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北京本校訪問報告

先週、植松理事長と教務担当の李宏が一年ぶりに北京本校へ訪問致しました。本校の徐安龍新学長に挨拶を兼ねて、今後、日本校との連携などについて話を交わしました。
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↑徐安龍学長、植松理事長が歓談中

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↑左から:本校外事処張立平処長、日本校高鶴亭学長、本校徐安龍学長、日本校植松理事長

徐安龍新学長は意気盛んであり、「日中の間に、政治や歴史上ではいろいろ問題を抱えているが、民間の教育(学術)・文化交流は別問題で、積極的に進めていきたい」、「日本校との長年の交流は、非常に大切で今後も本校は協力を惜しまない」という冒頭の挨拶を下さりました。

なお、今回の訪問に話したもう一つ話題は、昨年度中止した北京本校の研修旅行・卒業式を今年度是非実現したいということです。徐安龍学長は、中医学を学んでいる皆さんは、少なくとも一度、本場の中医病院での臨床体験をして欲しいと話されました。今年は、10月21日(月)~26日(土)に開催する予定しております。在校生の皆さんは勿論ですが、卒業生の方々も是非奮って参加して下さい(詳しくは、後日案内致します)。


(李)
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by jbucm | 2013-06-27 10:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

傅青主

こんにちは、周です。今回は医家・傅青主の紹介です。

傅山(1607~1684年)は、山西陽曲(今太原市)人で、字を青主と称し、明代末から清代初にかけての著名な医家です。幼少から学問に親しみ、経史(経書と史書)百家に広く通じていた他、佛・道・武術・書字・詩画・音楽に秀で、医学(特に婦人科)に長じていました。

彼は、医学を学ぶには、経典の入手から始まり、経験ある老中医の指導を得て、速やかに学業の達成が可能になりました。古典而已に拘ることがなく、柔軟に対応したため、彼による治療効果は抜群で、治療を求める患者は大勢居ると言われ、その診療所(太原市三橋街に成立された診療所―衛生館)の旧址は、現在もあります。「仙医」と呼ばれます。今も、当時の傅青主が治病救人の伝説を伝われます。後世の学者が、傅青主の残した医書を整理して、≪傅青主女科≫≪傅青主男科≫≪傅氏幼科≫を編纂しました(後世の誰かが傅青主の名に託して編んだ可能性がある)。彼が創製したある方剤(例えば:二仙和合丸、血暈止迷散)も、現在も当時の炮製法を使われ、原薬の特徴と風格は保たれています。

≪傅青主女科≫は、婦人科の名作であり、経・帯・胎・産(月経・帯下・胎児・出産)という4方面の病症を詳しく論述します。彼は清朝以前歴代医家の学説を継承し、自己の臨床経験を活かして、独特な学術見解を提唱しました。すべての婦人科疾病を、調経・種子(子作り)・崩漏・帯下・妊娠・小産(流産)・臨産(出産)の9項目に分類されています。
彼の見解は、今も中医婦人科の臨床実践に指導的な作用が発揮しています。

傅青主が創製した有名な方剤を紹介します。
生化湯(当帰・川芎・桃仁・炮姜・炙甘草)は、傅青主が創製した方剤の中で、最も有名な方剤であり、今も婦人科の臨床でよく使われています。五味薬の中、当帰・川芎は行血和血・袪瘀止痛作用があり、桃仁は活血化瘀作用があり、炮姜は温経祛寒作用があり、炙甘草は調和諸薬作用があります、生化湯は活血化瘀・温経止痛の効用があり、産後の血虚受寒による悪露不行・小腹疼痛に用いられます。中国のある産科では、産後の必須薬として推奨されます。生化湯のほかに、
完帯湯(白朮・山薬・白芍・車前子・蒼朮・人参・炙甘草・柴胡・陳皮・荊芥炭)
逐瘀止血湯(大黄・生地黄・当帰・赤芍・丹皮・枳実・亀板・桃仁)、
清経湯(生地黄・地骨皮・白芍・青蒿各・牡丹皮・茯苓各・黄柏)
陽寧湯(当帰・熟地黄・人参・麦門冬・阿膠・山薬・續斷・甘草・肉桂)
生津止渇益水飲(人参・麦門冬・当帰・生地黄・黄芪・葛根・升麻・炙甘草・茯苓・五味子)
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by jbucm | 2013-06-24 09:30 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 蔵象学説(二十九)

