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2012年度国際中医師能力認定試験の結果がでました

 本日、世界中医薬学会連合会国際試験センターより、今年10月7・8日に行われました国際中医師能力認定試験の結果についての連絡がありました。

 今回、日本校34名(再試験者を含む)参加者に、25名が合格されました(合格率は73.5%です)。合格基準が昨年度よりさらに厳しくなったため、合格率は昨年度の84%より下回り、いままで一番低い数字となっております。

 下記は合格者の受験番号です。どうぞ、ご確認下さい。

   139004、139010、139016、139020、153004、
   153005、153007、153008、153009、153010、
   153012、153013、153014、153015、153016、
   153017、153018、153019、153020、153021、
   153025、153026、153027、153028、153030


  合格された皆様、本当におめでとうございます。なお、今回合格できなかった方は、是非来年度もう一度チャレンジして下さい。

  証書はまだ完成されてないようですが、年末まで届けるように、お祈り致しおります。届きましたら、即ちご自宅へ郵送させて頂きます。


(日本校事務局)
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by jbucm | 2012-11-29 16:50 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 蔵象学説(六)

素問・霊蘭秘典論篇第八①

篇名について
「霊蘭」とは、霊台蘭室の略称です。伝説によると、霊台蘭室は古代帝王の蔵書室です。室の名前を「霊蘭」にした理由について、『素問直解・巻一』にこう書かれています:「神霊が相接し、その気が蘭に如く」。「秘典」とは、秘蔵の典籍のことです。本篇の最後に「藏霊蘭之室、以伝保焉」と書いてあることは、本篇の内容は重要であることを強調しています。
これについて、『素問註証発微・巻一』にも「末に、後世へ(秘典を)伝わる爲、黄帝が吉日と時機を選び、霊蘭の室に蔵したと書いてある。故に、篇名があった。」

【原文】黄帝問曰:十二藏之相使、貴賎何如①?岐伯對曰:悉乎哉問也、請遂言之:心者、君主之官也、神明出焉②。肺者、相傅之官、治節出焉③。肝者、將軍之官、謀慮出焉④。胆者、中正之官、決断出焉⑤。膻中者、臣使之官、喜樂出焉⑥。

【注釈】①十二藏之相使、貴賎何如:「十二藏」は臓腑各六つの総称です。「相使」とは、旧時,大臣や官吏のことで、ここでは、相互使用の意味もあり、「十二藏」の生理機能の相互関係を指します。「貴賎」とは、主従と上下の関係という意味です。

②心者、君主之官也、神明出焉:「君主」とは、国の元首です。「神明」とは、精神意識や智慧を指します。心は、一身の君主であり、聡明と智慧を出すところです。十二藏府経脈の活動は、皆心に従って行います。

③肺者、相傅之官、治節出焉:「傅」は「輔」と同じ、「相傅」とは、輔佐の意味で、古代王朝の官名です。「治」は統治・管理する、「節」は調節する意味です。肺は、心の補佐であり、全身の営衛気血を統治し調節するところです。

④肝者、將軍之官、謀慮出焉:「謀慮」は謀略・考慮の意味です。肝は、将軍であり、謀略を出すところです。

⑤胆者、中正之官、決断出焉:「中正」は公正で剛直の意味です。胆は、剛直の官であり、決断を出すところです。胆は、肝に附属し、互いに表裏関係しています。肝気は強いが、胆がないと決断できない。肝胆が相済であれば、強く勇ましくなります。

⑥膻中者、臣使之官、喜樂出焉:「膻中」についての注釈は二つあり、其の一は上気海(王氷)で、その二は心包絡(『素問釈義』)です。ここは、十二官の一としますので、心包絡であるはずです。心包絡は心臓を囲み、臣使之官であり、心臓の指令を受け、心志の喜楽を伝達するところです。

(次回へ続く)


(李)
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by jbucm | 2012-11-29 11:37 | Comments(0)

国際中医薬膳師認定試験の結果

10月13・14日に行われた国際中医薬膳師認定試験の結果が通達されました。参加者の全員が合格です
ご合格、おめでとうございます!

