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by jbucm

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26年度春の卒業式

先日(29日)気温の上昇で、学校の隣にあるお寺の桜は満開させました日に、26年度春の卒業式が行われました。その様子をお届け致します。

卒業されたのは、合計74名です。
平成23年4月生の中医中薬専攻科(22名)
平成25年4月生の医学気功整体専科(5名)、中医薬膳専科(47名)の皆様です。

まず理事長からお祝い言葉を頂き、卒業証書を渡されました。
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中医中薬専攻科の韓先生・金先生、中医薬膳専科の担任の先生方(村岡先生、田村先生、桜林先生、鳳先生)、医学気功専科の宋先生、李先生から、暖かい励ましの言葉を贈られました。北京中医会(日本校同窓会)副会長でもある鳳先生から、北京中医会への入会手続きを紹介されました。

その後、近くのレストランで行われた記念パーティーでは、卒業生たちが今後も中医学を勉強し続けたいと熱く語りあう様子が印象的でした。

中医学は奥が深いです、学校で勉強されたのは、あくまでも入門篇(勉強の方法)なので、卒業後も引き続き色んな形式で中医学を学ぶ必要あるのは間違いありません。

卒業生の皆様、三年間、又は一年間、本当にお疲れ様でした。日本に中医学を普及する事は、北京中医薬大学日本校の使命です。卒業後も私達にお手伝いの出来る事がございましたら、ご連絡を下さい。これからも、是非、一緒に頑張りましょう。

(教務担当:李・周)
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by jbucm | 2014-03-31 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)
霊枢・大惑論第八十⑧

【原文】黄帝曰:善、治此諸邪奈何①?岐伯曰:先其藏府、誅其小過、後調其気②、盛者瀉之、虚者補之、必先明知其形志之苦楽、定乃取之③。

【注釈】①治此諸邪奈何:これらの病気治療するにどの方法を使うの?

②先其藏府、誅其小過、後調其気:治療する前にまず疾病が所属する臓腑を明確し、軽い邪気を駆除する。その後、営衛の気を調節する。「誅」とは伐、除去という意味で、「小過」は軽い病情です。

③盛者瀉之、虚者補之、必先明知其形志之苦楽、定乃取之:実証を瀉し、虚証を補する。しかし、先に身体と情志の苦樂を察してから治療方法を決めるべきである。「形」は「形体」で、「志」は精神情志を指す。「形之苦楽」とは身体の労逸で、「志之苦楽」とは精神情志の緊張や愉快さを指す。「定」は確定の意味です。

【説明】本節は多臥、少臥、善忘、善飢で食べられないなど諸証の治療原則を論述した。「盛者瀉之、虚者補之」は重要な原則であるが、「必先明知其形志之苦楽」がより大事なことである。これは、『内経』の論治学説の重要な特徴の一つで、「因人制宜」の範囲に属します。「形志苦楽」の違いが人体の気血・臓腑に大きな影響があり、疾病の性質に関係するので、疾病を治療の際、これを注意しなければなりません。詳細な論述に関しては、『素問・疏五過論』、『血気形志篇』などを参考して欲しいです。

次回からは、『霊枢・決気第三十』を勉強しましょう。

(李)
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by jbucm | 2014-03-27 10:02 | 中医学 | Comments(0)

妊娠期間の労逸

こんにちは、周です。今回は妊娠期間の労逸(労働・苦労・疲労と休憩)を紹介します。

≪産妊集≫にこう記載しています:不可過逸、逸則気滞、労則気衰(過度な安逸はよくない、逸は気滞になる、労は気衰になる)。適度(当)な運動は、妊婦と胎児の血液循環を促進させ、胎児発育と妊婦分娩に有利です。過度な「労」は、気血を損傷し、胎児に不利です。過度な「逸」も、気滞になり、気血運行がよくない爲、胎児に不利です。妊娠段階によって違います。

