国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです

by jbucm

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体質養生①


こんにちは、周です。今回は体質養生①を紹介します。

体質養生とは中医理論に基づいて、異なる体質に相応する養生方法と措置をとって体質の偏向を正して(体質改善)防病延年(疾病を予防して長寿する)という目的を達成することを指します。
(注:体質は遺伝的な素因と環境要因との相互作用によって形成され、個々人の総合的な性質である)

第1節:体質学説と養生
古くから体質を研究されてきました。ここでは中医学の角度からの論述を紹介します。≪内経≫は中医体質学説の理論根拠であります。≪内経≫は(体質)個人差を注目し、人の体質を分類しました、≪霊枢・陰陽二十五人篇・通天篇≫に2種類体質の分類法を提起しました。また、≪素問・異法方宜論≫に東・南・西・北・中という「五方」は地域・環境・気候や住民の生活習慣によって異なった体質を形成され、異なった病症も罹り易く、だから治法は違うと指摘します。後世の医家は≪内経≫の体質学説基礎理論をベースにして更に展開します。例えば朱丹渓の≪格致余論≫に「凡人之形、長不及短、大不及小、肥不及痩、人之色、白不及黒、嫩不及蒼、薄不及厚。而況肥人多湿、痩人多火。白者肺気虚、黒者多腎不足。形色既殊、臓腑亦異、外証雖同、治法迵別也。」と述べています。葉天士は体質と発病どの関係を研究し、≪外感温病篇≫に「吾呉湿邪害人最広、如面色白者、須要顧其陽気……面色蒼者、須要顧其津液……」(治法には体質に気を配らなければならない)と強調しています。呉徳漢の≪医理輯要・錦嚢覚後篇≫に「要知易風為病者、表気素虚。易寒為病者、陽気素弱。易熱為病者、陰気素衰。易傷食者、脾胃必虧、易労傷者、中気必損。」と言っています。これらは不良体質が発病内因であり、体質はある致病要因(病気に罹り易いかどうか)を決定するであることを説明しています。これは因人摂生(人によって摂生する)という重要な理論根拠となっています。

体質は固定不変ではなく、外界環境や発育条件と生活条件の影響を受けて変化すると認識されています。不良体質に対して、周囲環境の変化・労働と生活条件の改善・飲食栄養及び身体鍛えを増強する等々、積極的な養生措置を通じて(疾病)抵抗力を高め、偏っている体質を正して、防病延年の目的を達成させます。
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by jbucm | 2017-05-15 09:30 | 中医養生 | Comments(0)

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑦ 
 

【原文】帝曰:幽明何如?岐伯曰:兩陰交尽故曰幽、兩陽合明故曰明、幽明之配、寒暑之異也①。帝曰:分至何如?岐伯曰:気至之謂至、気分之謂分、至則気同、分則気異、所謂天地之正紀也②。

帝曰夫子言春秋気始于前、冬夏気始于後、余已知之矣然六気往復、主歳不常也、其補瀉奈何③?岐伯曰:上下所主、隨其攸利、正其味、則其要也、左右同法④。『大要』曰:少陽之主、先甘後咸;陽明之主、先辛後酸;太陽之主、先咸後苦;厥陰之主、先酸後辛;少陰之主、先甘後咸;太陰之主、先苦後甘。佐以所利、資以所生、是謂得気⑤。

【注釈】①兩陰交尽故曰幽、兩陽合明故曰明、幽明之配、寒暑之異也:太陰と少陰が交わし尽きる時を「幽」と言い、太陽と陽明の合う時を「明」と言う。幽と明を陰陽に合わせて、寒と暑の分かれになる。

つまり、幽は陰の極りで明は陽の極りである。「寒往則暑来、暑往則寒来」、四時の往来を総じて陰陽寒暑に分けることである。

至則気同、分則気異、所謂天地之正紀也:至(夏至と冬至を指す)の気は同じ、分(春分と秋分を指す)の気は異なる、(この二至と二分は)いわゆる、天地の正常な気化紀時の綱領である。

