらして怒りやすい、不眠か夢にうなされる、脇肋灼痛、耳鳴が潮の如し、耳聾、或は吐血衄血(じっけつ、出血のこと)、便秘尿赤、舌紅苔黄、脈弦数。

【証因分析】:火熱の邪が内擾肝胆するので、脇肋灼痛となり、火の性質が上炎し、火熱が肝胆経脈に沿って頭目を上擾するので、頭痛、めまい、面紅目赤、耳襲耳鳴、口苦などが見られ、いらいら怒りやすく、夢にうなされたり不眠とも見られます。火傷血絡、迫血妄行なので、吐血、出血を見ます。火灼津傷なので口が渇く、便秘、尿赤を見ます。舌紅苔黄、脈弦数は肝経実火熾盛の徴候です。

肝血虚証:肝血虧虚により濡養を失った虚弱証候です。多くは生血不足或いは長期の病気で肝血の消耗し尽くしによって起こります。

【臨床表現】:めまい耳鳴り、顔や爪につやがない、多夢、視界がぼんやりか夜盲、肢体麻痺、関節拘急(こうきゅう、自由に屈伸できないこと)、手足の振顫、筋肉の自発的跳躍する。女性は月経量が少なく色が薄いか無月経、舌質淡で、脈弦細。

【証因分析】: 肝血不足で、頭面に上栄できないため、顔につやがなく、めまい、舌淡などが見る。肝血不足で、血が目を濡らさないので、眼花、視物模糊、夜盲となります。肝主筋で、その華は爪にあり、肝血虧虚、筋経が営血の濡養を失うので、爪甲が栄えず、虚風内動して肢体の麻痺、振顫、ひきつけを見る。肝は女子の先天であり、女子は血を以て本となし、肝血不足、血海空虚だと、月経量が少ないか無月経となります。血虚不足で安魂定志(落ち着く)できないので、多夢となります。血少なければ脈は充満を失うので、脈は細。

肝陰虚証:肝陰不足、虚熱内擾の証候です。多くは情志不遂、肝鬱化火、或は肝病で陽亢日久か温熱病後により、陰液が損傷されるか腎陰虧虚、水不涵木により、肝陰不足を招きます。

【臨床表現】:めまい、耳鳴、両目乾渋、視物模糊、脇肋灼痛、五心煩熱、潮熱盗汗、咽乾口燥或いは手足の蠕動、舌紅少津、脈弦細数。

【証因分析】:本証の弁証要点は、肝病の症状と陰虚証の症状がともに見えることです。目は肝の竅であり、肝陰虧少すると目に上濡できないので、両目乾渋、眼花、視物模糊となります。陰虧液少、筋脈を養わないので手足の蠕動等の症状を見る。陰虚で内熱を生み、虚熱内擾なので脇肋灼痛があり、五心煩熱、潮熱盗汗、咽乾、舌紅少津、脈細にして数一連の陰虚内熱症が現れます。

肝陰虚証と肝火上炎証は皆熱の症状がありますが、肝陰虚証の熱は虚熱に属し、肝火上炎証の熱は実熱に属しますので、区別しなければなりません。

(李)
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by jbucm | 2009-02-12 15:20 | 中医学 | Comments(0)

冬季のスープ その②

こんにちは、周です。
今回は冬季のスープ その②を紹介します。

②参須烏鶏湯(人参の須と烏骨鶏スープ)

功効:益気養陰、滋補養顔
材料:烏骨鶏400g 西洋人参の須10g 雪梨(梨)300g 蜜棗2個
作り方:
①烏骨鶏を洗い、食べやすいサイズに切っておく
②西洋参須を洗い、雪梨の芯を切り取って、適当のサイズに切る
③以上の材料は土鍋に入れ、1600ccの水を加え、武火(強火)で沸騰させた後、文火(弱火)で2時間煮る
④塩で味を調える

煮は薬膳の製作方法の一つです。この製作方法の特徴は味道清鮮(あっさり)、主な材料の味を目立たせることができ、しかも色が鮮やかになります。

また、スープを作る際には、できるだけ土鍋を使ってください。

写真1:広州人が煮湯(スープを作る)ときに、一般的に使われている土鍋(沙鍋・沙bao=保の下に火)です。
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写真2:蜜棗です。
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by jbucm | 2009-02-09 09:30 | 中医薬膳専科 | Comments(0)

こんにちは、今日からは、肝と胆病の弁証を紹介したいです。先ず、肝胆の生理機能を復習しましょう:

肝は右脇に位置し、胆は肝に付いて、二者の経脈は相互に絡属し、肝と胆は表裏関係しています。肝は筋を主り、その華は爪にあり、目に開竅する。肝は血を蔵し、疏泄を主る。その気は昇発して、条達を好み、抑鬱を嫌う。胆は「中精の府」で胆汁を受盛、排泄して消化を助け、情志の活動にも関係します。