早期(懐妊~3ヵ月)
妊娠悪阻で、胃納差(食欲ない)、食べてないので、「不爲力事」「無太疲労」(出典:徐之才の《逐月養胎法》)にします。普通の家事をしてよいですが、重たい物を持たないことです。特に夜間の仕事や重労動、長時間外出や旅行は不適宜です。外の散歩(新鮮な空気を呼吸する・太陽光を浴びることはよいです)は勧めです。

中期(3~7ヵ月)
過度な安逸はよくないです。消化と睡眠をよくするため、適切な労働・運動する方が良いです。例えば、太極拳・気功・(近距離)旅行など。激しい運動はしないことです。例えば、乗馬・自転車に乗る・水泳・競走など。

後期(8~10ヵ月)
安逸は主としますが、過度な「逸」はよくないです。

妊婦は充分な睡眠時間を要します、毎日8時間を確保するようにしてください。中期に入りますと、1時間の昼休み(昼寝)を取ってください。出産する前の数週間には、睡眠時間をもっと増やす、できるだけ左側臥位にします。
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by jbucm | 2014-03-24 09:30 | 中医養生 | Comments(0)
霊枢・大惑論第八十⑦

【原文】黄帝曰:人之多臥者、何気使然①?岐伯曰:此人腸胃大而皮膚湿、而分肉不解焉。腸胃大則衛気留久、皮膚湿則分肉不解、其行遅②。夫衛気者、昼日常行於陽、夜行於陰、故陽気尽則臥、陰気尽則寤③。故腸胃大則衛気行留久;皮膚湿、分肉不解、則行遅。留於陰也久、其気不清則欲瞑、故多臥矣。其腸胃小、皮膚滑以緩、分肉解利、衛気之留於陽也久、故少瞑焉。黄帝曰:其非常経也、卒然多臥者、何気使然④?岐伯曰:邪気留於上焦、上焦閉而不通、已食若飮湯、衛気留久於陰而不行、故卒然多臥焉⑤。

【注釈】①人之多臥者、何気使然:ある人は睡眠が多い、それは何故?

②腸胃大則衛気留久、皮膚湿則分肉不解、其行遅:腸胃が大きければ、衛気の停留する時間が長くなる、皮膚が渋滞すれば、筋肉が潤滑でなくなり、衛気の運行が遅くなる。「腸胃大」とは形体が太っていることを指す。「湿」は「渋」の意味で、「胖人に痰湿が多い」ということを指す。

③衛気者、昼日常行於陽、夜行於陰、故陽気尽則臥、陰気尽則寤:衛気は日中常に陽分に走行し、夜中は陰分に走行する。故に、陽分に衛気が終わると寝る、陰分に衛気が尽きると起きる。

④其非常経也、卒然多臥者、何気使然:ある人は常に嗜睡ではなく、突然睡眠が多いという現象がある、それは何故?「非常経」とは偶然の意味です。『類経・疾病類・八十三』に次のように記載しています:「非常経とは、変わったことを言う、ここは、(嗜睡が)邪気によるものを指す」。

⑤邪気留於上焦、上焦閉而不通、已食若飮湯、衛気留久於陰而不行、故卒然多臥焉:邪気が上焦に停留すると、上焦が閉塞される。それに、また食後たくさん飲んだら、衛気が陰分(体内)にながく停留し外へ出られなくなる。故に突然睡眠が多いとの現象が発生する。

【説明】本節は、さらに体質と感受邪気二つの方面から、多眠と少眠の機理を説明した。睡眠異常を引き起こす原因について『内経』に記載してあるところを本篇に合わせて、次のように纏めました:
1、体質素因:痰湿偏盛(本篇が記載)

