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by jbucm

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卒業式

去る9月26日(土)に卒業式が行われました。その様子をお届け致します。

卒業されたのは、平成24年10月生の中医中薬専攻科(9名)と平成26年10月生の医学気功整体専科(5名)・中医薬膳専科(23名)の皆様です。

まず理事長からお祝い言葉を頂き、卒業証書を渡されました。

各専科―中医中薬専攻科の韓先生・金先生、中医薬膳専科の担任の先生方(村岡先生、田村先生、梁先生、小金井先生)、医学気功専科の宋先生・李先生からも、暖かい励ましの言葉を贈られました。

最後に、北京中医会(日本校同窓会)の会長・鳳先生から、中医食養学会の田村先生から、会の運営・入会手続きなどを説明して頂きました。

その後、学校の近くにある中華料理店で記念パーティーを行いました。その会場では、卒業生達との交流を深めることができました、有意義な3時間でした。

卒業生の皆様、三年間、又は一年間、本当にお疲れ様でした。日本に中医学を普及する事は、北京中医薬大学日本校の使命です。卒業後も私達にお手伝いの出来る事がございましたら、ご連絡を下さい。これからも、一緒に頑張りましょう。

27年10月生を只今募集中、開講日は10月17日(土)です。ご質問、または資料請求の場合は、info@jbucm.comにE-mail、又はお電話(03-3818-8531)及び FAX(03-3818-8532)にてご連絡下さい。


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(教務担当:李・周)
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by jbucm | 2015-09-28 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)
霊枢・五変第四十六②

【原文】黄帝問于少兪曰:余聞百疾之始期也、必生于風雨寒暑、循毫毛而入腠理、或復還、或留止、或為風腫汗出①、或爲消癉、或爲寒熱、或爲留痺、或爲積聚。奇邪淫溢、不可勝數、願聞其故②。夫同時得病、或病此、或病彼、意者天之為人生風乎、何其異也③?少兪曰:夫天之生風者、非以私百姓也、其行公平正直、犯者得之、避者得無殆、非求人而人自犯之④。

【注釈】①百疾之始期也、必生于風雨寒暑、循毫毛而入腠理、或復還、或留止、或為風腫汗出:多くの疾病は、風・雨・寒・暑などにより発生する。(これらの邪気が)うぶ毛に沿って腠理に入り、体表に戻ったり体内に停留したり、或は風腫や汗出などとして発病したりする。「風雨寒暑」とは異常な気候を指す。「風腫汗出」は水腫、汗出を主症状とする風水病である。

②或爲消癉(たん)、或爲寒熱、或爲留痺、或爲積聚。奇邪淫溢、不可勝數:或は消癉(消渇病で、一種の熱病である)、或は寒熱、或は停留して痺症となる、或が積聚になる。これら時令と反する邪気が人体に浸淫して、引き起こす病気の種類は数多い。「留痺」は、長期間罹る痺症のことを指す。「奇邪」とは、上文の「風雨寒暑」と同じで異常な気候を指す。

③同時得病、或病此、或病彼、意者天之為人生風乎、何其異也:同時に発病しても、この病に患ったり、あの病に患ったりとなる。これは、自然気候が人体への影響が異なるからである。そうでないと、何故異なる病種があるでしょう。

④夫天之生風者、非以私百姓也、其行公平正直、犯者得之、避者得無殆、非求人而人自犯之:凡そ自然界の邪気は、誰かを特に好むではない。それに逆らったら病気が罹るが、それを避ければ安全となる。これは、邪気が人を襲うではなく、人が自ら邪気のお怒りに触れることによって発病するのである。「私」とは特に好むという意味である。

【説明】本節は、病変の多様化の機理について討論し、予防の重要性を強調した。なお、外感による発病の条件は、「風雨寒暑」など邪気の侵入と人体の正虚不固という両方であることを説明した。

「避邪」について、『内経』には数回言及してある。例えば、『素問・上古天真論』には「虚邪賊風、避之有時」、『霊枢・九宮八風』には「故聖人曰:避虚邪之道、如避矢石然、邪弗能害,此之謂也」など。しかし、『内経』の中では、単に消極的邪気を避けることを主張するではなく、それより、養生して体質を強めることを主張している。『素問遺篇・刺法論』に「正気内存、邪不可干」という。これは、発病のキーワードは内因であることを述べ、病気の予防には養生にあると協調している。


(李)
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by jbucm | 2015-09-24 10:10 | 中医学 | Comments(0)

この度、当校の中医薬膳専科10月生の応募者は当初の募集人数の25名を超えました。ご好評のため、今回は募集人数を50名(2クラス)に増員致します。

まだこの10月に入学を検討されている方は、是非このチャンスを見逃せなく、早めに入学願書をご提出下さいませ。

なお、中医薬膳専科の講義の体験をご希望される方は、下記の時間帯にお越し頂ければ、体験入学はできます:

9月26日(土)の13:00~16:30
9月27日(日)の10:00~16:00

(9月19、20日は卒業試験のため、体験できませんので、ご了承ください)

ご質問、または資料請求の場合は、info@jbucm.comにE-mail、又はお電話(03-3818-8531)及び FAX(03-3818-8532)にてご連絡下さい。

