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北京研修旅行

去る24~29日北京研修旅行を挙行しました。その様子を届けたいと思います。

チームは2組―臨床研修と薬膳講義に分けます。
25日・27日には、臨床研修は東直門病院(第一臨床病院)にて実施し、薬膳講義は大学で行いました。
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中国薬膳概況、五臓からの食養、糖尿病に対しての新観点及び食療というテーマにスポットをかけて、本校の周 倹教授(専門は中医栄養学・薬膳学)が講義されました。
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26日には、薬膳組は薬草園(中国医学科学院・中国協和医科大学が付属する薬用植物研究所)を見学し、薬草園の中にある「中衛御苑福膳」の薬膳料理を食べました、花や根が枯れてしまいましたが、園内の温室で植えた薬草や野菜を使った薬膳料理は美味しかったです(食後、今回は特別に温室の見学もできました)。
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肉蓯蓉です。甘・咸・温、腎・大腸経に帰経します。補腎助陽、潤腸通便作用があります。↓
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温室で栽培されている薬草です。すみません、名前は忘れました。↓
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27日の午後は、高 春媛教授(日本校の教鞭を取った経験があった先生)の講義(テーマ:免疫力についての中医学の考え方)を受けました。それらの講義は、日本校で普段の講義出来ない内容で、有意義な講義だと思います。

皆さん、大変お疲れさまでした。
来年も挙行する予定していますので、今回の参加はできなかった方が、是非ご検討下さい。


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by jbucm | 2011-10-31 11:07 | 研修旅行 | Comments(0)

泡脚(足湯) その①

こんにちは、周です。今回は泡脚(足湯)の話です。

「熱水泡脚、加点中薬」(お湯に足を浸け、少し生薬を加える)は中国伝統医学中での優秀な理療保健方法の一つであります。身(幹)は樹の如く、足は根の如く、中医学は身体の健康が両足と深く関連していると認識しています。中国では、両足の保養を非常に重要視されています。

医学典籍に、こう記載があります:「人之有脚、犹似樹之有根、樹枯根先竭、人老脚先衰」。足に対してそのような認識がありますから、数千年前から足療(足の治療)を始め、疾病の予防や治療に応用されています。

中国では、「中薬洗脚、勝吃補薬」という諺があります。毎日15分位泡脚すれば、保健作用が発揮できます。お湯に両足を浸けると、気血運行の促進、温煦臓腑、通経活絡の効果が得られ、五臓六腑の機能を調節することができ、全身の血液循環を促進し、毛細血管の通暢(血液の流れ)を改善し、身体の新陳代謝を増強します。これらの効果が健康に大変に役に立てます。民間に諺があります:「春天洗足、昇陽固脱。夏天洗足、袪湿除暑。秋天洗足、潤肺濡腸。冬天洗足、丹田温灼」、つまり、冬季だけではなく、四季を通して「泡脚」しても良いです。

良い点を具体的に紹介します。
①血液循環の促進
②汗腺及び皮下脂肪線の排泄機能の増強
③内臓(五臓六腑)機能の増強
④免疫力のアップ
⑤新陳代謝の促進
⑥血圧の調整
⑦血液の粘り度を下げる
⑧疲労回復
⑨睡眠の改善
⑩活血通絡
⑪祛寒除湿
⑫筋肉痙攣を和らげ
⑬情志(緊張や不安・鬱)の調整

次回は引き続き適応症、常用される方法を紹介します。
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by jbucm | 2011-10-22 15:19 | 中医学 | Comments(0)
多くの認知症の発病は、加齢で脳血管の硬化によるものです。それを予防するには、病因に対して、血管を軟化するに着手します。ここで、数種類の中医で良く使われる生薬紹介致します。

1、人参:良好な抗老衰と抗疲労作用を持っています。人体の免疫機能を刺激し、神経系を調節し、造血系を興奮させるなどの効用があります。中老年の人が人参の製剤を飲めば、毛細循環を改善し、記憶力や学習能力を高めることが望めます。各種類の認知症の治療によく使われています。特に心脾気血両虚証、或いは肺気虧虚を兼ねて、神疲乏力、虚咳喘息、自汗暴脱などに良いです。注意する点は、発熱性の感冒、咳嗽痰多、心肝火旺、湿熱蘊阻、食滞不化のものには、慎重に使うべきです。

2、枸杞子:薬理研究で、枸杞は血糖値、中性脂肪、コレステロールを下げると人体の免疫機能を高める効用あると解明しています。肝腎虧虚の認知症の治療によく使われています。虚労咳嗽や心煩消渇などの症状を兼ねる証にも良いです。

3、肉蓯蓉:各種の認知症の治療に適宜ですが、特に肝腎虧虚タイプ陽虚に偏る方、腰膝酸冷、眩暈耳鳴、腸燥便秘などの患者に良いです。注意する点は、陰虚火旺、実熱便秘、便溏、痰湿のある患者には禁忌です。

