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『黄帝内経』筆記 陰陽五行(二十四)

素問・金匱真言論篇第四⑤

【原文】故曰:陰中有陰、陽中有陽。平旦①至日中、天之陽、陽中之陽也;日中至黄昏②、天之陽、陽中之陰也;合夜③至鷄鳴④、天之陰、陰中之陰也;鷄鳴至平旦、天之陰、陰中之陽也。故人亦應之⑤。

夫言人之陰陽、則外爲陽、内爲陰⑥;言人身之陰陽、則背爲陽、腹爲陰⑦;言人身之藏府中陰陽、則藏者爲陰、府者爲陽⑧,肝心脾肺腎五藏皆爲陰、胆胃大腸小腸膀胱三焦六府皆爲陽。所以欲知陰中之陰、陽中之陽者何也?爲冬病在陰、夏病在陽⑨;春病在陰、秋病在陽⑩。皆視其所在、爲施鍼石也⑪。故背爲陽、陽中之陽、心也;背爲陽、陽中之陰、肺也;腹爲陰、陰中之陰、腎也;腹爲陰、陰中之陽、肝也;腹爲陰、陰中之至陰、脾也。此皆陰陽表裏、内外雌雄、相輸應⑫也、故以應天之陰陽⑬也。

【注釈】①平旦:日の出る時です。「旦」とは、明のこと。「日」が「一」の上にある、「一」は地平線です。
②黄昏:日が沈む時です。

③合夜:「合」は「台」の誤り、「始」の意味です。「合夜」とは、夜の始め、黄昏のことです。

④鷄鳴:深夜を指します。

下記の昼夜陰陽見取り図は教科書からスキャンしたもので、少し見づらいですが、「陰中有陰、陽中有陽」について分かりやすく説明してあります。
f0138875_1123326.jpg

⑤故人亦應之:故に、人体(の陰陽)も天体(の陰陽)に相応する。下文はその具体的な記載です。

⑥外爲陽、内爲陰:「外」は体表で、「内」は内臓を指します。外は表で陽に属し、内は裏で陰に属します。

⑦背爲陽、腹爲陰:人体の前後を陰陽に分けると、背側は陽で、腹側は陰になります。

⑧藏者爲陰、府者爲陽:五臓は裏にあって、精気を蔵して瀉しない、故に陰に属します;六腑は表であり、化生に物を伝送して、蔵しない、故に陽に属します。

⑨冬病在陰、夏病在陽:冬病は腎にあり、腎は陰の中の陰であるので、故に「冬病在陰」と言います;夏病は心にあり、心は陽の中の陽であるので、故に「夏病在陽」と言います。

⑩春病在陰、秋病在陽:春病は肝にあり、肝は陰の中の陽であるので、故に「春病在陰」と言います;秋病は肺にあり、肺は陽の中の陰であるので、故に「秋病在陽」と言います。

⑪皆視其所在、爲施鍼石也:「其」は「病」です。病の所在を視て、(その臓腑と経絡を選んで)鍼灸を施術します。

⑫陰陽表裏、内外雌雄、相輸應:雄性は陽で、雌性は陰です。ここは臓腑を指し、臓は陰で雌であり、腑は陽で雄です。「輸應」とは、転送と相応の意味で、相互収受のことです。

⑬應天之陰陽:⑤と同じで、上文のまとめです。

【説明】この節は、人の陰陽が天の陰陽に応じ、つまり「天人相応」という理論を使い、具体的に人体の形体構造の陰陽属性を分析した。これは、陰陽学説が人体に応用する最も基本的な内容となります。

本文の分析では、人体が陰陽に分けることができるのを説明しただけではなく、その相対性も指摘した。特に五臓の陰陽属性の帰属は、五臓の生理と病理、及び弁証などに重要な意義を持つことが判りました。


(李)
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by jbucm | 2012-09-27 11:24 | 中医学 | Comments(0)

