立冬の節気は毎年の11月7日或は8日で、二十四節気の第十九番目の節気です。古代の中国の民間では、立冬を冬季の初めとする。いよいよ冬本番が来るので、寒さ厳しくなる冬に備えるには、これからでしょう。
「冬は、終と言う意味で、万物が収蔵される」、秋季に収穫した作物を全部天日で干し、倉に収蔵する。なお、動物も身を隠し、冬眠の準備をする。こうして冬を過ごす。
立冬は、立春、立夏、立秋と合わせて四立と合称します。古代の中国では重要な節句であり、この日、皇帝が文武百官を率い、京城の北郊に祭壇を設置する。中国の農村では、この日に美味しいものをご馳走します。食べるものは地方によっていろいろあります。北方では羊肉の餃子、南方では鶏鴨などの肉を食べます。台湾は、今でも立冬の日に町に「羊肉のかまど」や、「姜母鶏(鶏と生姜で作った料理)」などが売られているそうです。多くの家庭では、「炖麻油鶏(ごま油と鶏の煮込み)」や「四物鶏(四物湯と鶏の煮込み)」などを食べ、体力や風邪に対する免疫力を付けます。
中医学の養生観点で見ても、確かに冬季は営養補給の良い時期です。冬に入ると、体の新陳代謝のスピートが遅くなり、消耗が減少されるからです。この時期に営養補給すれば、栄養物質がエネルギーに転化し体に貯え、扶正固本ができ、邪気に対する抵抗力が強くなります。
『黄帝内経』に書かれた冬三月の養生
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冬に入ると、気候が乾燥するので、滋益陰精はとても大事です。薦める食材は、白菜、ニラ、白木くらげ、黒木くらげ、枸杞、梨、キュウイ、もち米、羊肉、棗、竜眼肉などです。揚げ物や辛いものを控えめ、水分を多く補給することも心がけてほしいです。
食事以外、冬季の伝統養生法はまだたくさんあります。たとえば、歯を叩く、あかすり、お腹を揉む、お灸などは、日常生活でみんなできます。
ここで、お灸するツボを紹介しましょう:足三里、中脘、関元、気海。なお、おへそ(神厥穴)に塩を置いて、その上でお灸しますと、補益元気にとても良いです。では、皆さんも、試してみたら、いかがでしょうか。
(李)