4、石菖蒲:記憶力を改善、血管を拡張、降圧などの機能を持つと解明されています。痰濁閉阻脳絡タイプの認知症に相応しいです。

5、麦門冬:麦門冬は有効な滋養強壮剤です。清肺養陰、益胃生津、除煩寧心、益智補虚などの効用を持ちます。認知症で舌乾口渇、から咳、痰が粘って出にくい、腸燥便秘、記憶低下などの症状のある患者に良く使われます。便溏の患者には不適宜です。

6、茯苓:茯苓は抗酸化、衰老予防、免疫力増強、脳細胞の活性化を増強などの作用があると明らかにしています。なお、伏苓は強い利尿作用があって、腎炎などによる水腫の治療にも用いられます。鎮静作用があるため、神経の弱い人にも効果があります。

(李)
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by jbucm | 2011-10-20 13:10 | 中医学 | Comments(0)

平成23年10月生

去る10月15日(土)に北京中医薬大学日本校も23年10月生(新入生)を迎えました。

今期は、中医中薬専攻科(8名)を始め医学気功整体専科(9名)、中医薬膳専科(23名)各専科の新入生を迎えることができます。日本にある数の中国中医薬大学の中、当校を選んでいただき、有難うございました。

これから3年間または1年間、各専科担当の先生、通訳先生、そして教務担当の李/周に囲まれて、難しい中国語・中医学専門用語、頭痛がしそうな、四字熟語の連続も、何となく解るようになりますよ。
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当日に国際中医薬膳師認定試験も行われました。中医薬膳専科に入学した皆さん、来年是非、この試験を挑戦して下さい。
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応援しておりますので、一緒に頑張りましょう。
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by jbucm | 2011-10-17 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

中薬採集の一般的な原則


現代では、中薬の成分の含有量、又は有効成分の総量で中薬の採集時期などを決めることができます。これは合理だが、大量な研究が必要になります。なお、多くの中薬の有効成分が未だに解明されていない。その為、先人が経験を積んだ伝統的な採集方法を使うのは、まだ大変重要です。薬用部分の生長特徴を利用し、合理的な採集季節を把握する必要があります。

1、根と根茎類:植物生長の停止期間、つまり、花や葉が散る時期、或いは春生長期の前に採集します。例外もあります。例えば、柴胡と明党参は春に採集が良い;太子参は夏期が良い;延胡索は立夏後に地上部分が枯れるので、穀雨と立夏の間に採集します。

2、葉類と全草:植物生長再旺盛の期間、或いは花が咲き直前、或は開花したが、果実まだ成熟の時に採集します。例外は、桑葉は霜降りの後、枇杷葉、銀杏葉は地面に落ちたものを収集します。

3、樹皮と根皮:樹皮は春と夏の変わり目に採集します。有効成分の量が多いだけではなく、剥離し易いです。根皮は秋に採集します。樹皮と根皮の採集は植物の生長に影響するので、採集の方法を注意しなければなりません。一部の幹皮の採集は林木の伐採に合わせて行います。

4、花類:一般では、開花期に採集します。一方、つぼみの時に収集するものもあります。例えば、槐花、丁香など。なお、菊花は花が半分咲いた時に採集し、紅花では、花冠が黄色からオレンジ色に変わる時に採集すべきです。

5、果実、種:成熟したもの、或いは成熟の直前に採集します。例外では、枳実は未熟の果実を使います。種の場合、殆どのものは完全に成熟してから採集します。

6、キノコ類、藻類、胞子植物など:ものによって、それぞれの採集時期があります。例えば、伏苓は立秋後の質が良い、馬勃なら、種が成熟したばかりの時期に採集します。遅くなると、胞子が飛び散ってしまうからです。

7、動物類:昆虫類薬材は、それぞれの孵化期や発育の季節を把握しなければなりません。卵のさやを使う場合は、三月に採集します。例えば、桑螵蛸。時期が過ぎたら、虫卵が孵化し、薬効が落ちます。成虫を使い場合は、その活動期に捕捉します。例えば、羽のある昆虫は、明け方で露がまだ乾いてない時に捕捉します;水陸両生のもの(例えばアカガエル)は、深秋冬眠期の入る時に捕捉;鹿茸は清明後、早めに採集すべきです。時期が過ぎると、角になってしまうからです。 

(李) 
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by jbucm | 2011-10-13 13:47 | 中医学 | Comments(0)
こんにちは、周です。今回は補腎壮陽のスープーその⑥を紹介します。

⑥百合蜜棗痩肉湯(百合・蜜棗と豚赤身肉スープ)

功効:清熱潤肺、補中益気
材料:豚赤身肉300g 百合100g、蜜棗6個、陳皮5 g
調味料:塩 適量
作り方:
①豚赤身肉はブツ切り、湯通をして、水できれいに洗い流す
②百合、蜜棗、陳皮を、水で軽く洗い、20分位水に浸けておく
③上記材料を鍋に入れ、適量水(2000ml)を加え、武火(強火)で沸騰させ後、文火(弱火)2時間煮る
④塩で味を調える