  「」とは極まりの意味があり、夏至(陽)と冬至(陰)の気候はそれぞれの季節(夏季と冬季)と同じ気であるから、「至則気同」という。春分の気候は寒から温に転じ、陰から陽に変わる;秋分の気候は熱から涼に転じ、陽から陰に変わるから「分則気異」という。

夫子言春秋気始于前、冬夏気始于後、余已知之矣。然六気往復、主歳不常也、其補瀉奈何:先生は、春秋の気が前に始まり、冬夏の気が後で始まることは、私は知っている。然し、六気の往復運動や、主歳の時は固定してないから、その補瀉はどうなる?

上下所主、隨其攸利、正其味、則其要也、左右同法:司天と在泉の気が主る時間によって、その適宜に従い、薬味の正確に選択することは治療の法則である。左右の気の治法も同じです。上下」は司天と在泉の気を指す。「攸利」は適宜という意味である。

『大要』曰:少陽之主、先甘後咸;陽明之主、先辛後酸;太陽之主、先咸後苦;厥陰之主、先酸後辛;少陰之主、先甘後咸;太陰之主、先苦後甘。佐以所利、資以所生、是謂得気:『大要』は曰く:少陽の主歳に、先に甘で瀉し、その後咸で補す;陽明の主歳に、先に辛で瀉し、その後酸で補す;太陽の主歳に、先に咸で瀉し、その後苦で補す;厥陰の主歳に、先に酸で瀉し、その後辛で補す;少陰の主歳に、先に甘で瀉し、その後咸で補す;太陰の主歳に、先に苦で瀉し、その後甘で補す。適宜な薬物を補佐し、その生化の源を助けることは、「得気」(六気による致病を治療する規則を把握できた)と言える。

【説明】本節は主に六気の補瀉原則と方法を説明している(注釈の④⑤)。六気の盛衰が人体を影響し、五臓に発病させる。本節が説明している六気の補瀉原則と方法は、五臓に発生するほかの病気の治療にも適宜する。例えば、厥陰の主では、風木が時令の気を主る。風気は中に肝気に通じるから、故に気が有余(余る)。この場合は酸味を用いて収斂させ、(勝気の)肝気を瀉する。気不足の場合は、肝の昇発が不及になるので、辛味を用いて肝気の生発を補助する。

(李)


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by jbucm | 2017-05-08 14:07 | 中医学 | Comments(0)

ゴールデンウィーク休業

北京中医薬大学日本校ゴールデンウィーク休業は下記通りです。

 4月29日(土)〜5月5日(金)は連休とさせていただきます。

 5月6日(土)からは、通常通りの業務を始めさせて頂きます。ブログは5月8日(月)から再開いたします。

 いつも北京中医薬大学日本校のブログ記事を読んで頂き、ありがとうございます。

 皆様、どうぞ、楽しい連休をお過ごせ下さい。


日本校事務局
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by jbucm | 2017-04-27 15:54 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)

ラブレター

こんにちは、周です。今回は薬名で書いた情書(ラブレター)の話です。

明代の文学者・劇作家である馮夢龍(1574~1646年)は、字が犹龍と言い、出身は呉県長州(今の江蘇省蘇州市)であります。当時の士大夫(官僚層、官職にない読書人を含む)の家庭に生まれ、兄弟三人(夢桂、夢龍、夢熊)は「呉下三傑」と呼ばれます。
馮夢龍が著した・世の中に知られている≪喩世明言≫、≪警世明言≫、≪醒世明言≫の以外に≪桂枝児≫、≪山歌≫という時調(民謡)集も書きました、その中に中薬名を用いてラブレターを書きました。