証書は、本日に郵便局にて書留で郵送致します。どうぞ、宜しくお願い致します。
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by jbucm | 2012-11-26 11:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

蘇東坡と中医薬の話―其の⑤

こんにちは、周です。今回は蘇東坡と中医薬の話―其の⑤です。

蘇東坡は偉大な業績をあげた文学家でありながら、養生にも造詣が深いです。彼の長寿秘訣―長寿「四味薬」を紹介します。
長寿「四味薬」:
一曰無事以当貴
二曰早寝以当富
三曰安歩以当車
四曰晩食以当肉

「無事以当貴」―功名利禄(名誉や利益)、栄辱過失(有無)を考慮し過ぎないことを指します。情志は任性逍遥(自由自在である・気ままである)・随遇而安(どんな境遇にも安んじていられる)・無事以求(欲しない)にすれば、大貴(栄耀栄華を極める)より終其天年(天寿を全うする)できます。悠々自適の生活にします。

「早寝以当富」―良い飲食・起居習慣をつけることを指します。(豊富な食べもの、財産)財物より、良い飲食・起居習慣は、人を長寿させます。特に老人(年寄り)は、早睡早起(早寝早起き)しましょう。

「安歩以当車」―安逸過度(安逸し過ぎない)・肢体不労(四肢ー手と足が運動しない)ことを指します。車・エレベータを辞め、歩行し・階段を使いましょう。できるだけ、身体を動きましょう。運動することによって、気血を通暢させます。

「晩食以当肉」―已飢方食(腹が空いたら食べる)・未飽先止(腹がいっぱいになる前に止める、過食しないこと)にします。つまり、空腹感があってから食べますと、粗末な食事にも甘んじ、山珍海味(山海の珍味)より良い(美味しく感じる)です。満腹な食事しないで、腹6~8分にします。
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by jbucm | 2012-11-26 10:30 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 蔵象学説(五)

素問・六節蔵象論篇第九⑤

【原文】帝曰:藏象何如?岐伯曰:心者、生之本、神之変①也;其華在面、其充在血脉、爲陽中之太陽、通於夏気②。肺者、気之本、魄之処也;其華在毛、其充在皮、爲陽中之太陰、通於秋気③。腎者、主蟄、封藏之本、精之処也④。其華在髮、其充在骨、爲陰中之少陰、通於冬気⑤。肝者、罷極之本⑥、魂之居也;其華在爪、其充在筋、以生血気、其味酸、其色蒼⑦、此爲陽中之少陽、通於春気⑧。脾・胃・大腸・小腸・三焦・膀胱者、倉廩之本、營之居⑨也、名曰器、能化糟粕、轉味而入出者⑩也;其華在脣四白、其充在肌、其味甘、其色黄、此至陰之類、通於土気。凡十一藏取決於胆⑫也。

【注釈】①生之本、神之変:心は君主で陽に属し、生体の存亡を主導するので、「生之本」と言い;心蔵神で全ての事の変化に応じるので、「神之変」と言います。また、一説(新校正)では、「変」は処、或は居の誤字とされました。

②陽中之太陽、通於夏気:前の「陽」は部位(胸部、下文の肺のところも同)で、後の陽(太陽)は機能特性を指します。心は火に属し、なお夏も主火するので、故に心は夏気と相通する。

③陽中之太陰、通於秋気:肺は、陽中の太陰であり、秋気と相通する。新校正では、肺は十二経の中に太陰経となっているが、秋は少陰に属すし、なお『甲乙経』や『太素』には「少陰」となっているので、「少陰」をしても良いと認識しています。

