霊枢・営衛生会第十八④
【説明】
本節(前々回と前回の分)は営衛の気は皆水穀精微により化生され、陰陽清濁の性質の区別と脈の内外で運行する区別があることを論述した。営気と衛気は子の刻に会合する。二者の運動は人体生命のリズムに密接な関係を持っています。
営気は純粋なものであり、陰に属し、気の推動に頼って、脈管の中で循環されます。肺は気を主り、故に、営気の運行は肺からスタートされます。昼夜に身体の中各二十五週回り、深夜子の刻に衛気と手太陰肺で会合する。その運行次序は十二經の次序に従っています。
衛気は慓悍なものであり、陽に属し、脈管の外側に沿って運行します。この陽気は陰精の養いに頼ります。故に、その運行は日中陽経を二十五週、夜陰経を二十五週回り、毎回必ず足少陰腎経で一度合流する、腎が蔵精で陰気の根本であるからです。深夜子の刻に営気と手太陰肺で会合する。その運行次序は次です:
(日中は陽経を二十五週運行し、夕方に手陽明から陽蹻脈を経由し足少陰に入り、陰経を二十五週運行します。)
営気と衛気は違う通路を走行するが、互いに関連が深いです。営衛は一陰一陽であり、脈管の内と外を走行するが、相互協調し、相互依存しています。衛気は経脈の外側を走行し、営気が外へ発散させないように守り続けています;営気は経脈の内側を走行し、衛気を供養し続けています。
なお、営衛二気が昼夜の変更と陰陽の昇降に従って、規律のある変化しています。これが人体生命のリズムの反映の一つになります。「平旦陽気生、日暮陽気衰」、昼夜の違う時間帯に人体の生理機能も盛衰の変化があります。これが現代でいう「生物時計」と一致しています。故に、違う時間帯に人体が針刺・薬物などに対する敏感度の違いがあり、治療効果も多少違います。
なお、近代の学者らが『内経』に生命のリズムに関する内容を整理し、報道しています。例えば、日の節律、月の節律、季の節律、半年の節律などがあります。皆さんはご興味がありましたら、是非調べてみて下さい。
(お詫び:本日、前回と前々回の内容を一部訂正致しました。)
(李)