国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです

by jbucm

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9月と10月の学校行事


  当校にとって、9月と10月は一番忙しい時期です。

  先日、中医薬膳専科及び医学気功整体専科、平成21年10月生の卒業試験を行いまして、見事に全員合格されました。卒業生の皆様、ご合格おめでとうございます!なお、卒業式は来る10月2日(土)の午後に挙げますので、是非、ご出席下さい。

  今季の国際試験について、国際中医師能力認定試験は来る10月10日(日)と11日(月・祭日)の二日間、国際中医薬膳師能力認定試験は来る10月16日(土)と17日(日)の二日間に行う予定です。参加される皆様は、ただ今一所懸命復習していますでしょうか?私が受けました復習に関する質問は、往年ほど多くなかったので、多少心配しています。

  そして、10月の新入生の入学手続きも順調にしておりまして、10月16日(土)に入学オリエンテーション及び初回講義は予定通り始まります。新入生の皆様、これから、お世話になりますので、どうぞ、宜しく、お願い致します。

  なお、今年の北京研修旅行も予定通り、10月25日(月)~30日(土)に開催致します。中医中薬専攻科、平成19年4月生及び10月生の卒業式は10月28日(木)の午後に、北京本校の小ホールで行うことになっております。今回研修旅行に行かれる皆様、学校は、皆様が安全で楽しい旅行になりますように、努力を尽くして参りますので、どうぞ、宜しくお願い致します。

 (李)
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by jbucm | 2010-09-30 09:43 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

四物湯と孫中山


こんにちは、周です。今回は孫中山と四物湯の話です。

1866年(清代同治五年)11月12日に、中国近代民主革命の先駆者―孫中山が生まれました。孫文・逸仙とも言い、字は徳明、号は日新であります。

四物湯(組成:当帰・川芎・芍薬・地黄)は補血・養血の代表的な方剤です。
孫中山は偉大な革命家ですが、医家でもあります。西医に長じるだけではなく、中医学と食養分野について研究し、成果もあります。ここで紹介する「四物湯」は、彼が独自で考えた組成です。孫中山の「四物湯」は4つ素食から構成されます:金針菜(黄花菜)、木耳、豆腐、豆芽(もやし)。因みに、豆腐・豆芽は中国が発明の豆製品です。
金針菜、木耳、豆腐、豆芽という「四物」は、現代栄養学にも、価廉物美(安くて、物が良い)、しかも栄養豊富であることを証明されています。素食は健康長寿に良いと言われています。
孫中山の「四物湯」は、素食中の「佳品」だと言えるでしょう。

それぞれの薬膳作用を紹介します。
金針菜は黄花菜とも言います、清熱利湿・涼血解毒・寛胸解鬱作用があり。
木耳は補気養血・潤肺止咳・止血・降圧・抗癌作用があり、≪神農本草経≫の中に、「中品」に分類されています。
豆腐は瀉火解毒・生津潤燥・和中益気作用があり。
豆芽清熱消暑・解毒利尿作用があり。

附:栄養成分です。
金針菜:ビタミンB1、B2、C、カロチン、鉄分(鉄分はほうれん草の20倍と言われています)、蛋白質、βカロテン
木耳:ブドウ糖や果糖などが多数つながってできた物質、マンニトールやトレハロースといった糖質を豊富に含んでいて、抗ウイルス作用に有効です。カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも豊富で、キクラゲのヌルヌル成分はニガワ質で、滋養強壮、乾燥肌防止、老化防止作用があります。
豆腐:蛋白質、カルシウム、リノール酸、レシチン、サポニン、イソフラボン、オリゴ糖、ビタミンE、ビタミンB1、B2
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by jbucm | 2010-09-27 09:17 | 中国の話 | Comments(0)

百発百中

こんにちは、周です。今回は中国語―百発百中の話です。

戦国時代、楚国に養由基という、弓の名人が居ます。ある時、数千人の大観衆の中で、百歩離れた所から、柳の葉を的にし、射ます。矢を百発放って、百発命中させたと言います。