霊枢・本輸第二③

【原文】心①出於中衝、中衝、手中指之端也、爲井木;溜于労宮、労宮、掌中中指本節之内間也、爲滎;注于大陵、大陵、掌後兩骨之間、方下②者也、爲輸;行于間使、間使之道、兩筋之間、三寸之中也、有過則至、無過則止③、爲経;入于曲沢、曲沢、肘内廉下陷者之中也、屈而得之、爲合。手少陰也①。

肝出于大敦、大敦者、足大指之端及三毛之中也、爲井木;溜于行間、行間、足大指間也、爲滎;注于太衝、太衝、行間上二寸陷者之中也、爲輸;行于中封、中封、内踝之前一寸半、陷者之中、使逆則宛、使和則通④、搖足而得之⑤、爲経;入于曲泉、曲泉、輔骨之下、大筋之上也、屈膝而得之、爲合。足厥陰也。

【注釈】①心、手少陰也:ここは手少陰心経と言っていますが、本当は心主(手厥陰心包経)の輸穴を紹介しています。『太素・巻十一・本輸』に「手心主経とする」と書いてあります。なお、『霊枢・邪客』に「心は五臓六腑の大主であり、邪気を感受してはいけない、邪気が心を犯したら、心包絡が代わりに受ける。故に、心経に輸が無い」と記載しています。これは『内経』に「心は大主」という学術観点の反映です。

②方下:ちょうど(掌後兩骨の)真下のことです。

③有過則至、無過則止:「過」とは過ちで、ここは「病」をさします。「至」とは到達という意味です。「止」は「至」と反対で、到達しないという意味です。(本経が)病の時にその脈が(間使まで)到達(反映)するが、(本経が)病の無い時にその脈が到達(反映)しない。

④使逆則宛、使和則通:この言葉に対しての解釈は少なくとも四通ありますが、比較的に理解し易い二通を紹介します。其の一は、『類経・経絡類・十六』に、「針で刺ものは、その気に逆らったら鬱になる、その気に和すれば通じる」と書いてある通りです、「宛」は「鬱」の意味とされます。その二は、取穴の方法で、「宛」は「窪み」の意味とされます:「足を伸ばし、つま先を背屈する(上に反る)と窪みが見え、(ツボの場所を決め)患者に足を自然位置に戻してもらったら針を順調に刺すことができる」。

⑤搖足而得之:(或は、患者に)足を動かせると、取穴できます。

【説明】五輸穴の理論は、経絡学の重要な内容になります。

本段は心経に関する記載がないが、『内経』の他の篇に心経の経脈循行や手少陰心経の生理と病理に関する記載はあります。他の古医籍、例えば『太素・巻八・経脈之一』には、『十二経脈』と『明堂流注』に少陰経脈及び輸穴皆有る、との記載があります。

後世は、本篇と『九鍼十二原』にあった「五輸穴」の理論を基づいて、心経の五輸穴を補充しました:少衝(井)・少府(滎)・神門(輸)・霊道(経)・少海(合)。

これで、五輸穴の理論が完全なものになり、臨床により応用されることになりました。


(李)
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by jbucm | 2013-06-20 10:00 | 中医学 | Comments(0)

金元四大家 朱丹溪

こんにちは、周です。今回は金元四大家の紹介ですーその4。

朱丹溪――相火論
朱丹溪(1281~1358年)は、名を震亨、字を彦修と称し、生涯丹溪周辺に住んでいたので、丹溪翁と尊称されました。金代の金華(浙江省義烏県)人であります。「陽常有余、陰常不足」(陽は常に余りあり、陰は常に不足す)と考え、その観点から「陰虚相火病機学説」を打ち立てました。滋陰降火法をよく用いたが、同時に辨証論治を重視し、雑病の治療においても独特の見解をまとめ、後世の人々を啓発しました。彼の一門は、後世より「滋陰派」と称されています。

朱丹溪は、幼少より勉強が好きで、早くから科挙試験を受ける準備を始め、30歳で医の道を志しました。≪素問≫、≪難経≫などの古典医籍をことごとく研究しました。5年間を学習した後、臨証できるといわれています。良医を求め、各地を遍歴しました。呉中(江蘇省呉県)、南除(江蘇丹徒)、建業(南京)などの地を訪ねまわり、ついに武陵(杭州)において、劉完素の孫弟子にあたる名医ー羅知悌より教えを受けることになりました。時に44歳でありました。同時に張縦正や李杲の学説も学び、三家(者)学説の長所を吸収して、自己の心得を融合し、独特の見解(養陰の重要性を強調した)を提起し、「滋陰派」学説を創立しました。