(日本校事務局)

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by jbucm | 2015-09-17 10:00 | 中医薬膳専科 | Comments(0)

老驥伏櫪、志在千里

こんにちは、周です。今回は「老驥伏櫪、志在千里」(老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり)を紹介します。
『曹操・歩出夏門行』に出てくる有名な言葉です。老いた駿馬は飼桶につながれていても千里を走る気持に変わりはないし、志のある人は年をとってもはやる心は抑えられない、と自分の心境を述べているのです。この金言名句の後に「烈士暮年 壮心不已」(烈士は暮年にも壮心やまず)と続きます。
注:老驥=老いた駿馬・名馬。櫪=馬の飼い葉桶、厩(うまや、馬小屋)。

この故事を紹介します。
漢献帝建安5年(200年)、曹操は官渡の戦で袁紹を大敗(徹底的に打ち負かす)し、続いて北方の異民族・烏桓討伐する作戦も成功して北方を統一しました。南方の孫権や劉備の二雄を消滅して中国を統一しようと思いを強くなりました。しかし、その時の曹操は53歳でした。
曹操は自ら老驥に喩えて、下記の漢詩を書きました。
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附:馬に関するもう一つ名句・「南船北馬」を紹介します。
「南船北馬」とは、中国古代の交通手段であることを指します。気候が湿潤で、降雨が多くて、湖沼や河川の多い南部に船舶運輸は最良で、逆に荒涼たる・広大なる草原地帯の北部は馬で進むのが最良の交通手段であります。京(北京)杭(杭州)大運河は世界最長・最著名な人工運河であり、歴代の帝王が力を入れて建設していました。現在も淮安に「南船北馬、舎舟登岸」の碑があります。今の「南船北馬」は、南北の風物が大いに異なると意味します。
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大運河
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by jbucm | 2015-09-14 09:30 | 中国の話 | Comments(0)

言出爲論、下筆成章

こんにちは、周です。今回は「言出爲論、下筆成章」(言葉を発すれば論になり、筆をとれば文章を書くことができる)を紹介します。

そんな豪語したのは、曹操の三男・曹植(子建)であります。曹植は父と兄の曹丕とともに三国時代を代表する文学家の一人で、後世は彼に「天才詩人」という評価を与え、三曹(曹操、曹丕、曹植)を呼んでいます。曹植の代表作は《洛神賦》《白馬篇》《七哀詩》などがあります。
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詩歌を愛した曹操が銅雀台というものを造り、そこに息子達を集め詩歌の会を開きました。息子達は命題に従い、文を創作して父に差し出しました。曹植が創った1篇を目にして、曹操の面色(顔色)が変わりました。その作品はあまりに名文でありましたので、曹操は疑いました。「これは誰に代作してもらったのか?」と曹植に問いました。「言出爲論、下筆成章」と曹植が答えました。

曹植は非常に聡慧(聡明、賢い)で、10歳で《詩経》《論語》や先秦両漢(前漢と後漢の併称)辞賦(古代文体の1種)といった古典・詩歌を暗記し、詩歌や作文の創作にも巧みでありました。また周囲に丁儀や楊修(2015年6月22日 鷄肋の記事をご参照ください)らの当時一流の文人・学者が居ました。なお率直な性情を持ち主であり、詩歌を愛した父・曹操も曹植を皇太子に、と真剣に考えた時期もあったようであります。

父の在世中は順風満帆であった曹植も、父が死去し、兄の曹丕が帝位を継ぐと同時に人生の歯車が狂い始めます。丁儀らは粛清されました。兄は曹植に対しても「七歩詩」を迫って、加害しようとするなど、曹植の不遇が続きました。「七歩詩」の危機は自分が有していた才能で何とか切り抜けることができましたが、曹植は兄によって地方へ転々と左遷され、兄に睨まれ続けて生涯を閉じました。

附:七歩詩
煮豆持作羹   
漉鼔以爲汁  
萁在釜下燃  
豆在釜中泣  
本是同根生  
相煎何太急 


 
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by jbucm | 2015-09-07 09:30 | 中国の話 | Comments(0)
霊枢・五変第四十六①

篇名について

「変」とは病変で、「五変」は「風厥、消癉、寒熱、留痺、積聚」という五種の病変である。本篇はこの五種類病変の病機及び証候の討論に通じて、発病の過程に体質が決定的な作用を発揮しているという発病学の観点を論述した。『霊枢集注・巻六』では「以形而生病(形によって病になる)の原因は、六気の変化を感受したことであり、五変の綱要がある。本篇はそれを論述している」と注釈している。故に『五変』と名づけている。

本篇の主な内容:
1、外感発病の原因を述べ、予防の必要性を強調した。
2、伐採する職人を例にして、人の体質素因が発病の過程に重要な意義があると説明した。
3、「風厥、消癉、寒熱、留痺、積聚」という五種の病変の主証、病機及び形態望診法を紹介した。
4、「以形而生病」の意義、疾病の発生と変化が気候との関係を説明した。

(李)
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by jbucm | 2015-09-03 10:30 | 中医学 | Comments(0)