体質養生①


こんにちは、周です。今回は体質養生①を紹介します。

体質養生とは中医理論に基づいて、異なる体質に相応する養生方法と措置をとって体質の偏向を正して(体質改善)防病延年(疾病を予防して長寿する)という目的を達成することを指します。
(注:体質は遺伝的な素因と環境要因との相互作用によって形成され、個々人の総合的な性質である)

第1節:体質学説と養生
古くから体質を研究されてきました。ここでは中医学の角度からの論述を紹介します。≪内経≫は中医体質学説の理論根拠であります。≪内経≫は(体質)個人差を注目し、人の体質を分類しました、≪霊枢・陰陽二十五人篇・通天篇≫に2種類体質の分類法を提起しました。また、≪素問・異法方宜論≫に東・南・西・北・中という「五方」は地域・環境・気候や住民の生活習慣によって異なった体質を形成され、異なった病症も罹り易く、だから治法は違うと指摘します。後世の医家は≪内経≫の体質学説基礎理論をベースにして更に展開します。例えば朱丹渓の≪格致余論≫に「凡人之形、長不及短、大不及小、肥不及痩、人之色、白不及黒、嫩不及蒼、薄不及厚。而況肥人多湿、痩人多火。白者肺気虚、黒者多腎不足。形色既殊、臓腑亦異、外証雖同、治法迵別也。」と述べています。葉天士は体質と発病どの関係を研究し、≪外感温病篇≫に「吾呉湿邪害人最広、如面色白者、須要顧其陽気……面色蒼者、須要顧其津液……」(治法には体質に気を配らなければならない)と強調しています。呉徳漢の≪医理輯要・錦嚢覚後篇≫に「要知易風為病者、表気素虚。易寒為病者、陽気素弱。易熱為病者、陰気素衰。易傷食者、脾胃必虧、易労傷者、中気必損。」と言っています。これらは不良体質が発病内因であり、体質はある致病要因(病気に罹り易いかどうか)を決定するであることを説明しています。これは因人摂生(人によって摂生する)という重要な理論根拠となっています。

体質は固定不変ではなく、外界環境や発育条件と生活条件の影響を受けて変化すると認識されています。不良体質に対して、周囲環境の変化・労働と生活条件の改善・飲食栄養及び身体鍛えを増強する等々、積極的な養生措置を通じて(疾病)抵抗力を高め、偏っている体質を正して、防病延年の目的を達成させます。
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# by jbucm | 2017-05-15 09:30 | 中医養生 | Comments(0)

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑦ 
 

【原文】帝曰:幽明何如?岐伯曰:兩陰交尽故曰幽、兩陽合明故曰明、幽明之配、寒暑之異也①。帝曰:分至何如?岐伯曰:気至之謂至、気分之謂分、至則気同、分則気異、所謂天地之正紀也②。

帝曰夫子言春秋気始于前、冬夏気始于後、余已知之矣然六気往復、主歳不常也、其補瀉奈何③?岐伯曰:上下所主、隨其攸利、正其味、則其要也、左右同法④。『大要』曰:少陽之主、先甘後咸;陽明之主、先辛後酸;太陽之主、先咸後苦;厥陰之主、先酸後辛;少陰之主、先甘後咸;太陰之主、先苦後甘。佐以所利、資以所生、是謂得気⑤。

【注釈】①兩陰交尽故曰幽、兩陽合明故曰明、幽明之配、寒暑之異也:太陰と少陰が交わし尽きる時を「幽」と言い、太陽と陽明の合う時を「明」と言う。幽と明を陰陽に合わせて、寒と暑の分かれになる。

つまり、幽は陰の極りで明は陽の極りである。「寒往則暑来、暑往則寒来」、四時の往来を総じて陰陽寒暑に分けることである。

至則気同、分則気異、所謂天地之正紀也:至(夏至と冬至を指す)の気は同じ、分(春分と秋分を指す)の気は異なる、(この二至と二分は)いわゆる、天地の正常な気化紀時の綱領である。

  「」とは極まりの意味があり、夏至(陽)と冬至(陰)の気候はそれぞれの季節(夏季と冬季)と同じ気であるから、「至則気同」という。春分の気候は寒から温に転じ、陰から陽に変わる;秋分の気候は熱から涼に転じ、陽から陰に変わるから「分則気異」という。

夫子言春秋気始于前、冬夏気始于後、余已知之矣。然六気往復、主歳不常也、其補瀉奈何:先生は、春秋の気が前に始まり、冬夏の気が後で始まることは、私は知っている。然し、六気の往復運動や、主歳の時は固定してないから、その補瀉はどうなる?

