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足底からの養生法

こんにちは、周です。今回は足底からの養生法を紹介します。

中医学は足底と体内各臓腑の間に繋がっていると考えています。足底にそれぞれの臓腑特定反射区があり、もし臓腑には病変(異常)がありましたら、足底に反映されます。相応する部位を按摩・刺激すると、局部の血液循環を促進させ、強身(身体を強くする)、疾病を予防と治療にもできます。
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ここで自分が家庭でできる方法を紹介します。方法は簡単で、しかも特別な道具は要りませんので、是非、試してやってみてください。

①敲撃足底(足底を敲く)
拳を使って、足底を敲きます。脚掌(足の裏)を中心にして、周りへ広げて行きます。力は痛みを感じる程度でよいです。片足は100回位で、椅子・ペット・床に坐り、あぐらをかくという姿勢でやりましょう。
②双脚晃動(両脚を揺り動かす)
仰臥位(仰向け)で、自転車をこぐ動作で両脚が空中を揺り動かす、5~10分間を続いて下さい。
③赤脚行走(裸足で歩く)
できれば卵石の上で歩く訓練します。家では、できるだけ靴下を履かず、裸足にしてください。
④脚底浴光(足底を日光浴させる)
毎日、20~30分間、足底を日光浴させます(直接の日光浴が望ましいです)。
⑤脚底摩擦(足底を摩擦する)
仰臥位(寝るとき、眠り入る前に)で、両脚が空中を置く、互い摩擦します。力を入れて、20回位を摩擦します。
⑥脚趾揉搓(あしゆびをもむ)
足の親指・小指を、3~5分間を揉みます。毎日3~4回を揉みます。足の親指は記憶力、小指は計算力の増強することができると言われています。
⑦按圧脚根(かかとを圧する)
親指で力を入れて、痛みを感じるまで、かかとを圧します。
⑧単脚站立(片足で立つ)
片足で直立します、片方は1~2分間ずつ、交替で両脚をやります。大極拳にある姿勢で、中国語は「金鶏独立」(jin ji du li)と呼ばれる動作です。転倒しないように注意してください。最初、慣れてない時は大変ですよ。
⑨○(=足に店)脚登楼(つま先を着地して、階段を登る)
つま先を着地して、階段を登ります。運動量は平地を歩くより、階段を登るほうが大きいです。つま先を着地して、階段を登ると、足の前半部の筋肉・神経などを鍛えます。
⑩刷洗脚底(ブラシで脚底を摩擦する)
お風呂タイムに、ついでにブラシで脚底を摩擦します。天然繊維製ブラシがベストですが、手元に持てなければ、軟らかいブラシでもよいです。皮膚に良いホルモン(美白・肌キメ細かくする作用あるホルモン)の分泌を促進させることができると言われています。
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by jbucm | 2010-11-29 09:30 | 中医養生 | Comments(0)
  月曜日の続き、今回は、国際中医師試験の結果が出ました!

  昨日、世界中医薬学会連合会国際試験センターより、今年10月10・11日に行われました国際中医師能力認定試験の成績表及び合格者の証書などが送られて来ましたので、お知らせを致します。近いうちに学校へ越される方は、事務室へお立ち寄り、証書をお受け取り下さい。学校にいらっしゃる予定のない方へは、郵便でお送り致します。

  なお、世界中医薬学会連合会国際試験センターのHPにも、昨日の日付で、今回の試験結果が掲載されております。日本校22名の参加者に、20名が合格されました(合格率は90.1%です)。どうぞ、下記のURLでご確認下さい。

http://www.wfcms.org/firstPage/notice.aspx?innerID=20101124155847789&classID=2&isDept=1


(李)
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by jbucm | 2010-11-25 10:30 | 中医学 | Comments(0)
中華中医薬学会から、10月16・17日に行われました国際中医薬膳師能力認定試験の結果が通達されました。日本校56名の参加者に(57名の方が申し込まれましたが、残念ながら、1名の方が体調不良の爲、受けられませんでした)、54名が合格されました。

 皆さん、本当におめでとうございます!