2、年齢素因:『霊枢・営衛生会』篇に「壮年の者は気血が旺盛であり、その筋肉が滑利、気道が通じ、営衛が正常に通行できる。故に昼間に活気があって、夜間に寝る。老者の場合は気血が虚弱し、筋肉が枯れ、気道も渋くなり、五臓の気が相搏する、その営気が少なく衛気も中で消耗されてしまう、故に昼間に元気がなく、夜中に不眠する」と記載し、これは、営衛が虚弱すれば元気がなくなり、睡眠異常が発生するという病理現象を説明した。
3、胃気上逆:胃気不降で上逆すると、中焦の転送機能が利かなくなる、衛気の運行へ影響を与え、不眠になる(『逆調論』)。なお、『下経』にも「胃不和ならば、臥不安となる」と書かれています。

4、邪気が臓腑経脈に停留する:邪気が臓腑経脈に入ると、気血を阻み、或は陰陽を乱し、不眠或は嗜睡を引き起こす(本篇)。なお、『邪客』、『刺熱論』、『評熱論』、『逆調論』、『熱論』などの篇にも関連する論述があります。

(李)
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by jbucm | 2014-03-20 10:35 | 中医学 | Comments(0)

妊娠期間の食事


こんにちは、周です。今回は妊娠期間の食事を紹介します。

妊娠飲食を調整する目的は滋生気血であります、気血が満ちれば、胎児発育の源があり、分娩・哺乳の土台が作れます。妊娠の飲食は、新鮮な・あっさりしている・営養豊富・消化しやすいものがベストです。妊娠段階によって違います。

早期(懐妊~3ヵ月)
胎児発育は緩慢で、妊娠悪阻(妊娠早期に起こる悪心・嘔吐・食欲不振などの消化器症状)もありますので、飲食は宜少而精(量は少なく、品質がよいもの)、自分の口に合う食品や開胃(消化力を増し食欲を増進させること)できるものを選びます。新鮮な野菜と果物はよいです。悪阻を加重させないように、生臭い・辛い刺激があるものを避けるべきです。

中期(3~7ヵ月)
胎児発育は速い時期です、蛋白質・カルシウム・磷を豊富に含む食材を選びます。例えば、稲谷・豆・肉・魚・玉子(卵黄・乳製品・海老の皮・動物の骨格・緑黄色野菜・大豆・鶏肉・羊肉)。これらの食品は、生肌壮骨・益髄補脳作用があり、胎児発育に役に立ちます。

後期(8~10ヵ月)
胎児発育は特に速い時期で、大脳発育に関わり・大事な時期でもあります、営養の需要が一番多い時期です、品質が良い蛋白質を薦めます。また、動物性と植物性蛋白質の分配も考慮しなければなりません。塩分やアルカリ性食品は控え目にします(妊娠浮腫を防ぐ)。

妊婦は刺激があるもの(唐辛子・胡椒)、過敏性(アレルギー)があるもの(海老・蟹)を要注意です。禁酒・禁煙草、濃いお茶も避けるべきです。現代医学では、酒・煙草が胎児に悪影響を与えることを証明されました。流産・鬼胎(胞状奇胎、偽胎、早産で生まれた病弱な嬰児)・知力低下・発育不良になる可能性があります。
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by jbucm | 2014-03-17 09:30 | 中医養生 | Comments(0)
霊枢・大惑論第八十⑥

【原文】黄帝曰:病而不得臥者、何気使然①?岐伯曰:衛気不得入於陰、常留於陽、留於陽則陽気滿、陽気滿則陽蹻盛②。不得入於陰則陰気虚、故目不瞑矣③。

黄帝曰:病目而不得視者、何気使然④?岐伯曰:衛気留於陰、不得行於陽、留於陰則陰気盛、陰気盛則陰蹻滿⑤。不得入於陽則陽気虚、故目閉也⑥。

【注釈】①病而不得臥者、何気使然:病気があるのに睡眠がとれない、原因は何?

