手軽な中国家常菜⑬―トマトを使ったジャージアン麺
先週、北京の炸醤麺(ジャージアンミエン)を紹介しました。実は、我が家の夏には、もっと作り易い麺も良く食べます。中国の北方地域に「打鹵麺(ダールーミエン)」と言うのは一般の家庭によく食べるものです。そもそも、その「鹵」は、肉や鶏卵と様々な野菜などで作ったスープに片栗粉を加えた濃厚なかけ汁です。私は一番好きな「鹵」は、片栗粉を使わず、トマトと玉子を使ったものです。それを、一応日本語で「トマトジャージアン麺」と名付けましょう。
日本では、トマトを生で食べる方が多いですね。実は現代の研究によると、煮たり炒めたほうが栄養分の吸収がいいですよ。たしかにビタミンCは熱に弱いですが、トマトに含まれる、活性酸素を除去する抗酸化作用のある赤い色のリコピンと言う成分は脂溶性なので、油を使って調理するといいです。
材料(二人前):
うどん200g、豚ひき肉100g、たまご2個、トマト(大)1個、エリンギ2個、白ねぎ1/2本、ニンニク2かけ、生姜1かけ、きゅうり2本、豆瓣醤大さじ2杯、サラダ油、料理酒、醤油、塩、味の素適量。
作り方:
①キュウリ、白ねぎの3/4位を千切りして置きます。
②エリンギ、ニンニク、生姜と残りのねぎをみじん切りにします。
③中華鍋にサラダ油大さじ2杯を入れて熱し、軽くかき混ぜた玉子を入れてさっと炒めて器に移します。さらに中華鍋にサラダ油大さじ2杯を入れて熱し、生姜・ニンニク・ねぎのみじん切りとひき肉を入れて炒めます;豆瓣醤大さじ2杯、塩、醤油と料理酒を適量加え、更に炒めます。エリンギのみじん切りと炒めた玉子を入れて、弱火で2~3分間ほど煮込みます。
④③を煮込んでいる間に、トマトを細かく切り(左の写真をご参照ください。なお、とまとの皮を剥く必要ないです)、③に入れて、かき混ぜながら中火で2~3分間煮込みます。最後に、醤油、味の素少々加え、味を調えます。
⑤別の鍋でうどんを茹でます。茹でたうどんは、冷水で締めて水気よく切ってから器に盛ります。
⑥麺の上に、千切りのキュウリ、ねぎと④を乗せます。
* トマトと卵の相性が良くて、互いに味をしみ込ませると、想像外の美味しさを味わえます。
(李)