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気血津液と臓腑の話(61)

   
   臓腑の兼病①と②

①心腎不交証:心と腎の間の陰陽水火の関係が失調した証候で、一般に心腎の陰虚陽亢証を指します。多くは久病で傷陰、或は思慮過多(考え事が多過ぎ)、情志化火により心陽偏亢、或は腎陰の損傷を招くかセックスの不節制、虚労等により、腎陰虧損、虚陽偏亢、心神擾乱、或は外感熱病による心火亢盛を招きます。

【臨床表現】:心煩不眠、驚悸多夢、めまい、健忘、耳鳴、腰膝酸軟、夢精、咽乾、五心煩熱、潮熱盗汗、尿黄、便結、舌紅、苔薄黄で少津、脈は細数。或いは腰と下肢のだるい、冷えを兼見する。

【証因分析】: 本証の弁証要点は不眠に心火亢盛と腎陰虚の症状が伴うことです。
  生理上、心は火臓であり、下行して腎水を温めます;腎は水臓であり、腎水上行して心火を済します(助ける、抑えること)。これを心腎相交、又は水火既済と言います。腎陰不足ですと、腎陰を上済できないので心陽偏亢となります。また、心火が熾盛すると、下に及ぼし腎陰を損傷してしまうこともあります。いずれも、心腎の陰陽水火が協調既済の関係を失うので、そこから心腎不交の病理変化が形成されます。

  腎陰虧少、水不上済、心陽偏亢、虚火内擾なので心神不寧となり、故に心煩不眠、驚悸多夢が見られます。陰精不足なので耳目失養、脳髄不充となり、故にめまい、健忘、耳鳴、腰酸、膝軟を招きます。陰不斂陽、相火偏旺、擾乱精室の故に夢精する。陰液損傷されるので口乾、盗汗、潮熱、尿黄、便結、脈細数を見ます。腰と下肢のだるい、冷えを兼見するのは、陰損が陽に及ぶか火不帰原、陰寒下凝のためです。

②心腎陽虚証:心腎臓の陽気が虚衰して温運できなくなった虚寒証候です。多くは長期の病が腎に及ぶ、或は労倦内傷によるものです。

【臨床表現】:動悸怔忡、形寒肢冷、或はぼんやりして、眠くなる。小便不利、顔や肢体の浮腫、或は唇甲が青紫色、舌質青紫或は暗淡、苔は白滑、脈は沈微細になります。

【証因分析】:本証の弁証要点は、心腎両臓の陽気虚衰で、全身の機能活動が低下状態になっていることです。心は君火で、血液を温運、推行し、腎は命火で、水液を気化し、心腎の陽が協調共済して、臓腑を温暖、血液を運行、津液を気化させます。故に心腎陽虚は常に陰寒内盛、血行瘀滞、水液停蓄の病変として表現されます。陽衰だと生体を温養できないので、形寒肢冷となります。心腎陽虚は心の鼓動乏力を招き、血液が温運させず血行瘀帯を招くので、心悸怔忡、唇甲青紫、舌質青紫暗淡、脈沈微が見られます。心腎陽衰は腎陽の水液気化不能を招き、水液が内で停滞するので、小便不利、肌膚に泛溢すれば身腫、水気凌心すれば怔忡喘息となります。

2つの証とも心と腎の兼証ですが、①は陰虚火旺の証、②は陽虚内寒の証で、正反対の証です。


(李)
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by jbucm | 2009-05-28 09:33 | 中医学 | Comments(2)

三伏貼

こんにちは、周です。今回は「三伏貼」の話です。

「三伏貼」療法は中医学の「冬病夏治、夏病冬治」理論、経絡学・腧穴学、時間治療学から生まれた「天灸」療法の一つです。中国の華南や華東地方の病院では、三伏天(7月中旬~8月下旬)に穴位に「膏貼」或は「灸」を行い、疾病を治療します。この三伏天に鍼灸科にいく習慣は、広州だけでなく、夏季特に暑いこれらの地方に多い習慣で、鍼灸科は大忙しとなります。

三伏といえば、暦の上では夏の最も暑い時期を指します。中国の中医学では夏至後にやってくる3度目・4度目の庚(かのえ)の日と立秋以後の最初にやってくる庚の日を順に初伏・中 伏・末伏とすることが多いです。三伏天の日数は30日間、若しくは40日間です(一般的としては10日間一伏ですが、中伏は20日間の場合もあります)。今年の場合は7月14日、7月24日(20日間)、8月13日順に初伏・中 伏・末伏に相当します(旧年の場合は、7月19日、7月29日、8月8日)。