滋陰降火法においての臨床応用でも、朱氏は非常に豊富な経験を積みました。滋陰降火法に造詣が深いものがあったばかりではなく、温補法にも長けていました。例えば、黄芪附子湯、黄芪白朮湯を用いて、鄭兄の病・補血温血法を用いて、東陽傅文の病・峻補法を用いて、徐婦の難産を治療しました。

朱丹溪の著書も非常に多いです。以下は代表的著書であります。
≪格致余論≫(1347年)1巻
≪丹渓心法≫(1347年)全書計5巻、分100門。前有12経見証6篇、後附≪丹渓翁転≫
≪金匱鈎玄≫ (1358年)3巻
≪医学発明≫1巻
≪本草衍義補遺≫1巻
≪局方発揮≫1巻 
≪素問糾略≫1巻
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by jbucm | 2013-06-17 09:30 | 中医学 | Comments(0)

国際中医薬膳師及び国際薬膳調理師試験結果のお知らせ

  
 4月20・21日に行われた「国際中医薬膳師」及び「国際薬膳調理師」認定試験の成績表及証書が届きました。

 本日、受験者の皆様の手元に成績表又は証書を郵便局・書留で発送致しますので、早ければ、明日届けると思います。なお、今回の合格率は91.6%でした。

 これからも、皆様のご活躍を期待しております。


 (日本校事務局)
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by jbucm | 2013-06-13 10:11 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

金元四大家 李東垣

こんにちは、周です。今回は金元四大家の紹介ですーその3。

李東垣――脾胃論
李東垣(1180~1251年)は、名を杲、字を明之と言い、晩年は東垣老人を号しました。金代の真定(河北保定市)人であります。「人以胃気爲本」(脾胃は元気な源)を唱えました。温補脾胃の治法をよく用いたため、後世より「補土派」(脾胃は五行では土に当る)と称されています。

富豪の家に生まれ、幼時より医学が好きで、財産をなげうって、張元素に師事し、医学の修得に励んだ結果、数年後にして、師匠の教えを学び尽くし、更に自分で研鑽を重ねました。内科・外科に精通し、五官科(五官=鼻・目・口唇・舌・耳)・針灸科にも長けていました。

彼が中医学に卓越な貢献したのは、自らの臨床経験を通じて、「補土派」理論を創りだし・完全なものとしたのであります。主な著書は、≪脾胃論≫3巻、≪内外傷弁惑論≫3巻(1231年)、≪蘭室秘蔵≫3巻(1276年)があります。脾胃生理機能、内傷病の致病・発病機理(メカニズム)、鑑別診断、治療方薬が、これらの本の中で詳細に論述します。

李氏は、「脾胃是元気之本、元気是健康之本」(脾胃は元気の本、元気は健康の本=源)であると考えました。「脾胃傷、則元気衰、元気衰、則疾病所由生」(脾胃傷付ければ、元気衰え、疾病生ずる)という内傷学説の基本論点から、「甘温除大熱」法(甘温剤で脾胃を補益し、陽気を昇らせて、火=熱を瀉す)を創製しました。

李東垣の学術思想は、≪内経≫理論に基づいて発展したものであり、臨床実践を通じ、内傷病の致病・発病機理を詳しく論述し、脾胃病治療の斬新な方法を打ち立てました。「脾胃論」は、後世における中医学の発展に、非常に大きな影響を及ぼしています。
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by jbucm | 2013-06-10 09:30 | 中医学 | Comments(0)

『黄帝内経』筆記 蔵象学説(二十八)

霊枢・本輸第二②

【原文】黄帝問於岐伯曰:凡刺之道、必通十二経絡之所終始①、絡脈之所別処、五輸之所留、六腑之所与合②、四時之所出入、五臓之所溜処、闊数之度、淺深之状、高下所至③。願聞其解④。