④腎者、主蟄、封藏之本、精之処也:「蟄」とは、昆虫などが蟄伏(冬眠)することを指します。ここは、蔵伏(封蔵)の意味です。腎は冬に旺盛し、精気を封蔵するところです。

⑤陰中之少陰、通於冬気:新校正では、腎は十二経の中に少陰経となっているが、陰分の中にあるので、『甲乙経』や『太素』には太陰に分属してあると指摘した。なお『霊枢・陰陽系日月篇』にも「腎は陰中之太陰」と書かれています。

⑥罷極之本:「罷極(ひきょく)」についての注釈は幾つがあり、其の一は「疲労」である(『素問呉注・巻三』)。その二は、「罷」を熊羆(ひぐま)の「羆」と同じで、「極」は雄大である(『素問呉注・巻二』に、罷は羆である。肝は将軍の官で、熊羆のように苦労をいとわず働き、故に「罷極之本」という。)いずれにしても、肝は沈黙しながら、よく働く剛臓だと理解すれば宜しいです。なお、現代の教科書に「罷極」は「罢极」となっていますが、その読み方はbajiではなく、pijiです。

⑦其味酸、其色蒼:新校正では、この六文字と下文の「其味甘、其色黄」六文字は削除しても良いと主張しています。心・肺・腎のところに書いてないし、五臓と五味・五色に関して『素問・陰陽応象大論篇』に詳しく討論してあるからです。

⑧陽中之少陽、通於春気:肝は、陽中の少陽であり、春気と相通する。新校正では、肝は膈下に居て、陰に属し、なお、春の気を主るから、少陽に属します。なお『甲乙経』や『太素』にも「陰中の少陽」と主張しています。

⑨倉廩之本、營之居:穀物(水穀精微)の倉庫、営気の居である。脾の話です。

⑩名曰器、能化糟粕、轉味而入出者:食物を盛る器のように、(水穀精微を吸収と)糟粕を化生し、飲食五味の転化(吸収と排泄)を管理する者、主に胃・大腸・小腸・三焦・膀胱の話です。

⑪凡十一藏取決於胆:「十一藏」とは、上文の心・肺・腎・肝・脾・胃・大腸・小腸・三焦・膀胱及び胆のことです。これらの臓腑が機能を発揮するには、胆気の昇発に頼る。

【説明】本節は、「人と天地は相応する」という観点から、五臓の気と四時の気が通じていること、なお五臓の機能活動と自然四時の陰陽関係を論じた。

「象」とは現象ということで、目で見える外見です。「蔵象」とは、臓腑の解剖形態だけではなく、外部で観察できる生理現象や病理現象も含まれるものです。

本篇は、各臓腑の間、及び臓腑と他の組織の間の機能活動の関連性、そして、自然環境の各種の素因と臓腑活動との関係をまとめ、臓腑を核心とする「四時五臓陰陽」の生理・病理理論システムを形成し、生命の神秘を解釈し、臨床実践に指導的な役割を果たしました。 
  

次回からは、『素問・霊蘭秘典論篇第八』を勉強しましょう。

(李)
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by jbucm | 2012-11-22 10:30 | 中医学 | Comments(0)

成語

こんにちは、周です。今回は成語の話です。

以下の成語は、間違し易い成語です。
不足為訓:手本(模範)・法則とするに足りない。

久暇不帰:長い間(長期間)借りて返さない。

側目而視:じっと怒りを抑えて黙りこむ、内心不満ではあるが口に出すことがはばかられる。畏敬や怒りの表情を表す。

馬革裹尸:馬の革(皮)で尸(死)体を包む。すぐれて勇敢で敵を殺す、戦死する。英雄的な気概である。

万人空巷:街中に空無一人(一人も居ない)ではなく、人が巷(横町)を出払ってしまい、大街(大通り)に出る、人出が多いさまを比喩する。祝賀や出迎えを形容することが多い。