三伏天にあたる庚の日は、十干(中国語では天干という、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸 )では7番目に属し、庚に属する臓腑は大腸になります。一方で、三伏天の翌日となる7月15日、7月25日、8月14日は十干では8番目の辛の日となり、こちらは肺に属します。よって、肺と大腸が表裏の関係となる為、この時期は消化器系統や呼吸器系統の治療を行うと良いとされています。冬季に喘息の症状がひどい患者、慢性の下痢の患者がこの時期に中医鍼灸科を訪れるのはその為です。
さらに、中医学的に、この三伏天は気温上昇、人体の陽気も上昇し、陰気が陽気に制約されて地下に伏してしまいます。アレルギー性鼻炎や喘息、気管支炎などの症状に対しては、気や血が体表に向かって浮いてくる為、治療に最もふさわしい時期とも言われています。

暦と中医学の鍼灸治療の関係について、広州中医薬大学第一付属医院の鍼灸科では、2004年より広東省の研究プロジェクトとして三伏天に行うお灸―「天灸」の研究を行っています。この病院では、1982年より夏の「天灸」の治療を行っていて、最近では華南エリアでも徐々に普及しつつあります。

広州中医薬大学第一付属医院のHPです。
http://www.gztcm.com.cn/index.asp
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by jbucm | 2009-05-25 09:30 | 中医学 | Comments(0)

中医薬における新型インフルエンザの弁証論治


  中国の衛生部(厚生労働省)では、今回の新型インフルエンザの治療について、中医治療を早期導入されました。

  新型インフルエンザに対して有効的な予防対策やワクチンなどがない現在、発病者が現れたら、いかに発病を広げないようにする事とともに、いかに治癒率を高め、死亡率を控える事は当面の急務です。

  中国の衛生部と国家中医薬管理局が緊急措置として発表された「A型H1N1インフルエンザの診療方案」に、早期に中医の弁証論治を入れられました。そして、中国の第一症例である四川省の包さんへの治療の為、専門家チームに中医の専門家が1人入っていました。包さんは、5月17日に完治され、無事に退院されました。

  ここで、話したいのは、上記の1人の中医専門家は、当校の本校である北京中医薬大学の附属東直門病院(日本校の皆さんが毎年、北京研修に行かれている病院です)緊急外来部の主任医師劉清泉先生です。
劉先生は、すでにSARS、手足口病など重大な伝染病の治療経験を持つ先生です。劉先生がネットに通じて、この症例の治療経過やA型H1N1インフルエンザの診断と治療について紹介してくれました。私は、この素晴らしいはなしを訳してみました。

  この症例は5月11日から治療をし始めました。最初は、一種類の西洋薬と、中成薬の「銀黄顆粒」を服用、「痰清熱」を点滴しました。1.5日で熱が治まって、体温が正常に戻りました。その時は咳が酷くて、痰があるため、「麻杏甘石湯」を5日間飲ませ、症状が治まりました。なお、山東省にあるもう1例の患者も中医の治療を受けられました。

  中国の衛生部では、中医薬が疾病の予防と治療における作用を重要視と発揮させるべきであると強調されました。今まで、SARS、鳥インフルエンザ、手足口病などの治療にも大きな成果をあげ、多くの人々に認められて来ています。軽度な新型インフルエンザ患者には、中医での治療は可能です。

  A型H1N1インフルエンザの特徴は、伝染性が強い新型のウイルスの一種であり、まだ有効なワクチンもないし、特効な薬もないです。このため、早期から中医の治療を受けるのがお勧めです。中医学から見ると、温病の範囲に属す病気です。張仲景氏の「傷寒雑病論」から、李東垣氏の「内外傷弁惑論」まで、呉又可氏の「温疫論」から、葉天士氏の「温熱論」、呉鞠通氏の「温病条弁」まで、色んな伝染病について、完備している理論体系と独特な弁証論治方法があると分るはずです。

  中医学の角度から見れば、今回のA型H1N1インフルエンザの属性は、地球の南半球から北半球への伝変する際、変化したと言えます。それは、気候特徴の違いからです。最近、中国で出た症例の属性は主に温性であるが、南米で発病した症例は温と寒が混じっていると考えられます。中医の治療は因人・因地・因時制宜なので、西洋医の病原体を直接対抗すると違い、弁証論治をしなければなりません。この面から見れば、病原体が未知の伝染病の治療には、中医学は大きな融通性と生命力を持っていると違いないです。

