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GW連休のお知らせ

 
 北京中医薬大学日本校GWの連休は、次の通りです:

 5月1日(土)〜5月5日(水) は休暇とさせていただきます。

 5月6日(木)から、通常通りの業務を始めます。ブログも5月6日(木)から開始いたしますので、どうぞ、宜しくお願い致します。

 それでは、皆様も良い連休を過ごしますように。
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by jbucm | 2010-04-30 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

淫羊藿と柳宗元


こんにちは、周です。今回は「柳宗元と淫羊藿」の話です。

柳宗元は唐の時代、著名な文学家。彼は首都から遠く離れた、当時貧困の地方―永州(湖南省零陵周辺)にとばされました(左遷されました)。永州の気候は冬が寒冷で、夏が酷熱(酷く暑い)です。そんな厳しい環境の中、赴任後の間もなく、彼は病に罹りました。特に両足痿弱無力、歩行困難となり、生活にも障碍しました。

柳宗元は現地のある老薬農(中薬を栽培する人)に教われた草薬を探し出して、自ら栽培・加工・服用します。暫く服用続けると、病が治しました。それは思いがけないことで、彼は大喜びでした。

その草薬は淫羊藿(仙靈脾)と言い、メギ科のシロバナイカリソウ、ホザキイカリソウEなどの葉です。辛・甘、温で、肝・腎経に帰経し、補腎壮陽・袪風除湿の作用があります。陽萎・尿頻(頻尿)・腰膝無力・風寒湿痹・肢体麻木に用います。
≪本経≫に「主陰痿絶傷、茎中痛、利小便、益気力、強志」とあり、≪本草備要≫にも「補命門、益精気、堅筋骨、利小便」と記載されています。

日本では、イカリソウと言い、民間薬として使われています。強壮、強精の目的で、乾燥した地上部の茎葉を1日量8~10グラムに水0.5リットルを加えて、約半量なるまで煎じ、お茶代わりで服用します。神経衰弱、健忘症や強壮強精にもよいとされますが、心臓の悪いひとや胃腸の弱い人は飲まないようにします。
なお、ホザキノイカリソウの根は淫羊霍根(いんようかくこん)と言い、こしけ、月経不順、喘促、鳥目などに1日量10~15グラムを煎用します。薬酒にも使われます。

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附:柳宗元(773~819年)は中国・唐の時代の文学家・政治家です。本籍は河東(山西省)から、「柳河東」「河東先生」と呼ばれます。また、その最後の赴任地(柳州)に因み、「柳柳州」とも呼ばれます。唐宋八大家の一人に数えられます。政治家としては、確かに不遇にありましたが、左遷された以後の作品を見ますと、政治上の挫折がかえって文学者としての大成を促成したのではありませんか?指摘されるところであります。
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by jbucm | 2010-04-26 09:30 | 中医学 | Comments(0)

中医基礎理論用語ー蔵象⑮


三焦(さんしょう):六腑の一つであり、臓象学説の中の特有な名称です。「上焦」、「中焦」、「下焦」に分けられています。三焦の実体について、いろんな説がありますが、『類経』にこう書かれています:「三焦とは一つの腑であり、(場所は)臓腑の外、体の内にあり、諸臓を網羅する」。なので、三焦は胸腹腔に分布する最大な腑と言っても良いでしょう。横膈の上は上焦で心・肺を含も、横膈以下臍以上は中焦で脾・胃を含も、臍以下の下腹部は下焦で肝・腎・大腸・小腸・膀胱・女子胞を含みます。その中、肝臓は場所から見ると中焦に属するが、腎との関係が密接のため肝も腎と同じく下焦に分類されます。すなわち、三焦とは五臓六腑の全機能の総体であると言っても宜しいです。

三焦の生理機能は下記の通りです:
1.元気が通行する:元気(原気ともいう)は人体のもっとも重要な気で、腎がその源です。先天の精から化し、後天の精によって養われ、人体臓腑陰陽の本、生命活動の原動力です。元気は三焦を通して五臓六腑に配布され、各臓器の生理活動を激励し、推し進めます。
2.水穀を運行する:人体の水穀、特に水液の消化吸収、輸送、排泄は幾つかの臓器によって共同で完成される複雑な作業ですが、その中で特に三焦は重要な役割を果しています。