中国最大の方書 ≪普済方≫

こんにちは、周です。今回は中国最大の方書についての話です。

皆さんは中医の診察を受けたことがあるでしょうか?医者が四診(中医の診察法で、望診・聞診・問診・切診の総称)を経て、弁証して処方します。処方箋には、1つか何種類の組み合わせ中薬(生薬)を書かれ、1つであれば「単方」、何種類なら「複方」と言います。処方は早くとも3000年前・商の時代から始まります。2000年前の≪黄帝内経≫に、13方の処方が記載され、漢の時代張仲景が著した≪傷寒論≫には、113方に達しました。張仲景が著した、もう1冊≪金匱要略≫には、262方の処方がありました。晋の時代葛洪の≪肘后備急方≫に、101方があります。唐の時代孫思邈が著した≪備急千金要方≫に5300方、≪千金翼方≫に2900方があります。同年代の王燾の≪外台秘要≫に6000方があります。宋の時代、政府が編集した≪太平聖恵方≫に16834方があります。同じく宋の時代、≪和剤局方≫に、788方が載せています。元の時代の宮廷に属した中薬局には、成方配本・≪御薬院方≫に、1061方があります。明の時代の≪奇効良方≫に、7000方が載せています。清の時代の≪医方集解≫は700方、≪成方切用≫は1180方があります。羅列した以上の数々多くの方書は、中国歴代方書の主要なものでありますが、最大の方書は、明の時代の≪普済方≫であり、61739方が載せています。

明の初め、朱棣(明大祖の5番目の息子で、医学に興味があり、古今方剤を収集する習慣がある)と教授の滕碩、長史(官名)の劉醇らが編纂しました。原書は168巻、明永楽四年(1406年)に刊行された後、原刻本は散逸しましたが、幸い、清の≪四庫全書≫に収録されました(426巻)。方脈総論・薬性総論・五運六気・臓腑総論・臓腑各論・傷寒雑病・外科・婦人科・鍼灸などを構成されます。同書は当時の資料をできる限り集めてできあがったもので、中医方剤史上、重要な価値を有しているだけではなく、古代医学文献を保存したという意味おいても、評価が高いです。また、記載されている病証は、明の初期及び明の以前の疾病史の研究に貴重な資料を提供しています。

≪四庫全書≫は、≪普済方≫の内容を殆んど保存してあります、しかし、間違いは結構あります。人民衛生出版社(中国の医書を出版する大手出版社)は、≪四庫全書≫にある≪普済方≫を校正して、1959年に再版しました。人民衛生出版社が出版した≪普済方≫は、10冊に分けられます。その内容は以下の通りです。
第1冊:方脈運気臓腑
第2冊:身形(耳鼻科・眼科・整形外科の諸疾)
第3~6冊:諸疾
第7冊:瘡瘍
第8冊:婦人(婦人科・産科)
第9冊:小児
第10冊:鍼灸
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by jbucm | 2012-09-24 09:38 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 陰陽五行(二十三)

素問・金匱真言論篇第四④

【原文】故春善病鼽衄⑤、仲夏善病胸脇⑥、長夏善病洞泄寒中⑦、秋善病風瘧⑧、冬善病痹厥⑨。故冬不按蹻⑩、春不鼽衄、春⑪不病頸項、仲夏不病胸脇、長夏不病洞泄寒中、秋不病風瘧、冬不病痹厥、飧泄而汗出也⑫。夫精者、身之本也、故藏於精者、春不病温⑬;夏暑汗不出者、秋成風瘧。此平人脉法也⑭。

【注釈】⑤故春善病鼽衄:「鼽(きゅう)」とは、鼻詰まりと鼻水のこと、「衄(じ)」とは、出血で、ここは鼻血のことです。春には鼻の病症が多い。

⑥仲夏善病胸脇:旧暦の五月は夏の真ん中で、「仲夏」と言います。夏気者は病が心臓にあり、心の脈は胸脇に沿っているので、故に、仲夏には胸脇部の病症が多いという。

⑦長夏善病洞泄寒中:「洞泄」は、泄瀉が続くことです。「寒中」とは、内寒である。中央は土で、病は脾にあり、脾が運化を主る。故に、長夏に脾の病症が多く、しかも脾陽虚衰し易いから、長い泄瀉と内寒の病症が多い。

⑧秋善病風瘧:「風瘧(ふうぎゃく)」は瘧疾の一種です。夏は疏泄が宜しい。もし、逆に汗が出ないなら、暑邪が体内に潜伏し、秋の風に遭遇すると、金寒と火熱が戦い、瘧になる。

⑨冬善病痹厥:「痹厥」とは、関節の痺痛、手足の痺れと冷えるなどの症状を指します。四肢は諸陽の本であるので、冬に陽気が下蔵するので、外の経気は虚し、風邪が経に入り、故に、手足の痺厥が発生する。

