中薬美容は、中国で三千年以上の歴史があり、いろんな綺談が残されています。三国時代に、東呉の孫権の息子が寵愛する鄧夫人がある日にうっかりして顔が包丁に切られ、大きな切り傷を残した。医師が白獺の脊髄と琥珀・朱砂などの中薬を調合し、鄧夫人の切り傷に塗りつけたら、傷跡が残さず、しかも顔色が前より白くなり、より妖艶になった話がありました。また、唐玄宗李隆基の娘である永楽姫は、若い時から顔が干からびて、肉付きがとても悪かったが、「安史の乱」で陝西省大荔県の白沙苑の辺りに流浪し、そこで常に当地の蒺蔾茶を飲んでいた。2~3年経ったら、なんと容姿秀麗な美人となった話もありました。数千年以来、歴代研究の積み重ねで、中薬美肌方は、もう中国医薬宝庫の中にきらきら輝く一本の珍しい花となっています。
今日から、2~3回に分けて、中薬の美容方を幾つ紹介しましょう。
一、単味美肌方
1.当帰美肌:当帰は、腸胃・筋骨・皮膚を潤し、活血・補血の作用があります。中医では、当帰が「沢膚(皮膚に光沢を与える)、生肌(新しい肌を作りだす)」と「皮膚渋痒(皮膚の乾燥と痒み)を治す」の効用あると認識しています。現代研究では、当帰に多くのビタミンA、ビタミンB12、ビタミンEや人体の必須アミノ酸などの栄養素が含まれると分かりました。人体の新陳代謝や内分泌機能を促進、皮膚の乾燥、カサブタ、痒みなどの予防と治療によく使われます。常に当帰の煎じ液を飲むと、皮膚に光沢を与え、しなやかな肌を求められます。
2.人参美肌:薬用の人参は、補気・生津・安神・益智の効用があります。現代研究では、大量な人参サポニン・ジンセノサイドが含まれ、機体の新陳代謝を促進し、皮膚を滋潤と栄養作用があります。皮膚の脱水・老化・しわを予防し、皮膚の弾力を強め、肌の老衰を遅らせることができます。
3.蜂蜜美肌:蜂蜜は美容の聖品です。清熱解毒・補中・潤燥・止痛の作用があります。現代研究では、蜂蜜は皮脂腺の異常分泌を減少し、皮膚の新陳代謝を改善し、血液循環を良くさせることができ、皮膚をしっとりさせます。一日30gぬるま湯で薄めて飲むもとをお薦めです。或は、蜂蜜を使って洗顔すると、ツルツルな肌を保つことができます。なお、清熱解毒(抗炎症)効果があるので、ニキビや吹き出物にも外用できます。方法は、綿棒で蜂蜜を直接患部に塗りつけ、20~30分後、ぬるま湯で薄めた蜂蜜を使って10分間マッサージしながら洗顔し、最後に水で綺麗に流します。この場合は、内服と外用を合わせて使うとより効果を得られます。
(李)