②衛気不得入於陰、常留於陽、留於陽則陽気滿、陽気滿則陽蹻盛:衛気が陰分に入れず常に陽分に留まり、なお、衛気が陽分に留まると陽気が満ちる、そして陽蹻脈の脈気が盛んになる。ここの「陽気」は、陽経に走っている衛気を指します。なお、陽蹻脈と陰蹻脈は足太陽膀胱経の睛明穴で交わる、もし衛気が陽蹻脈を経由し陰経に入れないなら、陽蹻脈が満ちる。

③不得入於陰則陰気虚、故目不瞑矣:陰分に入れないから、陰気が虚になり、故に目が閉じられない。「陰気」とは陰経に走っている衛気のことです。「瞑」は閉目で、ここは「睡眠」をさします。衛気が陰経に入らないと、睡眠がとれない。『類経・疾病類・八十一』に次のように記載しています:「衛気は昼に陽経を走行し、夜に陰経を走行する。衛気が陽経に走行する時は寤(ご、起きる)、陰経に走行する時は寐(び、寝る)、これは正常である。もし病気に罹ると失常になり、(衛気が)陰或は陽に留る。留ると陰陽に偏勝があって、偏勝があれば偏虚もでるので、寤と寐も失常になる」。

④病目而不得視者、何気使然:ある人は病気で目を閉じて何も見たくない、これは何故?

⑤衛気留於陰、不得行於陽、留於陰則陰気盛、陰気盛則陰蹻滿:衛気が陰分に停留し、陽分に運行されず、陰に停留すると陰気が盛んになり、そして陰蹻脈の脈気が満ちる。衛気は夜陰経に走行して、明け方に陰蹻脈を経由し、睛明穴のところで陽経に入ります。

⑥不得入於陽則陽気虚、故目閉也:陽分に入れないから、陽気(陽経の衛気)が虚になり、故に目を閉じて、ものを見たくない、或はよく寝る。

【説明】本節は主に「不得瞑」と「目閉」二つの証の病機を討論した。不寐と多寐の症状は反対ですが、その根本的な病機はみんな衛気運行失常によるものです。正常な場合、衛気が陽経を走行すると起きる、衛気が陰経を走行すると寝る。なお、陽経から陰経に入る懸け橋は陽蹻脉であり、陰経から陽経に入る懸け橋は陰蹻脉である。故に、何らかの原因で衛気が陽経に留り、陰経に入らなかったら、「陽気満、陽蹻盛」になり、「不得瞑」(不寐)が起こる;なお、衛気が陰経に留り、陽経に入らなかったら、「陰気盛、陰蹻満」になり、「目閉」(多寐)が起こる。衛気の運行と睡眠との関連について『営衛生会』篇を参考して欲しいです。


(李)
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by jbucm | 2014-03-13 10:21 | 中医学 | Comments(0)
こんにちは、周です。今回は「延年益寿」方剤を紹介します。

2、益腎方
⑯二精丸 出典≪聖済総録≫
組成:黄精 枸杞子 白蜜
効能:滋陰補腎
≪聖済総録≫にこう記載しています:常服助気益精、補塡丹田、活血駐顔、長生不老。
主治:老年陰虚、頭暈耳鳴、口舌乾燥

⑰益寿地仙丸 出典≪聖済総録≫
組成:甘菊 枸杞子 巴戟天 肉蓯蓉 白蜜 *注:春秋には、枸杞子・菊花は倍にする、冬夏には、巴戟天・肉蓯蓉は倍にする。
効能:補腎清肝
≪聖済総録≫にこう記載しています:久服清頭目、補益丹田、駐顔潤髮。
主治:老年腎虚、目花耳鳴、大便秘結

⑱仙茅丸 出典≪聖済総録≫
組成:仙茅 羗活 白朮 狗脊 防風 茯苓 姜黄 菖蒲 白牽牛 威霊仙 何首烏 蒼朮 白蜜
効能:散風通絡、補腎健脾
≪聖済総録≫にこう記載しています:治風順気、調利三焦、明耳目、益真元、壮筋骨、駐顔色、保生延年。
主治:老年体弱、脾腎虚弱、腰膝痠痛