三焦各自の生理機能特徴があります:
1.「上焦如霧」(上焦は霧のごとく):上焦は精気を発散し、精微を拡散させる作用があります。上焦は中焦の脾・胃からの水穀精微を受け、それを心・肺の発散作用により全身に配布し、栄養、滋養作用するが、それはまるで霧、露の天から大地までムラなく潤わせるようです。なお、上焦は精微を受け、発散するので、「上焦は納めを主る」とも言われています。
2.「中焦如漚」(中焦は漚のごとく):漚(おう)とは、物を水に浸し、腐熟させることです。脾・胃の水穀を運化し、気血を生成させる作用を指しています。胃が水穀を受け、脾の運化により精微になり、気血に運化され、また脾の上昇作用によって心・肺に輸送し、全身を滋養します。なお、中焦は精微を運化するので、「中焦は化を主る」とも言います。
3. 「下焦如涜」(下焦は涜のごとく):涜(とく)とは、廃物を排泄することです。腎・膀胱・大腸・小腸などの清・濁を分別し、廃物を排泄する作用を指しています。下焦は食べ物の廃物を大腸に送り、糞便に変え、肛門から体外に排泄し、体内の余分の水液を腎と膀胱の気化作用により尿に変え、体外に排泄します。この生理過程は下に疎通し、外に排泄するので、「下焦は涜のごとく」と言い、ない、下焦は排泄を主るので、「下焦は出を主る」とも言います。

なお、温病学にも弁証の綱領として、「三焦」と言う言葉があり、弁証の三焦と称しています。その「三焦」は、六腑の一つではなく、人体の上・中・下の三つの部位で分けたものでもありません。それは、温病の進行過程を三つの病理段階(浅い→深い)を指しています。

* 三焦は現代医学の解剖学的には見ることのできない器官ですが、中医学では大切なはたらきがあります。三焦の生理機能と上焦・中焦・下焦それぞれの機能特徴を理解して頂きますと宜しいです。

奇恒の府(きこうのふ):脳、髄、骨、脈、胆、女子胞(子宮)を含め、臓腑と異なるものの総称です。その形体は中空で腑に似ていますが、機能面では精気を貯蔵し、臓に似ています。人体の比較的に深い部位にあり、人体の重要な組成部分となっています。その特徴は、殆ど他の臓腑に配属されず(胆だけ肝と表裏関係を持つ)、濁物を貯蔵しないことです。胆に貯蔵される胆汁は清浄であるため、奇恒の府にも帰属されています。しかし、奇恒の府は孤立なものではないです。たとえば、脳と心肝腎の機能は協調しあい、その役割を果たせています;髄と骨の生長は腎に蔵せれている精気から養われています;脈は心と直接な関連しています(心主血脈);子宮の生長発育も腎気に依頼していて、さらに、月経や妊娠などは血の供給が欠かせないから、心肝などの臓にも関連します。

(李)                                       (終わり)

                                                        
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by jbucm | 2010-04-22 09:21 | 中医学 | Comments(0)

春季のスープーその⑧


こんにちは、今回は春季のスープーその⑧を紹介します。

夏枯草豆湯(夏枯草と黒豆のスープ)

功効:補腎養肝、穏定血圧(血圧を安定させる)
材料:黒豆50g 夏枯草30g
調味料:白砂糖 適量

作り方:
①黒豆を水で洗い、水に1晩浸ける。
②夏枯草を水でサッと洗う
③①と②を土鍋に入れ、適量な水を加え、武火(強火)で沸騰させた後、文火(弱火)1時間煮る。
④夏枯草を取って捨てる
⑤白砂糖を加え、黒豆が柔らかくまで煮詰める

