こんにちは、周です。今回は古詩の眼科カルテを紹介します。
人体五官の中で、最も大事にされているのは眼です、睡眠以外の時間は、眼が使われているので、眼病を患い人には、辛いことです。唐代の著名な大詩人である白居易は、40歳未満で眼疾を患い、75歳で辞世しました、この間に30多首「眼病詩」を書きました。その「眼病詩」は、恐らく古詩の中で、最集中・最詳細の眼科カルテであります。
「眼病詩」を紹介します。
自覚症状:
眼漸昏昏耳漸聾
満頭霜雪半身風
夜盲乍似灯将滅
朝暗長疑鏡未磨
病因についての分析:
早年勤倦看書苦
晩歳悲傷哭泪多
眼損不知都自取
病成方悟欲如何
後世に震撼させたのは、以下の詩であります。
現代医学と言えば、主訴です。
散乱空中千片雪
朦朧物上一重紗
縦逢睛景似着霧
不是春天亦見花
また、病因と治療方法についての記載もあります。
僧説客麈来眼界
医言風眩在肝家
両頭治療何曾瘥
薬力微茫佛力賖
眼蔵損病来已久
病根牢固去応難
医師尽勧先停酒
道侶多教早罷官
案上漫舗龍樹論
盒中虚貯決明丸
人間方薬応無益
争得金箆試刮看
現代科学研究で、酒に含む成分・アルコールは、網膜や視神経に顕著な毒作用があることを証明されました(視神経を委縮させ、重症の場合は失明させる)。大詩人の白居易は、酒大好きで、常に痛飲し、未だ40歳になってないのに、「書魔昏両眼、酒病沈四肢」と感じ、「眼病詩」を書きました。医師の勧告も聞かず、依然として「馬背仰天酒裹腹」、最後は眼科名著である≪龍樹論≫に記載してある方薬も無用な方薬となり、眼科聖薬である「決明丸」も何の役にも立たないで、「争得金箆試刮看」しかできないです。その後、詩作も段々少なくなり、内容も浅薄でした。