目無全牛:物事の複雑さや大きさに圧倒されずに、肝心なところをテキパキと解決していくこと。技術が熟練の域に達していること。語源は、牛を解体する人は、最初は牛全体を見てどうしてよいかわからないが、手慣れてくると包丁の入れどころだけが目に入る、という『荘子』の寓話からである。

望其項背:その項(うなじ)と背中を望む、人に追随するのを比喩する。否定の形で用いることが多い。例:他的演技高超、無人能望其項背(彼の演技は優れていて、彼に追随することができる人が居ない)

火中取栗:火中の栗(クリ)を拾う、他人の利益のために危ないことをする。つまり、酷い目にあっても、自分は全然報われないこと。

炙手可熱:手をかざせばやけどしそうである。気勢が盛んで勢力が大きいさまを比喩する。

挙案斉眉:夫婦が互いに尊敬し合う、打ち解ける。語源は、後漢の梁鴻の妻である孟光が夫に食事を出すとき、盆を目の高さまで高く上げたということからである。似ている成語は、心心相印・相敬如賓・夫唱婦随である。
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首当其沖:真っ先に攻撃の矢面に立つ、真っ先に災難・攻撃などを被る。

改頭換面:内容はもとのままにして、形式だけを変える。貶義語(貶す意味をする)である。例:他本来準備洗心革面做人、可最後只是改頭換面(彼は、心を入れ替えて社会に役に立つ人間になると誓ったが、結局最後は改頭換面である)。出典は、唐の時代・寒山の詩僧(詩人・僧人)第213首―「改頭換面孔、不離旧時人」である。
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by jbucm | 2012-11-19 09:30 | 中国の話 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 蔵象学説(四)

素問・六節蔵象論篇第九④

【原文】帝曰:有不襲①乎?岐伯曰:蒼天之気、不得無常也。気之不襲、是謂非常、非常則変矣。帝曰:非常而変奈何?岐伯曰:変至則病、所勝則微、所不勝則甚②、因而重感於邪③、則死矣。故非其時則微、當其時則甚④也。

帝曰:善。余聞気合而有形、因変以正名⑤、天地之運、陰陽之化、其於萬物、孰少孰多、可得聞乎?岐伯曰:悉乎哉問也!天至広不可度、地至大不可量、大神靈問、請陳其方。草生五色、五色之変、不可勝視;草生五味、五味之美、不可勝極⑥。嗜欲不同、各有所通⑦。天食人以五気⑧、地食人以五味⑨。五気入鼻、藏於心肺、上使五色修明、音聲能彰⑧;五味入口、藏於腸胃、味有所藏、以養五気⑨。気和而生、津液相成、神乃自生⑩。

【注釈】①不襲:「襲」とは、踏襲・引き継ぐという意味です。五気が規律に沿って踏襲しないことは非常な現象で、人に病変を招致します。

②変至則病、所勝則微、所不勝則甚:非常な変化があったら、病気が発生する。主気所勝の変気が来れば、病気は軽い;主気所不勝の変気が来れば、病気は重い。例えば、木が主気の春に、その所勝の湿土(長夏)の気候が来れば、病気は軽い;春にその所不勝の燥金(秋)の気候が来れば、病気は重い。

③重感於邪:同時に他の邪気を感受する。

④非其時、當其時:「非其時」とは(主気の)所不勝以外の気候、「當其時」とは(主気の)所不勝の気候と理解しましょう。ただし、こちらでの話は主に相剋(所勝と所不勝)の関係です。

⑤気合而有形、因変以正名:ここの「気」は天地(陰陽)の気を指し、「形」は万物の形です。「正名」とは、名前を定めることです。天地の気が和合すると、万物が形成する。多様な変化によって万物の形態が違うから、それぞれ違う名前がある。