肝の病変範囲はかなり広く、脇肋少腹に張り、脹痛、情緒不安定、めまい、ひきつけ、震顫、目疾、月経不調、陰部疾患等が肝に関係があります。肝の病証には虚実があり、その病理はかなり複雑で、主に肝失疏泄、肝気鬱絡、肝火熾盛、肝不蔵血、陰血虧虚、風陽妄動、肝経(胆)湿熱、寒滞肝脈等。胆の病変は主に胆汁疏泄異常と胆鬱痰擾等として表れます。ここで、幾つ常見する証を紹介致します。

肝気鬱結証:多く情志不遂により肝失疏泄、気機鬱滞を招く証です。

【臨床表現】:情志抑鬱、胸悶で太息をよくする、脇か少腹の脹痛、痛みが移転する、舌苔簿白、脈は弦です。女性には胸の張り、月経困難、生理の周期が乱れ、場合によっては無月経が見られます。或いは咽喉に異物があって、呑み下せず、吐こうとしても出ない(梅核気と称す)。頸部癭瘤(えいりゅう、甲状腺腫)、脇下痞塊等も見られます。

【証因分析】:多くは情志不快、鬱怒傷肝或いは他原因に肝気の疏泄、条達異常を引起こされる。肝鬱気滞で気機不調、経脈不利なので胸脇や少腹の脹悶、或いは痛みがある。肝鬱して条達を失い、情志を調整できないので、情緒抑鬱して太息をする。女性は血を本とし、肝は女子の先天であるので、肝鬱気滞、疏泄できず、気血失和、衛任失調、月経困難、乳房の張りを常見する。

 肝気が鬱結しているので、全身の気機が失調し、気が鬱してその他病理性の変化を生む。長く続くと痰が生じ、気鬱化火などを招く。痰と気が搏結で、咽喉に溜まることを「梅核気」と呼びます。痰気が頸部に積集すると、癭瘤が形成されます。気滞で血瘀が発生して、痞塊が形成され、脇下にたまることもあります。

時間の関係で、今日は一つだけ紹介します。

(李)
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by jbucm | 2009-02-05 10:18 | 中医学 | Comments(0)

中薬と皇帝


こんにちは、今回は「中薬と皇帝」の話をします。

古代、ある制度がありましたー皇帝または孔子の名前は、他人に使わせてはいけませんでした、もし、こんな事情がありましたら、易字(字を変える)、改読(読み方を変える)、缺筆(書き方を変える)、空字(字を空く)などの方法で代替します。例えば唐代の柳宗元が著した《封建論》の中で、「民」は「人」を、「治」は「理」を代替します。それは唐太宗(李世民)、唐高宗(李治)を避けるためでした。文章を書くときではなく、開処方(処方する)ときも避けなければなりません、すると幾つの中薬も名前を変えられました。例えば、健脾止瀉作用ある「山薬」、元の名前は「薯蕷」と呼ばれ、宋代の寇宗爽が著した《本草衍義》に、初めて記載されました、「蕷」は唐代宗(李豫)と同音(同じ発音)ですので、「薯薬」に改名されました。ところが、何代か経過しまして、宋英宗(趙曙)が登位(即位)し、「薯」「曙」同音ですので、しかたがなく、また改名しなければなりません。現在も使われている「山薬」という名前は、その時に変えさせられたと言われています。

ところが、気にしない皇帝もいました、南北朝時代・宋武帝(劉裕)はその一人でした。治傷良薬の「劉寄奴」は、彼の乳名(小さい頃の名前)から命名されました(それについて故事もありますが、ここで省略させます)。また、皇帝の寵信(寵愛し信用する)を得た中薬もあります。例えば、骨折筋損を治療する良薬―「骨碎補」は、五代十国の後唐明宗(李嗣源)に命名されました(これも故事ありますよ)。

最も面白いのは、皇帝のお陰で、成名した(有名になった)「何首烏」です。そのエビソートを紹介します。明代の嘉靖皇帝・明世宗(朱厚徳)は、最初子供ができないため、天下の得子良方(子供がつくれる方剤)を求める詔書を発布しました、何首烏という人が応召し、彼は「何首烏」を要薬として、「七宝美髯丹」を作って、皇帝に飲ませました。皇帝が暫く「七宝美髯丹」を服用され、喜得龍種(子供ができました)と共に、髪も黒くなり、体も強くなり、在位45年間でした、そして「何首烏」は、名揚天下(有名)になりました。

(周)
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by jbucm | 2009-02-02 09:36 | 中医学 | Comments(0)

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