⑲枸杞子丸 出典≪聖済総録≫
組成:枸杞子 菊花 肉蓯蓉 遠志 山茱萸 柏子仁 人参 茯苓 肉桂 黄芪 牛膝 地黄
効能:補腎養心
≪聖済総録≫にこう記載しています:平補心腎、延年駐顔。
主治:老年腎虚腿軟、夜眠不佳

⑳蓯蓉丸 出典≪聖済総録≫
組成:肉蓯蓉 山茱萸 山萸肉 五味子 菟絲子 赤石脂 茯苓 沢潟 熟地黄 地黄 巴戟天 覆盆子 石斛
効能:補腎和胃
≪聖済総録≫にこう記載しています:治腎臓虚損、補真蔵気、去丹田風冷、調順陰陽、和胃気、進飲食、却老。
主治:老年脾腎虚弱、食欲不振、二便不調。

㉑補骨脂丸 出典≪聖済総録≫
組成:補骨脂 白蜜 胡桃肉
効能:温潤補腎
≪聖済総録≫にこう記載しています:暖下元、補筋骨、久服令人強健、悦沢顔色。
≪奇効良方≫にこう記載しています:久服延年益気。
主治:老年腎虚、腰膝痠痛

㉒養血返精丸 出典≪集験方≫
組成:補骨脂 茯苓 没薬
効能:補腎活血
主治:腎気不足、気血瘀滞

㉓延齢固本丸 出典≪万病回春≫
組成:菟絲子 肉蓯蓉 天門冬 麦門冬 熟地 地黄 山薬 牛膝 杜仲 巴戟天 枸杞子 山茱萸 人参 茯苓 五味子 木香 柏子仁 覆盆子 車前子 地骨皮 石菖蒲 川椒 遠志肉 沢潟 
効能:益腎壮陽
主治:諸虚百損、中年陽事不挙、未至五十須髮先白。


㉔不老丸 出典≪寿親養老新書≫
組成:人参 川牛膝 当帰 菟絲子 巴戟天 杜仲 地黄 熟地 柏子仁 石菖蒲 枸杞子 地骨皮 白蜜
効能:補腎充元、益気安神
主治:老年頭暈頭痛、煩躁不安、精神不振、倦怠無力。

㉕全鹿丸 出典≪景岳全書≫
組成:鹿角胶 青毛鹿茸 鹿腎 鹿肉 鹿尾 熟地 黄芪 人参 当帰 地黄 肉蓯蓉 補骨脂 巴戟天 鎖陽 杜仲 菟絲子 山薬 五味子 秋石 茯苓 続断 葫芦巴 甘草 覆盆子 于術 川芎 橘皮 楮実 川椒 小茴香 沈香 大青塩
効能:固腎益気、滋補強壮
≪景岳全書≫にこう記載しています:此薬能補諸虚百損、五労七傷、効能不尽述。人制一料服之、可以延寿一紀。
主治:老年体衰、頭暈頭痛、耳鳴耳聾、腰膝無力、形寒肢冷、小便余瀝。

㉖亀齢集 出典≪集験良方≫
組成:鹿茸 穿山甲 石燕子 小雀脳 海馬 紫梢花 旱蓮草 当帰 槐角子 枸杞子 杜仲 肉蓯蓉 鎖陽 牛膝 補骨脂 茯苓 地黄 熟地 菊花 
効能:温腎助陽、補益気血
主治:陽萎遺精、頭暈眼花、腰腿痠軟、神倦乏力。
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by jbucm | 2014-03-10 09:30 | 中国の薬膳 | Comments(0)
霊枢・大惑論第八十⑤

【原文】黄帝曰:人之善忘者、何気使然①?岐伯曰:上気不足、下気有余、腸胃実而心肺虚、虚則営衛留於下、久之不以時上、故善忘也②。

黄帝曰:人之善飢而不嗜食者、何気使然③?岐伯曰:精気并於脾、熱気留於胃、胃熱則消穀、穀消故善飢④。胃気逆上、則胃脘寒、故不嗜食也⑤。

【注釈】①人之善忘者、何気使然?:ある人はよく健忘する、原因は何?