⑥草生五色、五色之変、不可勝視;草生五味、五味之美、不可勝極:草木が五色を現し、五色の変化は視れば視きれない。草木が五味を生じ、五味の芳醇は吟味しきれない。

⑦嗜欲不同、各有所通:(五臓が食と味に)嗜好が違う、声色臭味などはそれぞれ通じて五臓に入る。例えば、青色・酸味が肝に、赤色・苦味が心に、黄色・甘味が脾に、白色・辛味が肺に、黒色・咸味が腎に相通する。

⑧天食人以五気……五気入鼻、藏於心肺、上使五色修明、音聲能彰:天は人に五気(風・暑・湿・燥・寒)を供給する。五気が鼻から入り、心肺に蔵される。心肺の気が上昇し、五色が明潤(心主血)し、声が大きい(肺主気)。

⑨地食人以五味……五味入口、藏於腸胃、味有所藏、以養五気:大地は人に五味(酸・苦・甘・辛・咸)を供給する。五味がから入り、胃腸を経由し消化吸収される。五味の精微が五臓に注ぎ、五臓の気を養う。

⑩気和而生、津液相成、神乃自生:(五臓の)気が調和し、生化機能が正常になり、津液が生成し、自然に神(生命活動を指す)が産生する。

【説明】この節は、人体の生命活動は自然界に頼っていることを指摘しました。五色・五味が五臓に入る時に相対的な選択性(即ち、嗜欲不同、各有所通)があるという観点は、臨床で疾病に対する分析や治療に重要な意義があります。

(李)
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by jbucm | 2012-11-15 11:18 | 中医学 | Comments(0)

云(雲)南白薬の由来

こんにちは、周です。今回は云(雲)南白薬の話です。

云南白薬は中成薬の1つで、各種の内・外傷、出血の治療に良好な効果があります、1902年に曲煥章に創製したものです。売り出された百年以来、云南白薬は独特な・不思議な効能を持つということから、「中華瑰宝、傷科聖薬」と称賛されています。
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云南省の地方史料によりますと、曲煥章は、字を星階と称し、1880年生まれ、云南省江川趙官人です。若い彼(22歳)は、どうやって云南白薬の前身―百宝丹を開発したでしょうか?民間の伝説を紹介します。

彼は7歳で両親を亡くし孤児となり、生活費を稼ぐ為働きました。16歳時、重い病気に罹り、突然街頭で倒れました。幸い、老中医が偶然その場を通ったので、彼を救助しました。その後、救命した老中医に師事し、滇南地区で患者を診察・治療しました。21歳時、師匠の老中医を離れ独立しました。滇南地区は猛獣に噛まれる被害が多い地区ですので、曲煥章は「止血活絡・接骨生肌」という研究を始めました。ある百歳老人の指導したで、刀槍の傷を治す特効薬(草薬)を見つけました。その草薬は白花を咲かせ、断崖絶壁に生長(生え)していますから、白薬と名付けられました。

ある日、曲煥章は草薬を採る為に山に行きました。猛獣(虎)に遭遇し、匕首(あいくち)で虎を刺しました。負傷して逃げた虎の傷の状況を調べる為に、虎の巣まで、3日間をかけて追跡しました。不思議な光景を見ましたー虎は元気で、野生の植物を食べていて、傷口も治っていました。まさに、虎が食べた野生の植物は、彼が懸命に探し求める「刀槍薬」でありました。その後、10年間の歳月を経て研究し続け、動物実験(実験用の家畜を飼養した)も重ね、1908年(30歳)に、正式に「曲煥章白薬」を配制(配合)することができました。
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by jbucm | 2012-11-12 09:30 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 蔵象学説(三) 

