北京中医薬大学日本校の年末年始休業を下記の通りお知らせ致します:
12月29日(木)〜1月4日(水)は休業で、1月5日(木)から通常通りの業務を始めさせて頂きます。なお、ブログも1月5日(木)から再開いたします。
いつも北京中医薬大学日本校のブログ記事を読んで頂き、ありがとうございます。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
来年は、皆様にとって良き年でありますようお祈り申し上げます。
中医薬と人体免疫⑧
北京中医薬大学教授 高 春媛
健康な体造りは胎児からしましょう。
「十ヶ月養胎法」
妊娠1ヶ月
飲食宜忌:調理した酸っぱくて美味しいものを選ぶ。大麦が宜しい。辛いものと生臭いものを避けるのは、賢い選択である。
原理:酸入肝、養胞胎。
妊娠2ヶ月
飲食宜忌:豚肉の赤み、魚、鶏肉、卵、ミルク、豆乳、緑の野菜を選び、脂っぽいもの、揚げ物、冷たい水、酒などを避ける。
原理:脂っぽいものなどは母体に鬱熱させる。胎児が母体と一体になっているから、母体に病があったら、胎児にも病になる。母体が健康であれば、胎児も健康である。
妊娠3ヶ月
飲食宜忌:主に情志の調節をするべきである。憂慮喜怒などを過ぎない、姿勢を正しくする。
原理:胎児が形成する段階で、(外の)感情が内で形になる。
妊娠4ヶ月
飲食宜忌:魚、海鮮、鳥類(鶏肉、鴨肉など)が宜しい。菊花茶でのぼせを避ける。
原理:気血を養い、胎児の聴覚と視覚の発育を助ける。なお、経絡を通させる。
妊娠5ヶ月
飲食宜忌:主食を多めに食べる。高タンパク質が多く含まれる羊肉や牛肉が宜しい。
原理:胎児の成長が迅速な時期で、特に四肢や骨格筋肉などが成長する。
妊娠6ヶ月
飲食宜忌:労働と休息のバランスをうまく執る。適当な戸外での運動をし、新鮮な空気を呼吸する。羊肉や牛肉を食べ、腎を強め、骨格と毛髮を固める。
原理:胎児の気血を通暢させ、肢体と筋骨を良好に発育させる。
妊娠7ヶ月
飲食宜忌:カルシュームが多く含まれるものを食べ、適当な運動をする。
原理:胎児の骨格が健全に発育できる。
妊娠8ヶ月
飲食宜忌:過労を避ける。脂っぽいものと塩分を控える。
原理:妊娠水腫の多発時期で、母子の健康に気をつける。
妊娠9ヶ月
飲食宜忌:ビタミンや鉄分を多く摂取し、塩分をさらに控えめ。
原理:胎児の経脈が通じているが、十分な気血を与えてそれを養う必要がある。
妊娠10ヶ月
飲食宜忌:労働を避け、軽い運動をし、天地の気を丹田に集める。
原理:胎児の五臓の発育が完成、気血が流通している。この時期の妊婦は、気を丹田に納め、胎位を正しくするべきである。
(訳:李)