本日、証書及び成績表を、郵便局・書留で今回受験された方に発送致しましたので、どうぞ、ご査収ください。

なお、次回、日本会場の試験は平成23年4月23・24日に予定しておりますので、参加されてない方は、是非、チャレンジして下さい。
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by jbucm | 2010-11-22 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)
生薬では、同じ植物でも、その部位によって、薬効が違います。

まず、「桂枝」と「肉桂」の違いから話しましょう。ちょうど先日これについての質問を受けました。
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「桂枝(けいし)」はクスノキ科LauraceaeのケイCinnamomum cassia BL.の若い細枝部分(皮を含む)です。性温、味は辛・甘です。発汗解肌(解表)の作用が強いが、温通経脈の効果もあります。
「肉桂(にっけい)」は同じ木の幹皮(主幹、または太い部分の皮です)。常用する別名は桂枝、官桂などもあります。性は大熱で、味は辛・甘です。温中補陽、散寒止痛、温通経脈などの作用を持ちます。
  肉桂の外皮(コルク層)を除いたものは、桂心(けいしん)とも言います。
なお、日本の薬局では、「桂枝」と「肉桂」を分けてなく、もともと「桂皮(ケイヒ)」として使われています。

    次は、「麻黄」と「麻黄根」について紹介しましょう。
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 「麻黄(まおう)」は、マオウ科の草麻黄Ephedra sinica Stapfの緑色枝を乾燥させたものです。節があるので、節を取り除いたものを「去節麻黄」と呼びます。麻黄は性温で、味辛微苦、発汗散寒・宣肺平喘・利水消腫の効果があり、風寒感冒、胸悶喘咳、浮腫みなどに用います。一方、その根っこの部分が「麻黄根(まおうこん)」といい、性平、味甘で、薬効は麻黄と反対で、止汗の効用を持ち、陰虚による盗汗や陽虚による自汗に使われます。

(李)
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by jbucm | 2010-11-18 12:09 | 中医学 | Comments(0)

桑椹と劉邦

こんにちは、周です。今回は中薬―桑椹と劉邦の話です。

紀元前205年、劉邦は徐州の戦場で項羽に敗れ、「一敗涂地」という窮地に追い込まれました。劉邦は数10人部下を率いて、馬に乗って、やっとのことで項羽からの追撃を逃し、ある洞窟へ逃げ込みました。

一行は、大災難に逃しましたが、過度な恐怖で、劉邦は持病の頭痛・眩暈が発症し、苦痛で堪りません(腰酸腿軟、排便もできなくなり)。幸い当時の黄桑峪に桑樹が密布し(到る所にある)、果実が沢山実っています。彼達は清泉を飲み、桑の実を食べ、口渇と飢餓を凌ぎました。すると、不思議なことが起きました。何日間も経たないうちに、頭痛・眩暈がなくなり、大便も痛快な出かたであり、精神爽快で、身体が強くなりました。

のちに漢王朝を開き、皇帝になった劉邦は、あの救命恩人である桑の実(=桑椹)を忘れられなく、御医(皇帝に専属する医者)が調剤した「桑椹加蜜熬膏」(桑椹に蜂蜜を加え、煎熬した膏)を飲み続けました。在位期間中(紀元前206~195年)に政務をこなすことができたのは、「桑椹加蜜熬膏」の恩恵を受けたからです。

桑椹の薬用作用などを紹介します。
クワ科MoraceaeのカラグワMorusalbaL.の成熟した集合果です。性寒味甘、心・肝・腎経に帰経します。滋陰補血、生津、潤腸作用があり、陰血不足による眩暈・不眠・目がかすむ・耳鳴・早期白髪、口渇・消渇、(腸燥)便秘に用いられます。
用量用法:9~15g、煎服
使用上の注意:①脾胃虚寒による便溏には禁忌
          ②煎じる際、土鍋を使うとこ。鉄鍋は禁忌
          ③未熟なものは禁忌(≪本草新編)に記載されています:桑仁採紫者為第一、紅者次之、青者不可用)
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by jbucm | 2010-11-15 09:30 | 中国の話 | Comments(0)
  立冬の節気は毎年の11月7日或は8日で、二十四節気の第十九番目の節気です。古代の中国の民間では、立冬を冬季の初めとする。いよいよ冬本番が来るので、寒さ厳しくなる冬に備えるには、これからでしょう。