そのラブレターを紹介します。
你説我、負了心、無凭枳実、激得我蹬穿了地骨皮、愿対威霊仙発下盟誓。細辛将奴想、厚朴你自知、莫把我情書当作破胡紙。想人参最是離別恨、只為甘草口甜甜的哄到如今、黄連心苦苦嚅為伊耽悶、白芷児書不尽離情字、囑咐使君子、切莫做負恩人。你果是半夏当帰也、我情愿対着天南星徹夜的等。

ラブレターに14種の中薬名があります。皆さんも探してみてください。
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by jbucm | 2017-04-24 09:30 | 中医学 | Comments(0)

28年度春の卒業式

4月1日の土曜日は小雨が降り、桜花が満開しているところでした。当校は29年春の卒業式が行われました。その様子をお届け致します。

卒業されたのは、合計39名です。
平成26年4月生の中医中薬専攻科(13名)
平成28年4月生の医学気功整体専科(6名)、中医薬膳専科(20名)の皆様です。

まず理事長からお祝い言葉を頂き、卒業証書を渡されました。中医中薬専攻科の韓先生、中医薬膳専科の担任の先生方(梁先生、桜林先生、佐藤先生、加藤先生、鳳先生、田村先生、草香先生、田中先生)、医学気功専科の宋先生・李先生から、暖かい励ましの言葉を贈られました。最後に関連団体の北京中医会や中医食養学会の責任者から両会を紹介しました。
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その後、近くの中華料理レストランで行われた記念パーティーでは、卒業生たちが今後も中医学を勉強し続けたいと熱く語りあう様子が印象的でした。

中医学は奥が深いです、学校で勉強されたのは、あくまでも入門篇(勉強の方法)なので、卒業後も引き続き色んな形式で中医学を学ぶ必要あるのは間違いありません。

卒業生の皆様、三年間、又は一年間、本当にお疲れ様でした。日本に中医学を普及する事は、北京中医薬大学日本校の使命です。卒業後も私達にお手伝いの出来る事がございましたら、ご連絡を下さい。これからも、是非、一緒に頑張りましょう。

29年4月生は4月8日(土)に開講しますので、入学をご希望の方は、こちらにTEL03-3818-8531・FAX03-3818-8532ご連絡下さい。

(教務担当:李・周)
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by jbucm | 2017-04-03 09:30 | 学校行事・お知らせ | Comments(0)
こんにちは、三が月ぶりに黄帝内経の筆記を更新いたしました。こちらを読む前に、前回、12月19日の内容を復習しましょう。

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑥

【説明】一、本段は、勝気と復気の変化の原因及び規律について、「夫気之生、与其化衰盛異也」と述べている。時令が至らずに気が至る、或は時令が至っているのに気が至らず、勝気と復気が発生する。一般的に勝気が先で復気が後で発生する。勝気は復気の原因で、復気が勝気の結果である。勝気が盛んであれば復気も盛んになる;勝気が虚弱であれば復気も衰弱であり、勝気が緩和であれば復気も緩和である。これは天地変化の規律である。また、原文に「寒暑温涼盛衰之用、其在四維」と説明している。故に、慎重に四維の変化を察知すれば、勝復の発生も推測できる。

なお、より全面的に勝気と復気の概念や、発生の規律、及びそれによる発病の変化と勝復を応用した治則などを把握するには、本篇の上文及び『素問・気交変大論』などを参照して勉強したほうが良いでしょう。

二、本節は、脈象は四時の気候変化に応じるべき、応じないのは病脈になると説明してある。人は自然界と統一している整体であり、自然界の四時気候の変化は、万物の生・長・化・収・蔵に関わるだけではなく、人体臓腑の盛衰にも影響を与える。人体気血の運行は脈象で反映する。そのため、四時脈象の変化は疾病の診断に繋がる。たとえば、秋の脈に澀であるが数象がなければ、気化不利であり「四塞」に属す;秋の脈に数象がで過ぎるとなると、気候の交通がなり過ぎ、これも「非時の脈」である;四時の脈象が乱れる場合は、乗侮現象が発生し、気脈が乱れる;季節が過ぎてもその脈象が二度と至るのは、その母気が強すぎる兆候である;季節がまだ過ぎてないが、その主脈が先に消えるのは、本気が不足し、来る気(次の季節の気)があり過ぎることである;季節が過ぎてもその脈象がまだ去らないのは本気が有余で、来る気(次の季節の気)が不足していることである。上記のいずれも病脈である。

