今月の7日は立冬の日でした。もうはや冬の季節になりました。中国の北方では、昨日から大面積の大雪が振っています。
私は、先週、北京へ行って来ました。寒さに弱い私にとって、冷え込む前に北京から逃げることができて、良かったですね。昨日、早速冷え性予防の対策の一つとして、
当帰桂円紅棗煮鶏卵を作りました。
当帰紅棗煮鶏卵は中国の女性に大変人気なもので、道端の屋台でよく売られています。昔、私もよく買って食べましたが、今は自分で作るしかありません。でも、自分の好きなものを使って作れるので、楽しいです。
材料(4人前):当帰25g 桂円(竜眼肉)25g 紅棗(大棗)20個 たまご4個 蜂蜜大さじ4杯
作り方:
①、たまごを茹でて、皮を剥いて置く。当帰、竜眼肉、大棗を軽く洗います。
②、①とお水約1000CCを薬缶に入れ、武火で沸騰させてから、とろ火で30分程煮つめます。
③、出来上がる前に蜂蜜を入れてかき混ぜます。温かいうちに食べます。
今回、枸杞子を入れなかったが、それを10~20g出来上がる5分程度前に入れても良いでしょう。なお、気虚のある人は、黄蓍や党参などを加えると、より効果があります。蜂蜜の代わりに黒砂糖を使用しても良い、この場合は、早めに入れたほうが一層美味しくできます。
私は、当帰以外のものを全部食べでしまいます。貧血気味の人は、できたら当帰も食べましょう。ゆで卵を甘いスープと一緒に食べますが、意外と美味しいですよ。
このスープの効用は、益気養血、潤沢肌膚で、冷え性の予防だけではなく、貧血、生理不順、疲れなどにも効きます。
当帰は女性に良く使われる補血の生薬で、「婦科の聖薬」と呼ばれています。活血作用もあり、女性の冷え性にぴったりです。現代研究では、ビタミンB12やビタミンEなども大いに含まれ、実は美容にも欠かせないものとなっています。
竜眼肉は補益心脾・養血安神の効果があって、心脾両虚による不眠に良いです。
大棗は健脾和胃・益気補血で、安中益気のものと呼ばれでいます。ビタミンCが多く含まれ、天然ビタミン剤と呼ばれています。中国の民間では、「一日三棗を食べたら、一生老けない」という伝説もありました。
私は、気分によって、当帰又は竜眼肉を省いたり、ほかの好きなものを加えたりもしています。週に1~2回程度食べます。
注意:熱性のものなので、陰虚内熱体質の人には不向けです。なお、感冒発熱、腸胃積滞の場合も禁忌です。
(李)