こんにちは、周です。前回の続き、孫思邈の話を紹介します。
孫思邈についての伝説は民間で広く伝わっていますが、最も知られている「坐虎針龍」を紹介します。
ある日、先生は行医の途中で、虎に遭遇しました、その虎が先生の道を塞いで、頭がうつむいて鳴いて、可哀相な顔をしていたため、先生は「私は人の病が治せますが、あなたが再三、私の道を塞いで、もしかして診察してほしい?」と虎に尋ねました。すると、虎が両眼に涙を含み、何度も何度もうなずきました。先生はやっと虎が言った意味を分かり、虎の案内で山洞に入り、苦痛そうな表情で、横たわっていた1頭の虎を見かけました。先生がすぐ虎を診察し、口の中に野獣の骨が喉に刺さったのを発現しました。先生は直ちに野獣の骨を取り出し、銀針で腫塊を刺し破り、虎の苦痛を解除しました。救命の恩を返すため、以後、虎はいつも先生のそばに居るようにしていて、時々先生を乗せて、険しい山道を乗り越えて、あっちこっち往診に行きました。
それは「坐虎」の故事でした。
ある日、龍王は下界に下り、遊びに来ました、不意に蜈蚣(ムカデ)の巣に行きました。夜中に熟睡した龍王の脳に蜈蚣に入られ、脳髄は吸い取られ、龍王は死にそうな痛みでした。孫思邈は「一物降一物」(一物が一物を降伏する)の方法を利用し(四十九羽の雄の鶏を使い)、蜈蚣を降伏し、龍王の病気が治せました。その後、龍王はすっかり元気になり、人間へ感謝の気持ちで、風調雨順してくれて(気候が順調である)、そして、天下は五谷豊登でした(年々豊年でした)。
それは「針龍」の故事でした。
写真は「坐虎針龍」のインメージです。