こんにちは、周です。今回は「老公・老婆」の由来の話です。
中国民間では、夫妻(夫婦)の間、互いに老公(夫)・老婆(妻)と呼びます、その呼び方は唐の時代からと言われます。
伝説によりますと、唐の時代に麦 愛新という人が、科挙試験に合格し、出世した後、徐々に妻の年老色衰(老いになって、女の魅力がなくなる)を感じ、若くて美人を新妻にしたいなぁと思い、「荷敗蓮残、落葉帰根成老藕」の対聯(上聯)を書き、机の上に置きました。その対聯を読んだ(見た)妻は、夫の棄老(旧)納新(古いものを捨て、新しいものを納入する)の意を察知し、「禾黄稲熟、吹糠見米現新粮」下聯を書きました。夫の麦 愛新は、妻の下聯から、妻の愛心(愛情・思いやり)に感動され、棄老(旧)納新の念頭を去りました。二人の関係はもとに戻し、円満夫婦になりました。又も対聯を書きました。
妻―「
老公十分公道」
夫―「
老婆一片婆心」
教育意義があるこの故事は、佳話として民間で流布しました。漢語に老公・老婆という言葉が増え、民間では、夫妻(夫婦)の間、互いに老公(夫)・老婆(妻)と呼ぶ習慣ができました。
附:中国語は、夫・妻に対しての呼ぶ方は色々があります(夫=丈夫・愛人・先生・我家的那位・我家男人、妻=妻子・愛人・夫人・我家的那位・我家女人)。愛人とは、日本語の「愛人」という意味ではありません。
対聯の中の「禾稲 対 荷蓮、新粮 対 老藕」は、対聯の条件に合い、新粮は新娘(=花嫁)と同じ発音です。
対聯については、
2008年12月28日記事をご参照ください。