岐伯曰:請言其次也⑤。肺出於少商、少商者、手大指端内側也、爲井木⑥;溜于魚際、魚際者、手魚也、爲滎⑦;注于太淵、太淵、魚後一寸陷者中也、爲輸⑧;行于経渠、経渠、寸口中也、動而不居、爲経⑨;入于尺沢、尺沢、肘中之動脈也、爲合⑩。手太陰経也⑪。

【注釈】①凡刺之道、必通十二経絡之所終始:およそ針刺の運用には、十二経絡の循行、及びその起点と終点を精通しなければならない。

②絡脈之所別処、五輸之所留、六腑之所与合:絡脈の別に出るところ、(井・滎・輸・経・合と言う)五輸穴が留める部位、六腑と相合する(表裏関係)ところ。

③四時之所出入、五藏之所溜処、闊数之度、淺深之状、高下所至:四時(四季)が経気出入への影響、五臓の気が流れ込むところ、(経脈・絡脈・孫脈)の幅広さや深さの情況、上(頭面部)へと下(足頚部)へとの関連。

④願聞其解:これらの問題に関して、解説を聞きたい。

⑤請言其次也:順序に説明させて下さい。

⑥肺出於少商、少商者、手大指端内側也、爲井木:肺(所属経脈の血気)は少商からでる(起点は少商)。少商は、親指の端の外側に位置する、井穴であり、木に属す。

⑦溜于魚際、魚際者、手魚也、爲滎:魚際穴まで流れる。魚際穴は手魚の外縁(際)にあり、滎穴である。

⑧注于太淵、太淵、魚後一寸陷者中也、爲輸:太淵穴に注ぐ。「太」は盛大、「淵」は深くて広いという意味です。太淵穴は手魚の後一寸、凹んでいる処にあり、腧穴である。

⑨行于経渠、経渠、寸口中也、動而不居、爲経:経渠穴を通行する。「経」は通路、「渠」は水渠(水路)の意味です。経渠穴は寸口(前腕橈骨茎状突起と橈骨動脈の間のくぼんだ処)にあり、経穴である。

⑩入于尺沢、尺沢、肘中之動脈也、爲合:尺沢穴に集合する。肘の中動脈がある処にあり、合穴である。

⑪手太陰経也:これが手の太陰経(の五輸穴)です。

【説明】今回は、手の太陰肺経とその五輸穴を部位紹介しました。次回よりは心経から大腸経まで、他の十一経脈の原文を紹介しますが、【注釈】は必要な部分だけで、肺経のように詳しく説明しません(^@^)。

(李)
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by jbucm | 2013-06-06 10:15 | 中医学 | Comments(0)

「単味」良方の紹介 その5

こんにちは、周です。「単味」良方の紹介です。

5回目:動脉硬化症

玉葱
玉葱50~70g、おかずを作る(として)食べる、1日1回。

胡麻 健脳・抗衰老作用もある
胡麻を炒ってから、スリする。毎日1匙(小)を食べる。

黒木クラゲ 血栓の予防にも有効
①黒木クラゲ適量、1晩水に浸けて(水で戻す)、乾燥させた後、粉末にする。粉末はピンに入れ、水を加え蒸溜して「膏」(剤型の1種)を作る。毎日250ccを食べる。
②黒木クラゲ3g、おかずを作る(として)食べる、1日1回。
③黒木クラゲ10g、おかずを作って(として)食べる、週に3回。2~3月を継続する。
④黒・白木クラゲ 各10g。1晩水に浸けて(水で戻す)お椀に入れて蒸し。2回に分けて食べる。

白木クラゲ 滋陰益気・止血作用もある。
黒・白木クラゲ 各100g、椎茸100g。鶏ガラ或は豚肉から作ったスープを加え、「炖」する。塩、味の素、黄酒、香油で味を調える。

豆腐
豆腐200g(2/3丁)、生椎茸100g、白菜100g。鶏ガラ或は豚肉から作ったスープに上記の材料を加え、沸騰させ、白菜は柔らかくまで煮る。塩、味の素、黄酒、香油で味を調える。

紅豆(あずき)
紅豆・緑豆 各50g、粳米100g。薬米同煮法(薬粥制作法の1つである)でお粥を作る、砂糖で味を調える。

柿葉
柿葉(乾燥、新鮮可)10g。煎じて、適量の砂糖を入れて飲用する。

何首烏
何首烏20g。煎じて服用する。
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by jbucm | 2013-06-03 09:30 | 中国の薬膳 | Comments(0)