(李)


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by jbucm | 2017-03-21 11:56 | 中医学 | Comments(0)

不思議な中文

こんにちは、周です。今回は中国語の話です。

以下は「我」と「佛」の会話です、中国語で紹介します。
有一天、我求了佛、佛説:我可以讓你許個愿。
我対佛説:讓我家人和所有朋友永遠健康!
佛説:只能四天
我説:行。春天、夏天、秋天、冬天
佛説:不行、三天
我説:行。昨天、今天、明天
佛説:不行、二天
我説:行。白天、黒天
佛説:不行、就一天
我説:行。
佛茫然問到:哪一天
我説:毎一天
佛説:行。家人和所有朋友天天健康!

心酔される中国文化!不思議な中文です。
中国語が分かる方は、中国語の素晴らしさが実感出来ましたでしょうか
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by jbucm | 2017-03-13 09:30 | 中国語 | Comments(0)

梨膏糖

こんにちは、周です。今回は梨膏糖の話です。 

初唐の政治家・魏徴(580~643年)は親孝行な人だそうです。彼の母親は長年に咳嗽気喘(病)を患って、あちらこちらで診療を受けましたが、効果はなかったです。彼は母親の病情を凄く心配していました。魏徴の母親が病気であることを知っている唐太宗(皇帝)・李世民は、御医(侍医)の往診に行かせました。御医は細かくの望・聞・問・切診をした後、川貝・杏仁・陳皮・半夏など中薬(生薬)処方しました。老夫人は少し変わり者で、煎じ薬を一口飲んだら、「苦」と言いながら全然飲まないです。周囲の人は長いこと説得しましたが、老夫人はどうしても言うことを聞かないです。息子の魏徴もどうしょうもなく、慰めるほかないです。

翌日、老夫人は魏徴を前に呼んできて、梨を食べたいと言いました。魏徴は、すぐ老夫人の世話する人を買いに行かせました、買ってきた梨の皮を剥き、食べやすいサイズに切り、老夫人に食べてもらうとしました。だが、高齢の老夫人は歯がほとんど抜け落ちていて、梨も一切りだけ食べたら食べません。これは又も魏徴に困らせています。

梨を煮て加糖して梨汁を飲ませたら、いいかもしれませんと魏徴はそう思いました。老夫人は一口加糖した梨汁を飲んだ後、好喝!好喝!(美味しい)と言いながら、飲み干しました。薬効と美味しさを増すため、梨汁に処方された中薬の煎じ液・増量した砂糖を入れて一緒に煎じました。連日の疲れで薬を煎じる最中に魏徴がウトウトして寝てしまいました、起きて蓋を開けたら吃驚しましたー糖塊(砂糖の塊り)となっていました!!その糖塊を試して食べたら美味しい!香ばしくて甘い、これは行けると思いました。魏徴は母親に糖塊を食べさせました。老夫人が喜んで食べました。半月糖塊を食べ続きました、すると食事も美味しく感じて食べ、咳嗽気喘も治りました。

魏徴は中薬と梨の煎じ汁(糖塊)で母親の病を治った、という事があっという間に広げて行きました。以後、中医師(医者)もこの治療法を用いて良い効果が得られました。梨膏糖と呼ばれます。
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by jbucm | 2017-02-27 09:30 | 中医学 | Comments(0)

2017年度の試験範囲はまだ来てないので、とりあえず昨年度のものを載せます)


No.1 証候名、慣れた名称の外感風熱証にしても大丈夫ですか?治法は辛涼解表だけではなく、清熱を入れるために辛涼透表清熱解毒とする必要はありませんか?