素問・六節蔵象論篇第九③

【原文】帝曰:五運之始、如環無端①、其太過不及②何如?岐伯曰:五気更立③、各有所勝、盛虚之変、此其常也。帝曰.平気④何如?岐伯曰:無過④者也。帝曰:太過不及奈何?岐伯曰:在經有也。帝曰:何謂所勝⑤?岐伯曰:春勝長夏、長夏勝冬、冬勝夏、夏勝秋、秋勝春。所謂得五行時之勝、各以気命其藏⑥。帝曰:何以知其勝?岐伯曰:求其至也、皆歸始春⑦、未至而至、此謂太過、則薄所不勝⑤、而乘所勝也、命曰気淫⑧。不分邪僻内生、工不能禁⑨。至而不至、此謂不及、則所勝妄行、而所生受病、所不勝薄之也、命曰気迫⑩。所謂求其至者、気至之時也⑪。謹候其時、気可与期。失時反候、五治不分、邪僻内生、工不能禁也⑫。

【注釈】①五運之始、如環無端:「五運」は土運・金運・水運・木運・火運のことで、「環」とは、輪です。季節の交替は輪に如き端がないという意味です。

②太過不及:「太過」は盛んになり、有余(余りがあること)で、「不及」とは衰弱し、不足であることです。

古代中国で十の天干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)を用い、年・月・日・時刻を表していた。中に、甲丙戊庚壬は五陽干で、乙丁己辛癸は五陰干とされます。陽干は運気有余(太過)で、陽干は運気不足(不及)となります。例えば、甲と己は同じく土運ですが、甲子・甲戌・甲申・甲午・甲辰・甲寅年に逢うと「土運太過の年」で、己已・己卯・己丑・己亥・己酉・己未年に逢うと「土運不足の年」だとされます。他も類推できます。

③五気更立:五運の気が交替の時間を指します(例えば、立春)。五気が互いに勝克し、盛衰の変化が常にあるのは正常現象です。

④平気・無過:「無過」とは、五運の気が太過でもなく不足でもないことで、すなわち平気(平常の気候)です。五運の気が太過の場合に抑えられ、不足の場合に助けられたら、平気になります。例えば戊辰年、主運の戊は陽火に属すが、客運の辰は太陽寒水であるため、「太過の火」が太陽寒水に抑えられ、平気の年と成ります。

⑤所勝・所不勝:「所勝」とは、尅すという意味です。春勝長夏=春は長夏を尅す。春(木)の所勝は長夏(土)、長夏(土)の所不勝は春(木)です。他も類推できます。

⑥得五行時之勝、各以気命其藏:季節は五行の規律で相互勝負する。なお、五気の属性が五臓をそれぞれ影響するため、五気で五臓を命名する(例えば、肝を木臓と言う)。

⑦求其至也、皆歸始春:「至」は、気候が始まる時刻です。「始春」は立春の日です。気候の到来を追求するには、いつも立春から推算する。

⑧未至而至、此謂太過、則薄所不勝、而乘所勝也、命曰気淫:「薄」は迫る(脅迫)の意味で、「乘」は威圧(いじめ)の意味です。

(天気が季節外れ、例えば)その季節の気候が先に来ると、太過といいます。太過の気はその所不勝の気を侮辱し、その所勝の気を威圧する。これを「気淫」と言います。

⑨不分邪僻内生、工不能禁:王氷が「この十文字の位置は間違っていて、下文“五治”の下は本来の意味であるから、ここは省略する」と主張した。

⑩至而不至、此謂不及、則所勝妄行、而所生受病、所不勝薄之也、命曰気迫:「所生」は“我を生んだ者”(例えば、木の所生は水)です。

(天気が季節外れ、例えば)ある季節になっても該当する気候にならないと、不及といいます。ある気が不及すると、その所勝の気が制約されず、妄行とする;その所生の気が助けられず、病になる;その所不勝の気がさらに迫ってくる。これを「気迫」と言います。

⑪所謂求其至者、気至之時也:いわゆる「求其至」とは、節気がくる時期で気候推測することである。

⑫謹候其時、気可与期。失時反候、五治不分、邪僻内生、工不能禁也:慎重に気候の変化を待つこと、気候の変化を予測することは可能です。もし、気候を間違え、或は気候と季節の相応関係を反して行動したら、五気の主気が分からないと、邪気が内擾し、人が病になる。上手な医師でもそれを抑えることができなくなる。

