こんにちは、周です。今回は郭沫若と桑枝酒を紹介します。
1959年、当時の中国社会科学院院長を務めた郭沫若(1892~1978年、中国の著名学者。詳しくはhttp://zhidao.baidu.com/question/38337458.html ご参照ください)は、右側肢体が麻痺・運動不利(半身不随)を感じ、日常的な生活に支障がありました。友人に中国中医研究院の特約研究員である、≪霊枢経白話解≫の著者である著名医家鄭卓人老先生を紹介されました。鄭卓人先生は、郭沫若の家に訪問診察に行きました。彼自分が収集した民間経験方―桑枝酒を、郭沫若に推薦しました。この方剤は、煎じる必要がありませんので、時間がなく・忙しい人に最適です。郭沫若は、処方された桑枝酒を、3ヵ月を服用し、右側肢体の運動不利を治しました。
桑枝酒の配伍・製法・服用方法を紹介します。
組成:炒桑枝100g、当帰・菊花・五加皮各60g、蒼朮・地龍・夜交藤各30g、川牛膝25g、絲瓜絡15g、木瓜12g、木通・炮附子各10g、黄酒5000g
製法:上記薬を瓶に密封する。10日間を経過してから、薬渣(滓)を取り出して、焙乾(焙って乾かす、炮製法の1種である)、研爲細末(粉々にすりつぶす)、その薬粉は、約0.3gを薬用カプセルに詰める。
服用方法:毎回3粒(個)、桑枝酒15~20ccで飲む、毎日3回。1クールは2ヵ月である。少し酔い程度でよいである。上半身麻痺・運動不利場合は、食事後に服用する。下半身麻痺・運動不利場合は、食事前に服用する。