Ans証候名は、外感風熱証でもOKです治法ですが、この症例の場合は辛涼解表だけで充分です。清熱解毒法は、裏熱毒証の治療法です。


No.2 処方で蒼朮と厚朴(燥湿化痰薬)が入っていないのは、何か理由がありますか?

Ans蒼朮と厚朴は平胃散の中味で、湿阻中焦(湿邪が中焦に滞る)証に応用します。


No.3 証候名は風寒客表 水飲内停 でも大丈夫ですか?治法なのですが、止咳を入れるために解表化飲止咳平喘ではだめですか?

Ans証候名は寒飲伏肺(or風寒客表、水飲停肺)で表すほうが良いです。

寒飲停肺の場合は、止咳法を使ったら痰の排出に良くないので、化痰除飲法をします。痰飲は陰邪ですので、温化痰飲を治法とします。


No.5 証候名の心腎不足は、心腎不交のことですか?証候名を陰虚火旺にした場合は、治法に滋陰養血を入れるべきですか?

Ansそうですね、こちらの心腎不足は、「心腎不交」のことを指します(心煩不眠、腰がだるい、盗汗などの症状が出るから)。使用する方剤について、症例に陰虚火旺の症状(五心煩熱、口乾少津、舌紅、脈細数など)がなければ、天王補心丹がよいが、もし、このような症状があったら、治法に滋陰降火を加え、黄連阿膠湯か朱砂安神丸がよいでしょう。


No.6 証候名が、不眠の原因の一つである心肝血虚ではなく、肝血不足になったのは、血虚の症状がないからですか?

Ansまず、説明したいのは、この『練習問題』にありました病名と証型は試験センターが決めたもの(試験の範囲)です。なお、酸棗仁湯の適応症は肝血不足→血不養心血液が心を養えなくなる)とう証です。もちろん、多くのタイプの不眠は心に関わっています。次に、この症例の症状は明らかに肝血虚がメインです、なので、弁証は肝血不足でOKです。なお、肝血不足の証はほかの血虚の症状(例えば、頭暈、月経量少など)も見られます。


No.7 処方で桔梗を外した理由は?

Ans実は、臨床で血腑逐瘀湯を使って胸痺を治療する時は、桔梗を入れます。理由は、桔梗は「引経薬」の役目があり、他薬を胸中へ導く作用があるからです。しかし、一部の医者の考えでは、桔梗は血瘀の病機と治療に関係がないので、処方から外したのかも知れません。


No.8 証候名を外邪犯胃にすると、外邪が寒か熱かが不明なように思えますが、これでOKなのですね?治法を解表化湿理気和中と考えたのですが、間違っていますか?処方に厚朴、桔梗、茯苓、白朮を入れない理由は?

Ans外感風熱による嘔吐はあまり見られないので、寒邪だと思って頂くことは普通です。治法は解表化湿理気和中と考えたのはokです。

厚朴、茯苓、白朮は腹瀉に対し、桔梗は胸膈満悶に対する生薬で、この症例にこれらの症状は明らかに見られないので、外しても良いです。


No.11処方に枳壳を加味する理由は?

Ans枳殻は利気寛腸の作用を持ち、患者に裏急後重の症状があるので、木香・梹榔・枳殻を組み合わせると、行気作用を高め、裏急後重の症状に効果が良いです。

No.14 処方の炒曲とは何ですか?砂仁と白豆を加えて大棗を取る理由を教えてください。

Ans炒曲とは神麹を炒ったもので、消食の作用があり、食欲がない時に使うと良いものです。砂仁と白豆は湿阻中焦証対応します。大棗は少し滋膩(胃がもたれる)の副作用があり、湿濁内停証に良くないので外します。

