国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです

by jbucm

<   2012年 12月 ( 7 )   > この月の画像一覧

年末年始休業のお知らせ

北京中医薬大学日本校の年末年始休業を下記の通りお知らせ致します:

 12月27日(木)〜1月4日(金)は休業で、1月5日(土)から通常通りの授業を始めさせて頂きます。なお、ブログは1月7日(月)から再開いたします。

 いつも北京中医薬大学日本校のブログ記事を読んで頂き、ありがとうございます。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 来年は、皆様にとって良き年でありますようお祈り申し上げます。


f0138875_16293724.jpg

[PR]
by jbucm | 2012-12-26 17:00 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

老公・老婆の由来

こんにちは、周です。今回は「老公・老婆」の由来の話です。

中国民間では、夫妻(夫婦)の間、互いに老公(夫)・老婆(妻)と呼びます、その呼び方は唐の時代からと言われます。

伝説によりますと、唐の時代に麦 愛新という人が、科挙試験に合格し、出世した後、徐々に妻の年老色衰(老いになって、女の魅力がなくなる)を感じ、若くて美人を新妻にしたいなぁと思い、「荷敗蓮残、落葉帰根成老藕」の対聯(上聯)を書き、机の上に置きました。その対聯を読んだ(見た)妻は、夫の棄老(旧)納新(古いものを捨て、新しいものを納入する)の意を察知し、「禾黄稲熟、吹糠見米現新粮」下聯を書きました。夫の麦 愛新は、妻の下聯から、妻の愛心(愛情・思いやり)に感動され、棄老(旧)納新の念頭を去りました。二人の関係はもとに戻し、円満夫婦になりました。又も対聯を書きました。
妻―「老公十分公道」
夫―「老婆一片婆心」

教育意義があるこの故事は、佳話として民間で流布しました。漢語に老公・老婆という言葉が増え、民間では、夫妻(夫婦)の間、互いに老公(夫)・老婆(妻)と呼ぶ習慣ができました。

附:中国語は、夫・妻に対しての呼ぶ方は色々があります(夫=丈夫・愛人・先生・我家的那位・我家男人、妻=妻子・愛人・夫人・我家的那位・我家女人)。愛人とは、日本語の「愛人」という意味ではありません。
対聯の中の「禾稲 対 荷蓮、新粮 対 老藕」は、対聯の条件に合い、新粮は新娘(=花嫁)と同じ発音です。
対聯については、2008年12月28日記事をご参照ください。
[PR]
by jbucm | 2012-12-24 09:30 | 中国の話 | Comments(0)
素問・霊蘭秘典論篇第八③

【原文】至道在微、変化無窮、孰知其原!窘乎哉①、消者瞿瞿、孰知其要②!閔閔之當、孰者爲良③!恍惚之数、生於毫厘、毫厘之数、起於度量④。千之萬之、可以益大、推之大之、其形乃制⑤。

黄帝曰:善哉、余聞精光之道、大聖之業⑥、而宣明大道、非齋戒擇吉日、不敢受也⑦。黄帝乃擇吉日良兆、而藏霊蘭之室、以伝保焉⑧。

【注釈】①至道在微、変化無窮、孰知其原!窘乎哉:もっとも深刻な道理は微妙であり、変化も窮まるところがなく、その本源は誰も知らない。これを知るのは、とても困難なことである。

②消者瞿瞿、孰知其要:「消者瞿瞿」についての解釈は幾つがあり、『素問集注・巻二』の注釈は比較的に納得し易いです:「消」は「消息」であるが、動詞として、「視る」という意味です;「瞿瞿」は、驚いているようすです。驚きながら(微妙で深刻な道理)を視る者も、その要は知らない。

③閔閔之當、孰者爲良:『素問直解・巻一』にこう書かれています:「閔閔」は深憂(しんゆう)で、「當」は適切という意味で、「閔閔之當、孰者爲良」は、深憂な道の適切さは、どれが良いかが分からない。

④恍惚之数、生於毫厘、毫厘之数、起於度量:「恍惚之数」とは、確実に説明し難く、あるようでもありないようでもある数字である。「毫厘」(ごうりん)は、とても小さな度量単位です。毫厘の数は、さらに小さな度量で測るものである。

