こんにちは、今日は、膀胱の生理機能及び、腎と膀胱の関係を紹介します。
膀胱の生理機能:
1.尿を貯蔵する:人体津液の代謝の時、水液は肺・脾・腎の作用によって、全身に拡散され、人体を潤います。また、人体に利用されて、津液の余りを腎に送らせ、腎の気化作用により清い部分が体内に再利用し、濁る部分(廃棄物質)は尿となり、膀胱に送られます。「津液の余りは小便になり」、「小便とは 、水液の余りである」と『諸病源候論』に書かれています。
2.尿を排泄する:尿は膀胱に貯蔵され、一定の量に達しますと、体外に排泄されます。
膀胱の貯蔵と排泄の機能は、腎の気化機能に頼っており、所謂「膀胱の気化」とは、実は腎の蒸騰気化作用に属しているものです。
腎と膀胱の関係
腎は「水臓」で、膀胱は「水腑」と称され、共に五行の水に属します。両者は密接に関係し、経絡によりも互いに絡み、臓腑表裏の関係にもなっています。
腎は開閉を主り、水を主る臓器で、膀胱は尿を貯蔵と排泄し、水腑です。膀胱の機能は腎気の盛衰により左右されます。腎気は膀胱の気化機能を促進し、開閉を主り、尿の排泄をコントロールしています。腎気が充足すれば、尿が正常に生成され、膀胱に注ぎ、貯蔵されます。膀胱の開閉も適度で、尿が正常に貯蔵され、排泄されます。腎と膀胱の密接な合作により体内の水液代謝が維持されるわけです。
では、今回はここまで簡単に紹介しました。次回よりは、腎と膀胱の病証を紹介したいと思います。
(李)