上下所主、隨其攸利、正其味、則其要也、左右同法:司天と在泉の気が主る時間によって、その適宜に従い、薬味の正確に選択することは治療の法則である。左右の気の治法も同じです。上下」は司天と在泉の気を指す。「攸利」は適宜という意味である。

『大要』曰:少陽之主、先甘後咸;陽明之主、先辛後酸;太陽之主、先咸後苦;厥陰之主、先酸後辛;少陰之主、先甘後咸;太陰之主、先苦後甘。佐以所利、資以所生、是謂得気:『大要』は曰く:少陽の主歳に、先に甘で瀉し、その後咸で補す;陽明の主歳に、先に辛で瀉し、その後酸で補す;太陽の主歳に、先に咸で瀉し、その後苦で補す;厥陰の主歳に、先に酸で瀉し、その後辛で補す;少陰の主歳に、先に甘で瀉し、その後咸で補す;太陰の主歳に、先に苦で瀉し、その後甘で補す。適宜な薬物を補佐し、その生化の源を助けることは、「得気」(六気による致病を治療する規則を把握できた)と言える。

【説明】本節は主に六気の補瀉原則と方法を説明している(注釈の④⑤)。六気の盛衰が人体を影響し、五臓に発病させる。本節が説明している六気の補瀉原則と方法は、五臓に発生するほかの病気の治療にも適宜する。例えば、厥陰の主では、風木が時令の気を主る。風気は中に肝気に通じるから、故に気が有余(余る)。この場合は酸味を用いて収斂させ、(勝気の)肝気を瀉する。気不足の場合は、肝の昇発が不及になるので、辛味を用いて肝気の生発を補助する。

(李)


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# by jbucm | 2017-05-08 14:07 | 中医学 | Comments(0)

ゴールデンウィーク休業

北京中医薬大学日本校ゴールデンウィーク休業は下記通りです。

 4月29日(土)〜5月5日(金)は連休とさせていただきます。

 5月6日(土)からは、通常通りの業務を始めさせて頂きます。ブログは5月8日(月)から再開いたします。

 いつも北京中医薬大学日本校のブログ記事を読んで頂き、ありがとうございます。

 皆様、どうぞ、楽しい連休をお過ごせ下さい。


日本校事務局
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# by jbucm | 2017-04-27 15:54 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

ラブレター

こんにちは、周です。今回は薬名で書いた情書(ラブレター)の話です。

明代の文学者・劇作家である馮夢龍(1574~1646年)は、字が犹龍と言い、出身は呉県長州(今の江蘇省蘇州市)であります。当時の士大夫(官僚層、官職にない読書人を含む)の家庭に生まれ、兄弟三人(夢桂、夢龍、夢熊)は「呉下三傑」と呼ばれます。
馮夢龍が著した・世の中に知られている≪喩世明言≫、≪警世明言≫、≪醒世明言≫の以外に≪桂枝児≫、≪山歌≫という時調(民謡)集も書きました、その中に中薬名を用いてラブレターを書きました。

そのラブレターを紹介します。
你説我、負了心、無凭枳実、激得我蹬穿了地骨皮、愿対威霊仙発下盟誓。細辛将奴想、厚朴你自知、莫把我情書当作破胡紙。想人参最是離別恨、只為甘草口甜甜的哄到如今、黄連心苦苦嚅為伊耽悶、白芷児書不尽離情字、囑咐使君子、切莫做負恩人。你果是半夏当帰也、我情愿対着天南星徹夜的等。

ラブレターに14種の中薬名があります。皆さんも探してみてください。
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# by jbucm | 2017-04-24 09:30 | 中医学 | Comments(0)

29年度春の入学式


先週土曜日4月8日に北京中医薬大学日本校は新入生を迎えました。
中医中薬専攻科・医学気功整体専科・中医薬膳専科各科の新入生を迎えます。当校への御入学を頂き、誠にありがとうございます。

事務局の阿部から、当校(教室構成・災害時避難など)を紹介しました。
教務担当の李から勉強についてのことを説明しました。
気功科(気功)担当の宋先生、薬膳科(営養学・薬膳学)担当の梁先生は、オリエンテンション後(13:30から)初回授業しました。

