去る4月2日(土)に卒業式が行われました。その様子をお届け致します。
卒業されたのは、平成20年4月生の中医中薬専攻科(18名)と平成22年4月生の医学気功整体専科(14名)・中医薬膳専科(50名)の皆様です。
まず理事長からお祝い言葉を頂き、卒業証書を渡されました。中医中薬専攻科の韓先生・金先生、中医薬膳専科の担任の先生方(村岡先生、梁先生、桜林先生)、医学気功専科の宋先生、中医食養学会副会長の中村先生、同窓会代表の岡本先生からも、暖かい励ましの言葉を贈られました。最後に、卒業生代表が、先生方や学校の職員に感謝の意を述べました。
この場を借り、卒業生代表の答辞を紹介させていただきます。
今年も桜の便りを聞く折となり、春風が心地良い季節となりました。本日は新学期のお忙しい中、私たち卒業生のために、このような心温かい式典を開いていただき、ありがとうございます。
先月に起きた未曽有の震災の傷跡も、まだ癒えない状況ではありますが、今日のこの日を無事に迎えられたことを嬉しく思うと共に、これからの復興のために、私たち卒業生ができることの一つは、大学で学んだ中医学の教えを様々な形で、人々の為に生かしていくことではないかと考えております。
この三年間、金先生・韓先生の授業で、多くことを学ばせて頂きました。始めに学んだ金先生の中医学理論では、中医学の基本理念である整体観念と弁証論治で、背景にある自然科学が重視されていることを教わりました。医学を学ぶ際、始めに自然界の法則を教わったことは深く印象に残り、常に自然界の影響を受け、また心と体の有機的な繋がりを持つ人体を中医学のあらゆる知識から教わり、学ぶことに夢中になりました。
韓先生からは中薬学・方剤学・内科学をはじめ、中医薬大学の核となる多くの授業で教わりました。異国の歴史ある医学を学び私たちの為に、時には日本語を混じえて、理解を深める手助をして下さったことを、忘れることはないでしょう。
両先生の素晴らしい講義を受ける度に「学問は重くない宝」だという言葉を思い出していました。また、この宝を得るためには通訳の方々のご尽力なしでは、得ることができなかったと、感謝の思いでいっぱいです。
卒業後も皆それぞれの場で養生から医学に至る中医学の教えを、これからの人生で関わる沢山の人たちに教えして行けるよう、日々精進して参ります。
最後になりましたが、日本で中医薬大学で学べる環境を作って下さった理事長をはじめ、教務・事務局の皆様に厚く御礼を申し上げる共に、母校であるの北京中医薬大学日本校の益々の発展と、大学に御縁のある皆様のご健康と御多幸をお祈りし、答辞とさせていただきます。
平成23年4月2日
卒業生代表 中医中薬専攻科 新開 ミヤ子

その後、近くのレストランで行われた記念パーティーでは、卒業生たちが今後も中医学を勉強し続けたいと熱く語りあう様子が印象的でした。
中医学は奥が深いです、学校で勉強されたのは、あくまでも入門篇(勉強の方法)なので、卒業後も引き続き色んな形式で中医学を学ぶ必要あるのは間違いありません。
卒業生の皆様、三年間、又は一年間、本当にお疲れ様でした。日本に中医学を普及する事は、北京中医薬大学日本校の使命です。卒業後も私達にお手伝いの出来る事がございましたら、ご連絡を下さい。これからも、是非、一緒に頑張りましょう。
(教務担当:李・周)