このスープは肝火旺盛を防ぎます、高血圧に最適です。
胃寒・低血圧の者には要注意です。

黒豆の薬膳作用を紹介します。
性味帰経:甘、平。帰脾、腎経
効能:活血利水、袪風解毒、健脾益腎
主治:水腫、腎虚腰痛、遺尿、食物中毒

夏枯草の薬膳作用を紹介します。
性味帰経:苦、辛、寒。帰肝、胆経
効能:清肝火、散鬱結、降血圧
主治:肝火上炎による目赤腫痛・痛み・頭痛・眩暈。痰火鬱結による瘰癧・癭瘤(さくらんぼ大のこぶ)。肝陽上亢証の高血圧。
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by jbucm | 2010-04-19 09:30 | 中医薬膳専科 | Comments(0)

名老中医の養生談②

名老中医の養生談②
――養生の重点は養心である

 干祖望先生、男性、1912年9月生まれ。南京中医学院の教授、南京中医学院附属病院主任医師です。干先生の性格は、年齢に不服し、なんでも自ら取り組むことです。また、話しぶりがユーモアたっぷりの人です。

 干先生の座右の銘は「老驥伏栃、志在千里」です。(「驥」は1日に千里を走る駿馬で、「栃」はかいば桶です。意味は、老いてなお壮志あることです)。84歳(インタービューされた時)になっても、毎日通常通りで仕事に通っています。

 干先生の主な養生方法を概括すれば、三文字になります。それは「動」、「茶」、「書」です。「動」とは、よく(旅行や、お祭りなどへ)出掛けることです;「茶」とは、美味しいお茶を吟味し、酒や煙草を敬遠することです;「書」とは、読書・蔵書・教書(教師である)・写書(本を書く)ということで、「四書老人」と称されています。

 干先生の「養生道」を読むと、楽観的前向きであり、洒脱で何の拘束もない、度量がとても広く大きいに感じます。明るい性格、健康な身体、敏捷な思惟、該博な学識を持つこんな彼が、いろんな人に敬慕されています。

干先生の生活習慣は、一般の人とちょっと違います。まず、飲食について、規律がないとおっしゃいました。夜11時に就寝し、朝6時半頃に起床し、いつも昼寝しないというのです。一生の仕事は、患者を診察することと生徒を教えること、それから、本や文章(毎月1万字程度)を書くことです。

84歳の年齢ですが、いつまでも40歳の気持ちです。マンションの16階に住んでいますが、いつも階段で上り下りしています。

干先生の養生訓は次です:
一句真言、心に銘記する:もしろ「真」をし、「偽」をするなかれ。
二養並重、深刻に認識する:①養心、②養身。養身より先に養心する。
三不用想、確かに実行する:①不想病、②不想老、③不想子女(意味は、三つのこと、すなわち、病気・老い・子供の事を考えない)。
四害を断つ、厳格に執行する:①煙草、②酒、③ばくち、④昼寝。
五つの間違った認識をやり直す:①営養補給と養生を同義語にする;②病気になったら、まず「虚」に思う;③医薬に頼りすぎる;④安逸と休息を崇拝する;⑤お祭り騒ぎと思う存分酒を飲む。
六種の養心は養生より大事:①無意義な雑事に巻き込まれない;②流行りに追わない;③小さな利益をむさぼらない;④人と張り合わない;⑤おごり高ぶっていない;⑥本心に逆らう事としてはならない事をしない。
七つの良い事を常にする:①義憤を抱く;②旅行と祭りに出かける;③世間話しや雑談をする;④読書と本や文章を書く;⑤美味しいお茶を吟味する;⑥好きな音楽を聴く;⑦歩く、走る、階段を上る。
八つの文字を心がけ、一生怠らない童心・蟻食・亀欲・猿行(すなわち、子供のこころを保ち、蟻のように少食、亀のように無欲、猿のように敏捷な行動)。

(李)
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by jbucm | 2010-04-15 10:37 | 中医養生 | Comments(0)

入学式(オリエンテーション)