附:A型H1N1インフルエンザの中医弁証治療方法

1、毒襲肺衛
症状:発熱、惡寒、咽痛、頭痛、筋肉を酸痛、咳嗽。
治療:清熱解毒、宣肺透邪。
参考方薬:炙麻黄、杏仁、生石膏、柴胡、黄芩、牛蒡子、羌活、生甘草。
常用する中成薬:蓮花清瘟カプセル、銀黄類製剤、双黄連内服製剤。

2、毒犯肺胃
症状:発熱、或は惡寒を伴う、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、頭痛、筋肉を酸痛。
治療:清熱解毒、化湿和中。
参考方薬:葛根、黄芩、黄連、蒼朮、藿香、姜半夏、蘇葉、厚朴。
常用する中成薬:葛根芩連微丸、藿香正気製剤など。

3、毒壅気営
症状:高熱、咳嗽、胸悶、息苦しい、呼吸が短促、煩躁不安、甚だしい場合は神昏譫語。
治療:清気涼営。
参考方薬:炙麻黄、杏仁、栝楼、生大黄、生石膏、赤芍、水牛角。
場合によって、安宮牛黄丸、痰熱清、血必浄、清開霊、醒脳静注射液などを選用する。

(李)
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by jbucm | 2009-05-21 09:45 | 中医学 | Comments(0)

中医薬における新型インフルエンザの予防提案


先週末から、新型インフルエンザが日本にもどんどん広がって来て、まだまだ新たな発症者が増えそうです。各地方や医療機関では、いろんな方法で対応しておりますが、ここて、中国・国家中医薬管理局が発表しました、中医薬における新型インフルエンザの予防提案を紹介させて頂きます。

流行性感冒(時行感冒とも言います)の予防と治療について、中医薬の古典の文献に多く掲載されています。人の年齢や体質によって異なる予防方法を次のように纏めます:
一、日常生活での予防
1、 「虚邪賊風、避之有時」――気温変化が激しいため、服の加減をまめにする。
2、「食飲有節」――規則正しい飲食をする(十分な栄養を摂ること)。
3、「起居有常」――規則正しく、リズムのある生活を保つ(疲労や睡眠不足を避ける)。
4、「精神内守、病安従来」、「恐則気下、驚則気乱」――新型インフルエンザに対する恐怖感や驚いたりすると、身体の気機が乱れ、気欝化熱し、毒熱の邪気が生じ、新型インフルエンザを罹り易くなる。

二、飲食による予防
 飲食はさっぱりしたものが宜しい。積熱し易い油っぽい物や、消化しにくい物を控えめに。簡単で美味しい薬膳を食べるとインフルエンザの予防に良い:
1、二白湯:葱白15g、大根 30g、 香菜3g。適量な水を入れ、沸騰したら、温かいうちに飲む。
2、姜棗蘇葉飲:蘇葉3g、生姜3g、棗3個。生姜を千切りに、棗の種を取り除き、蘇葉と一緒に急須に入れ、お湯を入れ、蓋を閉めて、5-10分間浸してから、温かいうちに飲む。
3、桑葉菊花茶:桑葉3g、菊花3g、芦根10g。お湯で浸し、お茶代わりで飲む。
4、薄荷梨の粥:薄荷3g、皮を剥いた梨1個、棗6個(種を取り除き)、適量な水を加えて煎じる。米50gで作ったお粥に、上記の煎じ液を加え、かき混ぜてから食べる。
5、新鮮な魚腥草(どくだみ)30-60g、適当な大きさに切り、ニンニク1/2かけ みじん切り、お酢適量で和え物にして食べる。
6、新鮮な敗醤草30-60g、適当な大きさに切り、ニンニク1/2かけ みじん切り、お酢適量で和え物にして食べる。
7、新鮮な馬歯莧30-60g、適当な大きさに切り、ニンニク1/2かけ みじん切り、お酢適量で和え物にして食べる。
(上記は、全部一人分の量です)
8、あずき、緑豆、適量。煎じて服用する。

三、薬物での予防
① 桑葉10g、白茅根15g、金銀花12g
効用:清熱宣肺
応用:顔色が赤い、鼻や咽が時々乾燥する、暑がり、便秘気味、小便の色が濃い。
服用方法:1日1剤、水で煎じる、朝夕各1回、3-5日続けて飲む。
② 大青葉5g、紫草5g、生甘草5g
効用:清熱解毒
応用:顔色が赤い、鼻や咽が時々乾燥する、暑がり、便秘、小便の色が濃い。
服用方法:1日1剤、水で煎じる、朝夕各1回、3-5日続けて飲む。
③ 蘇葉10g、佩蘭10g、陳皮10g
効用:健脾化湿
応用:顔色が暗くて艶が無い、時々お腹が張る、下痢気味。
服用方法:1日1剤、水で煎じる、朝夕各1回、3-5日続けて飲む。
④ 藿香6g、蘇葉6g、金銀花10g、生山楂10g
効用:清熱消滞
応用:食滞し易い児童。暑がり、口臭(酸腐な臭い)、乾燥で、悪臭する大便。
服用方法:1日1剤、水で煎じる、朝夕各1回、3-5日続けて飲む。