紀元前三世紀(戦国時代)、七つの国が天下を我がものにしようとしのぎを削った、戦国の時代も、ようやく終りに近づき、秦の優勢が、誰の目にもはっきり見えてきます。その最大の功労者である将軍、白起と言います。彼は用兵が巧みで、しかも状勢判断も確かで、連戦連勝で、負け知らず。その白起が、今度は魏の都を攻め落とそうと、出撃の準備をしています。こうなると、魏の隣り、周までが、大変な騒ぎであります。もし魏の都が秦の手に落ちれば、次に狙われるのは自分だからです。
周の赧王は、どうしたものかと考え込みました。蘇厲という男が、「こうなったら使者を遣わし、白起に次のように説かれては如何でしょうか」。蘇厲は王に養由基の話を聞かせ、更にその先を言います。
―養由基の腕まえに見物人は熱烈な喝采を送りました。と、そばに立てる男がつぶやきます。
「いい腕前をしておる。ひとつ、弓のなんたるかを教えてやるとするか」。それを小耳にはさんだ養由基は怒りました。「何を言ってるんですか、わしに弓について説教しようとは、生意気な奴」
「何に弓の技を教えるつもりはないが、百歩離れた所から、柳の葉を射て、百発命中だったにしても、上手い・凄いと褒められているうちが花。いいかげんで辞めなければ、そのうちに気力は衰える。弓は反って来るだろうし、矢も曲がってくる。一発でも外したら、今まで百発中ててきたのも水の泡だ。物事には潮時というものがあるのだ。」

蘇厲の策というのは、白起にも同じ手を使い、こう説こうというであります。
「連戦連勝、あなたの戦上手には舌を巻くしかありません。そして今、魏の都を攻め落とそうとなさっています。一遍に攻め取ることができれば問題はありませんが、もし一度でも負けることがあれば、今までの功績はすべて帳消すとなります。出陣を考え直すべきです」。
赧王が、この蘇厲の進言を取り上げたかどうかは分りません。記録に残されていないからです。但し、それから数十年後、秦は全中国を統一したのであります。

百発百中の意味としては、矢や、弾丸などを撃つたびに必ず命中させることを言います。また、派生の使い方としては、自分が立てた予想や、計画などが、思い通りに進み、成功することに百発百中という言葉を使います。
弓矢でも何でもそうですが、百発百中を狙えるほどになる為には、それをこなせるほど様々な経験を積まなければなりません。最初から何でも出来るという人はいません。しかし、それを出来るようになるまで何度も何度も練習し、経験を重ねることにより、初めて出来るようになります。
勉強においても、一度解けた問題だからといって、直ぐに次の問題に進むのではなく、何度出題されても確実に、百発百中で解けるようになってから次のステップに進むと言うことが大切なのです。一歩一歩確実に進んでいきましょう。
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by jbucm | 2010-09-20 09:30 | 中国の話 | Comments(0)

餃子の作り方

手軽な中国家庭料理⑤
 
ある日、携帯電話に保存された数枚の写真を掘り出しました。それは、昨年のお正月に、娘と二人で餃子を作っていた時、娘が撮ってくれた写真です。もう、あれ以来餃子を作ったことがないから、これらの写真を見たら、突然、自分の手作り餃子を食べたくなっじゃいました(^@^)。
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 今日は、これらの写真を見ながら、自分なりの餃子作り方を紹介しましょう:
1、皮の生地を作る(餃子50個分)
材 料:小麦粉500g+約50g、ぬるま湯(或は牛乳)約400cc
作り方:大きなボールに小麦粉500gを入れ、ぬるま湯(牛乳の場合も40℃位まで温める)を静かに粉の中に注ぎ、最初はお箸で同じ方向に、次は手でこねます。水は少なめで、生地が多少固いほうが良いです。全身の力を入れて、粘土をこねるように同じ動作を何度も繰り返して、生地に弾力がでるまで、丁寧こねていきます。生地を丸めにして、濡れ布巾をかけて寝かせます。

2、具を作る(餃子50個分)
 生地を寝かせている間、具を作ります。
材  料:豚のひき肉300g・剥きエビ100g・白菜1/4カット・ニラ1束・椎茸3枚・生姜1切り・長ネギ1本。
調味料:サラダ油・ごま油・塩・味の素・醤油各適量(お好みで花椒粉も適量)。
作り方:
①ひき肉に塩、味の素をふりかけ、醤油、ごま油を多めに、(お好みで花椒粉も適量)入れ、お箸で同じ方向に混ぜます。
②生姜をみじん切り、椎茸・長ネギ・剥きエビを細かく切ります。
③鍋にサラダ油を少々入れ、強火で温めます。②の材料を書いた順番で入れてさっと炒めます。香りが出たら火を止め、余熱があるので、続けて数回混ぜたら、①に乗せます。
④白菜を細かく切り、塩をふりかけ、水分を絞って①に乗せます。ニラも細かく切り、同様に①に入れて良く混ぜて具が出来上がります(たまごを1~2個炒って、細かく切って具に入れると香りが増します。実は、所謂「三鮮餃子」の具は上記の材料に白菜を除き、たまごを入れたものです)。