⑤千之萬之、可以益大、推之大之、其形乃制:(小さな単位)を集め、千倍万倍拡大すれば、大きくなります。拡大し発展しながら、種々さまざまな世界を形成する。

⑥余聞精光之道、大聖之業:私は、非常に練れている道理を聞いている。これは大聖人が創立した事業である。「余」は、黄帝の自称です。

⑦而宣明大道、非齋戒擇吉日、不敢受也:これらの賢明で広大な道理に精進(修行)するのは、吉日を選ばなければ、受けることができない。

⑧黄帝乃擇吉日良兆、而藏霊蘭之室、以伝保焉:それで、黄帝が吉日と時機を選び、(この「秘典」を)霊蘭の室に蔵し、(後世へ)伝わることを確保された。

【説明】本節は、本篇の十二臓腑の関係についての説がいかに大事なものだとさらに強調しました。我々は、とても微妙で変化も窮まるところがない道理を勉強する際、その深刻さを悟り、探求しなければならないです。

では、『素問・霊蘭秘典論篇第八』の勉強は、今回で終わりにします。次回からは、『霊枢・天年第五十四』を勉強しましょう。


(李)
[PR]
by jbucm | 2012-12-19 10:30 | 中医学 | Comments(0)

呉茱萸の由来

こんにちは、周です。今回は呉茱萸の由来の話です。
f0138875_17414233.jpg


民間の伝説によりますと、呉茱萸は古くからあるものです(春秋戦国時代)、呉茱萸の原産地は呉国で、呉萸と称されます。呉国は貢ぎ物として、楚国に呉萸を献上します。楚王は、その呉萸を見て不愉快になり、呉国使者の説明を受けず、使者を追い出しました。中医学に精通する朱という大夫(官名)は、ひそかに呉国使者を引き留めました。ある日、楚王は寒邪を受け、旧(持)病の胃痛を発症し、諸薬を服用しましたが、効果はありませんでした。朱大夫は、呉萸を煎じて楚王に飲ませ、楚王の胃痛を治せました。朱大夫を忘れないように、楚王は呉萸の名称を変更して、呉茱萸と命名しました。

附:呉茱萸の紹介です。
性は辛・苦・熱、小毒で、肝・脾・胃に帰経します。散寒止痛・疏肝下気・燥湿作用があります。脘腹冷痛・疝痛(発作的に起こる激しい腹痛)・頭痛・虚寒泄瀉、胃寒の嘔吐・乾嘔(吐き気)に用いられます。辛熱燥熱ので、陰虚発熱には禁忌です。
詳しくは、2012.年6月4日の記事をご参照ください。
[PR]
by jbucm | 2012-12-17 09:37 | 中医学 | Comments(0)
こんにちは、周です。今回は李青云の紹介です。

長寿(1677年生れ~1933年没)の李青云は、清代の末、民国の初年の中医中薬学者で、世界上でも有名な長寿者です。100歳の時(1777年)に、中医中薬に素晴らしい成績があった為、政府の特別奨励を貰いました。200歳も、大学で講義をしました。この間、数多くの西方学者からの来訪を受けました。彼の生涯は、妻24人、子孫満堂(多い)108人が居ました。彼は、当時のニューヨーク時報や時代雑誌が報道されました。歴代(康熙、壅正、乾隆、嘉慶、道光、鹹豊、同治、光緒、宣統、民国)を経て、在世256歳は、世界上でも稀の長寿者でした。

長寿の秘訣は3つがあると、彼はそう言いました:長期素食(長期間の素食)、内心保持平静(内心の平静を保つ)、常年将枸杞煮当茶飲(長年にお茶の代わりに枸杞を煮て飲む)。イギリスやフランスの医学研究者は、その情報(お茶の代わりに枸杞を煮て飲む)を得た後、枸杞についての研究を深めました。枸杞の中で、未知維生素(ビタミン)を発見し、「ビタミンX」と命名し、「駐顔維生素」(顔によいビタミン)とも称されました。「ビタミンX」は、脳細胞や内分泌腺を活性化・新生化させる作用(ホルモンの分泌を促進する・血中毒素を清浄する)があることを、動物実験で証明されました。その後、フランス政府は、大面積の枸杞を栽培や研究を始めました。

