こんにちは、周です。今回は呉茱萸の由来の話です。
民間の伝説によりますと、呉茱萸は古くからあるものです(春秋戦国時代)、呉茱萸の原産地は呉国で、呉萸と称されます。呉国は貢ぎ物として、楚国に呉萸を献上します。楚王は、その呉萸を見て不愉快になり、呉国使者の説明を受けず、使者を追い出しました。中医学に精通する朱という大夫(官名)は、ひそかに呉国使者を引き留めました。ある日、楚王は寒邪を受け、旧(持)病の胃痛を発症し、諸薬を服用しましたが、効果はありませんでした。朱大夫は、呉萸を煎じて楚王に飲ませ、楚王の胃痛を治せました。朱大夫を忘れないように、楚王は呉萸の名称を変更して、呉茱萸と命名しました。
附:呉茱萸の紹介です。
性は辛・苦・熱、小毒で、肝・脾・胃に帰経します。散寒止痛・疏肝下気・燥湿作用があります。脘腹冷痛・疝痛(発作的に起こる激しい腹痛)・頭痛・虚寒泄瀉、胃寒の嘔吐・乾嘔(吐き気)に用いられます。辛熱燥熱ので、陰虚発熱には禁忌です。
詳しくは、
2012.年6月4日の記事をご参照ください。