No.15 処方に陳皮ではなく青皮、枳実ではなく枳壳にして、生姜と山梔子を加える意味を教えて下さい。

Ans陳皮に疏肝作用がないで、青皮はありますから、青皮を選びました。

原方にある枳殻より、枳実のほうが行気寛胸の作用が強いので使っても良いと思います。勿論、もし患者の体質が弱いなら、枳殻に変えたほうか良いです。

 吐き気があるので、生姜で止嘔のため使いました。

怒りっぽいので、舌苔が薄白でも肝火があると考えます、山梔子を使って清肝瀉火します。

No.16 処方に猪苓と沢瀉を入れる理由は?

Ans水腫、尿少の症状に対して、利尿消腫の効果を高めるため、猪苓と沢瀉を入れます。なお、便溏に対しても猪苓と沢瀉を入れて「利小便、実大便」の効果が得られます。

No.18 処方に黄連(清熱燥湿 瀉火解毒)と山梔子(瀉火除煩 清熱利湿 涼血解毒)が入っていますが、証候に「傷津」とあるのに大丈夫なのですか?

Ans患者の脈は有力で、胃熱が酷いということなので、黄連、山梔子で清熱瀉火します。滋陰の地黄、麦門冬が入っているので、傷津の心配は要りません。

大熱、壮熱、高熱の厳密な違いはありますか?

Ans壮熱は陽明経証、白虎湯証に現れる症状で、実証を代表します。

大熱は補中益気湯証に現れる症状で、多くの場合は虚証を代表します。

上の両方とも患者の自覚症状に属します。それに対して、高熱とは、体温計で測った温度を指します。

(李)




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by jbucm | 2017-02-21 13:26 | 質問の回答 | Comments(0)

(答えにあります教科書名中国語テキストです。

No.5 内傷咳嗽は「虚実夾雑」に属するのですか?

Ans一概には言えません。例えば「肝火犯肺」、「痰熱欝肺」の場合は実証が多く、「痰湿蘊肺」の場合は、脾虚が見られるのもあれば、脾虚がないのもあります。脾虚が見られる時だけは「虚実夾雑」に属します。なお、「肺陰虧虚」のタイプは虚証に属します。

No.29 選択肢Cは「全身のだるさ」という意味ですか?

Ans全身の筋肉が痠痛の意味です。営衛不和のため、腠理が疎らであり、汗が出る、汗が多く出るので悪風と全身の痠痛を感じます。

No.46 選択肢Bは、食積を意味していますか?

Ans選択肢Bの症状を、中医では「反胃」と言い、日本語の「もたれ」に似ています。

No.50 Aは胸部血瘀、Cは外傷による血瘀、Dは血瘀停滞、心腹激痛、Eは養血活血なので、Bを選ぶのですか?

Ansそうです。各種の逐瘀湯と活血剤の特徴及び使い分けについての質問です。

No.55 分利する、というのは清濁を分けるという意味ですか?

Ans「分利」とは利小便で下痢を止めることです。つまり、「利尿」のことで、腸にある多量な水液を膀胱へ分けるという意味です。

No.58 Dの痢下白凍とは?

Ans「白凍」とは、白いゼリーのようなもので、「痢疾」の特徴的な症状で、膿が便に出ることを指します。

No.75 寒湿型の黄疸とは、脾胃虚寒のことですか?

Ansいいえ。寒湿型の黄疸は脾胃の陽虚が先にあって、後から寒湿を感受して黄疸で発病するのもあれば、寒湿の邪気を先に感受し、脾の陽気を損傷して脾の運化機能が阻害され、黄疸になるのもあります。

No.77 ABの方剤は、方剤学の教科書に出ていないようなのですが、消去法で解答を選ぶのですか?教科書に出ていない方剤が問題や選択肢に見られますが、とこで調べればよいでしょうか?