⑩按蹻:「按」とは、按摩で、「蹻(きょう)」とは、導引のことです。「按蹻」とは、按摩・気功・体操など養生の方法です。

「冬不按蹻~冬不病痹厥」について、文字の誤りと省略があると指摘されています。李治の『古今黈』には、春夏秋冬四時、皆宜導引と言っています。本篇は次のように理解すれば、宜しいと思います:「冬不按蹻、春必鼽衄、或病頸項;春不按蹻、仲夏必病胸脇;夏不按蹻、長夏必病洞泄寒中;長夏不按蹻、秋必病風瘧;秋不按蹻、冬必病痹厥。」

張介賓の注釈は、「冬に元気は陰に伏蔵する。もしその時に筋骨をむりやり動かしたら、精気(元気)が泄越(出て来る)し、その結果は、春夏秋冬にそれぞれの病証が生じる。故に、冬は蔵を主とする養生するべきである。そうすると、春の陽気が昇発しても、陰精が堅固であるから、鼽衄と以下の病証がない。」

⑪春:呉崑はこの「春」を削除した。

⑫飧泄而汗出也:『新校正』によると、この六文字も削除してもよい。

⑬藏於精者、春不病温:上文の張介賓の注釈と同じ、冬に「蔵精」することが大事だと強調した。

⑭此平人脉法也:ここの「脉法」は、「診法」を指します。『新校正』では、「夏暑汗不出者、秋成風瘧。此平人脉法也」この十六文字は上文との繋がりがないと主張した。故に、この十六文字は他経の脱文の可能性があります。

【説明】この節(前回の分を含む)は、人と自然が統一する「四時五蔵陰陽」理論を元にして、四時八風の邪が致病する一般的な規律(五臓の病変)を論述した。この内容は、『素問・四気調神大論』の主旨と一致しています。主に病位を論述した。王氷の「各随其臓気所応」の観点がその体現です。

この節は、特に二つのことを強調した。その一は、冬の養生(蔵気)です。これは、腎の精気が四時発病に対して重要な意義があるのを際立たせた。その二は、「冬不藏精、春必病温」の理論は、後世の温熱病の伏気学説に理論基礎を定めた。


(李)
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by jbucm | 2012-09-20 11:04 | 中医学 | Comments(0)

消渇を治療するに関する、最初の専門書


こんにちは、周です。今回は消渇を治療するに関する、最初の専門書の話です。

魏・晋・南北朝の期間に、中国医方書は非常に盛行していました。≪隋書・経籍志≫の記載によると、医家・謝南郡が著した≪療消渇衆方≫は、消渇を治療する・最初の専門書とされますが、この≪療消渇衆方≫は後世に残されてないです。隋の時代、巣元方らが、≪諸病源候論≫という医籍に、「消渇候」に関する論述があります:「夫消渇者、渇不止、小便多是也・・・・・・・其病変多発痈疽・・・・・・有病口甘者・・・・・・此肥美之所発。此人必食甘美而多肥」。当時、消渇に対する正確な認識であることがわかりました。その後、数多くの医家からの論述もあります、例えば、金の時代の著名な医家・劉完素(1120~1200年)が著した≪三消論≫は、診治消渇(消渇を診察と治療する)の専門医書であり、これは現存する、消渇を治療する・最初の専門書です。本書は消渇の病因、弁証及び治法について、比較的に深く入り込んで論述し、消渇の治療に一定の有効な方法を提供しました。清の時代の医家・周学海が、劉の子孫は保存していた抄本の基に、1884年に発行した≪周氏医学丛書≫に編集し、解釈もしました。
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by jbucm | 2012-09-17 09:30 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 陰陽五行(二十二)

素問・金匱真言論篇第四③

【原文】東風生於春、病在肝、兪在頸項①;南風生於夏、病在心、兪在胸脇②;西風生於秋、病在肺、兪在肩背③;北風生於冬、病在腎、兪在腰股④;中央爲土、病在脾、兪在脊⑤。故春気者、病在頭①;夏気者、病在藏②;秋気者、病在肩背③;冬気者、病在四支④。

【注釈】①東風生於春、病在肝、兪在頸項;故春気者、病在頭:兪は輸、腧に通じ、腧穴のことです。腧穴は経気輸注のところだが、邪気侵入の門戸でもある。但し、肝胆の経は頸項(首)ではなく、頭にあるので、ここの頸項は「頭」の誤りです。春に東風が生じ、その風気に肝が応じ、腧穴は頭にある。