全力で応援致しますので、頑張りましょう。これから3年間又は1年間、宜しくお願いしたします。

29年4月生は4月末までに募集していますので、入学をご希望の方は、こちらにTEL03-3818-8531・FAX03-3818-8532ご連絡下さい。

(教務担当:李・周)
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# by jbucm | 2017-04-10 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

28年度春の卒業式

4月1日の土曜日は小雨が降り、桜花が満開しているところでした。当校は29年春の卒業式が行われました。その様子をお届け致します。

卒業されたのは、合計39名です。
平成26年4月生の中医中薬専攻科(13名)
平成28年4月生の医学気功整体専科(6名)、中医薬膳専科(20名)の皆様です。

まず理事長からお祝い言葉を頂き、卒業証書を渡されました。中医中薬専攻科の韓先生、中医薬膳専科の担任の先生方(梁先生、桜林先生、佐藤先生、加藤先生、鳳先生、田村先生、草香先生、田中先生)、医学気功専科の宋先生・李先生から、暖かい励ましの言葉を贈られました。最後に関連団体の北京中医会や中医食養学会の責任者から両会を紹介しました。
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その後、近くの中華料理レストランで行われた記念パーティーでは、卒業生たちが今後も中医学を勉強し続けたいと熱く語りあう様子が印象的でした。

中医学は奥が深いです、学校で勉強されたのは、あくまでも入門篇(勉強の方法)なので、卒業後も引き続き色んな形式で中医学を学ぶ必要あるのは間違いありません。

卒業生の皆様、三年間、又は一年間、本当にお疲れ様でした。日本に中医学を普及する事は、北京中医薬大学日本校の使命です。卒業後も私達にお手伝いの出来る事がございましたら、ご連絡を下さい。これからも、是非、一緒に頑張りましょう。

29年4月生は4月8日(土)に開講しますので、入学をご希望の方は、こちらにTEL03-3818-8531・FAX03-3818-8532ご連絡下さい。

(教務担当:李・周)
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# by jbucm | 2017-04-03 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)
こんにちは、三が月ぶりに黄帝内経の筆記を更新いたしました。こちらを読む前に、前回、12月19日の内容を復習しましょう。

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑥

【説明】一、本段は、勝気と復気の変化の原因及び規律について、「夫気之生、与其化衰盛異也」と述べている。時令が至らずに気が至る、或は時令が至っているのに気が至らず、勝気と復気が発生する。一般的に勝気が先で復気が後で発生する。勝気は復気の原因で、復気が勝気の結果である。勝気が盛んであれば復気も盛んになる;勝気が虚弱であれば復気も衰弱であり、勝気が緩和であれば復気も緩和である。これは天地変化の規律である。また、原文に「寒暑温涼盛衰之用、其在四維」と説明している。故に、慎重に四維の変化を察知すれば、勝復の発生も推測できる。

なお、より全面的に勝気と復気の概念や、発生の規律、及びそれによる発病の変化と勝復を応用した治則などを把握するには、本篇の上文及び『素問・気交変大論』などを参照して勉強したほうが良いでしょう。

二、本節は、脈象は四時の気候変化に応じるべき、応じないのは病脈になると説明してある。人は自然界と統一している整体であり、自然界の四時気候の変化は、万物の生・長・化・収・蔵に関わるだけではなく、人体臓腑の盛衰にも影響を与える。人体気血の運行は脈象で反映する。そのため、四時脈象の変化は疾病の診断に繋がる。たとえば、秋の脈に澀であるが数象がなければ、気化不利であり「四塞」に属す;秋の脈に数象がで過ぎるとなると、気候の交通がなり過ぎ、これも「非時の脈」である;四時の脈象が乱れる場合は、乗侮現象が発生し、気脈が乱れる;季節が過ぎてもその脈象が二度と至るのは、その母気が強すぎる兆候である;季節がまだ過ぎてないが、その主脈が先に消えるのは、本気が不足し、来る気(次の季節の気)があり過ぎることである;季節が過ぎてもその脈象がまだ去らないのは本気が有余で、来る気(次の季節の気)が不足していることである。上記のいずれも病脈である。

(李)


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# by jbucm | 2017-03-21 11:56 | 中医学 | Comments(0)

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