  「冬は、終と言う意味で、万物が収蔵される」、秋季に収穫した作物を全部天日で干し、倉に収蔵する。なお、動物も身を隠し、冬眠の準備をする。こうして冬を過ごす。

   立冬は、立春、立夏、立秋と合わせて四立と合称します。古代の中国では重要な節句であり、この日、皇帝が文武百官を率い、京城の北郊に祭壇を設置する。中国の農村では、この日に美味しいものをご馳走します。食べるものは地方によっていろいろあります。北方では羊肉の餃子、南方では鶏鴨などの肉を食べます。台湾は、今でも立冬の日に町に「羊肉のかまど」や、「姜母鶏(鶏と生姜で作った料理)」などが売られているそうです。多くの家庭では、「炖麻油鶏(ごま油と鶏の煮込み)」や「四物鶏(四物湯と鶏の煮込み)」などを食べ、体力や風邪に対する免疫力を付けます。

  中医学の養生観点で見ても、確かに冬季は営養補給の良い時期です。冬に入ると、体の新陳代謝のスピートが遅くなり、消耗が減少されるからです。この時期に営養補給すれば、栄養物質がエネルギーに転化し体に貯え、扶正固本ができ、邪気に対する抵抗力が強くなります。
                  『黄帝内経』に書かれた冬三月の養生
                            ↓
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  冬に入ると、気候が乾燥するので、滋益陰精はとても大事です。薦める食材は、白菜、ニラ、白木くらげ、黒木くらげ、枸杞、梨、キュウイ、もち米、羊肉、棗、竜眼肉などです。揚げ物や辛いものを控えめ、水分を多く補給することも心がけてほしいです。

  食事以外、冬季の伝統養生法はまだたくさんあります。たとえば、歯を叩く、あかすり、お腹を揉む、お灸などは、日常生活でみんなできます。

  ここで、お灸するツボを紹介しましょう:足三里、中脘、関元、気海。なお、おへそ(神厥穴)に塩を置いて、その上でお灸しますと、補益元気にとても良いです。では、皆さんも、試してみたら、いかがでしょうか。
  

(李)
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by jbucm | 2010-11-11 11:11 | 中医養生 | Comments(0)

一敗涂地


こんにちは、周です。今回は中国語― 一敗涂地(yi bai tu di)の話です。

地面にひっくり返って、泥まみれになる様子を「地に塗れる」と言い表現です。漢王朝を開いた高祖(=劉邦)の言葉です。

当時は秦の天下でありましたが、沛県の辺りも、秦に対する反乱の渦に巻き込まれそうになってきました。沛県の知事も、その反乱軍(楚王を自称した陳勝)に帰順しようと腹を決めました。すると、「あなたは秦の役人ですよ、反乱軍に味方するといっても、だれも信用なんかしませんよ。劉邦を使ってにらみ聞かせればよいです」部下の蕭何と曹参はすすめました。当時、劉邦は生まれ故郷(沛県)で下級官吏をやっていまして、知事の命令(労働者を引率して、れい山に行く)を逆らった為、山の奥に逃げ込んでいました。

知事は劉邦を呼びにやりました。しかし、百人ほどの手下をつれて現した劉邦を見たとたん、知事は怖くなりました。劉邦にやられそうな気がするのです。知事は城門も開けず、劉邦を追い返しました。

劉邦は城内の長老たちに簡書(矢文)を送って、天下の情勢を説こうとしました。決心した長老たちは、若者を呼び掛けて知事を殺し、劉邦を迎え入れました。そして、新しい知事になってくれるように頼みました。

その時、劉邦は謙虚に、こう言いました。
「天下が乱れている今、指導者能力なしでは、一敗地に塗れるのがおちです。けして命が惜しいのではありません。私が上に立っては、皆さんがゆくゆく道を誤ることになるからです。他にふさわしい人物を選んでほしいです。」

皆はなおすすめました。
「日ごろから、あなたには不思議なことばかり起きています。貴人になる運命にあるのです。占いにも、あなたが一番ふさわしいと出ています」。
こうして劉邦は沛県の知事になったのです。沛公と呼ばれていました。

「一敗涂地」という言葉は、(戦いに敗れ・事業に失敗)再び立ちあがれない程、酷く負けたときに使いますが、もともとは、将来そんなことがあってはいけない、との意味で使われています。
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by jbucm | 2010-11-08 09:30 | 中国の話 | Comments(0)
10月25~30日、日本校18名の在校生・卒業生の方が北京本校への研修(大学付属病院での臨床実習及び北京本校にての薬膳講義)に参加されました。また、中医中薬専攻科・平成19年生の卒業式も行いました。肌寒い深秋の北京で、晴れる日が続いていたが、最初の2日間は寒さを感じられましたが、卒業式の日から、最高気温が5~6度も上がり、万里長城への観光の日を含め、とても過ごし易い天気になっていました。