李青云の年齢を考証することができませんが、野史(民間で書かれた通俗的な歴史書)によると、170歳以上は確かであります。彼のことを詳しく知りたい方は、http://hi.baidu.com/njj8013/item/6d7bb7e146e281f42a09a496 をご参照ください。

附:枸杞子はナス科SolanaceaeのクコLycium chinenseMILLの成熟果実です。「棘如枸之刺、茎如杞之条」に因み、枸杞と呼ばれます。枸杞の全身は宝です。若葉は野菜として食用され、子(果実)・花・葉・根・皮は中薬として用いられます。「宝樹」「薬樹」と称えられます。
枸杞子は滋補扶正の良薬です。性味は甘・平、帰肝・腎・肺経で、滋補肝腎・明目・潤肺作用があり、肝腎陰虚・頭暈目眩・視力減退・腰膝痠軟・遺精消渇、陰虚労嗽などの証に用いられます。
2010年7月12日記事をご参照ください。
[PR]
by jbucm | 2012-12-10 09:30 | 中医学 | Comments(0)
素問・霊蘭秘典論篇第八②

【原文】脾胃者、倉廩之官、五味出焉⑦。大腸者、伝道之官、変化出焉⑧。小腸者、受盛之官、化物出焉⑨。腎者、作強之官、伎巧出焉⑩。三焦者、決涜之官、水道出焉⑪。膀胱者、州都之官、津液藏焉、気化則能出矣⑫。凡此十二官者、不得相失也⑬。故主明則下安、以此養生則寿、歿世不殆、以爲天下則大昌⑭。主不明則十二官危、使道閉塞而不通、形乃大傷⑮、以此養生則殃、以爲天下者、其宗大危、戒之戒之⑯。

【注釈】⑦脾胃者、倉廩之官、五味出焉:「倉廩」とは、穀物の倉庫です。『礼・月令』に「穀蔵は倉と謂う、米蔵は廩と謂う」との記載がありました。脾は運化を司り、胃は受納を主る、「水穀の海」と称されるので、倉廩の官と喩えられる。五味の営養が脾胃の働きで消化吸収され、全身へ輸送されます。

⑧大腸者、伝道之官、変化出焉:大腸は伝道の官で、食物の糟粕を伝送し、また、それ(糟粕)を糞便に変化させ、排出します。

⑨小腸者、受盛之官、化物出焉:小腸は受盛の官で、胃から食物を引き受け、また、さらに(食物の)清濁を分化します。

⑩腎者、作強之官、伎巧出焉:「作強」とは、作用が強いという意味です。「伎」は「技」と通じ、多能の意味です。腎は精を蔵し、精は神を生じる。精と神が十分あれば、身体の作用は強く、技能や巧みが出て来るので、「腎は巧技の出るところだ」と言います。

⑪三焦者、決涜之官、水道出焉:「決」は通り、「涜」は水道の意味で、「決涜」は水液の通り道という意味です。『類経・蔵象類・一』にこう言っています:「上焦が治まらなければ、高原に水が氾濫する;中焦が治まらなければ、中脘に水が溜まる;下焦が治まらなければ、二便に水が乱れる。三焦の気が治まれば、脈絡が通じ、水道が通暢である。故に、三焦を決涜の官と称する。」

⑫膀胱者、州都之官、津液藏焉、気化則能出矣:「州」は「洲」と通じ、水中の陸地です。「都」とは古代蓄水の処です。膀胱は尿液を蔵畜する処、尿は津液の余りなので、「膀胱は津液を蔵する」と言われます。気化作用によって、尿を排出します。

⑬凡此十二官者、不得相失也:以上の十二官(器官)は、それぞれの役割がありますが、相互関係が失調してはいけない(相互協調し合うべき)です。

⑭故主明則下安、以此養生則寿、歿世不殆、以爲天下則大昌:「歿」(ボツ)は「沒」(モツ)と通じ、「歿世」は一生の意味で、「歿世不殆」は、終身に危殆(きたい、危険な状態)がないという意味です。君主が賢明であればその部下も安定であり、この道理に従って養生すれば長寿になり、終身に危険な状態が発生しない。この道理に従って天下を治めれば国家が繁栄し盛んになります。

