こんにちは、先週の土日(27日・28日)夏季講習会(その4)を行われました。
テーマ:中医弁証テクニック
担当:金 光亮教授
以下の内容を講義されました
一 中医の治病構想の歴史
二 証候の本質、内容及び表現
三 弁証の難点
四 弁証の基本原則
五 症状に対する認識及び分析
六 医案弁証のテクニック
七 臨床弁証の基本手順(流れ)
八 医案分析トレーニング(8症例を取り上げられた)
証候は疾病過程の中にある一つ段階の基本病機であり、病機は証候の本質であります。病因、病性、病位(=部位)を含みます。病因は病理的なもので、主に風寒暑湿燥火(内生五邪も含め)、疫毒、傷食、労傷、情志、痰飲、気滞、瘀血、虫積等であります。病性(性質)は寒熱虚実であります。病位は表裏、臓腑病位、六経病位病位、衛気営血病位、三焦病位等があります。一般的には、帰納した基本病機を四字一句で表現します(証は省略して)、例えば、脾腎陽虚(証)、肝気欝結(証)、風寒犯肺(証)。複雑な疾病は2句か3句で、3句以上は稀であります、例えば、腎陽虧虚・湿阻血瘀(慢性腎炎)、気陰両虧・痰瘀交阻(狭心症)。
4回にわたって今年の夏期講習会の紹介させて頂きました。ご覧になっていただき、ありがとうございました。来年のご参加を、お待ちしております。