こんにちは、周です。今回は蘇東坡と中医薬の話―其の⑤です。
蘇東坡は偉大な業績をあげた文学家でありながら、養生にも造詣が深いです。彼の長寿秘訣―長寿「四味薬」を紹介します。
長寿「四味薬」:
一曰無事以当貴
二曰早寝以当富
三曰安歩以当車
四曰晩食以当肉
「無事以当貴」―功名利禄(名誉や利益)、栄辱過失(有無)を考慮し過ぎないことを指します。情志は任性逍遥(自由自在である・気ままである)・随遇而安(どんな境遇にも安んじていられる)・無事以求(欲しない)にすれば、大貴(栄耀栄華を極める)より終其天年(天寿を全うする)できます。悠々自適の生活にします。
「早寝以当富」―良い飲食・起居習慣をつけることを指します。(豊富な食べもの、財産)財物より、良い飲食・起居習慣は、人を長寿させます。特に老人(年寄り)は、早睡早起(早寝早起き)しましょう。
「安歩以当車」―安逸過度(安逸し過ぎない)・肢体不労(四肢ー手と足が運動しない)ことを指します。車・エレベータを辞め、歩行し・階段を使いましょう。できるだけ、身体を動きましょう。運動することによって、気血を通暢させます。
「晩食以当肉」―已飢方食(腹が空いたら食べる)・未飽先止(腹がいっぱいになる前に止める、過食しないこと)にします。つまり、空腹感があってから食べますと、粗末な食事にも甘んじ、山珍海味(山海の珍味)より良い(美味しく感じる)です。満腹な食事しないで、腹6~8分にします。