名老中医の養生談⑤
――養生の十「不過」
王為蘭先生、男性、1913年12月生まれ。北京中医医院の教授、内科主任医師です。王先生は類風湿病など内科難病の治療に長じます。養生の徳行があって、リズムのある生活をし、明るい性格を持ちます。なお、彼が誠意をもって他人に接し、厳しく自らを律する、名をあげ一家をなしても、いつも謙虚です。八十代の高齢になっても、心身ともに健康であり、毎週必ず臨床の診察や授業などをなさいます。これは、先生が長年で養生の十「不過」を守っているお陰でしょう。
王先生は、「日出而作、日落而息(日が出たら働き、日が沈めば休息をとる)」という簡単な生活スタイルを守り続けています。なお、皆と同じく、いつも春夏秋冬・衣食住行・喜怒哀楽を経過し、抱えていますが、うまく切り盛りするのがとても大切です。順調な境遇に自慢しないし、逆境にあっても弱気にならない。それで、文化大革命の期間に色んな不公正に扱われていっても、それを乗り越えてきました。現在でも、養生の十「不過」を守り続けていますので、読者の皆さんにもためになり、長寿の道に入ってもらえると信じています。
十「不過」の内容は、下記です:
衣不過暖
食不過飽
住不過奢
行不過富
労不過累
逸不過安
喜不過歓
怒不過暴
名不過求
利不過貪
(注:「不過」とは、しすぎないこと)
(李)