こんにちは、先週土日(8月6日・7日)夏季講習会(その2)を行われました、今回はその内容を紹介します。
品川きゅりあんで、夏期講習(中医薬膳専科の調理実習)が行われました。「夏・長夏の薬膳料理・薬膳に使える中薬」のテーマに沿って、中医食養学会の中村きよみ先生・岡本清孝先生・村岡奈弥先生・鳳寛子先生・久野緋沙子先生の丁寧にご指導して下さいました。
講義は10時からスタートです。最初の1時間は、中村きよみ先生(7月30日・31日の担当は鳳寛子先生・久野緋沙子先生です)より、「夏・長夏の薬膳」を講義して頂きました。2時間目は、よく雑誌やテレビ番組で目にかかります、村岡奈弥先生が、夏・梅雨の薬膳料理方法を解説しながら、演じて下さいました。今回のメニューは、①緑豆の薬膳カレー②苦瓜としらす干しの小鉢 ③西瓜とレモン寒天のフルーツポンチ でした。その後、参加者の皆さんが、5-6名を一組で実習し、自分の手で作った料理で会食しました。
ここでは、「緑豆の薬膳カレー」を抜粋して詳しく紹介しましょう。
材料(6人分)
合挽き肉:200g トマト3個 緑豆:100g 玉葱:大3個 ニンニク:1片 生姜:30g ピーマン:3個 パプリカ:1個 トウモロコシ1・5本(実を外し、ひげを細かく切る) 米:3カップ
サラダオイル:少々 カレー粉:大3 カルダモン8粒(種を出す)
作り方
①玉葱はスライスし、ニンニク・生姜は微塵切り、ピーマン・パプリカは種を取り、1cm角切りにする。炊飯器に洗った米・3カップ分の水、トウモロコシの実とヒゲを加え、炊き上げる。
②玉葱をキツネ色になるまで炒め、次に、生姜・ニンニクを加えて炒め、香りが出てきたら、ひき肉を入れてさらに炒める。
③肉の色が変わったらカレー粉、砕いたカルダモンと小麦粉を加えて炒めた。
④パプリカ、トマトと緑豆を加え、水3カップ入れて、緑豆に火を通す。
⑤緑豆が柔らかくなったら、炒めたピーマンを加え、塩で味を整える。
主な材料の薬膳作用を紹介します。
緑豆:
「性味・帰経」甘涼 心・胃経
「効能」 清熱、消暑、利水、解毒
玉葱:
「性味・帰経」甘辛・温 帰胃・肺経
「効能」 和胃、降逆、化痰、理気、活血
牛肉:
「性味・帰経」甘平 帰脾・腎経
「効能」 補気、補血、健脾、活血、強筋骨
豚肉:
「性味・帰経」甘咸平 帰脾・胃・腎経
「効能」滋陰、補気、補血、補腎
トマト:
「性味・帰経」甘酸微寒 帰肝・脾・胃経
「効能」生津、止渇、涼血、平肝、健胃、消食、解暑
トウモロコシ:
「性味・帰経」甘平 帰大腸・胃経
「効能」健脾・補気・和胃・調中、利水
トウモロコシのヒゲ:
「性味・帰経」甘平 帰肝・腎・膀胱経
「効能」利水、消腫、利胆、通乳
カルダモン:
「性味・帰経」辛温 帰脾・胃経
「効能」化湿、温中、行気、止嘔
午後の講義は、日本中医食養学会の岡本清孝先生が、「生薬に親しむ / 触れる・味わう・煎じてみる」を講義して頂きました。3種類の薬膳茶(益気生津ドリンクー生脈飲・荷葉茶・南蛮毛茶=トウモロコシのヒゲ茶)を飲みながら、今年の薬膳専科夏期特別講座を終了いたしました。
少し疲れたかな~と思いますが、6時間で、豊富な内容の勉強ができて、普段、日本校の校舎でできない薬膳実習に参加できて、皆さんが満足な笑顔を見せてくれました。
いつもご協力下さいました、日本中医食養学会の先生方やスタッフの皆様、大変お疲れ様でした。本当に有難うございました。
テーマ2:解剖学(担当:李 紅岩先生)
解剖学は以下の内容です。
一、解剖学の概論
二、解剖学の用語
三、組織と細胞
四、動脉・静脈の分布
五、骨格系
六、関節と靱帯
七、筋系
八、神経系