去る4月10日(土)に北京中医薬大学日本校も新入生を迎えました。

在校生の授業は3日から始まりますが、平成22年度4月生の授業は10日(土)からスタートです。今期も、中医中薬専攻科(23名)を始め医学気功整体専科(17名)、中医薬膳専科(51名)各科も多くの新入生を迎えます。
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これから3年間または1年間、各専科担当の先生、通訳先生、そして教務担当の李/周に囲まれて、難しい中医学専門用語、頭痛がしそうな、四字熟語の連続も、何となく解るようになりますよ。

応援しておりますので、一緒に頑張りましょう。

(教務担当:李/周) 
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by jbucm | 2010-04-12 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

宋先生の「還童功」


  先日、卒業記念パーティーに、人気が集まる気功の宋先生が、2006年に北京にて開催された「国際医学気功シンポジウム」に発表され、優秀賞を貰いました「還童功」の話は出ました。ここでその功法を紹介したいと思います。実は、私もこの功法の受益者の一人です。私の体験談として、2点あります:その①は、宋先生の論文に書かれなかった効果もありました、それはダイエットですーー体重も、ウエストも減りました!その②は、他のスポーツ運動と同じく、この功法の練習もある程度続くことが大事であり、2-3回だけ或はしたり、しなかったりすると、効果を得られないのが当然である。

  下記は、宋先生の論文から選らんだ部分です:

  還童功は、老化を予防し、寿命を延長させ、若さを保つ、疾病を除去して身体を健康にする等において、特殊な効果が有る事が認められた。この古典功法に対する認識と研究は、点から面へ、浅部から深部へ、感性的な認識から理性的な認識へ、そして、臨床治療効果から科学論拠までの過程の中で一歩一歩発展して来た。還童功の応用と普及により、積極的な社会公益を求めたいため、皆様に還童功をお推薦したい。皆様が還童功を実践することで、活力ある有意義な生活を送る事を願っている。

  還童功功法の紹介
1、坐勢
 背筋を伸ばし、気持ちを落ち着かせて、椅子に腰掛ける。両手で球を抱えるようにする。
2、左右平円勢
 「丹田」を中心とし、左右に円を描くように腰を廻す。左右、各36回。
3、左右立円勢
「丹田」を中心とし、縦に円を描くように腰を廻す。左右、各36回。
4、前後立円勢
「丹田」を中心とし、前後に縦に円を描くように腰を廻す。前後各36回。
5、作用(効果)
 帯脈を通調させ、臓腑の機能を調節し、先天の元気を伸びやかにする。脊椎の病変・腰痛・骨棘(骨増殖体)・内臓病(特に消化系と泌尿系)の疾病には、素晴らしい治療効果が得られる。また、ダイエット・身体を健康にする等の効果がある事から、長時間に及ぶ頭脳労働者には、最も理想的な練功法であると言える。


(李)
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by jbucm | 2010-04-08 10:16 | 医学気功・太極拳 | Comments(2)

卒業式

 
  去る4月3日(土)に卒業式が行われました。その様子をお届け致します。

  卒業されたのは、平成19年4月生の中医中薬専攻科(14名)と平成21年4月生の医学気功整体専科(8名)・中医薬膳専科(50名)の皆様です。

  まず理事長からお祝い言葉を頂き、卒業証書を渡されました。
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  その後、各コースの担任の先生方(中医中薬専攻科の金教授、韓教授、医学気功整体専科の宋先生、中医薬膳専科の村岡先生、森下先生、梁先生、桜林先生など)、中医食養学会副会長の中村先生、同窓会代表の岡本先生から、暖かい励ましの言葉を贈られました。
 
  最後に、卒業生代表が、先生方や学校の職員に感謝の意を述べました。
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  卒業生代表の答辞は下記の通りです:

  穏やかな春の日差しが感じられ、桜の花に心なごむ候となりました。本日はお忙しい中、私達の為に、このような心のこもった式典を挙げていただきまして、卒業生を代表して心よりお礼を申し上げます。
  振り返ってみますと、三年前、この学校の門を叩き、入学した私共は、中医学はおろか、医学にも知識が乏しく毎日の講義について行くのが、やっとという状況であったことを懐かしく思い出します。
  そのような私達に根気よく、解りやすい講義をしてくださった高先生、金先生、韓先生には、深く感謝しております。また中国語と日本語の言葉の溝を埋め、先生方の講義内容を忠実に伝えて下さった通訳の方々の尽力と、会社人でありながら、三年間の学校生活を送ることができたのは職員関係者のご協力によるもので、重ねて深く感謝いたします。
  長い年月をかけて培われてきた中医学は、悠大な川、長江のようなものです。三年という短い時間では、中医学を垣間見た程度なのかもしれません。国際中医師というライセンスを頂いたとしても、中医学の門をやっと開く資格を頂いたのだと言っても過言ではありません。将棋の名人、羽生善治の言葉で「何かを極めるためには、苦労とも思わず努力し続けることが大切だ」というものがあります。今日という節目の日を出発地点とし、それぞれが目指すべき方向へ新たな一歩を踏み出すこととなります。互いに協力し合い、この学校で学んだ三年というかけがえのない時間を礎に、更に学び知識を深め、微力ながらも社会に貢献できるように努力していく所存です。
  最後になりましたが、北京中医薬大学日本校の更なる発展と、先生方・職員の皆さまの御活躍と御健勝を心より祈念致しまして、答辞とさせていただきます。


  卒業式終了後、近くのレストランで行われた記念パーティーでは、卒業生たちが今後も中医学を勉強し続けたいと熱く語りあう様子が印象的でした。

  卒業生の皆様、三年間、又は一年間、本当にお疲れ様でした。日本に中医学を普及する事は、北京中医薬大学日本校の使命です。卒業後も私達にお手伝いの出来る事がございましたら、ご連絡を下さい。これからも、是非、一緒に頑張りましょう。

(教務担当:李・周)
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by jbucm | 2010-04-05 11:01 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

中医基礎理論用語ー蔵象⑭


命門(めいもん): 「生命の門」という意味が含まれます。命門に対する認識は幾つの説があります。『難経・三十六難』では、腎臓は左右各一つあり、左側は腎で、陰と水に属し;右側は命門で、陽と火に属すという認識をしています。その為、腎は「水火の臓」とも称されます。通常の「真陰」は腎水を指し、「真陽」は腎陽、又は「命門の火」を指します(現代医学では、左右両腎の組織構成も機能も区別がないと判明しています)。

命門の作用を概括にすると、①元気の根本で、体のエネルギーを発生する発祥地で、三焦の気化機能を助ける働きがあります;②命門の火は脾胃を温め、飲食物を消化する機能を助けます;③人体の性機能に密接な関係を持ち、命門の火(相火に属す)が不足或いは偏亢の場合、どちらでも病態にあります;④納気作用があり、呼吸系の機能に密接な関係があります。

水火相済(すいかそうさい):心と腎の生理関係の現しです。心は火に属し、腎は水に属します。火と水は相互制約し、動態的なバランスを維持しています。このバランスは「水火相済」と称します。「相済」とは、相互補給の意味です。

「胃者,腎之関也(いはじんのせきである)」: 『素問・水熱穴論』にあった言葉です。「関」とは、水液が必ず通過する出入り口(関所)だと理解すれば良いです。胃の調子が悪くなる(胃気虚弱など)と、胃に入った水液がうまく腎にたどり着かず、二便の失調になり、水液代謝障害を起こします。

州都の官(しゅうとのかん):膀胱のことです。六腑の一つである。州都とは、洲渚ともいい、水の中にあるが、居住できるところです。ここでは、膀胱は水液の集まるところであるの譬えです。膀胱は腎と表裏関係を持ち、その中にある尿液は気化過程の産物で、汗と同様で津液から化生されます。「気化」とは、化気行水の意味です。膀胱に病気があれば、尿の異常或いは排尿困難などの症状が現れます。

(李)
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by jbucm | 2010-04-01 11:39 | 中医学 | Comments(0)