【説明】本節は、五気の交替が人体への影響を述べました。五運の気の盛衰を把握することは、疾病を治療するのに必要な前提です。特に流行性疾病は、五気の盛衰と密接な関係しています。

五行の所勝と所不勝の相剋関係で推論して、「気淫」と「気迫」という概念を出しました。これは、五臓に疾病が発生するのも自然気候に影響を受け、五臓疾病の伝変は一定な規律があるという観点を説明しています。しかし、疾病の発生と発展は、多種の素因に影響されるから、勉強の際、あまり拘らないほうがよいでしょう。


(李)
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by jbucm | 2012-11-08 10:53 | 中医学 | Comments(0)

六種人参

こんにちは、周です。今回は「六種人参」を紹介します。

以下の六種食物は、「人参」を比喩されています。

果蔬人参―胡蘿ト(果物・野菜類人参―食用人参)
食用人参は、養肝明目・補気健胃・養腎健脾・清熱解毒作用があります。
詳しくは、2011.8.11記事をご参照下さい。

水中人参——泥鰍(水中人参―ドジョウ)
補益肝腎・利水袪湿・解毒作用があります。消渇・陽痿・時疫発黄(肝炎黄疸)、営養不良い性水腫を補助治療します。

海中人参——海参(海中人参―ナマコ)
補腎益精・養血潤燥・止血作用があります、精血虧虚・虚弱・陽痿・小便頻数・頻尿に用いられます。

魚類人参——銀魚(魚類人参―シラウオ)
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中国は銀魚の起源地であります。銀魚は主に東部近海(長江流域を含む)や各大きい水系の河口域に生息し、世界17種中の15種が分布しています。史料によりますと、銀魚は古くから(春秋戦国時代)、その名を知られ、「聖魚」「神魚」と見なされます。昔は膾残魚と称され、白小とも呼ばれます。唐の大詩人―杜甫の≪白小≫詩があります:“白小群分命、天然二寸魚。細微沾水族、風俗当圓蔬。人肆銀花乱、傾箱雪片虚。生成犹舎卵、尽其義何如”。その詩は、銀魚の生態・特徴・生息環境を概括されています。
益脾胃・補気潤肺作用があります。脾胃虚弱・小児疳積(小児疳症の1つ)・営養不良・虚労咳嗽・乾咳無痰(カラ咳・痰がない)に用いられます。
銀魚は、魚参と称賛されています。魚は全て(丸ごと)食べられます。乾燥した銀魚の栄養価値はもっと高くなり、含まれたカルシウムは、群魚の中で最も多いです。高カルシウム食物は、大腸癌の予防の有効だと言われています。銀魚は抗衰老・防癌の美食です。

茶中人参―絞股藍(茶中人参―絞股藍、こうこらん)
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別名は五葉参・七葉参・小苦薬・神仙草・南方人参です。性寒、味甘で、肺・脾・腎経に帰経します、滋補肝腎・安神・降血圧(血圧を下げる)作用があり、高脂血症・高血圧・高血糖・不眠・肥満・脂肪肝・内分泌失調・慢性呼吸器炎症・疲労等に、幅広く使われています。民間では、不思議な「不老長寿草」と呼ばれます。

動物人参―鶉(動物人参―鶉、ウズラ)
補中益気・強壮筋骨・止瀉作用があります。脾胃虚弱・泄瀉・下痢・小児疳積・風湿痺痛に用いられます。ウズラ肉は、高蛋白・低脂肪・ビタミンA・B1・B2・C・Eが多く含まれます、中高年及び高血圧・肥満の方には最適です。
注:中国では、ウズラ肉(毛・内臓を取り除いて、鶏のように使われる)も食べます。
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by jbucm | 2012-11-05 09:26 | 中医学 | Comments(0)