大学付属病院での臨床実習は、一流の臨床医師指導の元で行い、先生の詳しい解説によって、今までに学んだ中医学の理論を臨床実践の中で検証されました。また、大学付属病院という環境の中で、日本では得られない、臨床の体験を習得することができました。
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なお、薬膳チームは北京本校にて中医営養学教授の周倹先生により、「中国薬膳概況及び現状」、「五臓の食養」、「糖尿病の新観点及び飲食療法」などの講義を受け、そして、27日に薬用植物園を見学され、その中の薬膳レストランで本格的な薬膳料理を体験されました。
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28日の木曜日の午後2時より、中医中薬専攻科・平成19年生の卒業式典は本校講堂にて行いました。18名研修に参加された方の中に、10名の方が、多忙な北京中医薬大学の高 思華学長から卒業証書を授与されました。皆様が、教務処、外事処の処長ら、本校の教授達の見守る中で、卒業証書を受け取る感動は、中医学を学んで良かったという思い出になられました。
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最後に、卒業生の菅野 あゆみ様が温かいお礼の言葉を学校の先生方へ送りました。

また、祝賀パーティでは、徐 孝副学長や、日本校の高鶴亭学長、植松理事長、3年前まで日本校で講義をして下さいました高 春媛教授のお祝いの言葉を頂き、東直門病院で講義をして頂いた教授及び通訳の方、本校の一部の在学生とのコミュニケーションもでき、大変有意義なパーティでした。

なお、初めて北京を訪れる方にとっては、万里の長城の登りや、北京ダック、薬膳料理等の北京料理や、中国の民族料理などに、満足して頂きました。

国立北京中医薬大学日本校は、学生及び関係者の皆様に中医学を学ぶ機会を作り、中医学の国際交流を深め、日本における中医学の普及と振興に尽力してまいりました。今回の研修旅行に、18名の方が参加され、臨床研修によって、中医学の技能を高めることが図れれば、幸いに存じます。

最後に、この場を借りて、今回ご参加いただきました18名の方々へ感謝の意を表したいです。皆様の温かいご協力によって、無事に終了しましたことを心から感謝いたします。短い旅とは言え、中医病院で本格的な体験をされて、充実な毎日を送ることが出来ましたでしょうか。

なお、皆様は研修レポーターや旅の思い出などが書かれましたら、是非、学校へお寄せ下さい。近いうちに学校のブログへ掲載したいと思います。
     
皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

(李)
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by jbucm | 2010-11-04 15:00 | 研修旅行 | Comments(0)

番紅花(サフラン)

こんにちは、周です。今回は中薬―番紅花の話です。

番紅花はアヤメ科IridaceaeのサフランCrocus sativus L.の柱頭および花柱の上部です、西紅花・蔵紅花・サフランとも言います。原産地は中国西蔵(チベット)だと思われますが、実は外国です。原産地は南ヨーロッパ・西アジアで、スペイン、ギリシャ、イラン、インドを経て、ヒマラヤ山脈を越え、西蔵に入り、西蔵から中国内陸へというルートで広げました。内陸の人は西蔵という地名だけを知るので、「紅花」の前に(西)蔵を加え、蔵紅花と名付けました。

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毎年11月に開花し(淡い黄色、小さい花)、6枚花弁です。深い赤色、柱頭は三叉状をしめす、独特な雌蕊(めしべ)を持っています。乾燥した1本の雌蕊を1杯清い水に入れ、その1杯分の清い水は非常に綺麗な紅い色に変身します。

貴重な生薬です。味甘性寒、心・肝経に帰経します。活血化瘀・通経の効能は紅花と同じで、薬力が遥かに優れ、涼血解毒にも働くのです、斑疹大熱・温病の熱入営血にも用いられます。希少・貴重なものですので、臨床上ではあんまり使われていません。

ところで蔵紅花は何故貴重でしょうのか?
それは収率が低いからです。薬用部分は花蕊の小さい柱頭しかできないです。1株は1~10輪の花を咲きます、1株で10輪の花で計算しますと、5万株から採集した薬用物は、ほんのわずかです。

ちなみに、中国は外国から来たものを、「番」と呼ばれます。例えば、番瓜(カボチャ)、番茄(トマト)、番客(外国人)、番邦(外国)、番薯(サツマイモ)等等。
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by jbucm | 2010-11-01 09:30 | 中医学 | Comments(0)

国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです


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