3、餃子を作る
f0138875_1673246.jpgまずは、餃子の皮を作ります。寝かせていた生地をこねます。それを麺棒と同じ太さに延ばし、ひとつ分の量(約2cm)に切ります。切った生地を丸めて、上から軽く押し、麺棒で延ばします(伸ばす時、まな板に少々小麦粉の粉を敷きます)。

具を伸ばした皮に乗せ、丁寧に包みます。手作りの皮なので、包む時に水を付ける必要ありません。包んだ餃子をサランラップの上に、間隔を空けて並ばせます(皮が軟らかい時、サランラップの上にも少々小麦粉の粉を振って置きます)。


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 上手に包めた餃子は水餃子に、具が出てきてしまいそうなのは蒸し餃子や焼き餃子にしましょう。ラー油や、黒酢、お醤油などをつけていただきましょう。

(李)
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by jbucm | 2010-09-16 10:00 | 中国の家庭料理 | Comments(0)

二十四節気―「白露」


こんにちは、周です。今回は二十四節気―「白露」の話です。

去る9月8日は「白露」でした。白露は気温が段々低くなり、夜間になると草木に白い露の玉が見えるのを意味します。

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この時期は炎夏(猛暑)がすでに去って、暑気もなくなります。だが、今年の夏は異常です、今になって、ようやく朝晩秋の気配を感じられます。昨日の朝、出勤途中で葉に露の玉が見えました。やはり秋だなぁと~思いました。この時期の特徴・養生法に関する諺があります:「白露秋分夜、一夜冷一夜」、「処暑十八盆、白露勿露身」。白露から気候は段々乾燥(秋燥)となり、津液を損傷し易いので、喉咽乾燥、大便乾結、皮膚乾燥など症状が出ます。日常生活では、温度変化が激しいですので、衣服(着物)の調節に注意し、風邪引かないようにします。黄緑色野菜(例えば:南瓜、人参)を食べるように、必要であれば、宣肺化痰・滋陰益気作用ある中薬(例えば:人参・沙参)を入れる薬膳料理を食べ、或いは単味で服用します。

中国各地で白露に異なる「食」があります。ここで紹介します。

浙江省温州地区、白露の当日に、「十様白」のものを採集します。つまり「白」の文字を付く薬草(中薬)を服用します。例えば白木槿、白露の白に相応して、これらの薬草を飲めば、病が治せると信じています。農村では、五穀(糯米、高梁)を使って、酒も作られています、客さんを招待します。「白露米酒」と名付けられています。

福建省福州地区、白露に竜眼を食べる習慣があります。竜眼は乾燥させ、種を取りますと、補血薬の竜眼肉(桂園肉とも言います)になります。補心脾・益気血作用あり、心脾両虚、惊悸、怔忡、失眠、健忘、気血不足証に用いられます。現地民間では、白露に竜眼1個を食べれば、鶏1羽を食べたと同じ効果(栄養価値が相当します)と言われています。それは大げさに言うかもしれませんが、白露前に実った竜眼肉は確かに美味しくて、常用される補虚薬であることは間違いありません。

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by jbucm | 2010-09-13 10:27 | 中国の話 | Comments(0)

名老中医の養生談⑬

名老中医の養生談⑬
――養生の歌
 

  楊昇三先生、男性、1919年生まれ。 湖南省株州市中医医院婦人科の主任医師です。先生は『黄帝内経』や、『千金要方』、『寿世保元』などの古本を熟読されました。彼の性格が明くで、たくさん養生に関する歌を書かれました。

ここで、その歌の中、食養生に関する一首を紹介しましょう:

保健食品很広範,経常備用不中断。
紅棗桂圓煮鶏蛋,配入荔枝治神衰。   鶏蛋:たまご
魷魚墨魚及海蜇,食用滋腎又養肝。   魷魚、墨魚:いか。海蜇:くらげ
黒豆芝麻煎水飲,滋腎明目並止汗。   芝麻:胡麻
牛乳麦芽共煮服,或加鶏蛋当朝飯。
蓮子氷糖白木耳,潤肺止咳健脾胃。
此類食品常煮服,助我精神多充沛。
姜葱辣椒与大蒜,既傷津液又発散。   辣椒:唐辛子
我食辣椒出大汗,過食傷陰又損肝。
陰液不足宜少服,以上皆是経験談。
我的保健薬品少,感冒突発用三宝。
参蘇五積藿香丸,加姜橘餅煮服好。
毎回両袋見奇効,有痰還配二陳丸。   還:さらに
体虚年老治宜早,急病送進医院好。
慢性疾病分科治,保健薬品因人用。
不能乱用要知道,避免差錯事故閙。

参蘇五積藿香丸:参蘇散、五積散、藿香正気丸。  橘餅:みかんの砂糖漬け

(李)
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by jbucm | 2010-09-09 11:07 | 中医養生 | Comments(0)