②上気不足、下気有余、腸胃実而心肺虚、虚則営衛留於下、久之不以時上、故善忘也:人体上部の気が不足して下部の気があまるからです。つまり、腸胃の気が「実」で心肺の気が「虚」になり、心肺気虚ですと、営衛の気が下部に留り、長くなると時間通りに上行できなくなり、健忘が発生する。『類経・疾病類・八十一』は次のように説明しています:「上気不足」に対して「下気有余」といい、下部に本当の「実」ではない。上部の心肺が虚し、営衛が下部に留り、神気が身体を回らないから、善忘がする。これは上部に陽気衰弱を兆しである。

③人之善飢而不嗜食者、何気使然:ある人はよく飢えるが食べたがらない、原因は何?

④精気并於脾、熱気留於胃、胃熱則消穀、穀消故善飢:精気が脾に留ると、熱気が胃に蘊着する。胃熱が甚だし過ぎると、水穀を消化し易くなる。水穀が速く消化されるとよく飢えを感じる。「精気并於脾、熱気留於胃」についての解釈も幾つがありますが、『霊枢集注・巻九』の解釈は次です:「脾は胃の津液を運化する、精気が脾に留ると脾が実になり、胃の転送機能を助けられなくなるから、熱気が胃に留り、消穀で善飢する」。これに従います。

⑤胃気逆上、則胃脘寒、故不嗜食也:胃気が逆上すると、胃脘部が塞がられ、不通になるから、食べたがらない。「胃脘寒」について二つの解釈があります。その一は『類経・疾病類・八十一』に「胃気逆上で運行できず、即ち其の寒である。脾胃熱だが胃脘が寒だから、飢えるが食べたがらない」との記載がありました。その二は、『甲乙経・巻十二・第一』に「寒」は「塞」の誤字だと記載しています。胃気上逆で和降できず、胃が塞がっていて受納ができなくなるから、食べたがらない。『甲乙経』の解釈に従います。

【説明】本節に説明したことは二つあり:1、営衛の気が中焦に停滞し正常に輸布されなく、上焦の心肺の気虚を引き起こし、心肺気虚で神気が周身に回らなくなる、故に善忘する。心肺気虚の原因の一つは腸胃気滞である。故に臨床では、不眠や健忘、思惟の混乱で迷惑に近いものを治療の際、中焦の気滞を解除するのも有効な方法になります。

2、胃に熱があると、消穀善飢するが、気逆で和降できなくなるため食欲がないという論述は臨床的指導意義があります。消穀善飢の症状がある場合、胃熱の範囲に属し、清瀉胃熱が治法である。しかし、薬を使う時、寒涼類のものを使い過ぎないとうに慎重に選ぶべきです。胃気が損傷されたら、食欲がなくなるからです。


(李)
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by jbucm | 2014-03-06 10:30 | 中医学 | Comments(0)
こんにちは、周です。今回は「延年益寿」方剤を紹介します。

2、益腎方
⑦巴戟丸 出典≪太平聖恵方≫
組成:巴戟天 天門冬 五味子 肉蓯蓉 柏子仁 牛膝 菟絲子 遠志 石斛 薯蕷 防風茯苓 人参 熟地黄 覆盆子 石龍芮 萆解 五加皮 天雄 続断 石南 杜仲 沈香 蛇床子 白蜜
効能:補腎、健脾、散寒
≪太平聖恵方≫にこう記載しています:治腎労、腰脚痠疼、肢節苦痛、目暗、心中恍惚(精神に定まるところがなく、忘我、心乱の状態になる)、夜臥多夢、……心腹脹滿、四肢痺疼、多吐酸水、小腹冷痛、尿有余瀝、大便不利、悉皆主之。久服延年不老、万病除癒。
主治:老年脾腎両虚、腰腿痠痛、腹脹冷痛