Ansこれらの方剤は、『中医内科学』のテキストに出ています。例えば、No.77AP189の上から5行目、BP188の下から3行目に書いてあります。組成は内科学の最後の附録に収録しています。方剤学ほど詳しく紹介していませんが、大学の本科生として、これだけ分かれば十分です。

肝鬱気滞の聚証の方剤は、教科書P188では逍遥散となっていますが、2014415日の正誤表には木香順気散になっています。どちらが正しいのでしょうか?

Ans確かに、教科書では逍遙散となっています。臨床では、聚証には逍遙散より木香順気散のほうがよく使われるそうです。試験センターの答えに従いましょう。

No.84 潜陽は、標治なのですか?

Ansそうです。「陽亢」は「陰虚」によるものなので、本治の方法は滋陰」です。

No.122 方剤学の教科書には「托裏透膿湯」となっていますが、選択肢B「托裏消毒散」と同じなのでしょうか?

Ansいいえ、違います。『中医外科学』P392の左上に記載してあります。

No.126 乳癖って何ですか?   

Ans「乳腺症」(しこり)のことです。

No.131 精索とは?

Ans男性の生殖器官にあるもので、精管がこれに伴う血管、神経、リンパ管、筋と共に被膜に包まれた構造物です。

No145 妊娠病とは、胎動不安のことですか?

Ans婦人科で学びますが、妊娠に係わる病気を妊娠病と言い、胎動不安は妊娠病の一種です。

No.160 Cの臀核とは?  

Ans「臀核」とはリンパ節のことです。

No.161 斑疹、丘疹、結痂、膿疱の日本語を教えてください。疱疹はヘルペスのことですか?

Ans日本語での斑疹(はんしん)と丘疹(きゅうしん)はそのままです。結痂(けっか)とはかさぶたができること、名詞ではありません。膿疱(のうほう)とは化膿した水ぶくれのことを指します。なお、疱疹はヘルペスのことですが、こちらでは病名ではなく水疱という症状をいうのです。

No.168 清暑となる根拠は何ですか?

Ans設問の症状は典型的な「暑湿証」の感冒ですので、清暑が必要です。

No.186 設問の証は、脾胃気虚挟痰湿ですか? 脾胃気虚は当然、湿を含むので、挟痰湿は不要ですか?

Ansこの症例は、痰湿(胸悶・痰多・脈濡)が顕著ですので、内科では、「痰湿蘊肺」の咳嗽を診断しますが、方剤学の角度から見ると、脾胃気虚挟痰湿の証と考えるものです。

No.194 振寒壮熱を教えてください。

Ans振寒―寒気(さむけ)があって震えること。壮熱を発し、その熱の勢いが激しい高熱のことです。

No.210 方剤学の教科書202ページ、定丸の説明に「痰」とありますが、意味を教えてください。

Ans洗う・除去する・取り除く・一掃する。「痰」は、痰を一掃するとの意味です。

No.214.217 攻撑作痛、眩暈昏蒙の意味を教えてください。

Ans攻撑作痛―突っ張るように痛む、その痛みは脇に連なる。

眩暈昏蒙―眩暈(めまい)・目がくらむ。

No.224 噤口痢と痢疾の違いはありますか?

Ans噤口痢は、痢疾の一種です。下痢した後、脱水状態に陥る、口の周りの筋肉が痙攣を起こします。倉廩散を用いて治療します(『方剤学』P30)。

No.228 長期間の崩漏…ということは血虚があると思うのですが、潤腸丸(潤腸通便・活血去風)で大丈夫なのですか?

Ans現在最も苦痛を伴う主な症状は便秘です。ですから血証にも有効な潤腸丸を使います。

No.228230更衣丸、旋覆花湯も方剤の教科書に見当たらなかったので、組成、功用、主治を教えていただけませんか?