医聖張仲景と詩人王燦


こんにちは、周です。今回は医聖張仲景と詩人王燦の話です。

王燦は東漢時期の詩人で、彼は才秀出衆(才能が衆に秀出ている)だが、病気で英年早逝(若くて亡くなった)。医聖張仲景は彼の病気を予想(診断)したのである。
今回はその故事を紹介します。

ある日、張仲景は当時20歳位の王燦と出会い、「あなたは病気を患っていて、私が処方した薬(五石散)を飲めば治りますが、そうしないと、20年後に病死となります」と言います。当時の王燦は少年得志、春風得意(若くて志を遂げる、拍子に出世したり、事業が順風満帆であるときの誇らしげな様子)時期なので、聞き耳が全然ありません。数年後、2回目又会った時、張仲景は処方した薬を飲まされてなかったことを確信し、もう一度「薬を飲まないと、覚えて下さい、20年後、あなた病気で亡くなるよ」と警告します。予言された通り、20年後、王燦は一夜間で眉毛が全部脱落し、半年後に病死しました。

ところで王燦が何の病気を患ったでしょうか?
眉毛脱落は気血大損の証候です、古代は「大風病」と呼ばれ、現代医学では「麻風病(ハンセイ病)」と言います。今は稀ですが、古代では多発する病気であり、伝染するのを恐れて、一旦発現されたら、無人島或は荒れ山に連れされ、任其自生自滅(自然に発生し自然に消滅する)。この病気の1つ症状は眉毛脱落です。
中医学は整体を重視します。身体の一部を観察すれば、全体状況をわかりますので、我々も普段の生活中、些細な変化を見逃さなく、自分の身体健康状態を把握するようにしてください。
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by jbucm | 2010-09-06 09:32 | 色々・・・ | Comments(0)

手軽な中国家常菜④

土豆焼牛肉(牛肉とじゃが芋の煮込み)

今年の夏はとても暑いですね。もう9月に入りましたが、残暑がまだまだ続いてます。皆様はいかがお過ごしでしょうか?夏バテがなかったでしょうか?

さて、この暑さに負けないように、体力を作らなければならないので、営養いっぱいあるものを食べましょうね。今日は、中国の家庭料理の「土豆焼牛肉」を紹介致します。作るのに、多少時間がかかりますが、カレー作りと同じ、意外と簡単に作れますよ。

じゃが芋を中国語でいうと、「馬鈴薯mǎlíngshǔ」で、「土豆tǔdòu」とも言います。「土豆焼牛肉」という料理は中国で面白い歴史的な話があります。

じゃが芋は400年程前にヨーロッパから中国に伝わってきた野菜で、上にあったよく言う二つの名前のほかに「洋薯」など色んな名前があります。「土豆焼牛肉」はもともとハンガリーの料理で、元ソ連共産党第一書記フルシチョフがある日ハンガリーのある場所で、通俗的に「共産主義」とは「土豆焼牛肉」をよく食べられると言いだされました。これに対して、当時中国の党首である毛沢東はそれが「ソ連修正主義」の看板料理だと風刺しました。毛沢東の名言「土豆焼熟了、再加牛肉」があったから、この料理が全国に広がりました。

本当の作り方ですが、毛沢東が言った方法の反対で、先に牛肉を煮込んでから、じゃが芋を入れることです。おそらく、毛沢東は自分で料理をしたことがないでしょう。
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材料:
軟らかめの牛肉500g、じゃが芋(中)3個、生姜1かけ、青ネギ4~5本、ニンニク2かけ。サラダ油、料理酒、醤油、砂糖、塩、味の素適量。

作り方:
1、牛肉を食べ易いサイズに切り、沸騰したお湯に入れ、表面の色が変わったら、お湯を捨てて、肉をきれいに洗い、水分を切る。
2、じゃが芋を食べ易いサイズに切って置く。生姜を薄切り、ねぎを3~4センチ位に切る。
3、中華鍋にサラダ油を大さじ2杯位入れ、熱くなったら、牛肉、生姜、ニンニク、ねぎの白い部分を入れて、強火でさっと炒めながら、料理酒、醤油、砂糖(皆普通の分量)を入れて、さらに炒める。香りが出て、牛肉が茶色になったら、水たっぷり(牛肉を完全に埋もれるまで)入れ、蓋を閉めて弱火で煮込む。牛肉が軟らかくなったら、じゃが芋を入れて混ぜてから、さらに数分間煮込む。水分が少なくなったら、塩と味の素少々、ねぎの青い部分を入れて、軽く混ぜたら完成。

(李)
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by jbucm | 2010-09-02 11:45 | 中国の家庭料理 | Comments(0)