こんにちは、周です。今回から4回を分けて、中医学にかかわる、伝説上の人物を紹介します。
伏羲は上古の英知な首領・帝王の一人です、彼は中国古代医学の発展史に重要な役割を果たしてあります。またの名を宓羲・庖羲とも称されます。
伝説によりますと、伏羲は民衆に糸を結び合わせて、網を作ることを教え、これを用いて、漁業・狩業・牧業に従事ことを教えました。それは人類歴史上で、初めて労働による積極的に食物を取得するという新しい時代を開きました。彼は群衆を引率して狩りし、狩りした動物を食料として食べ・皮から衣服を縫います。その行動により、人類は生存のために自然環境に適応する能力を高めました。それも動物性の薬用性を認識し始めたのです。また、篝火を囲んでダンスし、駆寒取暖・強健身体(寒を取り除く・身体を強くする)。その踊りを通じて、身体の痛みを和らげることが発見しました。それは伝統体育・導引朮の原形です。また、彼は始めて易学の八卦を画した人であると同時に、古代九鍼の創始者でもあります。伝えられるところによりますと、伏羲は創造した九針が石製のものであります。冶金術の発明後、用途に応じ金属製の針も造られました。これも中医学の発展に対する重大な意義を持ちます。形状は色々がありますー円・尖・刅状等等。当時の原始社会で、完備された外科用具を用いて、医療実践に応用されたことに驚かされました。
孔安石による≪尚書≫序には、「古は、伏羲氏これ天下に王たるなり、始めて八卦を画す」と記されています。晋の皇甫謐の≪帝王世紀≫にも、「伏羲八卦を画す」とあります。同じく≪帝王世紀≫に、「伏羲…百薬を賞味し、九鍼を造り、以って妖枉(ようおう、おもいがけない若いときに死ぬ)」を救う」とあります。宋の羅泌による≪路史≫にも、「伏羲草を嘗め・砭(砭石)を造る」とあります。これらの記述から、彼が薬草を採り、鍼や砭石を創り、民衆の病苦を癒やしたことがわかります。