このスープは中気下陥、面色無華(顔色は艶がない)の者に最適応です。

百合の薬膳作用を紹介します。
性味帰経:甘、微苦・寒。帰心・肺経
効能:養陰潤肺、清心安神
主治:陰虚久咳、痰中帯血、熱病後期、余熱未清、情志による虚煩惊悸・不眠多夢、精神不安。

百合は実は現在八百屋さんから野菜として入手できる百合根です。中医学の「薬食同源」から見れば、百合根は滋陰潤燥・清心安神のなどの薬効を持っており、心身両面とも関わる心陰不足による心神不安の病態に対応できる良食材であります。今は収穫時期ですので、是非、試してやってみて下さい。
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by jbucm | 2011-10-10 09:30 | 中国の薬膳 | Comments(4)
現代科学では、中薬に対していろんな研究が進んでいます。

先日、ある学生に、現代研究の薬効能は中医学的にも説明できるのですか?っとの質問を受けました。答えは、勿論できます。実は、現代研究の結果は中薬の元の効能と矛盾するところはありません。違う角度から、細かい成分まで分析され、もっと科学的な根拠を示してくれただけです。

ここで、例を二つ上げたいです。中薬だが、我々の食卓にも良くでてくる食材にもなっている2つのものについての現代研究を紹介しましょう。

1 姜黄(きょうおう)
姜黄は性温、味辛・苦で、肝・脾経に帰経します。活血祛瘀薬で、気滞血瘀による胸脇疼痛や生理痛、風湿痺証などによく使われています。

実は、日本の薬局に販売されているウコンは中薬の姜黄です。ウコンはいろんな種類があり、春に花を咲かせるものを春ウコンと称し、そして秋に花を咲かせるものは秋ウコンと言います。秋ウコンは苦味があまりないので、カレー粉やたくあんなどの着色料の原料などとして使われています。

現代研究では、ウコンにはクルクミンをはじめ、アズレン、カンファーなど多くの有効成分が含まれていると解明しています。これらの成分は抗炎症作用があって、関節疼痛を緩和できます。なお、2006年にJournal of Alzheimer's Diseaseという雑誌にUCLA氏の研究論文に、クルクミンがアルツハイマー病患者脳内にある病変を無くす作用があると発表されました。その他、肝臓病、心臓病、癌などの予防にも役に立っていると解明されています。

2 肉桂(にっけい)
肉桂は性熱、味辛・甘で、腎・脾・心・肝経に帰経します。補火助陽、散寒止痛、温通経脈の功能があって、温裏薬として、腎陽不足の腰痛や脘腹部の冷痛、寒湿痺痛などによく使われています。

実は、西洋料理によく使われる調味料のシナモンは、この肉桂の粉です。最近、ドイツのTerry Graedon医師とご主人が、2型糖尿病についての研究をされました。その結果は、毎日肉桂を食用すれば、血糖値が約10%下がると明らかになりました。なお、2型糖尿病の患者に、飲むジュースの中に肉桂を入れると、心臓病併発のリスクが低くなるとも発表されています。もう一つの研究では、毎日肉桂を食用すると、コレステロールを13%下げる、中性脂肪を23%下げることができると表明しました。

 我々毎日食べているものは、何らかの形で我々の健康を保ってくれています。食卓に出てきたものに感謝の気持ちを込めて、頂きましょう。

(李)
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by jbucm | 2011-10-06 11:38 | 中医学 | Comments(0)

卒業式

去る10月1日(土)に卒業式が行われました。その様子をお届け致します。

卒業されたのは、平成20年10月生の中医中薬専攻科(9名)と平成22年10月生の医学気功整体専科(16名)・中医薬膳専科(39名)の皆様です。

まず理事長からお祝い言葉を頂き、卒業証書を渡されました。各専科―中医中薬専攻科の韓先生・金先生、中医薬膳専科の担任の先生方(村岡先生、梁先生、小金井先生)、医学気功専科の宋先生・陳先生、中医食養学会副会長の中村先生からも、暖かい励ましの言葉を贈られました。
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その後、後楽園の近くにある料理店で記念パーティーを行いました。その会場では、卒業生達との交流を深めることができました、有意義な3時間でした。

中医学は奥が深い学問です、学校での1~3年という短い期間では、中医学のほんの入り口に立ったに過ぎないと思います、勉強されたのは、あくまでも入門篇(勉強の方法)なので、卒業後も引き続き色んな形式で中医学を学ぶ必要あるのは間違いありません。

卒業生の皆様、三年間、又は一年間、本当にお疲れ様でした。日本に中医学を普及する事は、北京中医薬大学日本校の使命です。卒業後も私達にお手伝いの出来る事がございましたら、ご連絡を下さい。これからも、是非、一緒に頑張りましょう。

(教務担当:李・周)
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by jbucm | 2011-10-03 12:59 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです


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