中薬を服用の時の注意事項:
1、老人、児童の場合は、医師の指導に従って、減量する。
2、慢性病、月経期、産後は慎重に服用;妊婦は禁用。
3、長く服用しないこと、一般では、3-5日間。
4、服用期間或は服用後、不適な症状が現れたら、即ち服用を停止し、医師に相談すること。
5、上記の薬物に過敏の歴がある人、或は過敏体質を持つ人は慎重に使用すること。

四、その他
中医と民間療法によると、芳香化濁類の中薬(例:蒼朮、艾葉、藿香など)を香包(におい袋)にして、身に付けると、邪気避けの作用があるという。

(李)
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by jbucm | 2009-05-19 13:46 | 中国の話 | Comments(0)

夏季スープ その②


こんにちは、周です。今回からは夏季スープ その②を紹介します。

②苦瓜鶏骨湯(ゴーヤと鶏ガラのスープ)

功効:生津潤燥、清熱解毒
材料:苦瓜200g 鶏ガラ500g 黄耆10 g 枇杷葉8 g
調味料:塩適量
作り方:
①鶏ガラは湯通をして、水できれいに洗い流す
②苦瓜を洗い、縦に半分を切り、ワタを取り、食べやすいサイズを切る
③黄耆、枇杷葉を洗う
④①を鍋に入れ、800CC水を加え、武火(強火)で沸騰させた後、文火(弱火)で2時間位煮る、③を加え、30分煮る
⑤塩で味を調える

苦瓜の薬膳作用を紹介します。f0138875_12163647.jpg
性味帰経:苦・寒。帰心、脾、肺経
効能:袪暑清熱、明目、解毒
主治:暑熱煩渇、消渇、赤眼・痛(目の赤み・痛み)、痢疾、瘡瘍腫毒
注意事項:脾胃虚寒の者は要注意です。
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by jbucm | 2009-05-18 09:30 | 中医薬膳専科 | Comments(0)

気血津液と臓腑の話(60)


こんにちは、今週から、よくみられる臓腑兼病の弁証を紹介致します。

陰陽五行説を学んだ時、人体各臓腑の間深い関係をもっていると分かり、臓と臓、腑と腑の間には協調し合う関係が存在し、臓と腑の間には表裏の関係があると理解できていると思います。従って発病時は、特に慢性化にたら、一つの臓腑が孤立したものでなく、相互に影響し合っています。臓病が他臓に及ぶ、臓病が腑に及ぶ、腑病が他の腑に及ぶ、腑病が臓に及ぶ、凡そ二つ或いは二つ以上の臓器が相次いでまたは同時に発病するのが臓腑兼病です。

 一般的に、臓腑兼病は二つ或いは二つ以上の臓器証候を兼ねたものです。従って臓器に現れる証候の特長を把握さえすれば、臓腑兼病に対する弁証はそう難しくはない。しかしながら、臓腑兼病は、実際に二つの臓器以上の証候の単純な合計というものではなく、病理上で一定の内在的な法則をもっています。例えば、表裏関係を有した臓腑間には兼病が常見されます。臓と臓の間の病変には生克乗侮の兼併関係があります。従って弁証時には臓腑兼病の間を弁証分析することに注意しなければならない。つまり前後、主次、因果、生克等の関係があるかどうか、このようにしてはじめて病理のメカニズムが明確にし、正しく弁証と治療するべきです。

 臓腑兼病は、臨床上で広く存在するもので、その証候もきわめて複雑です。すでに述べた表裏関係を有する臓腑間の兼病(例:小腸実熱証、肝胆湿熱証)や、腎不納気証等の証以外に、臨床で最も常見される兼証について、心腎不交証、心腎陽虚証、心脾両虚証、心肺気虚証、心肝血虚証、脾肺気虚証、脾腎陽虚証、肺腎陰虚証、肝脾不調証、肝胃不和証、肝腎陰虚証、肝火犯肺証などがあります。次回からは、これらの証を二つずつ討論しましょう。

(李)
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by jbucm | 2009-05-14 10:38 | 中医学 | Comments(0)

