一般的に、午前9時と午後3時頃は、身体が薬を吸収するプライムタイムです。この時は中薬を服用するベストタイムと言われています。
然し、勤めている人は、なかなかこの時間に薬を飲むことが難しいのは、現実です。なので、朝晩の食前に飲むように指示されるケースが多いです。
実は、異なる薬性の中薬に、服用のタイミングを重んじられなければなりません。例えば、虚証や胃腸の疾患を治療する薬は食事の30~60分前に服用し(補益薬をより吸収し易い、胃腸薬の場合はより直接胃腸に作用するためです)、心肺などの疾病を治療する薬は食事の30分後に服用するのが良い(薬物が胃腸への刺激を減少するため)です;なお、助消化の薬も食後に服用すべきです。瀉下通便の薬物なら、食前空腹の時に服用を薦めます。特に大黄や麻子仁などは、夜間の服用を避けたほうが良いです;駆虫薬は朝空腹の時に服用すべきですが、逆に安神薬は寝る前に服用すべきです。
なお、「暖かいうちに飲む」のは多くの人が中薬服用の習慣となっています。実は、全ての中薬は「暖かいうちに飲む」ではありません。勿論、一般的な中薬は「温服」し(つまり、煎じた後、常温で30~37℃まで冷ましてから飲む);丸剤や散剤などでは、ぬるま湯で飲みます;発散風寒の解表剤なら、「熱服」すべきで、服用後暖かい粥や水を飲み、薬力を助けます;止嘔剤、清熱解毒剤などは、刺激を避けるため、「冷服」すべきです。
殆どの煎じ薬は苦いです。「良薬は口に苦し」は周知される言葉です。多くの人は煎じ薬の中にたくさんの砂糖などを入れてから飲みます。実は、それは良くありません。一部の病証は砂糖を禁忌される場合もあります。例えば、舌苔厚膩、腹脹中満、湿熱内阻などの症状がある人に出された化湿理中の中薬に甘い砂糖を入れると、泣き面に蜂となります。実は、煎じ薬を36.2℃の時に服用すると苦味が一番感じないと実験で明らかにしたと言われています。
(李)