各季節の気に、それぞれの臓が所蔵する気が応じるから、下文の「春気者、病在頭」とは、春気の病は頭に反映するという意味です。

②南風生於夏、病在心、兪在胸脇;夏気者、病在藏:夏の火気は南方に発生し、それに心が応じ、心脈は胸脇に沿って出てくるので、その腧穴は胸脇にある;下文の「夏気者、病在藏」の「蔵」は心臓の略称です。胸脇の内側にあるので、馬蒔は「外は胸脇で、内は心臓である」と言いました。

③西風生於秋、病在肺、兪在肩背;秋気者、病在肩背:秋の燥気は西方に発生し、それに肺が応じ、肺は上焦にあり、肩背に近いから、その腧穴は肩背にある;下文の「秋気者、病在肩背」は、秋気の病は肩背に反映するという意味です。

④北風生於冬、病在腎、兪在腰股;冬気者、病在四支:冬の寒気は北方に発生し、それに腎が応じ、腰は腎の府であり、股に近いから、腎経の腧穴は腰股にある;下文の「冬気者、病在四支(四肢に通じ)」は、冬気の病は四肢に反映するという意味です。上文は腰股で、下文は四支というのは、四肢は腰股の末端であるから。寒くなると、木の枝が枯れて落ちる。それと同じように、冬の寒気に腰股だけ発病ではなく、四肢まで発病します。

⑤中央爲土、病在脾、兪在脊:脾土は中央にあり、脊も中央にあるから、脾経の腧穴は脊にあります。

(李)
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by jbucm | 2012-09-13 13:15 | Comments(0)

「通九竅」の養生法

こんにちは、周です。今回は「通九竅」の養生法を紹介します。

九竅とは、人体の両眼、両耳、両鼻孔、口、尿道口、肛門を指します。中医学では、竅(出口)が五臓と繋がると認識しています、これらの竅を通暢させることによって、臓器効能の増強や疾病の予防できます。

一 眼の養生法
両眼が軽く(自然に)閉じる、放松する(リラックスして、力を抜く)、眼球を時計周り、反時計周り、上下を動かし、各16回。目を開け、向前平視(水平線で前を見る)3分間。両手の掌心(手のひら)に向かい、開合して、気が両掌に得てから、両眼に掌心を当てる3分間。最後に晴明、攢竹、魚腰、絲竹空、瞳子髎、承泣を点按(指で押す)する。

二 耳の養生法
耳に臓器反映区(臓器を対応する場所)が非常に多くあります。耳を按摩すると良いです。両手食指(人指す指)で耳門、聴宮、聴会を点按する。
両手で耳を塞いで、食指・中指・無名指(薬指)を使い、風府の付近を按摩する36回後、食指で耳を塞いだり・放したりして各3回。

三 鼻の養生法
拇指(親指)と食指で鼻(口)をはさむ、はさんだり・放したりして、1分間60回の速さで、鼻が酸脹(脹満、痛い)感ある程度の力で、5分間。

四 口腔の養生法
唐の時代の医家―孫思邈の≪千金要方≫に、こう言った:「毎晨起、以一捻塩納口中、温水含揩歯、及叩歯百遍、為之不絶、不過五日、歯即牢密」。叩歯とは、口に食べ物などを入れない、噛む動作を指す、歯の保健法の一種である。リズムをつけて、1分間100回の速さで、噛む力は自己で調節する。朝晩1回ずつ、毎回5~10分間。

五 通二陰の養生法
排便保健法の記事(2012年1月9日)をご参照下さい。
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by jbucm | 2012-09-09 13:54 | 中医養生 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 陰陽五行(二十一)

素問・金匱真言論篇第四②

【原文】黄帝問曰:天有八風①、経有五風②、何謂?岐伯對曰:八風発邪、以爲経風、觸五藏、邪気発病③。所謂得四時之勝④者、春勝長夏、長夏勝冬、冬勝夏、夏勝秋、秋勝春、所謂四時之勝也。

【注釈】①天有八風:「八風」とは、東、東南、南、西南、西、西北、北、東北の八方の風である。この八方の風は、時期通りで至るであれば、正常な気候であり、万物の生長を主る。「実風」と謂われる。

