「空芯菜(くうしんさい)」とは野菜の一種で、その茎の中が空洞になっているから、名づけられたと思います。私の故郷、中国の湖南省には、蕹菜(ようさい)が蓊菜(おうさい)と言い、日本でのホウレンソウを食べると同じように、食卓に多くでる野菜です。実は今から25年前、私は大学を出て北京に行った時に、北京にもまだあまり空芯菜を見当たらなかったです。そのうち市場に出てきたが、食べ方を知らない人が珍しくなかったです(前回紹介した苦瓜もそうでした)。
およそ2~3年前から、時々東京のスーパーや八百屋に空芯菜を見かけ、懐かしくて、ついつい買って作りました。家族に好かれますので、いつも2~3束でないと足りないです。今日はその空芯菜の炒め方を紹介しましょう。
材料(2人前):空芯菜1束、ニンニク2~3かけ、唐辛子1~2枚(今回は娘が風邪気味で使わなかった)。塩、豆豉(あれば使いたい)、サラダ油、味の素適量。
作り方:
1、空芯菜を茎と葉の部分に分けて(茎の加熱時間が葉より長いから)、茎を4~5センチ
斜めに切ります。ニンニクをみじん切りします。
2、少し多めの油を中華鍋に入れ油を温め、ニンニク、豆豉、唐辛子を入れてさっと炒めたら、すぐに空芯菜の茎を入れ、少々塩を加え、強火で炒めます。
3、茎が軟らかくなったら、葉と、塩(少々)、味の素を適量加え強火で、更に炒めます。葉が完全に火が通ったら火をとめ、出来上がりです。
空芯菜は、ニンニク、豆豉と唐辛子にとても相応しいです。なお、「空芯菜」だけではなく、
中華野菜の炒めのコツは2点あります、その①は、油の多めに使う;その②は、強火で素早く炒めることです。
空芯菜の薬膳効果は清熱涼血、解毒であり、夏に最適な野菜です。なお、ホウレンソウなどと同じ、繊維を多く含め、便秘や糖尿病の方にもとても良い野菜です。
(李)