⑧延寿丹 出典≪丹渓心法≫
組成:天門冬 遠志 山薬 巴戟天 柏子仁 沢潟 熟地黄 川椒炒 地黄 枸杞子 茯苓 覆盆子 赤石脂 車前子 杜仲炒 菟絲子 牛膝 肉蓯蓉 当帰 地骨皮 人参 五味子 白蜜
効能:滋腎陰、補腎陽
主治:老人腰痠腿軟、頭暈乏力、陽萎尿頻

⑨八仙長寿丸 出典≪寿世補元≫
組成:生地黄 山茱萸 伏神 牡丹皮 五味子 麦門冬 山薬 益知仁 白蜜
効能:滋補腎陰
≪寿世補元≫にこう記載しています:年高之人、陰虚筋骨萎弱無力。……并治形体痩弱無力、多因腎気久虚、憔悴盗汗。発熱作渇。
主治:老年腎虧肺燥、喘嗽口乾、腰膝無力

⑩十全大補湯 出典≪寿世補元≫
組成:人参 白朮 茯苓 当帰 川芎 芍薬 熟地黄 黄芪 肉桂 麦門冬 五味子 炙甘草 生姜 大棗
効能:健脾益腎
主治:老年気血衰少、倦怠乏力

⑪陽春白雪糕 出典≪寿世補元≫
組成:茯苓 山薬 芡実 蓮肉 陳倉米 糯米 砂糖
効能:健脾益気
主治:老年元気不足、脾胃虚衰

⑫神仙巨勝子丸 出典≪奇効良方≫
組成:巨勝子 地黄 熟地黄 何首烏 枸杞子 菟絲子 五味子 棗仁 破胡紙炒 柏子仁 覆盆子 芡実 広木香 蓮花蕊 巴戟天去心 肉蓯蓉 牛膝 天門冬 韭子 宮桂 人参 茯苓 楮実子 天雄 蓮肉 川続断 山薬 白蜜或大棗 
効能:滋腎塡精、温補腎陽
≪奇効良方≫ にこう記載しています:安魂定魄、延年寿命、添精駐髓、補虚益気、壮筋骨、潤肌膚。耳聾復聡、眼昏再明。服一月元臓強盛、六十日髮白変黒、一百日容顔改変、目明可黒処穿針、冬単衣不寒。
主治:腎陰陽虚衰、腰痛腿軟、畏寒肢冷、尿頻便溏


⑬還少丸 出典≪奇効良方≫
組成:山薬 牛膝 遠志去心 山茱萸 楮実 五味子 巴戟天 石菖蒲 肉蓯蓉 杜仲 茴香 枸杞子 熟地 白蜜 大棗
効能:補益腎気
主治:大補真気虚損、肌体痩、目暗耳鳴、気血凝滞、脾胃虚弱、飲食無味

⑭双芝丸 出典≪奇効良方≫
組成:熟地 肉蓯蓉 菟絲子 牛膝 黄芪 沈香 杜仲 五味子 薏苡仁 麝香 鹿角霜  茯苓 天麻 山薬 覆盆子 人参 木瓜 秦艽 白蜜
効能:添精補髓、調和臓腑
≪奇効良方≫にこう記載しています:治諸虚、補精気、塡骨髓、壮筋骨、助五臓、調六腑、久服駐顔不老。
主治:年高(年寄)体弱、腰膝痠軟、陽虚畏寒

⑮延生護宝丹 出典≪奇効良方≫
組成:菟絲子 肉蓯蓉 晩蚕蛾 韭 大棗 胡芦巴 蓮子 桑螵蛸 蛇床子 白龍骨 蓮花蕊 乳香 鹿茸 丁香 木瓜 麝香 蕎麦 
効能:温補腎陽
≪奇効良方≫にこう記載しています:補元気、壮筋骨、固精、通和血脉、潤澤肌膚、延年益寿。
主治:腎虚陽萎、滑精早泄、夜尿頻多、腰背痠痛

(次回へ続く)
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by jbucm | 2014-03-03 09:30 | 中医養生 | Comments(0)