夏季スープ その①


こんにちは、周です。今回からは夏季スープを紹介します。

夏は炎熱です、暑は陽邪で、耗気傷津(気血津液を消耗しやすい)、食欲不振になり、消化機能も弱くなります。夏季に独特なスープを飲むと、清涼解暑の効果が得ることだけではなく、汗に伴って流失された栄養分の補給にもできます。養心利湿、消暑袪湿の作用食材を選びは原則です、そのスープは食欲促進、夏バテと病気の予防にもできます。

①烏鶏冬瓜湯(烏骨鶏と冬瓜スープ)

功効:養血調肝、散鬱駆瘀
材料:烏骨鶏200g 冬瓜750g 火腿(豚もも肉の燻製品)30 g
作り方:
①烏骨鶏は大きめのサイズに切り、湯通をして、水できれいに洗い流す
②冬瓜のワタを取り(皮も使うので、剝かない)、イチョウ切りする
③鍋に全部の材料を入れ、ヒタヒタなるくらい水を入れ、大火(強火)で沸騰させた後、小火(弱火)で30分間煮る
④塩で味を調える

このスープは血虚・気虚・脾虚・腎虚の婦人、或いは発育遅延の小児に良いです。
注意事項:生痰助火、生熱動風し易いので、肥満、重症皮膚病の者には、不適宜または過食しないでください。

附:冬瓜の選びコツ
f0138875_1923216.jpg冬瓜は切られて売られていますので、良さの分別は容易です。冬肉は白くて、肉質は堅実で、重いものを選びます。冬皮が濃い緑色で、ワタの空間は広くて、少し種があるものは良いです。ワタのままで保存した方が鮮度を保ちますよ。
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by jbucm | 2009-05-11 09:30 | 中医薬膳専科 | Comments(0)

気血津液と臓腑の話(59)


こんにちは、皆さんは良い連休を過ごしましたでしょうか?私は、家でのんびりしていました。さて、今日から連休明け、本格的に仕事を始めましたので、早速、先週に続いて腎と膀胱の病証を紹介しましょう。先週で腎の常見病証を紹介終わりましたので、あとは膀胱の病証になりますね。

 膀胱の病証は、主に尿の排泄に関する病証で、主な症状は頻尿・遺尿、或は排尿痛や血尿などです。前に話しましたが、尿液の排泄は腎の気化機能に頼り、頻尿・遺尿・尿失禁などは皆腎気虚弱に関係し、腎気不固証のところで話しました。排尿痛や血尿などの症状は、膀胱湿熱証に属します。

膀胱湿熱証:湿熱の邪気が膀胱に侵入し、排尿異常を引起こす病証です。多く外感湿熱の邪が膀胱に侵入するか、飲食の不節別により、湿熱が内生し、膀胱に下注して招致されます。

【臨床表現】:尿意が急で回数が多く、小腹部の脹痛、排尿に灼熱或いは渋痛感があり、小便黄赤か渾濁、血尿や、尿の中に砂石がある場合もあります。発熱を伴い、口渇だが多飲せず、腰酸脹痛があり、舌紅苔黄膩、脈は滑数です。

【証因分析】:湿熱蘊結、膀胱気化異状の故に小便の回数が多く、短渋不利、淋漓不尽(だらだらして、なかなか終わらない)。膀胱は小腹にあり、湿熱阻滞、内擾膀胱、下迫尿道なので、小腹部の脹痛、尿意が急で排尿灼熱、渋痛が現れます。湿熱が陰絡を損傷するので血尿となります。湿熱が膀胱に長く篭り、尿垢を熱すと、砂石になることもあります。膀胱と腎は相表裏し、湿熱が膀胱に蘊結され、腑から臓へ及ぼし、腎に影響するので腰酸脹痛を見ます。身熱、渇しても多飲しない、苔黄膩、脈滑数等は湿熱内蘊の徴候です。

 以上、今回を持って、各臓腑の話を一段落しましたが、次回からは、臓腑兼病の弁証も紹介したいと思います。

(李)
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by jbucm | 2009-05-07 13:00 | 中医学 | Comments(0)

GW連休のお知らせ

北京中医薬大学日本校GWの連休は、次の通りです:

 5月2日(土)は 9:30~17:00 通常業務を行います。
 
 5月3日(日)〜5月6日(水)は休暇とさせていただきます。

 5月7日(木)から、通常通りの業務を始めます。

 ブログも5月7日(木)から開始いたします。

 どうぞ、宜しくお願い致します。
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by jbucm | 2009-05-01 17:00 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)