西瓜の皮の清熱解暑と利尿の作用は、その赤い部分より強いです。中医では西瓜翠衣と呼び、腎性浮腫みや消渇に、現代では高血圧などにもよく使われます。民間では、清熱解暑の宝物として西瓜翠衣を愛用し続けています。
日本の西瓜は中国より10倍ぐらい高いです。しかし、暑い日にはどうしても食べたくなります。我が家もほとんど毎日食べています。西瓜の皮を多くの時は捨ててしましました。時間のある時や、湿度が高くて、蒸し蒸ししている時に、私はそれを涼拌(liang ban 日本の和え物に似ている料理方法)して食べます。清熱利尿の効果を求められますし、さっぱりした味なので、食欲を引き出してくれますよ。ご興味がありましたら、是非試してみて下さい。
材料:西瓜の皮 1/6切、塩・砂糖・お酢・ごま油・味の素各少々。
作り方:
① 西瓜の皮の一番外側の硬い部分(グリーンの部分)を丁寧に剥いて、スライスし、少々の塩を振り、軽く混ぜる。30分位漬けて置いてから、出てきた水分を捨てます。
② ①に砂糖・お酢・ごま油・味の素各少々加え、軽く混ぜたら、出来上がり。一晩冷蔵庫に冷やして置くと、味が芯まで浸み込まれて、一層美味しく感じられます。
③ 辛い味が好きな場合は、七味やラー油などを加えると、また違う風味を楽しめます。なお、寒涼と温熱のバランスが取れて、脾胃虚寒の方によいです(写真の下は辛くしたものです)。
私は、もともと料理の下手な人です。今でも本当に簡単なものしか作れません。料理の際、いつも手抜きしてしまいますが、ストレスがなくて楽しくできますよ(笑~)。私は、毎日のすることを楽しくするのも大事だと思っています。勿論、前提は、栄養のバランスを考え、季節や体質に合わせて食材を選ばなければならないと思います。
ついてに、今朝食べた緑豆の粥もアピールしましょう。こちらも清熱解暑によいので、我が家朝食の食卓によくでるものですよ。
材料(4人前):緑豆100g(1/2合)、米60g(約1/3合)、砂糖大さじ6杯。
作り方:緑豆と米を洗い、炊飯器に入れ、水は粥の1.5合まで入れます(水が少ないと濃すぎます)。粥作りを選択し、スイッチをプッシュすればOKです。
私は、いつも前日就寝の前に作り、そのまま数時間保温して置きます。翌朝起きたら、炊飯器のスイッチを切り、できたお粥に砂糖を多めに入れ(好みによって調整して下さい)、お玉杓子で同じ方向でかき混ぜます。暖かいうちでも、冷やしてからでも、美味しく頂けます。
効用:緑豆――味甘、性寒です。清熱解毒、消暑利尿作用があります。「一物全体」なので、緑豆の皮もそのまま食べたほうが良いです。
(李)