名老中医の養生談⑦
――小周天功法
鄧維浜先生、男性、1914年5月生まれ。吉林省吉林市中医院の主任医師です。 鄧先生は眩暈、膵炎、腎結石、高血圧、狭心症などの疾病を患ったことがあり、いつも治療を受けながら、養生を行ったため、ほぼ完治されました。鄧先生も「起居有序、飲食有節」という養生訓を守り続けています。なお、自分の意に沿わない時は「忍」をもって遇しています。
鄧先生は気功の養生法を用心し、奇経八脈は養生術の中で重要な作用を持っていると考えています。ここで、鄧先生が奇経八脈理論に基づいて創られた
小周天功法を紹介致します。その方法は簡単だが、続けて練習すると、大きな効果が得られます。先生は50年間あまり練習しています。
奇経八脈は初めに『皇帝内経』から出現したが、明代の李時珍が初めてそれを発揮されました。李時珍氏は、奇経八脈は先天大道の「根」であり、特に任督衝三脈は造化の「源」であると認識した。気功学では、任督脈を貫通する方法を「小周天功法」と称されます。近代の名医張錫純先生は『医学衷中参西録』の中こう言いました:通督脈は、身後の病を治癒でき、通任脈は、身前の病を治癒できる,督任皆通であれば、元気が流行し動く、法輪が常に回る、精神旺盛で健康となり、これで長生きとなる。
小周天功の練習方法はいろいろありますが、鄧先生が創られた
小周天功法は簡単で練習し易いです:夜就寝の前、ベッドに仰向けして、両下肢は自然に開け、リラックスしながら、呼吸を調整する。舌先を上顎につけ、唾液が出たらそれを飲み込む。意念で元気を会陰穴から、督脈に沿って百会まで上昇させる。百会穴から唇の下へ行き、そこで徐々に任脈に会う、任脈に沿って降りて下丹田に戻る。さらに会陰まで下ろす。これを続ける。朝にも練習すると、より効果的である。
(李)