⑮主不明則十二官危、使道閉塞而不通、形乃大傷:「使道」とは、「神気相使の道」、臓腑相使の道です。君主が賢明でなければ十二官にも危険が発生し、臓腑相使の道が塞がれ(各器官が正常な機能を発揮できず)、形体に大いに障害が発生します。

⑯以此養生則殃、以爲天下者、其宗大危、戒之戒之:このようにして養生するなら、災害が招致され、寿命が縮みます。同じく、このようにして天下を治めるならば、その政権が危険に陥ってしまう。くれぐれも用心して下さい。

【説明】本節は、「十二官」を臓腑間の「相使」と「貴賤」関係を説明しました。その中、心は五臓六腑の主宰で、「主明則下安」、「主不明則十二官危」というふうに強調しました。

なお、「十二臓腑相使(互いに使う)、不得相失」という観点を提唱しました。これは、重要な意義があります。各臓腑は機能上相互配合、相互利用し、協調し合う関係を持っていることと、人体の整体性を示しました。この整体観は、蔵象学説の基本観点の一つで、中医学理論体系の基本特徴の一つでもあります。


(李)
[PR]
by jbucm | 2012-12-06 10:52 | 中医学 | Comments(0)

趣味(面白い)成語

こんにちは、周です。今回は成語を紹介します。

最懸殊的区別――  天壌之別
最短的季節――  一日三秋
最快(速い)的流水――  一瀉千里
最快(速い)的速度――  風馳電掣
最貴(高い)的時間――  一刻千金
最貴(高い)的字――  一字千金
最貴(高い)的話――  一諾千金
最宝貴(貴重)的話――  金玉良言
最難的話――  一言難尽
最準的話――  一言為定
最広的話――  一言千里
最快(速い)的話――  一言既出、駟馬難追
最重(重い)的話――  一言九鼎
最有学問的人――  無所不知
最高的人――  頂天立地

最吝嗇(ケチ)的人――  一毛不抜
2012年5月28日記事をご参照ください。

最愛学習的人――  如飢似渇
最愛工作(仕事が好き)的人――  廢寝忘食(廢寝忘餐ともいう)
最蠢(=馬鹿)的人――  此地無銀三百両
最長的腿――  一歩登天
最長的寿命――  万寿無彊
最長的時間――  千秋万代
最長的一天(日)――  度日如年
最長的文章――  有頭無尾
最長的句子――  文不加点
最大的手――  一手遮天
最大的家――  四海為家
最大的被子(布団)――  鋪天盖地
最大的幸運――  急死一生
最大的地方――  無辺無際
最大的樹葉――  一葉障目、不見秦山
最大的熱――  熱血沸騰
最遠的地方――  天涯海角
最寛的視野――  一覧無余
最寛○(門の中に活)的胸懐――  虚懐若谷
最珍貴的東西(物)――  鳳毛麟角
最神秘的行動――  神出鬼没
最怪的動物――  虎頭蛇尾
最高的瀑布――  一落千丈
最高超的技術―― 鬼斧神工
最成功的戦闘―― 一网打尽

最惨的結局―― 一敗涂地
2010年11月8日記事をご参照ください。

最徹底的労働―― 斬草除根
最多的顔色(色)―― 万紫千紅
最費時(時間かかる)的工程―― 百年樹人
最公開的事情―― 尽人皆知
最難治的病―― 肝腸寸断
最高明的医術―― 手到病除
最大的手術―― 脱胎換骨
最好的薬方(方剤)―― 霊丹妙薬
最好的生意(商売)―― 一本万利
最好的記憶―― 過目不忘

最錯(誤)的追求(求め・目的・目標)―― 南轅北轍
2009年12月7日記事をご参照ください。

最繁忙(忙しい)的空港―― 日理万机
最徹底的美容術―― 面目全非
最深的呼吸―― 気呑山河
最惨的戦役―― 弾尽糧絶

注:赤字の成語は中医学に関わり成語です。
手到病除の「手」は、四診(望・聞・問・切診)の切診のことを指します。医術高明(優れる)の医者は、手を出すだけで病気が治せます。患者が医者に贈る最高の誉め言葉であります。
霊丹妙薬は、万能薬という意味です(あらゆる病気を治す薬です)。

中国語ができる方は、如何ですか?漢語の魅力を実感できたでしょうか?
[PR]
by jbucm | 2012-12-03 09:26 | 中国語 | Comments(0)