こんにちは、周です。今回は麻黄と麻黄根の話です。
麻黄はマオウ科のシナマオウをはじめとする同属植物の木質化してない地上茎で、麻黄根は根です、同じ植物ですが、使う部分の違いで、効能は全然違います。
麻黄:性は辛・微苦・温で、肺・膀胱経に帰経します。
発汗、平喘、利水作用があります。外感風寒による悪寒発熱・無汗・頭痛・身体痛・鼻詰まり、風寒(外邪)による肺気不宣での喘咳に、表証を伴う水腫に用いられます。発汗力が比較的に強いので、表虚自汗・腎気不納による喘咳には禁忌です。
麻黄根:性は甘・平で、肺に帰経します。
止汗作用があります。自汗・盗汗に用いられます。止汗のみに働くので、表邪があるときには禁忌です。