もし八風が時令にはずれで至るなら「邪風」となり、人に病をさせ、「虚風」と称する。下文の「八風発邪」がこれである。

② 経有五風:「五風」とは、心肝脾肺腎など五臓の風証である。「経有五風」とは、外風が経脈を損傷し、中に入り五臓を犯し、肝風、脾風、心風、肺風、腎風の証となる。

③ 八風発邪、以爲経風、触五藏、邪気発病:八風が時令にはずれで至り、「邪風」となって身体に侵入し、経風となり経絡に沿って五臓を触れる。邪気が正気を干渉し、故に発病する。

④得四時之勝:四時(春夏秋冬)に長夏を入れて五時ともいう。「四時之勝」とは、ある季節に(五行学説に従い)それを尅す季節の気候が見られる。例えば「春勝長夏」とは、長夏に春の季節の気候が見られる。なお、長夏勝冬、冬勝夏、夏勝秋、秋勝春となっています(なお、ここからの32文字は、恐らく他篇の内容だと日本・丹波元簡が書かれた『素問識』に指摘された)。
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【説明】この節は、まず自然界に四時に応じない不正の気があり、人体の経脈を経由し、五臓を損傷する、これが致病の素因であると指摘した。本篇の「天人陰陽相応」と「五臓が五時に応じてそれぞれの収受がある」という論述の前書きとなっている。

次は、八風が致病素因になるのは、四時の所勝と所不勝に関係すると示した。『素問集注・巻一』にこう書かれた:「……春に長夏の西南風、長夏に冬の北風、冬に夏の南風、夏に秋の西風、秋に春の東風が至れば、四時所勝の気を得るといい、風に触れない。五臓がそれぞれの時期に旺盛であり、その所不勝(例えば、春の所不勝は秋)の風に勝つことができる。」

最後に、外邪が内臓を犯すルートは次のようだと指摘した:
八風発邪(致病素因)→経脈(五臓六腑の兪穴)→五臓


(李)
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by jbucm | 2012-09-06 10:37 | 中医学 | Comments(0)

蘇東坡と中医薬の話―其の③

こんにちは、周です。今回は蘇東坡と中医薬の話―其の③です。

茯苓の延年益寿という効能は、歴代の医家・養生家に重要視されています。唐・宋の時代では、茯苓を服用することは、極普通となっていました。宋の文学家である蘇東坡は、茯苓餅を作るのは、とても上手でした。蘇東坡は、茯苓餅を作ることについて、こう言いました:「以九蒸胡麻、用去皮茯苓少入白蜜為餅食之、日久気力不衰、百病自去、此乃長生要訣」(九蒸胡麻=古人は胡麻の炮製法である、こだわりがあって、複雑であります。現代中薬学では、胡麻の炮製法は簡単です)。彼は60歳になっても、驚異的な記憶力と強健な身体を持ち主であり、それは自家製の茯苓餅をよく食べたと言われています。

茯苓はサルノコシカケ科のマツホドのPoria cocos (Schw.) Wolfの外層を除いた菌核で、松樹の根に寄生します。黒褐色の外皮が「茯苓皮」、内側(肉部)が淡紅色を呈すものを「赤茯苓」、白色を呈すものを「白茯苓」、松根を抱くものを「茯神」(抱木神とも称されます)と言い、皆は中薬として用いられますが、それぞれ長じる効能を持ちますー「茯苓皮」は利水、「白茯苓」は健脾、「赤茯苓」利湿、「茯神」は安神。つまり、使用目的によって、「部位」を選択することができますー健脾益気なら「白茯苓」、利湿消腫なら「赤茯苓」「茯苓皮」、養心安神なら「茯神」。現代では、外皮(茯苓皮)を除いた菌核全部を茯苓として利用することが多いです。
≪本草綱目≫に、「主胸脇逆気、忧患惊邪恐悸・・・利小便」
≪名医別録≫に、「益気力、補神守中」
≪薬性論≫に、「開胃止嘔逆、善安心神」と記載されています。

茯苓の効能を紹介します。
性味帰経:甘・淡・平。入心・脾・肺・腎経
効能:利水滲湿、健脾補中、寧心安神
主治:小便不利、水腫、停飲(痰飲)、脾虚食少、泄瀉、心悸失眠(不眠)
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by jbucm | 2012-09-02 17:14 | 中医学 | Comments(0)