Ans更衣丸は『中医内科学』P171熱秘の方薬・P293の「178」、旋覆花湯はP180瘀血停着の方薬・P297331にあります。方剤学ほど詳しく紹介してない方剤について、大学の本科生として、その組成を了解するだけで十分です。

No.240 Eの肝腎陰虚の次の熟語と、No.244Eの熟語の意味を教えてください。

Ans240.Eは「肝陽化風」の意味です、教P205肝陽上亢の部分に記載があります。No.244.Eは「肝陽眩暈」の間違いです、訂正して下さい。

No.245No.250No.253No.285No.406 羚角釣藤湯は方剤学の教科書に出ていますが、羚羊角湯とは異なりますか? 羚羊角湯、石葦散、沈香散、大補元煎、丹逍遥散は出ていません。組成、功用、主治について、簡単に教えていただければ幸いです。

Ans羚角釣藤湯と羚羊角湯は別の方剤です。羚羊角湯は『中医内科学』P297332」・P210下より1行目、石葦散は『中医内科学』P29190」・P235石淋の方薬です。沈香散は『中医内科学』P293184」・P235気淋の方薬です。大補元煎は『中医婦科学』P67 腎虚型の方薬例、婦人科に使い、「補腎益気・補血調経の方剤です。この症例は、血虚のほうが顕著なので、血虚型の人参養栄湯もOKです。逍遥散は加味逍遥散のことです(『方剤学』P51附方参照)

No.247~248 これは水腫の風水相伝というものですか?   

Ansそうです、弁証は「風水氾濫」です。

No.260 六味地黄丸と左帰丸の使い分けがよく分かりません。正解はBとなっていますが、症状に遺精滑精や自汗盗汗がない、舌光でもないので、Aの六味地黄丸(腰膝酸軟、手足心熱、舌紅)の証のように思えます。疲労すると症状が悪化する…がポイントなのでしょうか?

Ans左帰丸の補腎陰の作用が六味地黄丸より強いので、真陰不足の場合は、左帰丸を使います。

No.274 食べた7時間後がポイント…ということは、消化吸収後という意味ですか?すると「接触性」の意味がよく理解できません。それとも消去法で選ぶべきですか?

Ans「接触性」はアレルギー性反応のことで、この症例のようにマンゴーと接触した後、発症するまでに潜伏期間があります。『中医外科学』P201診断の臨床表現参照してください。

No.288 証は中気下陥ですか? 挙元煎と補中益気湯の使い分けを教えてください。

Ans婦人科の病で、月経過多の気虚型です。『方剤学』P9596附方を参照してください。挙元煎は補中益気湯を簡潔にした当帰・熟地黄を取り除いたもの)です。当帰・熟地黄が使用できないときに挙元煎を用います。

No.428 選択肢Eは何ですか?

Ans(おうひ)は、重症の痺症のことです(『中医内科学』P267下から5行目)

No.435.436 これらの証を教えてください。

AnsNo.435は痿証(湿熱侵淫、『中医内科学』P273)です;No.436は痹証(風湿熱痺、『中医内科学』P267)です。

No.451452 とは、甲状腺腫大のことですか? 

Ansそうです(『中医外科学』P147をご参照下さい)

No.488 選択肢Dの最後の四字熟語の意味は?    

Ans透明・無臭です。

No.499.500 Bは耳の後ろの腫れ、Cはリンパの腫れ、Dはハシカで大丈夫ですか? AEは?

AnsBは全身のリンパ節の腫れがあり、特に耳の後ろのリンパ節の腫れが顕著です(『中医小兒科』P194診断要点3)Cは猩紅熱(しょうこうねつ)、咽喉の痛み・紅腫・糜爛・発疹が見られます(『中医小兒科』P225上から12行目)Dはハシカ、Aは水疱瘡(ミズボウソウ)です(『中医小兒科』P196)Eは幼児急疹(奶麻)です『中医小兒科』P191で確認して下さい。


(教務担当 李)


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by jbucm | 2017-02-14 14:05 | 質問の回答 | Comments(0)